上顎 2023/06/17 18:00

雑談回 ゲームクリエイターに就職するお話

雑談回の第4回は私がゲームクリエイターに就職したときのお話です。

たまに話しているのでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、
私はゲーム業界で働いていました。

そこでゲーム業界に就職した話と就職した後に感じたことがあったので
そのお話をしたいと思います。


このブログを読んでいる人はどんな方々でしょう?
社会人?学生?様々な年齢の方がいらっしゃると思います。
今回は新卒で入社した際のお話ですので、学生さん寄りのお話になりますのであしからず。
また私はプログラマーとして就職したので、それを前提に話を進めます。

まず私がゲームクリエイターになりたいと思い始めたのは
私が高校生の頃でした。

中学校の頃から作ることが好きで将来の夢は「大工」だったのですが、
高校あたりでゲームを遊んでいる時に
「ディスプレイの中なら何でも好き放題に作れるし、ゲーム開発者ってすごい楽しいのでは?」
と閃いて将来の夢がゲームクリエイターになりました。

高校生でそんな夢を持つと
専門学校or大学という選択肢を選ぶ必要があります。

コレに関してはどちらが良い悪いという訳では無いのですが、
私は親に「専門学校に行くお金を出してください!」
とは言えませんでした…
めっちゃお金がかかるし、専門学校はやりたい事が変わった際に進路の方向転換が難しいからです。

代わりに進学は何とかそこそこ良い国公立大学の工学部に進学しました。
私立や専門に比べて学費が安いので親にかける苦労は減らせたと思います。


長くなりましたがここからが本題、
大学専門学校、どちらがゲームクリエイターになるのに有利か?

個人的な見解ですが、実際に就活をした感じ
ゲームクリエイターになるだけなら専門学校の方が圧倒的に有利だと思います。

というのも、ゲーム業界の就職の際に
「ポートフォリオ」の提出が求められる場合が多いんですよ。

ポートフォリオとはコレまでに作成した成果物で
アート志望ならこれまでに書いた・作ったものだったり、
サウンド志望なら自作の音楽だったりします。

ではプログラマは?
プログラマーにとってポートフォリオはちょっと面倒です。
というのもアートやサウンドに比べて分かりやすい成果物が出しにくいからです。

それもあってか就活ではいままでに作ったゲームをポートフォリオとして提出を求めてくる企業が多かった気がします。

要は学生のうちに作ったゲームとそれでどの部分を担当したかで学生を見る訳です。
会社に入った後、どうせゲームを作るわけですから
その人が携わったゲームで人を見るのはとても合理的です。

ポートフォリオの提出を求めてこない企業でも面接で
「他企業ではぽーとどりおの提出をよく求められますが
 貴社は過去に作ったゲームの提出はしなくても良いのですか?」
と質問したら
「あるのなら持ってきてもらえると助かります」
と言われることもありましたし、実際出したら加点もされるでしょう。


では、そんな就活に有利になる自作ゲームをいつ作るか?

専門学生は授業で作れます。

私は実際通っていた訳では無いためどんな流れかは分かりませんが、卒業までに何本かはゲームを作るでしょう。
しかもプログラマー志望で絵や音楽が作れなくとも、授業のカリキュラムでゲームを作ればそれらを揃えられないという問題は起こらないでしょう。

では大学組は?

少なくとも授業で立派なゲームを作ることはありません。
プログラムの勉強で多少作ることはあれど、
他人に胸を張って自分の作品だと見せるものはほぼ作りません。

ではどうするか?


1つは大学内のゲームサークルに入り、仲間を見つけて一緒に作ることです。

と言っても
・そもそも自分の大学にゲーム開発サークルがあるか?
・他人と一緒に卒業までにゲームを完成できるか?
など問題もあります。

しかし、入学して早めにそういうサークルに所属できれば
ポートフォリオ問題は解決できます。


サークル参加が無理なら次の選択肢、
2つ目は大学の外部でゲームを開発するコミュニティに参加することです。

私自身、社会人になってからですが、
ゲームを作るコミュニティで情報共有や
ゲームジャム(短期間でゲームを作成するイベント)に参加したりしています。

学校外でそういうコミュニティと関わりを持ち、一緒にゲームを作れば、ポートフォリオがなんとか出来るかもしれません。

しかしそれも他人と作る場合には、上手くいかない場合も多々あります。


そこで最後の選択
3つ目は「全部自分で作る」です。

1人で絵を描いてプログラムも書いて、音楽も作るなりフリー素材を借りるなりすれば良いのです。

コレなら大学も人間関係も関係ありません。
苦労は複数人で作るよりも何倍も大きいいですが…

ちなみに学生時代の私は
ポートフォリオの事は知りませんでしたけど
趣味で1人でゲーム作っていたため何とかなりました。

ちなみに余談ですが、
大学生のプログラマ志望の方は
UnityやUEなどのゲームエンジンでゲームを開発することをお勧めします。

実際にゲーム業界に入るとかなりの頻度で
このゲームエンジンを触るのですが、
大学の授業ではまず触らないので個人で触っておいた方が就職後に苦労しません。


さて話が長くなりましたが話をまとめると、
ただゲームクリエイターになるのなら大学生よりも専門学生の方が
授業でゲームを作るためポートフォリオが作れて楽…という話でした。

しかし大学が一概に不利というわけではありません。

大卒の方が初任給が高かったり、
他業界へ進路変更を行いたい場合は大学の方が勉強の幅が広い分有利です。

そして個人的に特に大卒が有利だと思ったのが
有名企業は大卒を重視していることです。

まず参考に任天堂の新卒採用の募集要項

最新の新卒採用が130人中122人が大学・大学院で高卒・専門が8人です。

他の有名企業も明確な人数は出していなくても、
採用ページの採用実績の学校一覧は大抵大学の方が多いです。

と言っても大学ならどんな大学でも良いわけではないので、
もし現在、高校生で入社したいゲーム会社があるという人は
早いうちに就職情報サイトにてその会社への就職実績のある大学を調べ、
その中でもより良い大学へ入学できるように頑張りましょう!


さて、ゲーム企業に就職する話いかがでしたでしょうか?

最近の就職事情はそこまで詳しくないですし、
この話がためになる!って人もそこまで多くないかもしれませんが、
雑談ということで話のネタにでもしていただけたら幸いです。

それでは、また次回!

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