SukeraSparo/Sono 2024/03/30 18:00

『花様年華 -少女に飼われるペットな私-』発売記念【高田憂希さん】インタビュー

昨日、3月29日(金)百合音声サークルSukeraSono【百合体験】の最新作『花様年華 -少女に飼われるペットな私-』が発売されました!!

【百合体験】花様年華 -少女に飼われるペットな私-【CV:高田憂希】

発売を記念して、『私』の飼い主、豪邸にひとりで暮らしている謎の少女『雪音』を演じていただいた高田憂希さんのインタビューをお届けします。

高田憂希さん、よろしくお願いします!


●ご自身について

――「百合」についてお伺いしてよろしいでしょうか?

高田憂希さん(以下、高田さん)
女の子同士の恋愛を描いた作品(百合)の中でも、読んでいるだけで癒されるもの、ドキドキするシーンが多いもの、胸が締め付けられるような切ないもの、それぞれの系統の違いで作品の色も変わりますよね。男女の恋愛ものも、男の子同士の恋愛ものも読む私としては、どの作品にもそれを感じているので。百合だからこう!というものは特にないですね。

私が初めて百合作品に携わらせていただいたのが「やがて君になる」という作品でした。誰かを好きになるという気持ちが分からない女の子が、自分のことを決して好きにならないでほしい女の子と出会い、恋ってなに?特別ってなに?という気持ちと正面から向き合うお話で。これは、女の子同士だからとかではなく誰もが、人と恋をする中で、または恋をする誰かを見て、生まれたことのある気持ちなのではないかなと思ったんです。そういった繊細な気持ちを丁寧に描かれている作品に惹かれる人は多いのかもしれません。

――この作品はいわゆる「音声作品」と呼ばれるジャンルとなりますが、「音声作品」というカルチャーはご存じでしたか?

高田さん
キャラクター同士の会話を聞いて楽しむものとは違い、これを聞いてくださっている視聴者の方が作中の登場人物になって、作品の世界観を楽しんでいただくというところが、音声作品の魅力なのかなと感じました。
音声だけで如何に景色や人物を想像してもらえるか、作品に没頭していただけるかがポイントになってくるので、難しいところも多かったですが、声の仕事をさせていただいている身としては、こうして音声作品に携わることが出来てとても光栄に思います。


●キャラクターについて

――高田さんからみた雪音はどんな女の子ですか?

高田さん
ディフェンスかオフェンスかでいえば、圧倒的なオフェンス型の女の子だなと思いました。柔らかな物腰とティーンの無邪気さが垣間見える瞬間がとても可愛らしいのですが、その中に、彼女の核となる部分がしっかり存在しているのも素敵で。
そしてその核となる部分が、実はとても繊細に出来ていて、触れたら壊れてしまうんじゃないかと思うほど危ういものを持っているのも。その儚さに惹かれるというか、雪音ちゃんはそんな不思議な魅力を持っていると思います。

――始めてこのキャラクターに出会った時の印象は? また、ご自身と似てるところはどんなところですか?

高田さん
包容力に驚きました。肩の力を抜いて、全身を預けたくなる安心感があって。話が進んでいくと彼女の揺らぎも感じられて、それがまた愛おしくなったり。
似ているところは…なんだろう…。紅茶が好きなところですかね。私もよくはちみつ入りの紅茶を飲むんですけど、茶葉の香りや、カップに触れている指先から伝わる温かさにホッと落ち着くんです。

――役にはすぐに入っていけましたか?それとも苦労しましたか?

高田さん
彼女の生きてきた環境だったり、心の中に抱えているものが見えてきたり、外の世界と乖離した場所で育ってきたことが分かったり、読み進めるたびに彼女を知っていけるのが楽しかったです。同時に胸がキュッと締め付けられて苦しくなる時もありました。「お姉さん(あめ)」に出会い、一緒に過ごした時間は、彼女のこれからの人生に大きな影響を与えるんだろうなと思います。


●音声収録について

――収録までにどんな準備をされましたか?

高田さん
台本を読んで、色んな想像を働かせていました。彼女たちの表情等はもちろんですが、それ以外の、雨の匂い、紅茶の香り、ティーカップに触れた時の温度、シャワーの音、シーツの柔らかさ、とか。皆さんに届く頃には、私の声以外に、この世界を届けてくれるたくさんの音(BGMやSE等)が入っています。ですが、収録の時は無音なので、皆さんと同じ景色を見られるよう意識しながら臨みました。

――収録はいかがでしたか?

高田さん
ダミーヘッドマイクでの収録は久しぶりだったので、とっても楽しかったです。少し首を傾けるようなそんな繊細な変化まで拾ってくれるので、どんな風に動けば楽しんでもらえるか、色々試しながら収録しました。収録を終える頃には目の前のマイクが「お姉さん(あめ)」と重なって見えて、とても愛おしくなっていましたね。

――雪音を演じられていかがでしたか?

高田さん
台本を読めば読むほど「お姉さん(あめ)」のことが大好きになっていくのが伝わってきたこともあってか、最初のテスト収録の時に、もうすでに心の扉が全開になってしまっていたようで…。そこを調整していくのに時間をいただきました。

――雪音を演じる上で一番こだわったことはなんですか?どんな部分が難しかったですか?

高田さん
彼女が発する言葉は自分の気持ちにとても素直で分かりやすかったので、演じていて気持ちが良かったです。
特に、最後の、名前の由来について話すシーンは、彼女にとってとても大切な気持ちを詰め込んだので、楽しんでいただけたら嬉しいです。


●『花様年華 -少女に飼われるペットな私-』について

――初めて台本を読んだとき、作品の印象はどのようなものでしたか?

高田さん
お互いに寄り添い合い、なくてはならない存在になる尊さと危うさとが共存していて、幸せの形は人それぞれでしょ?と、優しく包み込んでくれるようであり、ふたりだけの世界を切り抜くことで、それ以外をそっと遠くへ放り投げるような気持ちにもなって。読んでいて色んな感情にさせてくれた作品でした。皆さんにもこの作品の魅力を存分に味わっていただけたら嬉しいです。

――高田さんの思う『花様年華 -少女に飼われるペットな私-』のみどころは?または、おススメのシーンはどんなところですか?

高田さん
印象的なのは、食堂での食事シーンと、公園でのお散歩のシーンです。「少女に飼われるペットな私」がよく表されているシーンだと思うので。最初はびっくりしちゃうかもしれないですけど、雪音ちゃんなりの愛情をたっぷり浴びていただけたら。あとは、お風呂のシーンですね。これはとにかく、マイク前でたっくさん動いたので…!笑。楽しんでもらえたら幸いです。

――最後に作品を待つファンの皆様へメッセージをお願いします!

高田さん
ここまで読んでくださりありがとうございました。紅茶を飲むシーンでは、実際にティーカップを使って収録したり、雨音ひとつでも、どれくらいの大きさの雨粒を降らそうか、など。この作品を楽しんでもらうため、スタッフさんたちと一丸となって取り込みました。
ダミーヘッドの前で実際に動きを入れながらの収録はまるで舞台のようで、私自身とても楽しい収録になりました。
この作品のコンセプトのひとつに「特殊な愛の形の体験」があります。あなたにとって、特別な音声作品のひとつになりますように。ぜひ、少しでも気になった方は雪音ちゃんの待つ世界へ足を踏み入れてみてくださいね。

――ありがとうございました!

高田さんの作品に向き合う真摯な姿勢がとても良く伝わってくるインタビューでした。
『私』の飼い主”雪音”から与えられる愛を受取っていただき、
アナタにとって特別な「百合音声」になると嬉しいです。


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是非、感想・レビューよろしくお願いします!!

高田憂希


●プロフィール
・やがて君になる(小糸侑)
・NEW GAME!(涼風青葉)
・アイカツ!(黒沢凛)

公式ツイッター

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