R-ion/要餅 2024/04/07 23:20

イドコロあれこれ(キャラ紹介編)

ごあいさつ

こんにちは。見てくれてありがとうございます。この記事は拙作【ナツノイドコロ】のネタバレを多分に含みますのでご注意ください。シークレットバッジまで取ってくれた方向けです。

▼作品ページ
https://novelgame.jp/games/show/8617

はじめに

今さらすぎますが【ナツノイドコロ】についていろいろ語ろうと思います。というのも、10月くらいに資料集作ろうとしてテキストいろいろ打っていたのを思い出しまして…結局出せなかったのですが(レイアウト考える気力がなかった)、いろいろ表に出せていない情報とかがあってもったいないのと今年は忙しくなりそうであまりゲームが作れそうにない…ということで何か楽しいことができないかと思い、公開させていただく次第です。気が向いたらスチルといっしょにpdfとかにまとめるかもしれません。(言ってるだけ)そこそこテキスト量があり長くなりそうなので(没シナリオだけで3000字くらいある)分割します。全部読まなくてもいいようにするので気になったやつをゆるーく見てみてくれたら嬉しいです。

今回はキャラ紹介的なものです。地味にフルネームを決めてます。ほぼほぼ箇条書きですがお許しください。地味に加筆(与太話ばっかり)しているので無駄に長いです。お時間のあるときにでもゆっくりお読みください。

キャラ紹介

敷島 真白(しきしま ましろ)

主人公。小学生。
アルビノの男の子。家庭環境が最悪。姉と父親に暴力を振るわれている(母親は蒸発)夏休みで姉が一日中家にいたが、姉が外出中に家を脱走。暑さで体調を崩したところを緋色に助けられる。学校でも体質故に浮いているため、ずっと人間は自分に危害を加えてくるものだと思っていた。

(10年後)
高校生になった。家庭環境は相変わらずだが多少たくましくなった(諦めた)ためか外では比較的明るく振る舞う。姉からの束縛が激しく学校にはあまり行けていない。教室に顔を出すことは稀。家のことを訊かれるので保健室にもあまり行きたくないらしい。昔出会ったお兄さんのことをずっと覚えている。

不憫なアルビノ少年。イメージはスノードロップ。有名な怖い花言葉の方ではありません。本当です。6歳にして自分の人生を諦めています。暇さえあれば自分はなんで死なないんだろうってずっと考えてます。というかたぶんお姉ちゃんや大人たちに消費されて擦り切れていつか死ぬんだろうなぁとぼんやり思ってました。優しさというものを知らなかったのでとくに自分の環境が悪いとも思っていませんでした。なんかおかしいのは気づいていたと思います。姉に愛されているのも。でもそれを認めたら耐えられなくなってしまうので気づかないふりをしていました。でもお兄さんに出会ったことで認めざるを得なくなりました。残酷。はたして優しさを知ってしまったことはあの子にとっていいことだったのか。基本的に素直ないい子ですが良くも悪くも影響を受けやすいのでだいぶ拗らせています。周りに優しい人がいればこうはならなかったかも。白エンドでめちゃくちゃ授業サボってますが本当は学校の課題もちゃんとやりたいし授業にも出たい。人並みの人生を送りたい普通の子です。ちょっと思想がアレですが…

敷島 黒江(しきしま くろえ)

真白の姉。中学生。
真白に日々暴力を振るうがそれは真白が好きだから。価値観がズレているだけで痛めつけたいわけではなく、本気で真白のためだと思っている。どうしようもない。うっかり真白を殺してしまわないようにたまに白猫を拾ってきてはいたぶって遊んでいる。
黒江自身も親から暴力を受けているが真白以外のことはどうでもいいので気にしていない。

存在感がすごい中二女子。イメージはクロユリ。黒い花といえばこれ。チョコレートコスモスと迷いました。真白のことは本当に好きです。でも親にちゃんと愛されてこなかったので正しい愛し方を知らない。悲しい。その点以外は普通の女の子です。人並みに友達が欲しいし親にも愛されたい、弟のこともちゃんとかわいがってあげたい人生だった。でも環境がそれを許してくれませんでした。ある意味彼女も被害者です。自分の行為が間違っていることは薄々察していると思います。だって真白はいつも自分に怯えているから。これが正しい姉弟のかたちなわけがないとちゃんと分かってるはずなんです。でもどうすればいいのかわからないし誰も教えてくれないので目を逸らし続けています。それは10年後も同じです。

幾ノ原 灰(きのはら かい)

緋色の先輩。ちょっと変わってる。
なんでもできる優等生。背が高い。常に周囲から期待を向けられる自分の立ち位置にちょっと疲れている。緋色との接点は特になかったがある些細な出来事がきっかけでよく絡む(つきまとう)ようになった。自分が自由になることは諦めていたが最近は少し考えが変わってきているようだ。気さくで誰とでも話せるがけっこうマイペース。人の話を聞かない。

頼れるみんなの先輩。真白以外の人から見た緋色の姿を描きたくて出したキャラです。イメージはアイビー。花言葉がちょっとこわい。緋色にはめっちゃ入れ込んでいます。というか懐いているイメージ。大型犬感があるな…興味のある人に対してはけっこう人懐っこいです。それ以外にはわりと冷たい。というかどうでもいい。でも模範的な生徒であるように教育されてるので誰にでも明るく気さくに接します。外面取り繕ってる感がありますが気さくなところはわりと素です。全部作ってるわけじゃない。誰とでもある程度は話せます。あんまり深入りはしないタイプ。自分も踏み込まれたくないから。けっこう育ちがいいです。基本的にどんな人でも「面白い」で片づけるタイプですが思想の偏った教育をされてきたので他人を無意識に見下しているところがあります。よくないね。まあ賢い子はみんなそうか…そのことはちゃんと自覚しています。そんな自分が嫌い。
緋色への感情についてはあまり自覚はないです。気になるから構いにいこ〜的な感じ。今は。こいつの性格的に自覚したらめっちゃ言ってきそう。隙あらば言ってきそう。何か抱えていそうな緋色を理解したいし支えになりたいと思っていますがお前には無理だ。育ってきた環境や性格が違いすぎるので灰にはどうあがいても緋色の苦しみは理解できませんし支えてあげることもできません。でもそれは藍や真白も一緒です。いったい誰がお兄さんの手を取ればいいんだ…

赤刎 緋色(あかばね ひいろ)

公園で出会ったお兄さん。人たらし。
幼少期から中学生にかけていろいろと辛いことがあって心を閉ざしている。今は先輩につきまとわれていること以外はわりと平和。意外と話好きで図太い。どうでもいい話題で延々と話せるタイプ。かわいいものと小動物が好き。すごくなんとも言えない絵を描く。人の考えていることがなんとなく分かるらしい。

公園で出会ったお兄さんです。それ以上でもそれ以下でもありません。イメージはシクラメン。ひかえめに咲く冬の花。真白のことを助けたのは純粋な善意ですし先輩は変な人だと思ってます。先輩のことは嫌いじゃないし好意を向けられていることもなんとなく察しています。そんなに善人という訳でもありませんが善意で人を狂わせるタイプなのは確か。他者に優しく自分には優しくできない、誰かの特別になることは望んでないけどなんかなってしまう。そんな感じ。
真白と話しているときにはあまり出ていませんでしたがけっこう図太いです。先輩にも全然緊張してない。部活が同じわけでもない、ただの「なんか絡んでくる人」なので敬意は無いです。いちおう先輩なので敬語は使う。まあ当の先輩はそんな緋色くんが好きなので無問題。成績は良い方です。先輩に勉強教えてもらえるしコツコツやるのが好きなので。何より家族が喜んでくれるのでがんばってます。大きなことは望まない、普通のなんてことない日常を愛する穏やかな少年です。今は。

せっかくなので本編では一切触れなかった彼の精神構造についてちょろっと書きます。イメソンの話しちゃったしね…

家はごく普通の家庭です。穏やかで物静かな母とちょっと過保護で活発な姉がいます。普通に愛されて育って、緋色自身も家族が大好きです。でもちょっと苦しい。ちょっといろいろあって自己肯定感が過度に低いです。そのせいか生への執着が薄い。父親の不倫に巻き込まれたことも、いじめによる摂食障害で入院したことも、やりなおすために遠くの私立高校(偏差値はかなり高い。がんばって勉強した。)へ行かせてもらったことも、全部彼は「迷惑をかけている」と思ってしまっています。家族はそんなこと思ってません。どうやっても他人に迷惑をかけてしまう自分が嫌いです。愛されたくないわけではなくて、自分が愛されるべきではないと思っているというか…めちゃくちゃ自罰的な思考をしているんですよね…自分が死んだときに悲しむ人がいなければいいなと思ってます。怖い。自分が死んだときに悲しむ人がいることは理解しているので死にたいとは思ってない。なので姉や母よりは長生きしようとします。看取るのは辛いけど、そうすれば悲しい思いをする人はいなくなるから。誰かこの子を早く救ってあげて!!!でも今のところ救えそうなやつがいません。みんな自分のことで精一杯です。なんてこったい。大人になったらさすがにちょっとは落ち着くと思います。自分の存在の小ささを知るので。というか落ち着いてくれ。頼む。

水代 藍(みずしろ あい)

高校生。貧血持ちでよく保健室にいる。
真白とは同級生で隣の席。きれいな生き物の標本を集めるのが好き。あまり話したことはないがアルビノである真白に観察対象としての興味を持っている。保健室の若い『先生』に懐いている。ハッカ飴は苦手だが保健室に行くたびに先生が持たせてくれるのが嬉しいので言い出せずにいる。

隠しキャラです。イメージはオダマキ。最初はリンドウだったけど違うな…となって変えました。『先生』に対して(というか興味のある人に対して)は明るく振る舞いますが家ではほとんど喋りません。ちょっと事情が複雑。クラスではちょっと浮いています。でも友達作る気もあんまりない。せんせーがいればそれでいい。きれいな生き物が好きです。それで真白にも興味を持っている。隣の席なのでよくちらちら見ていると思う。真白もそれを感じ取っています。奇異な目で見られるのには慣れているので。ハッカ飴は苦手なので自分から取ることはありません。先生もそれに気づいている。でも苦手なの言ってないので相変わらず持たされるのはハッカ飴です。でも嬉しいので言えない。かわいいね。
『先生』の存在にかなり執着しています。せんせーの全部が知りたい。というか監禁したい。当の先生は全く気付いていません。年が近いから懐かれてるのかな程度の認識。むしろ常連なのでかなり油断しています。真白に対してはなんか…綺麗な花に魅入られてる的な…先生とは別の意味での執着を向けてるかもしれない。自分のものにしたい。二人とも逃げて、今すぐ逃げて。

『先生』

真白と藍が通う高校の養護教諭。幸が薄そうとよく言われるらしい。
少し気だるげな印象だがけっこう話好き。気を許した相手には意外と口が悪い。愛想はあまり良くないため女子にはちょっと怖がられているが保健室に来た生徒と談笑する姿がよく見られるからか評判は悪くないようだ。好物はハッカ飴。保健室の飴かごをハッカ飴ばかりにするため生徒によく文句を言われている。

隠しシナリオでちょっと出てきた人。アレです、保健室のデスクでいつも事務作業している若い先生です。飴買ってくるのもこの人の役割。ちなみにメインの先生はパインアメが好きなので保健室の飴籠はハッカ飴、パインアメ、たまにべっこう飴…という感じです。(どうでもいい情報)保健室から出るときに飴持たせてくれます。でもラインナップがあれなので微妙な顔される。話すと楽しいので一部の常連生徒にはけっこう好かれています。藍もその一人。愛想はないですが意外と人好きです。2・3回行けば名前覚えてくれます。
彼の正体についてはいちおう答えがあります。というかプレイヤーさんの9割は察していると思います。なので言いません。いろんな解釈が聞きたいので。

キャラデザについて

あんまり意識したことはないです。名前に入っている色を入れる(主に目の色)ことと誰が誰だかわかるように。黒髪率が高いのは作者の趣味。目元で判別できるように目の形には気を使った…かも…(特に灰・真白)あとは共感してもらえるようにちょびちょび作者の思想や体験を入れました。もちろんキャラに合うようにですが…実はイドコロのキャラ達はかなり擦った創作の子たちなので今までのゲームの子たちに比べてけっこう設定がしっかりしています。作者としては動かしやすくて助かりましたが説明不足感あったかもですね…例えば先輩にいじめられてる可能性とか一ミリも考えてなかったです。先輩は私の中でずっと緋色くん好き好きだったので…

おまけ~学校について

せっかくなので登場人物の通っている学校についてつらつらと書きます。あんまり設定固めていません。あくまでおまけです。本当にどうでもいいので飛ばしても構いません。

緋色と灰の通っている高校

私立の進学校です。偏差値はかなり高い。(60後半〜70前半くらい?適当。)共学ですが男子率が高いです。敷地はそこそこ。そこそこ由緒あるところ(たぶん)なので校舎は年期入っている。大きめの体育館と普通の校庭があります。でも学食はない。自販機はある。制服はたぶんブレザー。ちゃんとした子が多いので校則はゆるめです。たぶん髪染めていいし制服も全部ちゃんと着なくてもいい。緋色と灰は白シャツ派。ポロシャツ着る人もいる。行事にもそこそこ力入れてますし部活動もみんながんばってます。文化部が強い。(ちなみに灰は吹部、緋色は部活入ってない)みんな忙しいので夏休みの宿題はありません。そのかわり定期テストが難しい。理系科目の平均点がめっちゃ低いです。みんな勉強してるのに。二人とも成績はいいです。灰はそういうふうに教育されてるのでまんべんなく点数がいい。緋色は先述した通り。

真白と藍の通っている高校

普通の公立高校。偏差値も普通。(55弱くらい?成績3〜4まんべんなく取れてれば入れる感じ)藍は学力的にもうちょっと上いけましたが通える範囲になかった。真白はがんばって高校入りました。お姉ちゃんが入れてあげたかったんじゃないかな。いつまで自分がいられるかわからないから…共学。男女比も普通。制服はたぶんブレザーです。手癖でスラックス黒に塗っちゃったけど。校則はゆるめ。ある程度なら着崩してもいい。染髪はダメ。定期テストは数学がちょっと難しい。勉強してれば70点くらい取れます。真白はいつも赤点。追試からがんばるタイプ。藍はまんべんなく60点くらい取れます。地頭いいけどやる気はない。夏休みの宿題はちゃんとある。みんな勉強しないから。

記事の感想について

全体公開なので自由につぶやいてくださって大丈夫です。(というか欲しい)
本編のネタバレを含む内容の場合はワンクッション挟んでください。

さいごに

この無駄に長い記事をここまで読んでくださりありがとうございます。恐ろしいことにまだまだ続きます。テキストはだいたいできてるので早めの更新ができそうですが凝り性なのでやっぱ時間かかるかも…
そんなこんなでゆるく更新していきます。お付き合いいただけたら嬉しいです。

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