オブジェクトグループ・タイルセット編集機能など【マップオブジェクトプラグイン】

「マップ自動装飾プラグイン」のver1.33へのアップデートを行いました。

主に「拡張:マップオブジェプラグイン」への機能追加となります。
使い勝手がかなりよくなるので、ぜひぜひ追加された機能をさらってみてください!

主な追加機能

  • オブジェクトグループ機能
  • 他のタイルセット画像のオブジェクト配置
  • エディタ上での遠景モック表示

更新プラグイン

  • TRP_CORE.js(更新忘れずに!)
  • TRP_MapDecorator.js
  • TRP_MapObject.js

(※今回も更新内容が多いため、念の為プロジェクトのバックアップをお忘れずに!)

オブジェクトグループ機能

配置したオブジェクトのグループを1枚の画像として保存&登録する機能。
https://twitter.com/thiropGames/status/1638841486556151808

SA○AN的なことを、実際にマップに配置しながら編集できる実践的&遊べる機能です!
衝突判定の設定が可能だったり、タイルセット画像への登録も○


オブジェクトの配置/プライオリティの変更

ver1.33でオブジェクトのプライオリティ変更が可能になりました。

オブジェクト配置後に「Eキー」を押すとプライオリティが

0(キャラの下) → 1(キャラと同じ) → 2(キャラの上)→0

と変更できます。グループ用に配置する際に便利なので活用しましょう!

また、「Shift+Eキー」を押すことで「0.1刻みで変更」可能です。
(※ただし、グループ登録以外の目的で0.1刻みに設定することはあまりおすすめしません。特に1はプレイヤー位置によりキャラの上に位置したり下に位置したりと変わりますが、0.9や1.1では常にキャラの下or上となり大きく仕様が変わります。)



同じオブジェクトを複数配置する際はプライオリティ変更後に「Cキー」を押してコピーすると便利です。

現在のパラメータのオブジェクトをそのまま配置することができます!


オブジェクトの範囲選択

「Vキー」を押すとオブジェクトの範囲選択モードに入ります。

マウスドラッグで対象のオブジェクトを選択しましょう。
クリックすることでオブジェクトごとに選択/非選択の細かな調整も可能です。

オブジェクトが選択された状態で「Gキー」を押すことでグループ登録画面が表示されます。

また、「Backspaceキー」を押すと選択されたオブジェクトを一括で削除することも可能です。地味に便利なので覚えておくと良いでしょう!


グループ設定

グループ設定画面では「X方向の中心軸(アンカー)」「プライオリティ」「衝突判定」など設定可能です。

X方向の中心軸(アンカー)の設定

アンカーは回転や拡大の中心となる軸です。
また、オブジェクト配置時にクリックした位置がアンカー点となるように配置されます。

「Shift+左クリック」で変更できます。

あまり細かく気にする必要はありませんが、衝突判定を持つ場合は剛体の中心にアンカーを取ると良いでしょう。

(↓右に影が伸びてるので左寄りに見えますが、剛体の中心)


プライオリティの設定

グループ化したオブジェクトについてプライオリティを設定する必要があります。
「Eキー」で「0(キャラの下)、1(キャラと同じ)、2(キャラの上)」を切り替えてください。

衝突判定

左クリック/ドラッグでオブジェクトの衝突判定を「1/4タイル単位」で設定します。
(※プライオリティが1以外の場合は強○的に1に設定されます)

(↓剛体の上・左右はしっかり覆うように、足元は多少開けておくのがおすすめ)



グループの登録&画像保存

設定が終わったら「Sキー」でグループ登録を行えます。
カテゴリ名の入力ダイアログが出るので好きなカテゴリ名を入力すれば保存完了です!
(※カテゴリは増やしても9個までが管理が楽でしょう)

内部的には↓のように保存されます。

  • 衝突判定などのデータは「dataEx/trpMapObjectGroups.json」に保存
  • 画像は「img/trp_map_objects/カテゴリ名_0001.png」のように連番で保存

アセット登録用プラグイン

オブジェクトグループ保存時に一緒にプラグインフォルダに「TRP_CORE_RequiredAsset.js」が保存されます。

このプラグインは「デプロイメント時の未使用ファイル除外」でオブジェクトグループ画像が除外されないようにするための補助プラグインです。

初めて保存したときは、プラグイン管理画面で導入&ONにしておくと良いでしょう。


グループオブジェクトの選択

グループオブジェクトを配置したいときは「オブジェクトパレット(オブジェ配置画面でCtrl+右クリック)」から選択できます。

オブジェクトパレット画面で「Ctrl+Gキー」でグループオブジェクトの一覧が表示されます。(※元の通常リストに戻す際もCtrl+Gキー)

カテゴリが複数ある場合はマウスホイールでカテゴリを切り替えられます。
(※マップオブジェクトの種類が画面内に収まってない場合はAlt+ホイールでスクロール)


また、オブジェクト上で右クリックすると「衝突判定の再編集」「データ削除」が可能です。

「データの削除」は未使用(どのマップにも配置されていない)のもの以外は絶対に削除しないように注意してください!


「衝突判定の再編集」は、Escメニューの「移動テスト」を行い判定が不自然であれば再編集すると良いでしょう。
(※「解析値の表示」→「スプライトオブジェクト衝突判定」も活用すると○)

(↓各マス、1/4タイルサイズの衝突判定からマス全体の上下左右の通行可能フラグを算出しています。

配置位置により通行禁止タイルが2マスになったり3マスになったりと変わります。
オブジェクト移動時(Ctrl+左ドラッグ)にタイルグリッドが表示されるので、なるべく剛体の境界線がタイルの中央に寄らないようにすると良いでしょう。


グループオブジェクト画像をタイルセットに登録

グループ化したオブジェクトを現在のタイルセット画像に登録することも可能です。
(※衝突判定などは設定できません)

グループ登録画面で「Tキー」でタイルセット登録画面が表示されます。

  • 「ホイール/Q/Wキー」でタイルセット画像を切り替え
  • 空いているタイル位置を左クリック
  • 「上下左右キー」で位置の微調整
  • 「Sキー」で保存

既にタイルが配置されている位置にも上書き保存が可能です。

現在のマップで使われているタイルは「黄色の網掛け」になっているので、タイルセットで1つ目のマップであれば使っていないタイル(黒色の網掛け)は上書きしていくのも良いでしょう。



他のタイルセット画像の活用

オブジェクトパレットから「他のタイルセットの画像」も呼び出せるようになりました!


パレットを表示し「Ctrl+Aキー」で「img/tilesets」フォルダ内の「B-Eタイル」の画像一覧が表示されます。
(※タイルセット画像名に_A1~_A5の付記されたものが除外されます。)

マウスホイールで画像を切替られる他、キーボードでファイル名の頭文字検索も可能です。

https://twitter.com/thiropGames/status/1639219428717101057


他タイルセット画像オブジェクトを現タイルセットに登録

Ctrl+Tキー」で、マップ上に配置されている他タイルセット画像のオブジェクトの画像をまとめて現タイルセットに登録できます。

タイルセットに1枚空の画像を用意しておけば、フォトショなど使わず実際にオブジェクトを配置しながら編集可能なので新たにタイルセットを組むときに便利でしょう!(B-Eタイル限定ですが)

一通りオブジェクトを配置し、マップを保存する直前にタイルセット登録すると○
https://twitter.com/thiropGames/status/1639510490404769793



エディタ上での遠景モック表示

イベントの配置や編集時にオブジェクト形式で配置したものが表示されないのはやはり不便です。

前回のオブジェクトモック表示機能では「別タイルセット画像」や「オブジェクトグループ」のモック表示ができないため、今回は更に大胆に遠景モック表示機能を実装しました。


事前設定

機能を使うのに事前に必要な設定が2つあります。

まずはデータベースのタイルセットにモック表示用の空のタイルセットIDを確保しておきます。

次に、「TRP_CORE.js」のプラグイン設定を開き、「モック保存用タイルセットID」に先程確保したタイルセットのIDを設定すればOK。

モック保存

https://twitter.com/thiropGames/status/1639495752400662529

自動装飾エディタで編集後に、「Ctrl+Sキー」での通常保存の代わりに「Ctrl+Shift+Sキー」でモック表示形式でマップデータを保存できます。


保存時は内部に↓のような処理を行っています。

  • 遠景画像を「img/parallaxes/_trpMapMock/MapマップID.png」として保存
  • マップの遠景画像名を↑に変更
  • マップのタイルセットIDをモック用のIDに変更

元のタイルセットIDと遠景画像名はメモ欄のメタデータ形式で保持されています。
うかつに変えたり消去しないように注意!

また、タイルが透明で見えないのでうっかり塗りつぶさないようにも注意を!
リージョンや影は通常通り編集してOKできます。


デプロイメント時の注意

保存された遠景画像は「デプロイメント時の未使用ファイル除外」では除外されません

無駄にゲーム容量が大きくなってしまうのでデプロイメント後に「img/parallaxes/_trpMapMock」のフォルダごと削除するのが良いでしょう。





今後の方針

今回のアップデートで実装したかった大きな機能拡張は無事に追加できました。

たくさんのご支援を頂いたおかげで、かなり細かい部分まで機能・操作性を詰められたと思います!改めて感謝いたします!(自創作でも活用するのが楽しみ)


今後の方針ですが、今月中に各種タイルセット用の自動装飾プラグインテンプレートを用意しつつ機能の調整を行い、来月頭に簡易マニュアルを整備してBooth販売を行う予定です。

それをもってクラファン作業はいったんクローズとし、その後は自創作でプラグインを活用しつつバグの修正や細かな使用感の調整など行っていくつもりです。

ゴールが見えてきましたが、最後までどうぞよろしくおねがいします!🙇‍♂️

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