せつぶん
おに もーど!
「……それで?」
「今日は節分。そして鬼に対して豆を投げます」
「あなたが鬼の格好をしているようだけど」
「そう! 同時に豆を食べる日でもあります!
つまり、メティアさんがこの『おにのへ』の口に豆を投げ込むのです!」
「……なるほど。ところで……」
「その豆は、年の数だけ食べるものなの」
「…………」
「で、あなたが『存在』しはじめたのは去年の中頃で」
「…………」
「そういうわけで、あなたの今の『年齢』は……」
「…………」
「もういいです。どうせいつもこういうオチなんですよ。
ほらメティアさんそれ着用したらどうですか。
鬼娘メティアちゃんとかきっと似合いますよ。ほらほら」
「ああもう私が悪かったって……恵方巻き作ってあげるから……」
「恵方巻きも美味しいです。もぐもぐ」
(それにしても、このサイズでどうやってあれだけの量を食べられるのか……
というか、本人の体積以上の食べ物は一体何処へ……?)