Hollow_Perception 2020/09/26 16:41

作中世界観の解説など(雑記)

世界観解説

 今回は当サークルの作品に関する裏設定のお話。
 作品によって、「裏」がどこまで表立って描写されているかはまちまちですが、実のところ、全ての作品の世界観は、一つの(個々の世界を包括したメタ世界観としての)「宇宙観」の上に成り立ってます。


 当サークルの作品の設定自体、サークルマスコットであるこの子が残した「世界の記録」――という体ですし。

十一次元宇宙構造と《確率の空》


 当サークルの各作品世界は、「十一次元宇宙構造」に属しています。
 これは、全宇宙の創造主である《根源(ルート)》を頂点とした、11段階の階層構造です。
(なお、《根源》の正体は、現代世界で生きる学生の少女だとか何とか……。)
 各次元には無数の世界が存在していて、それぞれの世界が固有の法則――言い換えれば「ジャンル」を持ちます。
「日常コメディもの」の世界があったり、「異能バトルもの」の世界があったりして、各世界にはそのジャンルを遂行するのに必要な法則が存在する訳です。
 たとえば、「日常コメディもの」に「魔法」というシステムは必要ありませんから、世界法則に存在しません。更に言えば、その手のジャンルでメインキャラクターの死は描かれない為、こういった世界には「死」という事象そのものが存在しないのです。
(故に、「平和な日常もの」ジャンルの世界の住人は不老不死となります。)
 なお、このジャンルを規定する「世界法則」を、「Probability Sky」内における作中用語で《確率の空》と呼びます。

 これまで作ってきた各作品の主要舞台は、下から数えて第三の階層、俗に言う「三次元」に属しています。

 基本的に、各世界の人物が「外の世界」を実感を伴って認識することは無いため、こういった構造に登場人物たちは気付きません。
 但し、一部の「世界を抜け出した」超越者や、元から自由に世界を行き来出来る「特異存在」なるメタ的存在(平易な表現をするならば「神」)は、こうした宇宙構造を理解しています。
 その為、そういった存在が物語に絡むかどうかが、「作中においてどれだけこの裏設定に近づくか」に関わってきます。
 世界間を行き来出来るほどに超越的な能力や性質を持つキャラクターが登場しない場合、その作品世界中ではこの宇宙構造に触れられることはありません。

 なお、この宇宙には《対象》と呼ばれる、11階層から降下して全てを喰らい尽くす「終末の権化」のようなものが存在しています。
 その為、遅かれ早かれ全ての世界が消滅することが約束されていますが、遠い遠い未来のお話なので、世界の住人が気にすることではないでしょう。
(まさにその未来が”現在”として目前に迫ってしまった時代を描いた作品もありますが。)

各作品世界の繋がり


 前述の通り、公開済みの作品の主要舞台は三次元のとある世界……となる訳ですが、それらの作品の中でも、舞台となる世界は幾つかに分かれています。

 1つは「ReIn∽Alter」系列世界。
 これは限りなく現実に近い構造を持った世界で、作中で描かれたとある事情により、異能者なる存在が誕生し、やがて戦いに発展していきます。
「ReIn∽Alter」本編後の現実世界を描いたものが「Acassia∞Reload」、人々が現実世界から逃れる為に作られた電脳世界の中を描いたものが「Choir::Nobody」となっています。

 もう1つは、「Probability Sky」系列世界。
 テーブルトークRPGである「Probability Sky RPG」と、その前日譚、後日譚を含んだものです。
 こちらの世界も現実に似ていますが、現実と異なり「魔法」の概念が存在します。(正確に言えば、この世界は表裏構造になっており、はじめは「裏」にのみ存在していた魔法が「表」に持ち込まれました。)
 この世界は、世界そのものの防御機構が他と比べて脆弱なため、「世界外の法則が内側に侵入しやすい」という特徴があります。
 その為、異世界人や外世界の神などの出現や、内側の人間の外側への到達という事象が発生しやすくなっており、非常に不安定です。

 この図には記載されていませんが、「剣閃神姫誅伐伝」や「対象She-11に関する記録」はそれぞれ、この2つとはまた別の世界です。
 但し「剣閃神姫誅伐伝」における神(宇宙外存在としての「神」とは別物です)の創造主は、「ReIn∽Alter」に登場する、とある存在とルーツを共有しているという裏設定があるので、世界観は異なりますが両者の間には繋がりがあります。

 なお、カードゲームである「HollowΦFlux」は、全ての世界が《対象》によって滅ぼされた時代を舞台にしています。
 記録の再現能力を持つ神であるアカシアが、各世界(=作品)で活躍した人物や舞台を再演することで、複数の作品の登場人物が一堂に会している訳です。

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