再生対象の種類とZ軸【パーティクルプラグイン】
パーティクル再生系のコマンド(set,play,edit)における、対象のパラメータの種類について解説します。
再生系コマンドのパラメータ「ID 対象 設定名 Z軸値」
例)『particle set par1 this』におけるthisにあたる部分が対象の種類です。
Z軸値の基本
また、対象によってとりうるZ軸値も異なるので対象の種類と合わせて紹介しますが、Z軸値の基本について先に解説しておきます。
Z軸値の最も基本的な値はaboveかbelowのどちらかの値です。
対象の上に重ねたい場合はabove、下/裏側に表示したい場合はbelowとしてください。
一部の対象ではscreen、spritesetという値も指定可能です。
screenは画面の一番手前、spritesetはウィンドウメッセージなどUI表示の裏側の重ね順に表示されます。
(spritesetとすれば画面フェードアウト時にも暗くなった上に表示され、screenとすればさらにメッセージウィンドウなどの上にも表示されます。また、spriteset/screenでは画面色調変更の影響を受けません。)
また、Z軸値が同じであれば後にset/playコマンドで表示させたパーティクルが上に重なって表示されます。
(MZ版ではマップ上のタイルの後ろかつ背景の手前であるbackも指定可能です)
対象の種類一覧
キャラクター対象
- player
- event/this
- follower
- attach
- walk
- startdash
画面全体/マップ対象
- screen
- weather
- region
マウス
- click
- drag
戦闘画面用
- party
- enemy
- battle
- battleWeather
ピクチャ関連
- picture
- battlePicture
- skit
- battleSkit
キャラクター対象
(↑トーチのイベントに火の粉のパーティクルと煙のパーティクルを表示)
player
- particle set ID player 設定名
プレイヤーに対してパーティクルの発生源を設定します。
this
- particle set ID this 設定名
イベントコマンドを実行しているイベントに対してパーティクルの発生源を設定します。
follower
- particle set ID follower:1~3 設定名
(1~3番目の)フォロワーに対してパーティクルの発生源を設定します。
attach
- particle set ID attach:対象 設定名
└対象はplayer、this、event:イベントID、follower:1~3など
指定した対象キャラにピタリと付随させてパーティクルを発生させます。
単にplayer,event,followerで指定した場合は一度発生したパーティクルはキャラが移動しても発生した位置を基準に残りますが、attach:対象で指定した場合はキャラが移動すると発生したパーティクルもそのキャラの周りにまとわりついたまま移動します。
例)「particle set ID attach:event:10 設定名」とするとイベントID10のイベントにピタリと付随してパーティクルが発生
↓ターゲットをplayerとして表示した場合と、ターゲットをattach:playerで表示した場合
walk
- particle set ID walk:対象:リージョンID 設定名
└対象はplayer、this、event:イベントID、follower:1~3など
└リージョンIDはカンマ<,>続きで複数指定◯。(省略も可)
指定した対象キャラの移動時にパーティクルを発生。
例)「particle set ID walk:player:1,2 設定名」とするとプレイヤーがリージョンID1,2のタイルの上を歩くときにパーティクルが発生します
startdash
- particle set ID startDash:対象ID 設定名
└対象はplayer、this、event:イベントID、follower:1~3など
指定した対象キャラがダッシュ開始or方向転換時にパーティクルを発生。
キャラクター対象のZ軸値の値
キャラクター対象の場合は、基本はマップタイル上にパーティクルが発生します。
Z軸値を0以上の数値の範囲で変えることで細かく重なり順を制御できます。
0:下層タイル
1:「通常キャラの下」表示のキャラクター
3:「通常キャラと同じ」表示のキャラクター
4:上層タイル
5:「通常キャラの上」表示のキャラクター
6:飛空船の影
7:吹き出しバルーン
8:アニメーション
下層タイルと「通常キャラの下」の間の重なり順にしたい場合は0.5などとすると良いです。(blowは1、aboveは5の数値となります)
screen/spritesetの値も指定可能です。
(MZ版ではマップ上のタイルの後ろかつ背景の手前であるbackも指定可能です。)
画面全体/マップ対象
(画面全体/マップ対象の場合のZ軸値についても↑のキャラクター対象のZ軸値の値と同じです。)
(↑screenの場合とweatherの場合の挙動のちがい)
screen
- particle set ID screen 設定名
画面の指定位置に対して発生。(スクロール時も完全固定)
weather
- particle set ID weather 設定名
画面の指定位置に対して発生。
screenとは違い、発生したパーティクルは画面のスクロールに連動して動きます。
(※ピクチャの後ろに表示させたい場合は「Z値」を「above」または「below」に設定してください。例:particle set 管理ID weather 設定名 above)
region
* *particle set ID region:リージョンID 設定名└リージョンIDはカンマ<,>つなぎで複数指定可
└設定は1タイルごとの最大発生数/発生間隔となる
指定したリージョンのタイルからランダムに発生。
画面内のタイルからのみ発生しますが、プラグインの設定「リージョンの画面外幅」を大きくすることで十分画面外であるタイルからも発生させることができます。
リージョンを対象としたときは「発生方法」に関するパラメータ設定は無効になり、それぞれのタイル内部48x48からランダムな位置からパーティクルが発生します。
マウス
Z軸値は取らずに、常に画面の一番上に表示されます。
click
* *particle set ID click 設定名
マウスクリック/タップ時に発生。
タイトル画面などでも表示させるにはプラグイン設定「常用パーティクル」に登録してください。
drag
* *particle set ID drag 設定名
ドラッグ操作時に発生。
タイトル画面などでも表示させるにはプラグイン設定「常用パーティクル」に登録してください。
戦闘画面用
Z軸値はaboveかbelowのどちらかとなります。
party
- *particle set ID party:1~4 設定名
戦闘画面中に、指定の味方から発生。(party:1とすると先頭のメンバー)
(※マップ画面上では無効)
enemy
- *particle set ID enemy:1~4 設定名
戦闘画面中に、指定の敵から発生。(enemy:1とすると1番目の敵)
(※マップ画面上では無効)
battle
- *particle set ID battle 設定名
戦闘画面中に、画面上から発生。
(※マップ画面上では無効)
battleWeather
- *particle set ID battleWeather 設定名
戦闘画面中に、背景から発生。ズーム時に背景に付随
(※マップ画面上では無効)
キャラクター対象
picture
- *particle set ID picture:ピクチャID 設定名
マップ上で指定したピクチャIDのピクチャ上に表示。
戦闘シーンではpictureの代わりにbattlePictureを使用してください。
プラグイン設定の「ピクチャ重ね順保持」をONにすることでピクチャの間にパーティクルを挟む形で表示することができます。(OFFでは全てのピクチャの前or後ろに表示)
battlePicture
- *particle set ID batlePicture:ピクチャID 設定名
戦闘シーンで指定したピクチャIDのピクチャ上に表示。
マップ上ではbattlePictureの代わりにpictureを使用してください。
skit
- *particle set ID skit:キャラ名 設定名
立ち絵プラグインTRP_Skit(別売り)との連携用の対象設定。
マップ上で指定したキャラ名の立ち絵に表示
戦闘シーンではskitの代わりにbattleSkitを使用してください。
battleSkit
- *particle set ID battleSkit:キャラ名 設定名
立ち絵プラグインTRP_Skit(別売り)との連携用の対象設定。
戦闘シーンで指定したキャラ名の立ち絵に表示
マップ上ではbattleSkitの代わりにSkitを使用してください。
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