『イルミラージュ・ソーダ 〜終わる世界と夏の夢〜』発売記念【あおのなち先生】インタビュー
先週の金曜日、6月24日に百合音声サークルSukeraSonoの新機軸【終末百合音声】『イルミラージュ・ソーダ 〜終わる世界と夏の夢〜』が発売されました!!
【終末百合音声】イルミラージュ・ソーダ 〜終わる世界と夏の夢〜【CV:奥野香耶】
発売を記念して漫画家のあおのなち先生のインタビューをお届けします。
あおのなち先生、よろしくお願いします!
●『イルミラージュ・ソーダ』について
――初めて企画を聞いたとき(もしくは、シナリオを読まれたとき)の印象はいかがでしたか?
あおのなち先生
まず「生徒×先生」「終末世界」「夏」というコンセプトを見て、
間違いなく好みの百合だろうなとシナリオに目を通す前からワクワクしました。
――「終末」に対してあおのさんはどんなイメージを抱いていますか?
あおのなち先生
「解放感」
小学校の頃の夏休みみたいなイメージです。
割と『イルミラージュ・ソーダ』のコンセプトと近いかもしれません。
何もかもが無になって何者でもなくなって、何をしてもしなくてもいい気持ちよさというか…。
モチーフとしての「終末」には割と晴れやかでポジティブなイメージしかないです。
●キャラクターデザインについて
――キャラクターデザインをする際、どんなことを手がかりにして制作されたのでしょうか?
あおのなち先生
サカナは儚げな少女の雰囲気が出るように、また水や泡の音が印象的な作品なのもあり“透明感”を大事に作りました。
プールに浸かったとき水面に広がる髪の毛がとても美しいだろうなと思ったので、ツヤツヤで柔らかいロングヘアーもマストで。
先生はできるだけ飾り気のないシンプルな大人をイメージしました。
――ご自身のイラストの強みや特徴を、キャラクターに反映させる際に意識されたことなどはありますか?
あおのなち先生
私はキャラクターを絡ませる時、手や指先で二人の感情・関係性をできるだけ表現したいなと常に考えていて、今回は握り合うのではなく、サカナが先生の手のひらにそっと指先で触れる様子、また少し戸惑いを残した先生の手を描かせていただきました。
●イラスト制作について
――制作期間中の印象的なエピソードなどあれば教えて下さい。
あおのなち先生
元々環境音が好きなので、風鈴や水の音を流しながら作業するのが心地よかったです。
――制作中、一番大変だったことはどんなことでしたか?
あおのなち先生
一番悩んだのはリボンの入れ方です。
最初、サカナが自身を縛る息苦しさから解放されているというイメージで、髪のリボンが解けていくというパターンも描いていましたが、最終的に二人の距離感やサカナの無垢な恋心を表した腕に絡ませる使い方に決めました。
――百合作品であるということで、なにか工夫された部分や意識されたことなどありますか?
あおのなち先生
サカナの、先生に向ける眼差し、先生だけに見せる少し幼い表情を大切にしたかったので、そこは特に力を入れました。
●ファンの皆様へ
――あおのなち先生の思う一番の見どころはどんなところですか?
あおのなち先生
イヤホンをつけて数秒で現実が薄れていく圧倒的な没入感です。
私は特に、プールのシーンの無邪気なサカナが可愛くて切なくて大好きです。
――最後に作品を待つファンの皆様へメッセージをお願いします。
あおのなち先生
皆様の中で「先生」や「水仙サカナ」を思い描くとき、私のイラストが少しでも手助けになれば嬉しいです。
ベッドに仰向けで寝転んで、目をつむりイヤホンで聴くのが個人的オススメです。
終末の夢をゆっくり楽しんでください!
――ありがとうございました!
あおのなち先生の繊細で儚げ、そして清涼感あるイラストがイルミラージュ・ソーダの世界観の拡張には欠かせないものになっていると思います。
『イルミラージュ・ソーダ 〜終わる世界と夏の夢〜』には高解像度イラストも特典として付きますので作品と合わせてお楽しみください。
あおのなち
漫画家
『きみが死ぬまで恋をしたい』連載中