今後のプラグイン開発とクラファン予告
こんにちは。
今回の記事内容は「今後のプラグイン開発の方針」と「制作支援プラグイン開発のためのクラウドファンディング予告」についてです。
文章主体で少し長いですが、「シロップのプラグインにはまぁまぁ期待してる」という方はぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです!
(11/6追記)開始しました!
- クラウドファンディングページ
※当ページのクラファン計画内容と異なる部分がありますので、詳しくは上記ページの内容をご確認ください。
今後のプラグイン開発の方針
これまでRPGツクールMV・MZ向けに主に
とリリースしてきましたが、先日の「パーティクルプラグインへのプリセット追加」で自分の中で一区切りついた感じです。
(プリセットのままデータを使う方が思った以上に多く、普段使いしやすい派手さを調整できるプリセットも用意せねばという使命感が残ってました。)
https://twitter.com/thiropGames/status/1567446076273348608
これらのプラグインは自創作で使ってるシステムの中でも見栄えが良かったり、表現の幅が広がるプラグインが中心で、ライトなツクラー層にもある程度の需要が見込めそうでBoothで販売してきました。
ただ、シロップが提供できる「ツクラーに役立つプラグインはもう尽きたのか?」と自分に問うと煮えきれない感じです。
自分がプラグインをフリー配布でなく、きちんとお金を取る形でBoothで販売してきたのは色んな気持ちへの折り合いです。
絵がかけずもろもろのセンスもない自分にとって、唯一「プログラムで独自のシステムを作れる」ことは他の作者と比べたときの強みであり、
独自システムで演出の幅を広げたり、あるいは効率化して物量で勝負するのはそのまま自作品のウリともなっているわけです。
「作ったシステムを自創作だけのものに秘匿したい」
という思いが当然ありますが、
長くTwitterで活動してると自分と同じように中長編のRPGを作っている方で途中で諦めてしまったり、あるいは公開しても思うような反応が得られず落ち込んでしまう方々も見てきているわけで、
何かしら力になれたらなぁという思いも持っていました。
すでに自創作で使っているシステムなのだから、「プラグイン化するのは簡単だろう」と思う方もいるかもしれませんが、かなりの労力が吸われます。
- 自創作で使ってる膨大な独自ライブラリからの依存解決
- ライトユーザー向けに使いやすいAPIの準備
- ユーザごとのニーズに答えるため設定パラメータの拡充
- デフォルトプロジェクト環境での動作テスト
- マニュアルドキュメントの準備
- 販売ページ用のテキスト/動画/スクショ準備
自創作用に「動けば良かろう」なシステムを作る際の3倍以上の工数が軽くかかります…。
「自分用に秘匿したい。」
けど、「中長編RPG作ってる方の応援もしたい。」
けど、「プラグイン化に時間が吸われて自創作が滞るのも本末転倒」で…
その折り合いとして、
「有償で販売して自創作の開発資金を少しでもまかなえるなら、納得できるかな」
と至ってBoothでの販売を始めた次第です。
そこで話が戻ります。
自分が提供できる秘蔵のプラグインはまだあるのですが、それは、
「開発を効率化してゲームを完成させる(あるいはクオリティと量を両立させる)ためのツール」なのです。
はっきり言って、需要が薄いです……
ツクール初心者の方がひと目見て「すごそう!買ってみよう!」とはならず、
ある程度制作を進めて作業量のヤバさが分かった方が「これはもしかして革新的なのでは?」と感づく類のものです。
ひそかに応援してる長編作者さん方になんとか届けれたらなぁと思いつつ、
かといってプラグイン化して販売しても「自創作の開発資金捻出」という折り合いの名目が立ちそうになく、もやもやとしてました。
そこで先日思いついたのが、「クラファンでやってみるのはどうか?」ということです。
規模が大きなゲームを作ってる方ほど効率化ツールの恩恵は大きいはずで、もしうまい具合にそういう方にたくさん支援していただければ、無理のない形でプラグイン化して販売まで持っていけるかなと考えた次第です。
(プラグイン化したものをBoothで販売するか、クラファン内での配布に収めるかは未定です。)
ちょうどCi-enにもクラウドファンディング機能があり、気軽に使えそうで良いかなと思ってたのですが、All-In方式で目標額に到達しなくても返金されずに何かしらの提供義務があるとか…
目標金額に到達せずに需要が無いとわかれば、それはそれですっきりそのまま畳められると良いんですけどね…。
とは言え、やってみるだけやってみようかなと思ってるので、いろいろと策を弄して試してみる予定です。
クラウドファンディングでのプラグイン開発について
1.目標達成しない場合はα版を提供
目標額に到達しない場合は限られた用途に絞ったα版をリターンとして用意予定です。
あくまでお試し版といった感じで、完成版の機能の10~20%くらいの想定です。
2.目標達成後はストレッチゴールで機能を追加
目標額に達成した場合は、最低限一通りの機能が揃ったものをリターンとして用意。
その後のストレッチゴール(目標額を上回った際の追加の目標ゴール)として、細かな追加機能を拡充して実装。
3.支援額によってちょっとした特典
(※この項目はプラン内容が大きく変更変更されたため削除しました)
このクラファン方式でうまく回れば、今までのBoothでの売り切りと比べて開発版へのフィードバックを通じてユーザの意見をゆるく汲めたり、競合対応も気軽に行えるのでユーザーにもメリットがあるかなと思ってます。
個別依頼でプラグインを作るのと比べれば金額的にも現実的かと思います。
支援してもらった分の価値を提供できる自信はありますが、実際に支援額が集まるかはやってみないとと言った感じで、うまく進むと嬉しいです。
(まぁ、全然需要が無いのなら、すっきり畳んでプラグイン制作者として一区切りつけるのでそれはそれでオッケーです。)
クラファン予定のプラグイン
どのプラグインをクラファンで作るかはいくつか案があったのですが、アンケとって参考にしました。
「マップの自動装飾プラグイン」ですね…!
https://twitter.com/thiropGames/status/1558234812456267776
これはなかなか奥が深いプラグインです。
というのも、タイルセットによってタイルの使い方が変わる上、組む人の好みによって同じタイルでも組み方が変わりますからね。
また、
- 床の装飾パーツの塗り
- オブジェクトの配置
- テストプレイ上での装飾・オブジェのちょっとした編集
- 天井・壁・崖の処理
と、機能が明確に分けられるのでクラファンのストレッチゴールでの機能拡充とも相性が良さそうです。
天井・壁・崖の処理は本当に鬼門で、タイルセットや作りたい地形によってかなり処理が変わります。
自創作ではFSMの森タイルの木の葉っぱと影の処理が苦手過ぎて専用のアルゴリズムを組みました。
https://twitter.com/thiropGames/status/1571297158829338625
作中で何度も同じタイルを使うならわざわざ専用アルゴリズムを組んだ意味もあったかなと。
ただ、このタイルに限っても天井の処理パターンだけでいろいろあったり、どの用途にも応じた完全なプラグインというのは難しいです。(壁や崖まわりの影の付け方とかもすごく好みが分かれますね…)
あくまでマップ制作の補助として、7~8割くらいの完成度まで手早く仕上げてくれるツールと考えてもらうのが良いかなと思います。
…といったかんじで、α版を形にする目処がたった段階でクラウドファンディングを初めてみようと思います。
5万円くらい集まればひとまず最低限ツールとして使える形にする時間を確保できそうかなと考えてますが、日和ってもうすこし目標額を抑えるかも。
近い内に開始予定ですので、気になる・おもしろそうという方はぜひよろしくです!
何かクラファン内容について意見があったり、ぜひ支援したい!みたいなのがありましたらコメントして頂けますとありがたいです!