東横とこの悪魔創作紹介その5

今回は、序列31~40を紹介していきます

フォラス 
序列31位  総裁  長寿と局部が誇張される寿命の悪魔

概要
 フォラスは、ソロモン72柱において序列31位の悪魔である。29の軍団を持つとされている。

容姿
 屈強な男性の姿をしている。偉丈夫と解釈され特にあれがデカい。

能力・解説
 主に人間の寿命を延ばすための賢さを授けてくれる。
召喚者を透明にすると言われているが、これは文献によっては綴りが似ている「無敵化」とされていることが多い。寿命を延ばすという主能力と屈強な男性という姿を参照すると無敵化の方が合っていると言えるだろう。フォラスが与えてくれる力は肉体のみで精神については作用しない。
 他には薬草や宝石の価値・倫理論理についての知識を授け、なくしものを発見してくれる。

デザイン
 デザインはピンクのナース姿。巨乳という所が元ネタに即していると言い張らせて頂きたい。


アスモデウス 
序列32位  王  礼儀にこだわる遊びと色欲の大悪魔


概要
 アスモデウスは、ソロモン72柱において序列32位の悪魔である。
アマイモンの軍団に所属し、72の軍団を持つとされている。熾天使という非常に高い位であった。
 東方の王アマイモンの手下であり、宝物庫の管理を仕事としていることもある。アマイモンの部下の中の筆頭ともいえ、他の誰よりも信頼され、優秀であるとされる。

容姿
 人と牡牛と雄羊という3つの頭を持ち、尻尾は蛇、足いはガチョウのような水かきがあると恐ろしげな外見である。これらは一見統一性のない外見の組み合わせだが、全て貪欲な性にまつわるものとされる。地獄の竜に乗って口から絶えず火を吐き、足には水かきがあり、王冠をかぶり、旗のついた槍を持っているとされる。

 上司のアマイモンにあまりに信頼されているからか、召喚者との間にあったことを
すぐアマイモンに報告する癖があるようだ。「外国で儀式を行うべきである」との文面があり、これはその癖に対する対策として挙げられているように思われる。
これはソロモンがかつて存在したイスラエルのあるヨーロッパ大陸以外で召喚するようにとの意味であろう。
 アマイモンの干渉を避けることは、アスモデウスを扱う上でとても重要である。

能力・解説
 「7つの大罪」の色欲をつかさどる、破壊の大悪魔とされる。
数多くいる悪魔の中でも最も危険な部類といわれている。

 若い女や修道女に取り付いて性欲を暴走させて夫婦の調和を乱すのを得意とする。
並外れた性欲が有名であり、乙女の純潔を汚したり淫乱にしたり美を奪ったりする、徹底的な乙女の敵である。加えて夫の背徳行為を助長したり新婚夫婦を引き離す、夫婦愛の最大の敵なのである。(要するに夫婦の連携を破壊)。まさに乙女の敵という蔑称がよくにあう。
 性に貪欲ではあるが、召喚者にもたらす効果は学問、技術に関するものが多く、召喚者の性欲を満たすことはない。上記の性慾に加えて酒・賭博・演劇・舞踏も好む、遊び好きな性格をもしている。

 聖書の外典『トビト記』ではその悪行とアスモデウスのかつての姿が描写されている。
若い女に取り付いて相手の男を立て続けに殺しているが、最後には天使ラファエルに弱点を見抜かれて、取りついたサラという女性から脱出したところを捕縛されるのであった。この物語を、両者の過去の因縁として説明する説もある。
 外典とはいえ聖書に登場するため、他の多くの悪魔と違い、異教の存在が悪魔化した存在ではないのである。
 1世紀から3世紀ごろに書かれた『ソロモンの誓約』によれば、天使と人間の女性の間に生まれたとされている。そのため人の子であるソロモン王になかなか従わなかったとされている。世界中の人間に悪を芽生えさせ、新婚夫婦に不和を撒き、生娘の美しさを損ない、心を冷え切らせる能力があるという。
 パリの国立図書館には、アスモデウスの宣誓書が残っておりアスモデウスは他の悪魔とは違い現実世界で活動した証拠のある悪魔なのだとされる。

 さらに、ソロモン悪魔の中で唯一ソロモンに対抗した悪魔であり、ソロモン王を口車にのせて指輪を外させることで彼を国から追いやり、一時的に悪魔の王座についたことがあったのである。だがソロモン王の強運には勝てず、食べようとした魚から偶然指輪を得たソロモン王の凱旋によってその王座は終わりを告げたのであった。

 悪魔として召喚された時は、博学でしっかりとした性格だが、こだわりが強く機嫌を損ねると暴れだす。礼儀にうるさくこだわるため、怖がらず礼儀を忘れずにふるまう必要がある。
 礼儀を尽くして気に入られると召喚者に特製の指輪を渡すと言われ、この指輪をハメると上記の遊び好きに関連して賭け事に負けることがなくなると言われる。この指輪は、アスモデウスの天文学・幾何学・数学・力学・地理学・機械学・財宝のありかと多岐にわたる知識もあり、かつて魔術師にとって最も求められた物でもあるため、魔術師を自称する者はこぞってアスモデウスの召喚に明け暮れたという。
 魚を焼いたにおいと水責めに弱いとされている。

デザイン
 デザインは牛の角とヤギの角を合わせ持ち、コウモリの羽とガチョウの足で構成されて
いる、元ネタ通りの動物の要素を合わせ持っている。手に軍旗槍も持っている。服装は牛や羊を飼っている草原の民族という感じのする露出度の低い衣装であり、青で固められている理由は「色欲の色は青」だからである。


ガープ
序列33位  大公であり総裁  グループを作る悪魔らしい姿の悪魔

概要
 ガープは、ソロモン72柱において序列33位の悪魔である。
アマイモンの傘下にあり、66の軍団を持つとされている。かつて能天使の階位にあった。
 「四方の悪魔」の一体にも数えられることがあり、その時は北方か西方を担当するとされる。アスモデウス・べリアル・ベレトとともにソロモン悪魔を率いていたとされる文献もあり、その存在感のわりに大物悪魔と並び表記される書物が多く存在している。

容姿
 2本の角とコウモリの翼を持つ典型的な悪魔の姿をしている。

能力・解説
 レメゲトンの原文に「彼は4柱の偉大にして強大なる王たちの道行きを先導する案内役であるかのように、先振れを務める」とあり、案内の悪魔としての性質を持っている。
 哲学や教養学に長けているほか、相手から好奇心を奪い無知無教養無感覚にすることも
できる。哲学・過去現在未来について完璧に答え、地獄の学者の地位をほしいままにしている。

 召喚者が定めた特定の存在との間の関係を好きにすることができ、愛を芽生えさせたり憎しみ合わせることもできる。これによって自分の好きな人だけのグループをいともたやすく作り出せる。この効果は個人間のみならず国家単位にも及ぶことができるため、転じて平和と戦争を操れるともいえる。そして他の魔術師の使い魔を奪い取ることができる。
 この多芸さに加え召喚者にテレポート能力を与えることもでき、ガープ本人はそれを他の魔術師にとらわれた使い魔を救出するのに使っているとされる。
 太陽が南(正午)にあるときしか召喚できないので使い勝手は良くない。

デザイン
 2本の角と2枚の羽を持つ悪魔のイメージ通りの姿をしているという元ネタ通りだが、それらをピンクにしたデザインにしている。人間関係を操れる能力なのでハートとピンクでそれを表現した。服装は東横とこの世界の制服である。
 

フルフル
序列34位  伯爵  雷雲を操る恋愛の悪魔

概要
 フルフルは、ソロモン72柱において序列34位の悪魔である。
26の軍団を持つとされている。

容姿
 大きな翼と燃える尻尾を持った、胴体だけが人間の牡鹿の姿で現れる。
その時は嘘しかつかない。だが特定の魔法の三角形の中に限っては天使の姿で現れる。
天使の姿の時は、嘘をつかず召喚者の願いを聞いてくれるようになる。

能力・解説
 主に雷の悪魔だとされている。天候を操る力を持っているとされ、特に稲妻・雷鳴・雷雨や突風に嵐といった雷を伴う天気が得意なようである。この気象コントロールという魔術の所持がこの悪魔の最も目立つところであろう。
 他には男女関係の願いをかなえる力があり、結婚やその後の生活などを保障する。恋の障害が現れた時や三角関係になった時もその整理をしてくれ、最終的には召喚者を勝者にしてくれる。特に結婚生活を円滑にしてくれるようである。
 知識については、神学が得意。

デザイン
 雷の能力に合わせて黄色と黄土色の服装で構成されている。鹿の角といびつな羽と尻尾という、元ネタ通りの装飾をしている。恋の能力も持つのでパンツの飲みえるスカートをはいている(意味がない)。


マルコシアス
序列35位  侯爵  正々堂々を好む武闘派悪魔

概要
 マルコシアスは、ソロモン72柱において序列35位の悪魔である。
30の軍団を持つとされている。

容姿
 炎を吐くグリフォンの翼を持った狼である。尻尾は蛇である。剣士の姿をとることもあるが、基本魔獣(モンスター)の姿である。
 名前自体がマーキス(英語で言う侯爵)である。他のソロモン72柱のグレモリーの乗り物だったのが、地位向上によって独立したとされる。

能力・解説
 基本的に誠実な性格でフェアプレーを好む。人間の姿をしているときは優れた戦士の姿となり、きちんと質問にも答えるとされている。翼に「炎の氷柱」を持っており、翼を使って戦闘機のように高速飛行して戦うと言われる。
 この悪魔の用途についてはほとんど解説されていないが、優秀な戦士として召喚者の闘争を助けるとされる。

デザイン
 デザインはエスキモーの服と長靴を装備している。これは「炎の氷柱を持っている」という記述が元ネタにあったため、冬の服装にデザインした。そして背中が羽ではなくジェットなのは、「戦闘機のように」という記述があったためである。4つのケモミミと3つのしっぽはモンスターらしさを出すためにつけくわえた。


ストラス 
序列36位  大公  知識を授ける初心者向け悪魔

概要
 ストラスは、ソロモン72柱において序列36位の悪魔である。
26の軍団を持つとされている。

容姿
 召喚者の命によってどのような姿にでもなれると言われているが、主に王冠を頭に載せた足の長いカラスのような姿になる。フクロウの姿という異説も存在する。

能力・解説
 天文学や植物・宝石の価値・自然に関する知識を完ぺきに授ける。学者のような性質の悪魔であり、邪悪さはあまりない。

デザイン
 デザインは、元が王冠を被ったカラスなので王冠とカラスの羽を持った単純なデザインである。スカートを覆う上層で鳥のしっぽを表現し、シルクハットで王冠の下部を強調している。


フェニックス
序列37位  侯爵  復活能力を誇る元神獣

概要
 フェニックスは、ソロモン72柱において序列37位の悪魔である。
20の軍団を持つとされている。

容姿
 不死鳥(燃え盛る鳥)の姿で現れる。その外見は鷲よりも大きく、首周りは金色で、赤紫色の羽をたなびかせている。常に世界で1匹しかおらず、その血を口にしたものは不老不死となるとされる。

能力・解説
 耳に心地よい子供のような声を持ち、その話す言葉は自然と歌になるというたぐいまれなる才能を持つ、天性の詩人である。
 文芸詞芸に詳しいが、特徴的なのは質問に答えるにしても韻文で応じてくる点である。その会話・話し方の心地よさに取り付かれ、一言も聞き逃すまいと耳を傾け続けると精神崩壊を起こして死んでしまうこともあるといわれるほどである。その聞き心地のいい話し方に耳を傾けるうちに、知らないうちに心が崩壊し死に至るともいわれる厄介な一面がある。黙らせるには人間の姿をとるよう命じなければならないが、人間の姿になると聞き苦しい声になると言われる。召喚者にとってのここら辺の扱いの難しさに悪魔たる一面が見られる。
 慈愛の鳥としても知られ、全ての者が太陽で焼き殺されないのは、フェニックスが太陽の周りを翼広げて飛ぶことで太陽光線の効果を和らげているからだとする説も存在する。

 不死鳥と言われているが、実際の寿命は500年であり、再生を繰り返して生きているのである。自分の死を悟ったフェニックスは、死ぬ予定の場所に小枝や香料を集めて巣を作り、そこで自らを火葬して死ぬ。そしてその中にあるフェニックスの死体から湧いた虫が鳥の姿になりフェニックスとなって再び生きるのである。この死と復活の性質を見て、イエスキリストの化身とする考えもあるようだ。
 悪魔でありながら上記の「キリストの復活」に関与したという噂が立つほどフェニックスは悪魔になってからも元天使としての面影が強く残る特異な存在である。

 不死の命を持つとされるフェニックスは古代の研究者にとっても特に関心の高い存在で
あったらしく、多くの文献にその名を残している。不死というモノのためにフェニックスの知名度はかなり高いものとなっているのは事実であり、純粋な憧れや人類のあくなき欲望を体現しているともいえる存在だといえよう。
 何より普通の人がフェニックスという単語を聞いて初めに思いつくのは悪魔としてではなく幻の鳥としてのフェニックスが先であろう。複雑な生い立ちと様々な解釈により善とも悪ともつかない存在と化したフェニックスなのであった。

デザイン
 ドレス型の派手な服装とドリルヘアーを持つお姫様風味な外見を持つ。羽は背中から生えているわけではなく本体から独立しており、魔力によって飛び回っている。羽は炎なので触れることも切り落とすことも不可能。


アルファス
序列38位  伯爵  人間のもめごとが好きな悪魔

概要
 アルファスは、ソロモン72柱において序列38位の悪魔である。
26の軍団を持つとされている。

容姿
 剣を持ったコウノトリまたは野生の鳩の姿をしている。かすれた声をしている。

能力・解説
 軍団と軍団がぶつかり合う大規模な戦争に関する能力に長けており、その能力は攻防一体である。防御としては街の建設と戦争の準備をし、攻撃としては築いた街・要塞に思いのままに兵器と兵士を配備させることができる点であろう。
 補給分野にも長けて、建物の中を武器や食料でいっぱいにすることもできる。兵士という人員さえ用意できれば、あとはアルファスが何とかしてくれるという、非常に強力なモノなのである。
 建築術の他には敵の聖堂や城壁を破壊する攻撃的能力も持つ。「死と破滅」と戦争を好む残虐的な性格であり、人間を食べることすらある。人々の間に戦争を起こすだけでなく、自らも剣を持って戦争に出かけるというもめごと好きなところもある。

デザイン
 もめ事好き→ハデ好きと解釈して派手な服装にデザインした。赤い蛍光色を基調にしている。鳩+天使の要素でデザインした。


マルファス
序列39位  総裁  腕が立つ薄情な建築家

概要
 マルファスは、ソロモン72柱において序列39位の悪魔である。
40の軍団を持つとされている。

容姿
 カラスの姿をとる。人間になることもできるが、声はしわがれている。宝石のついた服を着ているらしい。

能力・解説
 召喚者の敵の望みや考え行動を読み取る能力を持ちそれを召喚者に伝えてくれる。よい職人の使い魔を与えるともあり、そいつらとともに建築業をするともある。
 原典には「難攻不落の砦や塔を立て、敵の城壁を打ち崩す」という記述があり、アルファスとともにソロモン王の神殿建設を建築家として助けたという伝説もある。
 生贄を必要とするが、生贄を捧げたものを欺くこともあるずるがしこい悪魔。一般的な建築術にも長けており、一般家屋を作ることもできる。
 鳥の姿・建築能力で似通っているが、アルファスが好戦的な戦術家、マルファスが詐欺師な建築家といえよう。

デザイン
 アルファスと比べると地味であり、濃い青色と工事現場のヘルメットの服装である。カラスとはっきり明言されているため人外要素がカラスの羽だけである。


ラウム
序列40位  伯爵  プライドと信頼を壊す鳥型悪魔

概要
 ラウムは、ソロモン72柱において序列40位の悪魔である。
30の軍団を持つとされている。かつては座天使の階位にあった。

容姿
 派手な姿をしたカラスの姿をしているが、召喚者が望むと人間の姿をとる。背の高いやせた体格。

能力・解説
 王宮から財宝を盗むのが得意であり、それを召喚者の望むところに届けてくれる。人の心を操るのも得意で、都市を破壊したり他人の評判を貶め人望を失墜させる。
 相手の心の支え(プライド・自尊心)を壊すことが得意であり、それによって弱った相手の心に付け入ることで対象人物を自分の手中に収めることができるようになる。
 相手が上司であればその権力を・相手が異性ならばその心と体を自分の物に。評判と感情を操る悪魔なのである。

デザイン
 OLに猛禽の羽を加えた姿。タイトスカートで異性をたぶらして相手の心や地位につけ込む人間社会を暗躍する悪女をイメージしている。

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