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2020年 08月の記事 (6)

Hollow_Perception 2020/08/25 22:00

新作RPG『破天鬼姫永羅伝』制作開始

 お疲れ様です、anubisです。
 無事『対象She-11に関する記録』も完成しましたので、次なる企画に移りたいと思います。
 というより、制作中断していたものの再開なのですが。


 新作は、亜人ヒロインたちとイチャイチャしながら、亜人差別が横行する荒れ切った乱世で世直しをする和風ファンタジーバトルRPGとなります。
『剣閃神姫誅伐伝』をプレイした方はお察しの通り、その外伝作品となっております。
 
 本作はストーリー重視の作品ではありますが、性的描写が入る成人向けゲームとなります。
 その為、こちらのページではなく、私の成人向け作品用サークル「虚数神域」にて制作報告などをしていこうかと思います。
「虚数神域」URL:h ttps://ci-en.dlsite.com/creator/5707
(未成年閲覧禁止)

 成人のかたは、ご興味あればそちらもよろしくお願いいたします。

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Hollow_Perception 2020/08/22 11:50

新作『対象She-11に関する記録』、公開しました!(+あとがき)

新作の完成と公開

少女×ロボット×終末ものSF恋愛ノベルゲーム
『対象She-11に関する記録』
を公開しました!
最強の人型巨大兵器に搭乗する少女と、彼女を抹消しに来た敵勢力の青年の交流を描く、愛と夢の物語をお楽しみ下さい!

 プレイ時間は1時間ほどです。
 ダウンロード版、ブラウザ版があります。(ブラウザ版はブラウザの相性によっては安定しない場合がありますので、DL版を推奨します。)
ノベルゲームコレクション:https://novelgame.jp/games/show/3796


あらすじ

『私と一緒に探そう? 世界を許してあげられるものを……”夢”を』

 巨大小惑星の衝突により、人類の殆どが絶滅した近未来。
 粉塵やガスが空を覆い隠し、夜が明けなくなった世界で、生き残った人々は、シェルターに集って辛うじて存続していた。
 そんな中でも人々は争うことを止めず、《連合》と《軍閥》と呼ばれる二大勢力に分かれ、終わった世界の覇権争いを行っている。

 《軍閥》に属する戦車乗りの青年は、ある日の戦闘で、圧倒的な性能を持つ《連合》の人型兵器に遭遇し、大敗を喫した。
 彼はその人型兵器の調査と対処の為、身分を偽って《連合》の研究所へと潜入することとなる。
 そこで出逢ったのは、「かの兵器の制御システム」といわれる少女「シェル」であった――。

あとがき

 いやー、なんとか完成させられました……。
 ティラノゲームフェス2020に参加したくて一ヶ月前から急いで作り始めた本作。
 ティラノスクリプトはほぼ初見だし、ブラウザ対応作品は初めてだし、メンタルが危ういしでどうなることかと不安でしたが、かなり綺麗にまとまったものを完成させられたと思います。
「SF美少女もの」という得意ジャンルでなければこうはいかなかった……。

 本作はテーマが明瞭で世界観設定なども簡潔なので、プレイ時間のコンパクトさも相まって当サークル作品初めての方にもお勧めです。むしろ、そういう方に向けて作りました。
 ああ、でももちろん一番は「ジャンル的に好みそうな作品に触れてみる」のが楽しめるかとは思います!

 この人、なんで初めての方向けに「終末ロボットものSF」なんていう若干マイナー寄りなジャンルを選んだんでしょうか……。(好きだからです)
 もちろんロボットに興味がなくても、メインとなる部分はヒロインのシェルちゃんとの情緒的なやり取りにあるので、その部分をお楽しみ頂ければ最高だな、と思います!

 もし楽しんでいただけましたら、ゲーム公開ページかこのページ、或いはツイッターなどに感想頂ければ喜びます。
 

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Hollow_Perception 2020/08/12 18:24

剣閃神姫誅伐伝 楽曲語り(ネタバレ注意)

剣閃神姫誅伐伝 楽曲語之章

 本コーナーでは、当サークル制作の和風ファンタジーRPG『剣閃神姫誅伐伝』にて使用させて頂いたBGM素材の一部を、個々のキャラクターにまつわるイベントにて使用したものを中心に抜粋して、使用場面や、本作中におけるイメージと併せて紹介していきたいと思います。
(”イメージ”とは飽くまで本作にてお借りする上での印象に限定したものであり、BGMそのものについて勝手になにかを定める意図はございません。)

 多分にネタバレが含まれますので、プレイ後の閲覧を推奨します。





 それでは、神話と剣の世界へご招待致します。

『神楽謡』

(まんぼう二等兵 様/https://dova-s.jp/bgm/play4210.html

 タイトル画面、零亞の初登場シーン、「天剣姫神」戦のBGMです。
 最初に流れるBGMですので、「惹き」になるような「聴いた瞬間に分かる圧倒的カッコよさと和風感」があるものが良いと思い、お借りしました。
 本作にてお借りしたBGM素材はどれも素晴らしいものですが、特に象徴的なものを挙げるとするのであれば、本曲と、後述する『日本開花』になるでしょう。(実際、PVにもこの2曲が使われています。)
 本曲は、(このゲームをアニメにたとえるなら)オープニングに当たる位置付けのものですが、物語的には、零亞が神を断ち切り「人としての始まり」を迎える、「神話の終わり(エンディング)」を象徴するものとなっています。
 最終回でオープニング曲が流れる演出って良いよね。

 イメージはまさに曲名通り「神楽」―― 零亞という女神に捧げる、可憐さと強さが合わさった歌舞であり、(本作の中における)彼女の持ち曲といったような形になります。
 彼女を祀る石碑の周辺にはたくさんの花が咲いていますが、そんな花吹雪の中で舞うように戦う姿がイメージ出来ます。
 ちなみに、マップ「卑圏の森林」に再訪した際に戦えるボスが落とす蘇生アイテム「天の花」は、眠っていた零亞の力の影響を受けて咲いた、天国にしか咲かない筈の花です。

『日本開花』

(H/MIX GALLERY 様/http://www.hmix.net/ 「和風の曲」参照)

 冒頭の「天剣伝説」の導入および「堕ちた天神 ユイ」戦のBGMです。
 ゲームをはじめからスタートすると最初に流れるBGMであり、実質的なラスボス戦でも使用されているため、特に印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
 非常にドラマチックな構成となっていて、まさに神話の始まりを予感させるようなイントロから段々と盛り上がり、激しい展開となっていきます。特に中盤以降の勇ましくも切なさのあるメロディは(ここまで聴けるのは基本的にはラスボス戦の方であるのも相まって)気持ちが非常に高まります。
 イメージは「神話」。キャラクターとしては、「レイア」の対になるもう一人の女神、ユイ――禍津結姫神のイメージです。
 本曲は、前述の『神楽謡』の対となるような位置付けとして選曲させて頂いており、ラスボス戦のBGMですが、物語的には「神話の始まり(オープニング)」を象徴するものとなっています。実際、導入部分でも使われていますしね。
 この「剣閃神姫誅伐伝」という物語は、禍津結姫神の手によって始められたと言っても過言ではありません。そして、彼女を討つことによって伝説は完成し、「伝説の先」へ向かう為の最終決戦が始まるわけです。
「剣閃神姫誅伐伝」とは、いわば「つけ損ねた決着をつけ直す」物語であり、本編で描かれているものは「神話におけるエンディング部分」であるため、このような逆転した構造になっているのです。
 
 彼女の、たった一人を救うために世界を巻き込んだ壮大な計画と愛、そして「単純な悪」とは言い切れないその生き様に思いを馳せてくれれば幸いです。
 まあそれはそれとして、かなりひどい女神様ですが。(作者特権でお仕置きしておきました。)
 なお、本BGMのアレンジ元である『華志の舞』も、禍津結姫神とのイベント戦闘にて使用させて頂いております。

『宵祭りの風』

(H/MIX GALLERY 様/http://www.hmix.net/ 「和風の曲」参照 公式Youtube試聴動画(2曲目)

 エンディングにて使用させて頂いたBGMです。
 明るく穏やかで優しい曲調の楽曲ですが、本作では零亞との別れを描いた、どちらかといえば悲しいシーンの中で用いられています。
 ただ、本曲は明るい中にも切なげなピアノで彩られたパートがあり、それが、ただ悲しいだけじゃない、前向きな別れを描いた結末に非常にマッチした選曲になっているのかなと思います。
 むしろ作者的には「本曲以外のBGMはない」というくらいに綺麗に「ハマった」選曲であると感じていて、それゆえ、これを聴くと泣くようになりました……。
 エンディングや山場となるイベント用にお借りした楽曲あるあるだと思うんですが、最高にハマった選曲が出来たものだと、制作後は拝聴するだけで泣くようになりませんか……?
 それはともかく。
 イメージは「安らかな眠り」といったところ。
 本作の結末は、いわゆる大団円とは言い難いものです。これは、それこそゲーム序盤から零亞の先が長くないことが提示されているように、約束されたものとなっています。
 それでも彼女は、自身の運命を、終わりを悲劇だとは思っていません。彼女は自らの望むままに最後まで生き抜きました。だからこそ、悲劇的なものではなく、優しい曲調の楽曲にて彼女を送るのです――「おつかれさま」という言葉と共に。
(プレイした方しか読んでいないと思いますが)スタッフロール後の最後の結末は、是非プレイして見届けてみて下さい。きっと満たされた気持ちになって頂けるかと思います。
 なお、エンディングは(勿論テキストを読むペースにもよりますが)ちょうど1ループ聴き切れるくらいの長さに調整していたり。

『聖戦の英雄』

(H/MIX GALLERY 様/http://www.hmix.net/ 「和風の曲」参照)

「阿令為」戦BGMです。
 重苦しいイントロから徐々に盛り上がっていく展開、そして最高潮を迎えるパートの熱くヒロイックなメロディは、本作の「悪役」であり、そして「英雄」でもある「羅刹王」阿令為という男に、非常にマッチしていました。
 また、女神に仕えた「剣の英雄」である劔(影時)にマッチしたBGMであるとも言えます。

 阿令為は、本作の影の主人公と言える存在です。
 かつて一人の少女を愛した者の残滓として、また、弱者を虐げる腐敗した人間達を憎む報復者として、羅刹の軍勢《永羅軍》を率いて王権に戦いを挑みます。
 この宣戦布告により、本作の物語は「表の始まり」を迎えます。(実際には、もっと前から全ては始まっていたわけですが。)
 羅刹の下っ端の多くはならず者ですが、彼自身は積み重なった怒りと共に善良な心も併せ持ち、それでも身も心も鬼にして戦う、「必ずしも悪とは言い切れない悪役」です。
 それどころか、彼に救われた羅刹たちにとっては、まさしく「英雄」と言える人物だったでしょう。

 彼の戦いの軌跡、そして行く末は――
――――鋭意制作中の続編『破天鬼姫永羅伝』をお楽しみに! 今度は主人公だそうです。

『志は死なない』

(H/MIX GALLERY 様/http://www.hmix.net/ 「和風の曲」参照 公式Youtube試聴動画(1曲目)

「紅月院暮乃」戦BGMです。
「天剣姫神」戦直前のイベントでも使われていますが、どちらかといえば、(暮乃さんがまともに挑むと本作屈指の強さなのも相まって)紅月院親子対決の印象が強いのではないかと思われます。
 これまでのバトルBGMから一転、曲調の激しさや軽快さは比較的控えめですが、満ち溢れる悲壮感は強く心を奮い立たせてくれます。
 暮乃は、序盤で描かれている通り、羅刹を差別し、後先考えずに強権を振りかざす高雅王権の為政に対して懐疑的でした。
 その思い(そして死への恐怖や娘への愛情)をかの女神に利用されて唆される形で、王権の乗っ取りを行おうとしてしまいます。
 結果的には彼女の強引なやり方は否定され、失敗してしまいましたが、母の抱いていた願いを知って、朱音は決意を抱くに至りました。
 暮乃の志が死んでしまうことは無かったわけです。
 実のところ、暮乃があそこまで無茶をした背景には、もっと根本的なきっかけとなる悲劇がありました。

 暮乃の想いの真相、そして、朱音が作り上げる「新しい世界」の未来は――
――――鋭意制作中の続編『破天鬼姫永羅伝』をお楽しみに!(2度目)

『流桜』

(modus 様/https://dova-s.jp/bgm/play12635.html

「魔炎を紡ぐ者」戦BGMです。
 イメージとしては言うまでもなく、烈華ちゃん(と彼女を支える光司郎)でしょう。
 華やかで軽快な音と曲調、そしてその中に輝く決意を感じさせるようなメロディはまさに、烈華と、彼女に関連する一連のイベントにピッタリでした。
 プレイアブルキャラクターの中では誰よりも常識的で人好きのする性格、(一応は)お姫様ゆえ芸事にも秀でている烈華ちゃん。
 しかしその本性は、とても臆病な少女でした。
 そんな彼女がかつて捨てた国のことを想い、決意を抱くこのイベントは、本作中盤の山場と言えるでしょう。

 余談ですが、佐咲烈華というキャラクターは、前作『ReIn∽Alter』の登場人物、佐咲煌華のセルフオマージュ的存在です。
 両作ともにプレイした方は、二人のキャラ性の共通点、そして相違点を考えてみると面白いかも知れません。
 常に烈華様の陰に立ち、(彼女が愚弄された時以外)あまり積極的に自己主張はしない光司郎ですが、彼の存在は彼女にとって非常に大きいものだったのかなと。

『アンゴラたちの踊り』

(まんぼう二等兵 様/https://dova-s.jp/bgm/play12170.html

 愛叉の初登場、初戦闘シーンにて使用させて頂きました。
 高揚感のある軽快なメロディがカッコ良くて心地良い、民族調楽曲です。
 概ねどんな状況でもブレない、屈託のない明るさと強さを持つ彼女の登場BGMとして非常に適合していたように思います。
 本BGMはいわゆる和風的な方向性の雰囲気ではありませんが、しかし、愛叉(と鬼人たち)は高雅王権の文化圏に属さない、異文化の存在です。その為、本作の多くの場面を彩る和風サウンドとの方向性の差異が、キャラクター性を際立てるのではないかと思いました。

 互いに鬼の矜持を貫き、アイナとの妥協なき死闘を行ったアイシャですが、”いつかまた”親友同士、平和に過ごせると良いですね。

『Mauve Rhopalocera -紫胡蝶-』

(ISAo 様/https://dova-s.jp/bgm/play12403.html

「イェル・アイナ」戦BGMです。本作においては彼女をイメージした選曲という形になります。
 本作のライバルキャラの一人でもあるアイナとは戦う機会が多く、特に一戦目は育成をしていないと苦戦しやすいので、こちらのBGMも印象に残ったのではないでしょうか。
 全編通してバチバチに盛り上がるハイテンポな曲でありながらも、激しいだけでなく華麗なピアノが際立つ様子は、丁寧な口調と少女的な可愛らしさに満ちた容姿でありながら、非常に好戦的な性格でもあるアイナにピッタリでした。
 矛を振り回し、鬼人特有の膂力で苛烈に立ち回る彼女の姿が浮かびます。
 ところで、そんなアイナがヒロインとなる続編が制作されているそうですよ!(発売日未定)

『アルカムイネ』

(もぜ園 様/https://mozeen.com/ こちらで試聴・購入可能なDL販売曲)

 通常戦闘BGMです。楽曲素材探しをしていたところ、本曲に一発で惹かれたので購入させて頂きました。
 ノリの良いアップテンポな民族調BGMで、全体を通してとても気分が高まるのと、明るい曲調なのが、本作の通常戦闘曲としてハマっているなと思いました。
 本作の世界観は「戦乱の世」であり、プレイアブルキャラクター達はみな荒事慣れしています。その為、凶暴な動物や平凡な羅刹(亜人族)が相手であれば、切迫感を出さずとも華麗に剣術や神言(魔法のようなもの)などで撃退出来てしまう訳です。
 そんなイメージが、軽快で爽快感のある本曲にマッチしていました。

『Prairie5』

(PeriTune 様/https://peritune.com/ ダウンロード・試聴

「黄泉島」の通常戦闘曲として使わせて頂きました。
 勇壮感のあるファンタジックなBGMで、特にサビに当たる部分は非常にアツく、ラストダンジョンらしい「負けられない・負けない戦い」という印象を持っています。
 決意を抱いて二人きりで黄泉島に向かった影時と零亞ですが、その後の「気持ちが高まる展開」を、本曲は更に熱く盛り上げてくれます。
 ああいうの王道だけどやっぱり良いよね。



 本コーナーは以上です。
 プレイされた皆様は劇中のどのBGM、どのシーンが印象に残りましたか?
 コメントなど頂けると幸いです。

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Hollow_Perception 2020/08/08 19:27

イラスト:禍津結兎姫神

イラスト/キャラ語り/作品紹介

『剣閃神姫誅伐伝』より、禍津結姫神(まがつゆいひめのかみ)。
困った女神様なので、お仕置きでちょっとえっちな格好をして頂きました。


 普通のバニーガール衣装を着せようと思ってたけど、お腹に淫紋があるデザインなので、せっかくならお腹がスキだらけな逆バニーが描きたいなって……。
 あと、作り笑いしてる女の子ってえっちで可愛いよね。

 劇中の容姿はこんな感じ。
 世界中の死と災厄を司る、人々から怖れられている女神様です。
 

 そんな彼女も活躍する、神話と命をテーマにした、熱くも切ない古代和風バトルファンタジーRPG『剣閃神姫誅伐伝』無料公開中です。
 よろしければ夏休みのお供にどうぞ……。
詳細記事
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Hollow_Perception 2020/08/07 23:18

過去作紹介:『HollowΦFlux』

 今回は公開済み作品の紹介記事ですが、当サークル……実は、PC用ゲーム作品だけでなくアナログゲームも出しておりました。

概要

タイトル:『HollowΦFlux』(ホロウ・フラックス)
種別:アナログフリーゲーム(印刷によって無料でプレイ可能)
ジャンル:二人用デッキ構築対戦カードゲーム
ルール説明/ダウンロードURL:https://hollowperception.wixsite.com/hollowflux

ゲームの説明

 本作は、全カードの中から選んで40枚のデッキを作成し、それを用いて二人で対戦を行うカードゲームです。
 登場するキャラクターは当サークル作品のキャラクターとなっており、「セルフ二次創作」とでも言うべき立ち位置の作品となっていますが、ゲーム単体でも非常に独特かつ面白いものになっていると思います。
 カードは全て無料で公開されており、ゲームプレイを目的とする限りにおいて自由に印刷出来ます。印刷したカードは、既存のカードゲームを裏紙としてスリーブに入れるなどして利用するとよいでしょう。

 本作の最大の特徴は「ガードデッキシステム」。
 40枚のデッキのうち10枚は「ガードデッキ」という、通常のデッキ(「メインデッキ」)とは別の枠の束になります。
 メインデッキは、他の多くのカードゲームと同様、シャッフルした上で毎ターンドローして手札を増やしていく形になります。
 しかしガードデッキは常に中身を見ることが出来、全てのカードをいつでも手札のカードと同じように使用することが出来るのです。
 但し、ガードデッキはそのプレイヤーのライフポイントでもあります。
 本ゲームの勝利条件は「キャラクターの攻撃によって相手のガードデッキを1枚ずつ破壊し、0枚にした状態で攻撃を食らわせること」であるため、ガードデッキからカードを使用することは、自ら寿命を縮めてしまうことも意味しています。
 状況を的確に判断し、命を削ってでも切り札を切るか、耐え忍んで逆転するか――そういった駆け引きが楽しめるシステムとなっています。

 また、カードの使用に関して非常に自由度が高いのも本作の特徴と言えるでしょう。
 本作には、
・場に登場してプレイヤーや敵キャラクターを攻撃出来る「キャラクターカード」
・一回限りで何かしらの効果を発揮する、使い捨ての「コマンドカード」
・キャラクターのセットして強化したり弱体化させる「セットカード」
 の三種類のカードがありますが、その全てが、相手ターンに使用したり、他のカードの使用に割り込んで後出しで使用したりすることが出来るのです。
 その性質上、本作は非常に対話性が高いカードゲームとなっているので、オンラインでプレイする場合は、音声通話やビデオ通話を用いるとスムーズに遊べるでしょう。

カード(キャラクター)紹介


■アカシア
『Acassia∞Reload』および『ReIn∽Alter』より、主人公のアカシア。
「最強の異能者」としての力を表現した、ド派手な全体破壊能力を持っています。
《カルネージ》(ダメージを受けることで使用出来るようになる、逆転ルール)によって彼女の不死性や万能性も表現されており、『ReIn∽Alter』のキャラクターを主軸にしたデッキの切り札になるでしょう。

■虚衣零亞
『剣閃神姫誅伐伝』より、ヒロインの零亞。
 作中においてもまさしく別格の存在であり、死を切断することが出来る彼女は、ダメージを受けても破壊されない能力を持ちます。
 また、あらゆる妨害を受けずに何者をも断ち切る破壊能力を持っています。
 強力なキャラクターですが、死期が迫っているため、ターン経過によって弱体化していってしまうという欠点も持っています。

■「時間逆転」
『Choir::Nobody』より、重要キャラクターである”片翼の少女”の力を表現したコマンドカード。
 時間を巻き戻し、あらゆるキャラクターを手札に戻すことが出来ます。
 手札に戻されたキャラクターは、またコストを支払って登場させなければならないため、相手にスキを作ることが出来るでしょう。

■佐咲煌華
『ReIn∽Alter』より、主人公と仲が良い(?)同級生してアイドルである煌華。
 アイドルらしく(?)他者を魅了して骨抜きにする能力に長けており、相手の手札を見て捨てさせることが出来ます。

■神の守護者 ツルギ
『Aurora Sky』(開発中止作品。体験版はプレイ可能)より、神を守護する特異存在となった少女、ツルギ。
 全次元からあらゆる剣を手元に呼び出して扱うことが出来る、究極の剣士である彼女は、登場時に「剣」と名のつく装備(セットカード)を7本召喚して所有することが出来ます。

■激励する聖女 オラシオン
『Aurora Sky』より、世界の破滅を望む教団の長である幼い少女、オラシオン。
彼女は他者に愛される異能《崇敬》を持ち、彼女に魅了された者は、この幼い少女の為に何でもしてあげたくなってしまいます。
 チアリーダーのコスプレをして応援なんかしてくれようものなら、格上の敵すら倒せてしまうでしょう。

■聖女の抱擁
 オラシオンの異能を表現したコマンドカード。
 彼女の「バブみ」に包まれるとたちまち元気が回復してきて、強化を受ける上に再行動が出来、連続攻撃などが出来てしまいます。

■”文明回帰” プリムラ・アニマ
 テーブルトークRPG『Probability Sky RPG』より、動物使いの幼い魔術師、プリムラ。
 本人単体では決して強くありませんが、動物を連れて戦場に登場することが出来ます。また、動物に自身を庇ってもらうことも。

■”シャノアール” 彩雲彼岸
『Probability Sky RPG』より、汚染異能の使い手である少女、彼岸。
 非常に悪辣な性格であり、そんな性格がそのまま異能になったような力を持ちます。
 彼女が戦場に居ると、受けた傷が汚染され、治らなくなってしまうのです。

■「霧散の水流」
『Probability Sky RPG』の世界における登場人物であり、獣人の女公爵「ルア・リヴィエール」の水魔術を表現したセットカード。
 ルアは異能を得る代償として「不殺」を誓っていますが、皮肉屋な彼女は考えました――「相手を動けなくさせれば殺さずに済む」、と。

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