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環境音の記事 (14)

新井健史&進行豹 2020/05/14 22:17

『バイノーラル音声作品をつくってみよう!』8:シナリオを書いてみよう!(後編)/進行豹

こんばんわです! 進行豹でございます!!!

新井健史&進行豹のお送りする 新シリーズの第一弾!
『商用フリーの100円ループ環境音 VOL.1 温泉湯船環境音(録音地:福島県飯坂温泉)』
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ284159.html

をつかって、わたくしシナリオライター進行豹が、
初挑戦となる音声編集を含めてまるっと一本の無償公開バイノーラルボイスコンテンツをつくってみよう! というコーナー!

『バイノーラル音声作品をつくってみよう!』

前回、第7回ではシナリオの前半を書きました!




/////////////////////////////

『両腕骨折温泉(仮)』 進行豹
v100 2020/05/12


///

;SE 湯おけ、カポーン
;環境音 100円ループ環境音、飯坂温泉


;9/前遠
「なにしてるの! 冷えちゃうでしょー。
ほら、早く。はいってはいって」


「(呼吸音)(呼吸音)――なに照れてるの!
わたしの水着くらい、社員旅行のときに見てるでしょ?
ビーチでみる水着も、温泉でみる水着も、なんにもかわらないでしょう」

「っていうか、キミの背中を流したげるため、わざわざ買ったんだよ? この水着。
旅館の人に着用してはいる許可だってもらったんだから……
キミがグズグズしてたら、そういいのぜぇんぶ、無駄になっちゃうんですけど?」

;SE タイル足音、ぺたぺた

;9/前遠→;1/前
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――えへへ、いらっしゃい」

「ためらってる間に体、ちょっと冷えちゃったでしょ?
だから、つかろ? かけ湯してから体あっためて――あったまったら、背中、流してあげるから」

「(呼吸音)――ん。じゃ、かけ湯するね~ええと、両手、ばんざーいってできる?
痛くなければ……(呼吸音)(呼吸音)――ありがと、包帯ぬらしちゃったらヤだもんね」

;$=SE 湯おけに水すくう
「それじゃ、ね――
$
ゆっくりゆっくり、ハネないようにかけ湯するから……」


;SE 呼吸音の間、とろとろとかけ湯
;3/右前
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」

「うん。あと背中側も――
ね? ちょっとだけあっちむいてて」

;5/後
;$=SE 湯おけに水すくう
「ありがと。
$
それじゃ、背中にも……」

;SE 呼吸音の間、とろとろとかけ湯
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――うん! よし、入ろっ。
わたし、肩貸す? 大丈夫? それなら、後ろから見てるから、
ゆっくりね? ゆっくり、慎重に――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」

;SE 湯につかる

;1/前
「……ああ、よかった。足もと滑ったりしたらどうしかって思っちゃった。
わたしのせいで両腕骨折させちゃったのに、さらに追い打ち――なんてなったら、もう責任とれっこないもの」

;SE 湯に浸かる

「うふふっ、お隣、お邪魔しまーーーーす」

;3/右
「ふう……いいお湯……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――
お仕事もうまくいったし、お宿もお風呂もとってもいいし――
ごめんね? ボクのことかばってもらったりしなかったら……
あなたの骨折がなかったら、ほんと、最高の出張になったのに」

「(呼吸音)(呼吸音)――うん。不可抗力って言ったら不可抗力だし――
キミにかばってもらえたの……不謹慎だけど、正直、すごくうれしくて――けど」

「その代償が両腕骨折とか、あんまりじゃない。
『綺麗に折れてるから全治まで三ヶ月程度をみこんでください』ってお医者様おっしゃってたけど――」

「両腕がつかえない三ヶ月って――長いよね。
ボク、ほら、カーリングしてたじゃない、学生時代。
ってか、その話したことあったよね?
――あ、えへへ。覚えててくれたんなら、うれしいな」

「僕の場合は、疲労骨折だったけど――治るまで、またカーリングできるようになるまで、
ほんとにじれったくって、辛くって。
だから不可抗力っていったって――ボクをかばってくれた代わりに、キミがそんな時間を過ごすの……
ほんとに申し訳なくって――ボクもつらくて」

「だから……その――」

;照れてためらい→一生懸命言葉を探して→決意
「((呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――っ!」

;SE 水ゆれ
;3/右(肩がくっつく近さ)
「――なんでも言って。キミの両腕が治るまで。
いっつもキミにサポートしてもらってる恩返しもあるし……(生唾を飲む)」


;3/右(耳打ち・囁き)
「ボクの両手を、君の両手と思って、使ってほしいんだ」


///////////////////////////////////


ので、本日は後半を書いていくわけでございますが、
書き出す前に前回書いたとこも当然読み直しますので、
気になったとこは同時に修正します。

この「修正」について今回は

・プロットは確認しない
・キャラクター設定も確認しない

という方針でいきます。

なんとなれば

『プロットもキャラクター設定も、より面白い物語を紡ぐための素材』にすぎないからです。

大事なのは、リスナーさんに触れる物語世界。
つまりはこの「台本の中で終始する物語」が「破綻していないこと」それのみです。

ゆえ、プロットもキャラ設定も、
「破綻してない、面白い物語」がもし組めるのであれば、
「その物語にあわせて修正」すればよいだけの話です。


もちろん、これは個人制作であるからとれる手段であって、
集団制作の場合で、キャラ設定やプロットに基づいてすでに平行で進捗してる作業がある場合などには、
「設定、プロットを逸脱しない」ように修正していく必要があることは、念の為付記しておきます。


ということで、読み直しつつの修正&続き執筆! まいりましょー!!!


/////////////////////////////

『両腕骨折温泉(仮)』 進行豹
v100 2020/05/14


///

;SE 湯おけ、カポーン
;環境音 100円ループ環境音、飯坂温泉


;9/前遠
「そんなとこで突っ立ってたら、冷えちゃうでしょ?
両腕骨折しちゃった上に風邪とか引いたら、目も当てられないと思うけど」


「だから、ほら! こっちきて? おふろはいろ」


「(呼吸音)(呼吸音)――って、照れられると、こっちも照れちゃうから、堂々としようよ、お互いに。
っていうか――わたしの水着くらい、社員旅行のときに見てるじゃない」

「ビーチでみる水着も、温泉でみる水着も、なんにもかわらない……
(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――はううっ、っていうは無理だね。うん。
やっぱり、ちょっとこっちの方が、照れくさいかも」


「だけど――キミの背中を流ししたいから買ったんだもん、この水着。
旅館の人にも、着用してはいる許可だってもらったし……
だからボクに――背中、流させてもらえるとうれしんだけど……」

;SE タイル足音、ぺたぺた

;9/前遠→;1/前
「あ! (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――
えへへ、いらっしゃい……。
ありがとう、きてくれて」

「ためらってる間に体、冷えちゃったでしょう?
だから、つかろ? かけ湯してから体あっためて――あったまったら、ボクが、君の背中流すから」

「(呼吸音)――ん。じゃ、かけ湯するね~ええと、両手、ばんざーいってできる?
痛くなければ……(呼吸音)(呼吸音)――ありがと、包帯ぬらしちゃったらヤだもんね」

;$=SE 湯おけに水すくう
「それじゃ、ね――
$
ゆっくりゆっくり、ハネないようにかけ湯するから……」


;SE 呼吸音の間、とろとろとかけ湯
;3/右前
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」

「うん。あと背中側も――
ね? ちょっとだけあっちむいてて」

;5/後
;$=SE 湯おけに水すくう
「ありがと。
$
それじゃ、背中にも……」

;SE 呼吸音の間、とろとろとかけ湯
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――うん! よし、入ろっ。
わたし、肩貸す? 大丈夫? それなら、後ろから見てるから、
ゆっくりね? ゆっくり、慎重に――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」

;SE 湯につかる

;1/前
「……ああ、よかった。足もと滑ったりしたらどうしようかって思っちゃった。
わたしのせいで両腕骨折させちゃったのに、さらに追い打ち――なんてなったら、もう責任とれっこないもの」

;SE 湯に浸かる

「うふふっ、お隣、お邪魔しまーーーーす」

;3/右
「ふう……いいお湯……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――
お仕事もうまくいったし、お宿もお風呂もとってもいいし――
ごめんね? ボクのことかばってもらったりしなかったら……
キミの骨折がなかったら、ほんと、最高の出張になったのに」

「(呼吸音)(呼吸音)――うん。不可抗力って言ったら不可抗力だし――
キミにかばってもらえたの……不謹慎だけど、正直、すごくうれしくて――けど」

「その代償が両腕骨折とか、あんまりじゃない。
『綺麗に折れてるから全治まで三ヶ月程度をみこんでください』ってお医者様おっしゃってたけど――」

「両腕がつかえない三ヶ月って――長いよね。
ボク、ほら、カーリングしてたじゃない、学生時代。
ってか、その話したことあったよね?
――あ、えへへ。覚えててくれたんなら、うれしいな」

「僕の場合は、疲労骨折だったけど――治るまで――
またカーリングできるようになるまで、ほんとにじれったくって、辛くって。
だから不可抗力っていったって――ボクをかばってくれた代わりに、キミがそんな時間を過ごすの……
ほんとに申し訳なくって――その分、だから……」

「だから……その――」

;照れてためらい→一生懸命言葉を探して→決意
「((呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――っ!」

;SE 水ゆれ
;3/右(肩がくっつく近さ)
「――なんでも言って。キミの両腕が治るまで。
今回の件のお詫びもあるし、
いっつもキミにサポートしてもらってる恩返しもあるし……」

;うつむいて小声で独り言
「………………それに、それだけじゃなく……その…………っ!!!」

;3/右 顔あげて
「と、とにかくさ、流しちゃお、背中――うん!!」

;SE ざばぁ
「また肩かすから、一緒に、ね?
せーので――ん……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」

;SE 水音(湯から上がる)

;SE タイル足音
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」

「っと、ちょっとまってて。お風呂椅子、お風呂椅子」

;SE 風呂椅子位置直す→シャワーで風呂いすの表面流す

「はい。どうぞ、座って座って? それじゃあ、お背中流すから」

;3/右→;5/後(背中側に立つ)
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――うふふっ、それじゃあえーと、
まずは洗面器にお湯をためて、アカスリで石鹸泡立てて――」

;SE 洗面器にお湯貯める→アカスリで石鹸泡立てる

「ん……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――
もちょっと――(呼吸音)(呼吸音)――
って、あ――この石鹸、結構いいやつ――(呼吸音)(呼吸音)――
あわ、これ、すごい……(呼吸音)」


;3/右 (背中側から顔寄せて、耳元囁き)
;$=SE ほっぺに石鹸おしつける

「あとでお顔も洗うからちょっとだけほっぺ貸してね?
$
うふふ、石鹸、これ、すごくない?
泡、スポンジみたいな弾力になってる」

;5/後
「これでたーっぷり、お背中流してあげるから。
じゃ、いくよ? 最初はゆるゆる――」

;SE 背中洗い(軽・継続)
「ん……(呼吸音)(呼吸音)――
ふ……(呼吸音)(呼吸音)――
どう、かな? ……(呼吸音)(呼吸音)――
もっと――(呼吸音)――強く、する?――(呼吸音)」

「(呼吸音)(呼吸音)――ん、そか。
(呼吸音)(呼吸音)――じゃあ、背中の真ん中――
(呼吸音)(呼吸音)――腰の、とこまで――
(呼吸音)(呼吸音)――やっちゃって、から――」


;SE stop

「もうちょっと広く、もうちょっと強くで、背中の両側やってくね?」


;SE 背中洗い(中・継続)

;4/後右
「じゃ、右脇の方からいくね? ん……(呼吸音)(呼吸音)――
って――あ――(呼吸音)(呼吸音)――
ここ、ほくろ――(呼吸音)――あるんだ、きみ――(呼吸音)――
ね? 自分で――(呼吸音)――知ってた?――(呼吸音)」

「ふふ、そっかぁ――(呼吸音)(呼吸音)――
知らなかったんだぁ――(呼吸音)(呼吸音)――
うれしい、なぁ――(呼吸音)(呼吸音)――
え? あ――(呼吸音)(呼吸音)――」

「なんでうれしいかって、そんなの――(呼吸音)(呼吸音)――
だって、キミにさ――(呼吸音)(呼吸音)――
彼女さん、とか――(呼吸音)――いるん、なら――
ほくろの、こと――(呼吸音)――きっと、知ってて……」

「彼女さんが、もしいて――(呼吸音)(呼吸音)
なのに、ほくろのこと気づいてないなら――(呼吸音)(呼吸音)――
親密じゃないか、興味がないか――(呼吸音)(呼吸音)――
どっちにしても、ボクにも、ワンチャ――っ!!!!!」

;SE stop

;5/後
「ああいや、なんでもないよ。なんでも、あはは。
ええと。それより――左脇だね。そっちがわもんうん、綺麗にしなくちゃ」



;SE 背中洗い(中・継続)

;6/後左
「ん、っと――(呼吸音)(呼吸音)――
っしょ――(呼吸音)(呼吸音)――
あ……(呼吸音)(呼吸音)――
あ、ううん――(呼吸音)――大した、ことじゃないよ――(呼吸音)――うん」

「(呼吸音)(呼吸音)――
(呼吸音)(呼吸音)――
気になるんなら、いうけど、さ――(呼吸音)(呼吸音)――
本当に、たいしたこと――(呼吸音)――ないから、面白くないよ? 多分――(呼吸音)」

「えと――腕――(呼吸音)――腕の、太さ……(呼吸音)――
キミ、結構――(呼吸音)――利き腕側が――太いんだなぁって――(呼吸音)――
しっかりしてて――(呼吸音)――筋肉、ちゃんとあって――(呼吸音)――
男の子――(呼吸音)――男の人……(呼吸音)――なんだなぁって――」

「ははっ――(呼吸音)(呼吸音)――
ね? 大したことじゃ――(呼吸音)――なかった、でしょ?――(呼吸音)
ん……(呼吸音)(呼吸音)
っと――(呼吸音)(呼吸音)――よしっ!」

;7/左 (顔後ろからよせて、耳元囁き)
「それじゃあ、流すね? シャワー出すから。
さっきのほっぺのも一緒に流しちゃうから、目、つむってて?」

;SE シャワーでお湯かけ(とろとろ丁寧に)
;5/後

「ん……まずはほっぺで――(呼吸音)(呼吸音)――
そしたら、背中を、ゆっくりと――(呼吸音)――っと」

;少しずつ荒く
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」

;ぽーっとひとりごと(つぶやき)
「泡……流れるの……体の、筋肉のライン、うかんで――
あ……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――っ!!!!」

;SE シャワー強!
「流さなくちゃね、うん。ぜんぶ、ちゃあんと!
(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――はい、終わり! おしまい!!」

;SE シャワー止め
「うん。これで綺麗になりました。
よかったよかった。
それじゃあ、あとはキミが――って、
できるわけないよね? キミ、両腕骨折しちゃってるんだもん」

「あ……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――
え、っと――(呼吸音)(呼吸音)――
だから……その――(呼吸音)(呼吸音)――」

「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――っ!!!!」

;3/右 (後ろから顔寄せて/囁きではない)
「あの、ね? ええと、ね? ボク、その――さ。
キミが良ければ、他のところも、もちろん洗ってあげる――ううん、洗ってあげたいんだけど。
……どう、かな?」


;3/右 (後ろから顔よせて。囁き)
「ボクの両手を、君の自由に使ってくれる?」


;おしまい



///////////////////////////////////


はい! 書けた! 
これでシナリオ初稿ができました!!!!


自分(編集未経験者)が編集する習作であること考えるとこの辺でギリギリのボリュームかな、と思いましたのでコンパクトにまとめましたが、
もっとこころの距離感縮めたいなら、お風呂に一緒につかってるときとか、背中流しながらとか、
「ヒロインとキミとの過去エピソード」なんかもかたるといいかもですよね!

その辺はブラッシュアップのときにバランスみながら考えます!

あと前半部。

読み直して
「状況説明が遅い」「ヒロインのあたりがきつい」と感じましたので、そこを修正いたしました。
前者は自明。で、後者については「両腕骨折追わせておいて、このあたりの強さだと、『勝ち気な性格』じゃなく『人間性に問題あり』と聞こえてしまいかねないと懸念したからです。


ただ、これが! 「読解力と表現力に優れた声優さんに演じてもらえることが確定」してる場合は、あえて初稿くらいのあたりの強さでも全然オッケーと思います。

「勝ち気な性格で強く言葉つかっちゃってるけど、内心はすっごく申し訳な下がってるし、あなたのことを心配してる」

くらいの表現、読解力と表現力に優れた声優さんは、あざやかに展開してくださいますので!!

その上で、そういう方なら「修正後の方でも、設定にある性格表現を巧みに織り込んでくださる」ことも間違いないので、
まぁこの辺は好み――感覚――の問題であるのかもしれません。

というわけで、次回はブラッシュアップでございますね!

台本を(最低でも一眠りの時間をあけてから)見直して、
感覚ではなく理屈でもって、磨きをかけていく作業となります。

多分わたくし、ここは不得意ではないとこなので、ご期待のほどいただけますと幸いです!


それではまた! 明後日か明々後日かそこいらに!!!

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新井健史&進行豹 2020/05/06 20:47

『バイノーラル音声作品をつくってみよう!』6:プロット組むよ!!!(進行豹

こんばんわです! 進行豹でございます!!!

新井健史&進行豹のお送りする 新シリーズの第一弾!
『商用フリーの100円ループ環境音 VOL.1 温泉湯船環境音(録音地:福島県飯坂温泉)』
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ284159.html

をつかって、わたくしシナリオライター進行豹が、
初挑戦となる音声編集を含めてまるっと一本の無償公開バイノーラルボイスコンテンツをつくってみよう! というコーナー!

『バイノーラル音声作品をつくってみよう!』

前回の第5回ではヒロインに命名しました!
https://ci-en.net/creator/4364/article/258341

藍澄みずき

――前回描いたときにはいい名前だと思ったのですが、二晩寝かせたら

「字が難しくて読みづらい・覚えづらい」

と感じたので、やっぱもっとシンプルに

「伊澄みずき」にします。

いずみみずき。「藍澄」だと画数多すぎですが「伊澄」なら、目が滑らないで読んでもらえそうな気がしますし、
字面の与える印象(澄んでる感じ、引き締まってる感じ)はほぼおなじ気がするので、それならこっちかなぁ、と。

で、みずきちゃんのヒロイン像(素案)、は以下でしたね。

<ヒロイン像>

152cm
スレンダー、胸はちょっとだけある
25歳
元カーリング選手。小学~大学まで続けていた。努力家だが天才ではなかった。天才と見えてしまったときに「あ、こいつ天才だ」と理解できてしまうレベルまで努力を重ねていたので、その瞬間に折れた。
長野出身。野辺山SLランドが大好きだった。


<あなたとの関係・エピソード>

ヒロインは努力家だが直情径行がある。入社早々上司とガチでぶつかってしまい、退職危機に陥ったのだが、あなたがそれをフォローしてうまく騒動を収めた。
ヒロインには苦労をかけられるあなただが、ヒロインの特技であるスポーツマッサージにはガチで助けられている(疲労回復効果↑↑↑)
なんだかんだで仕事上のコンビネーションもいいので、車内ではコンビとみなされていて、よく組まされる


――で、温泉環境音を使うために、舞台は温泉。

一緒に出張にきて、無事に仕事は達成したものの、両腕を骨折してしまったあなたの背中を流すために、一緒にお風呂にはいってくれるASMR。

という感じのお話を組もう、というふうに、なんとなくさだめてあったきがします。


シーン数は1~2と考えてましたが、2シーンにすると別の環境音が必要になるし「1シーン。温泉湯船&洗い場」でいくことにします。

音声作品では『誰の耳が聞く音を、リスナーさんにお届けするか』ということを設定しなくちゃなのですが、これはリスナーさん=いずみちゃんの同僚、で問題ないでしょう。


あと決めておかなくちゃなのが、ヒロインの口調とか一人称とかですね。

これは、カーリング出身でスレンダーなので、「ボク」にします。

ただし、髪の毛はロングヘアーとします。
学生時代は短髪だったのですが、カーリングをあきらめたときに髪を伸ばし始めたのです。

これも作中のエピソードにつかえますね。


と、ここまででいったん、みずきちゃんのキャラター設定書をつくってみましょう。


//////////////////////////


【名前】伊澄みずき(いずみ・――)

【一人称】ボク。仕事の場だと「わたし」l

【年齢】25歳

【外観】
身長152。スレンダー、引き締まって筋肉質の、しかし凹凸に乏しいボディライン。童顔もあいまって、年齢よりかなり若くみられる。
黒髪or黒に近い茶髪のロング。タレ目ぎみ。人懐っこい印象。

【出身】
長野。祖父母はみずきが小さいときになくなっていて、母親は東京出身。父親も学生時代に東京いってた(そこで両親は知り合った)ので、普段から綺麗な標準語でしゃべる。
父親は庭師。


【出自】
みずきの名は、父親が命名した。瑞木=みずみずしい若木のごとくに、すくすく育ってほしいとの願いがこもっている。
母親もガーデニングを趣味としており、みずきも自然と植物好きにそだった。

が、ブタクサアレルギーを幼少期に発症してしまい、少しでも体質改善につながれば――と、小学校からカーリングをはじめる。(父親は学生時代カーリングしてた)
その甲斐あってか、いまは完全にアレルギーを克服できている。
実家から車で30分かからずいける野辺山SLランドに家族三人でよくでかけていた。

みずきは大学まで長野にいて、学生時代はずっとカーリングを続けていた。
「ワンチャン実業団にも!?」という考えはあり、そういう誘いもあるレベルの選手だったのだが、
大学4年のとき、大学1年生の天才選手と出会ってしまい「ああ、この域には絶対に届かない」と感じてしまい、すっぱりと引退をした。

父親のコネでガーデニング用品メーカーに入社し、そこで同僚となる「あなた」と出会った。

遺伝子組み換え作物に関するポリシーの違いで入社早々上司とぶつかり、「即退職届」の危機に瀕したが、そこでうまくフォローして上司との関係改善を果たしてくれた
「あなた」に、一目もニ目もおいている。

その流れから、みずきが実演担当、あなたが説明・販売交渉担当という形で、なんとなくコンビを組まされることが多い。(仕事のメインは新製品の、大手販売店への売り込み)


//////////////////////////

このくらいあればかけるでしょう!!!!


では、いよいよプロット作成です。

プロットどう組むか――というのはわたくしのごとき不勉強物でも、しっかり書こうと思うと一冊の本を書けてしまうくらいご説明すべきことが多くなります。


ので、わたくしが現時点で
『作劇の教科書として理想的なのでは?』と感じるニ冊の書籍をご紹介させていただきます

1: ハリウッド・リライティング・バイブル (夢を語る技術シリーズ) リンダ シガー

2: 別冊宝島144 シナリオ入門 (主たる部分の原著者:シド・フィールド)

……両方プレミアついてるので、図書館かなんかで。

「2」についてはわたくしが大昔に自分用につくったレジュメがあるので
http://hexaquarker.com/scenario_workbook_resume.pdf

もしご興味あればどぞです!!!!



で。

お話の組み方には「起承転結」「三幕構成」等々、いくつかの有名で使いやすいうテンプレートが存在します。

三幕構成を今回のような短いお話に適用するのは、現時点でのわたくしの技量だとむつかしそうなので、ここでは「起承転結」テンプレートでいきます。

すなわち

「起」 お話をはじめる →ヒロインと主人公を登場させ、その魅力を示す
「承」 お話をふくらます →ヒロインと主人公との関係性を示し、来たるべき転換にむけての圧を高めていく
「転」 お話を大きく動かす → ヒロインと主人公との関係性が大きく動くイベントをぶっこむ
「結」 お話に明確な区切りがつく → ヒロインと主人公との関係性が新しいステップに進んだことを明示する


とか、こんな感じの順番で、エピソード群を並べていきます。

今回作るのは「ASMRの音声作品」なので、『主人公=リスナーさん』については、あまり語りすぎない方が、多分いいです。

「ご自身の物語」として聞いていただけるのが一番いいので、そうすることが可能であれば、前述したみずきちゃんの設定の
「ガーデニング用品メーカー」は、語るうえでは「会社」くらいにしたほうが、おそらくは、セオリー的にはベターでしょう。

ただこの辺ほんっとむつかしくて「ディテールは、キャラの魅力にも、イベントの説得力にもつながる」こともまた確かなのです。

ので、この辺でどうバランスとっていくかは、(趣味の習作なので)書きながら考えていきます。

じゃあ、プロット組みますね。


///////////////////////////////////////

■両腕骨折温泉(仮) プロット v100 進行豹 ■

<スタイル>
・みずき=ヒロイン(CV未定)のひとりがたり。バイノーラル/ASMR。

<コンセプト>
・習作、1シーン。温泉環境音使用。自分で編集の練習するので、簡単に。


<このシーンで伝えること>
・ヒロイン、伊澄みずきの魅力と人となりと、「あなた」への秘めた思い
・その思いの伝達と、関係性の変化

<このシーンで聞かせたい音>

・温泉環境音そのもの
・(可能なら)背中流し音、石鹸あわだて音、お湯かけて流す音など


/// 以下プロット ///

<起>

ふたりお湯につかっている。距離は遠め。
背中流してあげるというみずき。主人公(=リスナーはためらっている様子)。

<承>
距離詰めてくるみずき。
・仕事で失敗しそうになった自分をかばうために骨折させちゃった
・お詫びにもならないけど、身の回りのケアくらいはさせてほしい
・お宿のひとにも、家族風呂なら水着着用OKって許可もらったし、実際もう混浴しちゃってるんだから、背中流すも流さないも、誤差

<転>
・背中流し。
・男の人の背中流すのなんて、お父さん以外だとはじめて→家族の話からみずき自身の話
・大学でカーリングあきらめて、親のコネではいった会社だから、やるきなかった。実際、入社早々でトラブって、退職届け書くとこまでいったし
・けど、君に助けてもらって、うれしかった。うれしかったけどなんで、って思った。ただの同期のボクのためにそこまでなんて……
・だから、一目惚れでもしてもらえたのかなっておもって。けど、君には全然そんなそぶりなくて――一緒に仕事してるうち、わたしのほうがどんどん君のこと気になっちゃって――
・チャンスだとおもった。今回の出張。それでうかれて、失敗しちゃって、ボクのせいで君に怪我させて目の前が真っ暗になった。
・けど、今度という今度はあきらめたくなかった。だから勇気をだして、ここまでがんばった→告白

<結>
・オーケーを明示するレベルのリアクション&セリフ。
・いきなりみずき、湯船にどぼん。遠く、照れた声で「急に恥ずかしくなってきちゃって」
・「あ、そか。キミ、両手骨折してるんだもんね――体のあわあわ、自分で流すこともできないんだよね」
・湯からあがる。ゆっくりゆっくり照れくさそうに近づいてくる足音。息遣い「あの……あんまりこっち、みないで――ね?」
・お湯かけ。ざばぁ。めっさここちよい音で。
・「お風呂あがったそのあとも……ケアしてほしいことがあったら、教えてね?」的な感じでおしまい

///////////////////////////////////////


くめました!!!!

萌えポイントとしては

「義務感と決意とで突っ走っていたヒロインが、告白OKもらってからわれにかえってヘタれてしまうギャップのかわいさ」

ですね!

それを活かす&そこまで聞いてもらう(途中で再生打ち切られない)ためには『いけいけどんどんなときの可愛らしさと魅力』も、もちろん重要になってくるわけです!


このプロットから、その辺をどう、具体的な形――物語・シナリオ――として立ち上げていくか!


その辺は、いよいよ次回からの『シナリオ執筆』にて、ご説明していければと思います!!!

書くのは多分、あさってかしあさって! 

もしよろしければご期待ください!!!!

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新井健史&進行豹 2020/05/03 22:05

『バイノーラル音声作品をつくってみよう!』5:ヒロインに命名しよう!(進行豹

こんばんわです! 進行豹でございます!!!

新井健史&進行豹のお送りする 新シリーズの第一弾!
『商用フリーの100円ループ環境音 VOL.1 温泉湯船環境音(録音地:福島県飯坂温泉)』
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ284159.html

をつかって、わたくしシナリオライター進行豹が、
初挑戦となる音声編集を含めてまるっと一本の無償公開バイノーラルボイスコンテンツをつくってみよう! というコーナー!

『バイノーラル音声作品をつくってみよう!』

前回の第4回は、結局プロットまですすめずに『キャラクター設定を立ててみよう』になっちゃいました。
https://ci-en.net/creator/4364/article/255963


そこでできあがったヒロイン像(素案)をまとめますと

<ヒロイン像>

152cm
スレンダー、胸はちょっとだけある
25歳
元カーリング選手。小学~大学まで続けていた。努力家だが天才ではなかった。天才と見えてしまったときに「あ、こいつ天才だ」と理解できてしまうレベルまで努力を重ねていたので、その瞬間に折れた。
長野出身。野辺山SLランドが大好きだった。


<あなたとの関係・エピソード>

ヒロインは努力家だが直情径行がある。入社早々上司とガチでぶつかってしまい、退職危機に陥ったのだが、あなたがそれをフォローしてうまく騒動を収めた。
ヒロインには苦労をかけられるあなただが、ヒロインの特技であるスポーツマッサージにはガチで助けられている(疲労回復効果↑↑↑)
なんだかんだで仕事上のコンビネーションもいいので、車内ではコンビとみなされていて、よく組まされる


こんなでしたね!!

で、ネーミングのとこでとまってたのでした。

さて、ヒロインのネーミング。
というかキャラクターのネーミング。
わたくしは「めっちゃ重要」なポイントだと考えております。

わたくしの代表作である「ものべの」でも「まいてつ」でも、全キャラクターの命名の理由
(そのキャラクターの親が、どういう理由でそのこに命名をしたか)をきちんと考えてありますし、
メインヒロインのうちの過半数は、その命名の理由が劇中、何らかの形で語られています。

作者がキャラクターにあげられる最初のプレゼントが「名前」ですので、丁寧に時間をかけて考えてあげるのがよいのでは……と、わたくしは考えております次第です。

で、今回のヒロイン。

かなりの直情径行なので、両親のいずれかも、直情径行であることが予想できます。
小学校のときからカーリングをやらせていて、長野県在住なので、ウィンタースポーツの選手だったのかもしれません。

ここまで考えたら「氷華」という名前がおもいつきました。
「ひょうか」。それはおそらく全てのスポーツ選手の求めるものであり、氷上に咲く華は、その象徴であり、栄誉を示すものでしょう。

ここでわたくしの脳内の、両親のもう片方が「儚げ」すぎはしないかと異論を投げてきます。
確かに、氷の華は脆く、すぐにも溶けてしまいそうです。

脳内で両親は、「もっと健康そうで、長生きしてくれそうな名前のほうがいい」という方向で一致します。

そして「みずき」という名前が浮かんできます。

氷は溶けて水となり、いつか雲となりまた雪と降り積む。
水こそはとどまることなくしかし滅びることもないものです。
その姫、水の姫で、水姫。

あるいは、瑞木。月桂冠の冠を思わせ、これも生命力と栄誉とを象徴しそうです。

ならば。どちらの、そしてより多くの素晴らしい意味をも含めそうな『みずき』で、下の名前は決まりでしょう。

名字は、ここでは「有島ありす」方式を取ります。
つまり、頭韻となる名字です。

ただ、「水」「瑞」の文字は、意味をそっちに誘導(限定)しちゃいそうなので、避けたいです。

名字検索
https://myoji-yurai.net/

「読み方」「みず」で検索します。

射水(いみず)という姓をみつけたときにピンときます。「いずみ」「いすみ」姓はどうだろう。

また検索して、藍澄(あいずみ)という姓を見つけます。かっこいい!!!!!

『藍澄みずき』 あいずみみずき

頭韻じゃないですけど、語呂がよくて覚えやすいです。スポーティーな感じもします。

早速グーグルで検索します。

>"藍澄みみずき"との一致はありません。

オッケーです!!!!!

かくてヒロインは「"藍澄みずき"との一致はありません。」ちゃんとなりました!!!


この名前は、親しい瞳は「みずみず」とか「ずみずみ」とかいってからかわれましょう。

エピソードもひとつできます! よかった!!!



ここまでくれば、これから作る作品が1~2シーンものなこともございますし、プロットは組めた同然のような気がします。


けど、プロットは設計図。

しっかり組まないとプロジェクト全体に手戻りを生じさせる危険の種を取り除ききれません。

というわけで、次回、第6回こそはプロットを組みます!!!

更新は明日かあさってかしあさって!

どうぞ、いましばらくご期待の上お待ちいただけましたら幸いです!

よろしくお願いいたします!!

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新井健史&進行豹 2020/04/30 23:49

『バイノーラル音声作品をつくってみよう!』4:キャラクターを立ててみよう(進行豹

こんばんわです! 進行豹でございます!!!

新井健史&進行豹のお送りする 新シリーズの第一弾!
『商用フリーの100円ループ環境音 VOL.1 温泉湯船環境音(録音地:福島県飯坂温泉)』
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ284159.html

をつかって、わたくしシナリオライター進行豹が、
初挑戦となる音声編集を含めてまるっと一本の無償公開バイノーラルボイスコンテンツをつくってみよう! というコーナー!

『バイノーラル音声作品をつくってみよう!』

前回の第3回『予算組みをしてみよう』
https://ci-en.net/creator/4364/article/254781
の結果、大雑把な企画書

両腕骨折温泉_企画案.pdf (244.25kB)

ダウンロード

が整いました。

ので、本日はこの企画案を具体的に形にしていくためのファーストステップとして、
第4回! 『プロットを立ててみよう』を書いてみます!


前回の企画書に記載したお話部分の草案が、

//////

【ジャンル】 温泉背中流しバイノーラルボイスドラマ
【形式】   演者さんによる一人芝居
【想定するリスナー】 男性もしくは女性 (演じてくださる方次第)
【シチュエーション】 異性の同僚との出張中にリスナーが両手を骨折してしまう。幸い仕事には支障がないので出張継続だが、せっかくの温泉につかれない。が、同僚が家族風呂での入浴介助を申し出てくれる。
【同僚との距離感】  信頼しあえる頼もしい同僚だが、リスナーは異性としてはそんなに意識してなかった。→入浴介助を申し出てくれるくらいなので、同僚の方はそれ以上の好意を多分もってる。
【シーン数】 1シーン。風呂場の中で終始。か、1シーン+プロローグで、プロローグだけ旅館客室で、そこから風呂場に移動か。
【必要となりそうな効果音、環境音】 (効果音)湯につかる、湯からあがる、石鹸あわだて、背中流し、お湯かけ、木の床足音  (環境音)温泉ゆぶね


//////


です。

ので、ここをいじらずにプロットを組んでいきます。


まず設定すべきはキャラクターです。

主人公=リスナーさんなので、ヒロインとなる「同僚」は、できるだけイメージ/共感いただきやすいヒロイン像にしたてる方向で今回はいきたいかなと今の時点では思います。

「ひよこのオスメス鑑定士で、25年にひとりの逸材との微妙な二つ名を誇る、34歳独身の同僚」

とかでも刺さる方にはぶっ刺さると思うので、そういう方向でイカすヒロインが振ってきてしまった場合は、そっちに切り替えます。

というか、今日はリモートワーク環境組むための準備に予想外の時間がかかってしまったので、今(20/04/30 23:28)リアルタイムでなんの準備もなしに、考えながらこれ下記進めている次第です。

ヒロイン像考えます。

///

まず身長。無難にヒロインらしい身長というと150cm台な気がするので、その前半152cmくらいにしましょう。

体重は、細かく設定しません。体つきから類推されるとこでいいのです。

体つきは、スレンダー。完全に好みの話をしております。お胸は限りなくフラットにみえて、ちょこっとだけある。胸が薄いことを特にコンプレックスには感じてないので、パッドとか入れない。

年齢は25。

学生時代は小学~大学までカーリングをやっていた。社会人でもカーリングをやろうかと考えてはいたのだが、大学4年のときに、1年生の、しかも「大学からカーリングを初めた」という化け物にであってしまい、
「ああ、世界と戦えるのはこういう生き物だけなんだ」と折れてしまい、そこできっぱりと引退をした。

長野県出身。野辺山SLランドが比較的近所にあり、大好きなスポットだった。廃園のときは悲しみ、さよならのために帰省した。ポッポ牛乳が大好物で、いまでもわざわざ遠くのサミットまでいって買っている。


///

こんな感じでしょうか???

お仕事はOLで、出張もするので、技術職ということにしましょう。

となると、主人公である「あなた」との関係性も見えてきます。


///

・あなたは技術職である彼女をサポートする立場

Q:なんでサポートが必要なの?

→彼女は体育会系の熱血で感情豊かなのが長所だが、感情ゆたかすぎて、感情的になりがち。そこをあなたはコントロールしてあげられる



前の段までの設定は思いつくまま書きました。
「あなたとの関係性」は、思いつくまま書いた設定と、『つじつまがあうように』で、理詰めで書いてます。
*****

Q:なんでコントロールしてあげられるの? 
→あなたは彼女に一目おかれてるから

Q:なんで一目おかれてるの?
→入社早々上司とトラブルをおこしかけ、感情的になって「もうやめます」ってなっちゃったところを助け、上司との関係改善のために力を尽くして、それを実現したから


「あなた」の設定を起こす必要はありません。
「あなた」は常にリスナーさんなので、そこを細かく設定してしまうと、必ず聞いてくださっている時に「ん?」となってしまう部分がでてきます。
「あなたとヒロインとのエピソード」はしかし、脳内で自由に補完できます。

>上司との関係改善のために力を尽くして

は、リスナーがわたくしであった場合は 「誠実に根気よく橋渡しをしたんだな」と無意識レベルで納得できそうな感じですし、
リスナーがあらけんさんであった場合には「なんか調子よくやってたらうまいこいった」みたいな感じに無意識レベルで整合とってくれるんじゃないでしょうか? しらんけど。

ともかく重要なのは 「あなたの設定はしない」けど「あなたとヒロインとの大味なエピソードは考えておいて損はない」 ということです。
*****

Q:それだと「あなた」にとってヒロインは面倒をみてあげるだけの面倒くさい存在になっちゃわない?
→そうかも。だったら……ヒロインの長所が、あなたのツボになるようにしよう。



ここまで考えすすんだときに、プレミス(お話の根幹となるアイディア)がうかびました。
つってもまったく大したものではないのですけど、

『運動部出身の彼女は、スポーツマッサージが大得意』なのです!!!

ので、助けてあげるたびにマッサージでお礼をしてもらえる、という共生関係が、ふたりの間にはすでに成立しています。


これは、「混浴背中流し」というかなり踏み込んだステップへと踏み出し得る、説得力をもった関係性ともなりそうなので、大変よさそうに思います!!!


と、まぁざっと今日のところはこんな感じでございましょうか?


プロットまでいかず 『キャラクター設定を立ててみよう』になっちゃいましたね。


ここですんなりヒロインの名前が浮かべば、いっきにプロットまで書けたかと思うのですが、
しっくり来るのが今は脳内にふってこないので、ひとまず時間を置くことにします。


次回更新はあさってかしあさって。

そのときに、ネーミングの重要性などについてもお話しつつ、「乱雑に書き散らしたアイディアをプロットへと整頓していく」工程を、お見せできればと思います!!


もしもご興味おありでしたら、ご期待いただけますと嬉しいです!

それでは、また!!!

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新井健史&進行豹 2020/04/28 22:23

『バイノーラル音声作品をつくってみよう!』3:予算組みをしてみよう(進行豹

新井健史&進行豹のお送りする 新シリーズの第一弾!
『商用フリーの100円ループ環境音 VOL.1 温泉湯船環境音(録音地:福島県飯坂温泉)』
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ284159.html

をつかって、わたくしシナリオライター進行豹が、
初挑戦となる音声編集を含めてまるっと一本の無償公開バイノーラルボイスコンテンツをつくってみよう! というコーナー!

『バイノーラル音声作品をつくってみよう!』

前回の第2回『企画草案を立ててみよう』
https://ci-en.net/creator/4364/article/252350
で大体のお話の初案がまとまりましたので、
本日はそこに基づいての第3回! 『予算組みをしてみよう』を書いてみます!


前回に立てましたお話の草案が

///////////////////////////

【ジャンル】 温泉背中流しバイノーラルボイスドラマ
【形式】   演者さんによる一人芝居
【想定するリスナー】 男性もしくは女性 (演じてくださる方次第)
【シチュエーション】 異性の同僚との出張中にリスナーが両手を骨折してしまう。幸い仕事には支障がないので出張継続だが、せっかくの温泉につかれない。が、同僚が家族風呂での入浴介助を申し出てくれる。
【同僚との距離感】  信頼しあえる頼もしい同僚だが、リスナーは異性としてはそんなに意識してなかった。→入浴介助を申し出てくれるくらいなので、同僚の方はそれ以上の好意を多分もってる。
【シーン数】 1シーン。風呂場の中で終始。か、1シーン+プロローグで、プロローグだけ旅館客室で、そこから風呂場に移動か。
【必要となりそうな効果音、環境音】 (効果音)湯につかる、湯からあがる、石鹸あわだて、背中流し、お湯かけ、木の床足音  (環境音)温泉ゆぶね

///////////////////////////

となります。

このくらいまで来ているとお話のタイトル案も出しておいた方がやりやすいので、出します。

両腕を骨折して温泉に入るお話なので、
『両腕骨折温泉』(仮)
でよいでしょう。

実際に作品にするときは
『両腕骨折温泉 ~ツンで照れ屋な同僚のドキドキ混浴背中流し~』
とか、そんな感じのサブタイをつければいいかなぁと今の時点では思います。

こういうふうに「サブタイ案をだす」のは、「お話全体をワンワードであらわす」よい練習になると思うので、どんどんやってみた方がよい気がします。

ワンワードでまとまらないようなら、お話の要点を自分で掴みきれてない、ということになりますし、『同僚より後輩の方が萌えない??』とか『ドキドキ混浴より、おどおど混浴の方がイケてない?』みたいな感じに、修正案も浮かんできます。

『両腕骨折温泉 ~ツンで照れ屋な同僚のドキドキ混浴背中流し~』
『両腕骨折温泉 ~おっとりで世間知らずな後輩のおどおど混浴背中流し~』
『両腕骨折温泉 ~ドSで勝ち気な美人上司の、蔑み混浴背中流し~』
等々。

ご自身が一番書けそうな、あるいは聞いてみたいシチュエーションを、この段階であれこれ悩んでも、まったく問題ございません。

また、書き始めてしっくりこなければ別案にかかってみる、とかも全然ありだと思うので、「無理矢理に出す」のではなく「自然に出てくる」案は、のちのちのため書き留めておくと吉かなぁとか思います。


で。

予算組みです。

あらためて整頓すると今回のプロジェクトは

・わたくし進行豹が「音声作品」への理解をより深めるため、音声編集も含めてまるっと一本を独力で完成させようというプロジェクト

・のでできあがったものは習作にしかなりえない。習作では売れない(ダブルミーニング)から、無償配布する

というものとなります。


つまり「普通に考えたら、どう考えたって利益をだせっこない」のです。

のですけれど「赤字前提で同人をやる」のは、せっかくの創作からの成長を鈍化させてしまう理由となってしまうリスクがあるかと、わたくしは個人的には思っております。

『(黒字は出せずとも)採算を取ろう』という意識――つまりはコスト意識があれば、プロジェクト終了後の振り返りから学び取れることが、圧倒的に多くなり。
逆にいえば、採算度外視のプロジェクトでは、どうしても「作り終えた時点で満足」となり、事後のチェックが甘くなってしまう……という傾向が、すくなくともわたくしには、明確に見られるためです。

ので「無償作品なので採算は度外視」と思考停止せず、もうちょい考えを進めてみます。

今回使用する音源が
『商用フリーの100円ループ環境音 VOL.1 温泉湯船環境音(録音地:福島県飯坂温泉)』
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ284159.html
となり、これは一本売れるごとに25円+消費税がわたくしに入ってくるものとなります。
(DLsiteさん50円+税。残りはあらけんさんわたくしで半々)。

ので、一連の制作そのものを、上記音源の「広告費」と考え。
このコンテンツで上記効果音の売りあげが増加する見込み本数分の利益を、予算にあてる――という予算組みの仕方は、十分アリなアプローチかと感じます。

そのアプローチでさらに考えを進めましょう。

……この連載が、多分全20回くらいになりそうな予感が今はしております。
その1話ごとに1本の売上が立ったとして、20本。

20*25=500円。

――残念! こどものお小遣いです!!!!!!


これではまだ話にならないので、さらに考えをすすめ、別案を出します。

///

この連載を終えたときに、全ての記事を再編集してデジタル同人誌にする。
その同人誌と、完成音源と、上記『温泉環境音』の全てをパッケージングして
【耳と目でわかるバイノーラル音声作品の作り方(仮)】として、500円で販売する。

///


これなら、結構いけるのではないか!? という気がします。

最初の一ヶ月で100部売れると見込むと、12500円+1250円で、13750円の利益が期待できる計算です。

それに上記500円も加えると14250円。

ので、「14000円」を、予算として計上することにいたしましょう。

金額の配分は

声優さん: 5~10kb程度のバイノーラル音声作品(宅録)でのご収録御礼 /7000円
イラストレイターさん: メインビジュアル一枚の作画御礼 /7000円

とします。

台本書き上がって募集をかけて、そのお値段でご応募ない場合は14000円まで順次増額して、ともかく声優さんは確保する(そうしないと編集の練習ができないから)

イラストレイターさんにお願いする予算がなくなってしまった場合は、メインビジュアルを写真にする――とかの方向で調整してみる。

……わたくしの感覚としては「これならなんとか企画成立できるんじゃないか」と思います。


そう思えるとこまで期待上、ひとまずは予算編成も終わりです。
ので、この辺をまとめて簡単な書類にします。


両腕骨折温泉_企画案.pdf (244.25kB)

ダウンロード

――ガバガバだろうがなんだろうが、『企画概要書』の出来上がりです。

例え自分ひとりで行うプロジェクトだろうと、こういうふうに都度都度で「書類化」しておくことを、わたくしは強くおすすめ申し上げます。

書類化しておくと迷ったときに書類を確認して、必要に応じて修正、ということができるようになります。

つまり、『企画概要書も、作品完成というゴールを目指すための地図として活用できる』のです。

また「地図は他人とも共有できる」ので、今後仲間を増やしたいというときにも、必ず書類は役にたちます。



と、いったところまでで今回はおしまいといたしましょう。
次回は新しいステップ「プロット制作」に参ります。

ここはわたくし本職です! のでので超楽! 超楽勝!!!!!

……と、いまの時点ではナメてかかっておりますが、実際に組んでみないとどうなることかわかりません。

実際のとこ、お話が生きるか死ぬかの最初のターニングポイントは『プロット』となりますので、実際組みますそのときには、全力注いでまいります!!!

ご期待ください!

次回更新はあさってかしあさって!!
よろしくお願いいたします!!!


追伸:
5/2 20:00~予定の生放送のお便りも募集開始しました!
https://twitter.com/sin_kou_hyou/status/1255106611531538432?s=20

よろしくお願いいたします!!!

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