自己流ノベルゲームシナリオの書き方と課題点について

はじめに

面白いゲームを作るために面白いシナリオが書けるようになりたい!と常日頃思っています。
でも、自分の書き方のクセ課題点についてちゃんと考えたことはあまりなく……

ということで、今回は技術向上のために「いつもどんな風にシナリオを書いているか」を振り返ってみようと思います。

自己流シナリオの書き方

まずはじめに、シナリオ本文を書くまでの手順はこんな感じです。

①企画書を作る
…キャラ設定、世界観設定、ゲームの雰囲気、テーマ、あらすじ、システム等を固めます。

②プロットを書く
…あらすじをいくつかのシーン(章)に分け、出来事の流れを書いていきます。

③本文を書く
…プロットに沿ったり沿わなかったりしながら、地の文や台詞を書き連ねていきます。

次は、どんなことを考えながら作っているかを手順ごとに書いていきます。

①企画書

正直問題、ゲーム製作は構想を練りながら企画書を作っている段階が一番ハッピーです。
企画書を練っているときだけは「このゲーム絶対おもろいやん♪」と確信することができるからです。
それに、この段階では作業の手間やコストについて2%くらいしか考えていないのでお気楽でいられるのです。

私はゲームの構想を練るとき、まず最初に「テーマ(伝えたいメッセージ)」を決めます。
※コメディ作品や共同製作は例外とする

テーマを一番はじめに決める理由には、自分がゲームを作る「動機」が大きくかかわっています。
私は基本的に、自分の悩みや考えていることを昇華するためにゲームを作っています。
そして、自分の悩みや考えていることを作品という形でプレイヤーに受け取ってもらい、それに対して何かしら考えてみてほしい(あやふや)……と望んでいます。
「自分のゲームを通してプレイヤーが何を感じたか」を知りたいと思っているので、ゲーム実況や感想を見るのが大好きです。

こういった理由から、テーマを軸としてキャラ設定・世界観設定・あらすじ等を決めています。
キャラや世界観は、プレイヤーにテーマを伝えるための舞台装置だととらえています。
言い方を変えると、私の作品はそのほとんどが例え話です。
私が言いたいことを表すためにキャラがいて、関係性があって、世界があるのです。

②プロット

プロットに関しては特に深く語れることがありません。
ほとんどノリで書いているからです。自分でも危険だと思っています。

現在製作中の「沈める楽園」で、製作には関わっていない方たちにプロットの相談をさせていただきました。
そこでいろんなアイデアを頂いたとき、私は「自分がいかに行き当たりばったりで話の流れを作っているか」を自覚しました。

キャラがこう思ったからこういう行動をして、その結果こんな出来事が起こる……と、そこまではなんとか書けていると思うのですが、話の流れがぶつ切りになってしまっていたのです。
これは多分、シーンごとに区切ってプロットを書いている弊害なのかもしれません。

それと、起承転結の「」がめちゃくちゃ苦手です。
自分が読み手側のときも、物語の中で事件が起こる前の日常パートを飛ばしたくなってしまいます。
オープニングとクライマックスだけはサクサク書けるのですが、それを繋ぐ流れを作るのが絶望的に下手みたいです。伸びしろしかない。

③本文

本文を書くときは、自分の脳内にある映像を文字として書き起こすイメージでやっています。
私が映画監督で、キャラが役者。最初はプロット通りに各々で動いてもらって、そのあと私が「小道具もうちょい使って!」「台詞回し分かりにくいから変更!」といったように演技指導をしていく感じです。

先ほども言ったように私はプロットをノリで書いているので、本文を書く段階になって「なんか違うな……」と気づき、プロットをガン無視することが多々あります。二度手間です。

それと、私はスクリプト(組み込み)作業のときに後からシナリオを修正することが多いです。
実際にゲーム画面に文章が出たときの読みやすさや伝わりやすさを考えながら調整しています。
知らない間にプロットに無いシーンが勝手に増えていたりもしますがご愛嬌ということで……。

今後の課題点

以上をふまえて、自分の今後の課題点を挙げてみました。

・世界観設定、雑すぎ!
…キャラ設定に比べて世界観設定が適当すぎる。もっと興味を持とう。
キャラが生きている世界がどんな所か深く考えよう。シナリオの矛盾の原因にもなる。

・プロットでもっと悩め!
…ノリだけでプロットを決めると後々困る。読みにくさ・伝わりにくさの原因。
シーンごとの意味や、シーンを繋ぐ流れに気を配ろう。序盤でプレイヤーの心を掴めるような工夫を凝らそう。

・心情描写に頼りすぎるな!
地の文や台詞でキャラが思っていることをそのまま言わせるだけに終始している気がする。
舞台や小道具を使った演出でメリハリを付けよう。同じ絵面が続いたり、台詞のやり取りだけになるとプレイヤーは飽きる。

おわりに

今回の記事はここまでとなります。読んでくださりありがとうございました!
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今後も気が向いたらゲーム製作に関する雑記?を書いてみたいと思いますのでよろしくお願いします。

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