夢見月すぐる 2023/08/09 11:09

第21回 夢見月研究所 【語弊と感情のゆらぎ】デッサンとクロッキーの違い【ユークリッド幾何学】

※詳細は前回参照
デッサンとクロッキーの違い

SNSなどを見て、最も課題となっていると感じたのが
デッサンとクロッキーはどう違うのか?から転じて、
「何をしたらよいのかわからない」
という見解がでて困っている、という話が多かったので、今回はそのあたりを
考察していきます。

では、悩みの種はどこなのでしょうか?
2つの原因が考えられます。


1 語弊の問題
日本人が抱えている特有の問題なのかもしれませんが、
緑であるリンゴを青リンゴと表記したり、緑色である信号を青信号と表記したりする
文化があります。
海外の美術の教科書を読むと、一般にクロッキーとされている描き方がデッサンと翻訳されていて、美大の試験などのデッサンは全くの別物の何かとなっている、という状態から、
こういった困惑が生まれていると推測されます。

2 感情のゆらぎ
もう一つが、その時の感情で言い方が変わったり、説明が簡易になったりすることで、
かえって伝わりににくくなるというケースです。これを自分は感情のゆらぎと呼んでいます。ロウソクの炎が風でゆらゆらと揺れる様子からです。

以上から、青リンゴや青信号の関係を見つけ、
同じ意味を感情によって変化している部分はどこなのか?
を見つけることが問題解決の糸口となります。


デッサンとクロッキーについては前回詳しく解説しましたが、
簡易にすると、

クロッキー→モチーフを円筒形に見立てて捉え、イメージで組み合わせ、
平面上でユークリッド幾何学に基づいて作図すること
(円筒形の組み合わせを図形の組み合わせに置き換えることを、クロッキーと表記されいる)

デッサン→クロッキーを観光地の顔出しパネルのように平面で描くこと。
そこに色を塗る。つまり、技法として挙げると「平面構成」が「デッサン」と表記されていると判断してよい。デッサンとは平面構成のことであり、平面構成の応用は浮世絵であり、浮世絵は漫画やイラストであるため、デッサンの習得は必須となるといえます。
その平面構成をするためには、モチーフを円筒形に見立てて捉えるクロッキーの習得が必須となり、両方必要になります。

結論。まずはモチーフを円筒形に見立てることになれて、作図することが先決です。




こちらが平面構成の一例



ということです。非常にわかりにくいですね。

こういった発想はどうすれば出てくるの?

ユークリッド幾何学の三段論法で考えると出てきます。
物事を定義公理公準、と3つの属性に分類して、考えます。

定義→前提となること→円とは、ある点からどの方向への線の長さが等しい図形である
公理→前提に基づいて証明しなくてもどう見ても確かなこと→クロッキー
公準→証明することが難しいが、どうみても確かなこと→デッサン

といった具合です。
この考え方で考察したのが今回の記事となります。

どこにいけば習えるの?

数学の教科書に書いてあります。

記事のタグから探す

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索