第21回 夢見月研究所 【語弊と感情のゆらぎ】デッサンとクロッキーの違い【ユークリッド幾何学】
※詳細は前回参照
デッサンとクロッキーの違い
SNSなどを見て、最も課題となっていると感じたのが
デッサンとクロッキーはどう違うのか?から転じて、
「何をしたらよいのかわからない」
という見解がでて困っている、という話が多かったので、今回はそのあたりを
考察していきます。
では、悩みの種はどこなのでしょうか?
2つの原因が考えられます。
1 語弊の問題
日本人が抱えている特有の問題なのかもしれませんが、
緑であるリンゴを青リンゴと表記したり、緑色である信号を青信号と表記したりする
文化があります。
海外の美術の教科書を読むと、一般にクロッキーとされている描き方がデッサンと翻訳されていて、美大の試験などのデッサンは全くの別物の何かとなっている、という状態から、
こういった困惑が生まれていると推測されます。
2 感情のゆらぎ
もう一つが、その時の感情で言い方が変わったり、説明が簡易になったりすることで、
かえって伝わりににくくなるというケースです。これを自分は感情のゆらぎと呼んでいます。ロウソクの炎が風でゆらゆらと揺れる様子からです。
以上から、青リンゴや青信号の関係を見つけ、
同じ意味を感情によって変化している部分はどこなのか?
を見つけることが問題解決の糸口となります。
デッサンとクロッキーについては前回詳しく解説しましたが、
簡易にすると、
クロッキー→モチーフを円筒形に見立てて捉え、イメージで組み合わせ、
平面上でユークリッド幾何学に基づいて作図すること(円筒形の組み合わせを図形の組み合わせに置き換えることを、クロッキーと表記されいる)
デッサン→クロッキーを観光地の顔出しパネルのように平面で描くこと。
そこに色を塗る。つまり、技法として挙げると「平面構成」が「デッサン」と表記されていると判断してよい。デッサンとは平面構成のことであり、平面構成の応用は浮世絵であり、浮世絵は漫画やイラストであるため、デッサンの習得は必須となるといえます。
その平面構成をするためには、モチーフを円筒形に見立てて捉えるクロッキーの習得が必須となり、両方必要になります。
結論。まずはモチーフを円筒形に見立てることになれて、作図することが先決です。
こちらが平面構成の一例
ということです。非常にわかりにくいですね。
こういった発想はどうすれば出てくるの?
ユークリッド幾何学の三段論法で考えると出てきます。
物事を定義公理公準、と3つの属性に分類して、考えます。
定義→前提となること→円とは、ある点からどの方向への線の長さが等しい図形である
公理→前提に基づいて証明しなくてもどう見ても確かなこと→クロッキー
公準→証明することが難しいが、どうみても確かなこと→デッサン
といった具合です。
この考え方で考察したのが今回の記事となります。
どこにいけば習えるの?
数学の教科書に書いてあります。