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2022年 02月の記事 (3)

閑談茶房 2022/02/27 20:02

立ち食いそば その六

去る1月の末頃、映画を見に東中野に向かいました。
映画も見終えて、さてそのまま帰るのも面白くないので。
気になっていた立ち食いそば屋加賀に行ってみる事にしようと思い、店の有る初台駅まで行ってみたものの残念な事に既に閉店時間。わざわざ歩いて向かったのが仇になったかとも思ったけど、映画を見終えた頃には仕舞っていた様で…その位調べようよワタシ。

仕方無いので新宿に向かい、以前立ち寄った事のある永坂更科 布屋太兵衛の立ち食いそばに向かおうとした所…新宿の地下迷宮に迷い込む事に。
もう何処をどう歩いているのか分からない。そうこうしてる内に歩き疲れて近くに見えた店に入る事に。


「梅もと」…。何か名前は聞いた事が有るけど使った事は無かったや。さて何が有るのかな。
…ん?
薬膳天そば?薬膳?何だこれ。立ち食いそばで薬膳とな。不思議な気分になるも興味をそそられるので注文してみる事に。

パッと見では薬膳感は感じない。何はともあれ食べれば分かるさという事で。頂きます。
汁はかえしの利いてる強めの味。麺は何か凄く印象に残るものは無いけど…啜ってると何か「立ち食いそばってこういうモンだよね」って感覚を呼び起こしてくる。ハッと気づかされる。知らない内にグルメぶっていたのか私は。別にそういう事がしたい訳じゃないのだ。

気を取り直し、問題の薬膳天。パク…んー、これと言って何か変わった感じはー…ん?
何だっけ、食べた事のある味がする。もう一口パク。………コレにんにく入ってる?いや確かににんにくの風味がする。この芋っぽい歯応えとか確かにそうだ。だから薬膳なのか?
そう思ってると、コリ…。んー?何だこの噛み応え。にんにくではない何か、ナッツみたいなのが入ってる?確かに身体には良いよねナッツ。確かに只のかき揚げでは無かった。

一応店員の方に聞いてみたら、にんにく・胡桃・クコの実が入ってるとの事。クコの実まで入っていたのか。
変わり種の天ぷらだったけど、お客の体を気遣ってくれる店の心意気を感じさせてくれる一杯でした。御馳走様です。

閑談茶房 2022/02/04 08:38

立ち食いそば その五(その他エトセトラ)

さて、連載の忙しさで全然記事を書けていなかったのではありますが、今更ながらですが思い出したかの様に描いてみようと思います。

去年の12月前半、知り合いに誘われて長野へ日帰り旅行していました。何か美味しいものでも食べに行こうと。私が同人誌「そばがある」を描いている事も知っているので蕎麦を食べに行こうという事に。
そこで要らぬ事を思いついてしまった私。「軽井沢に行きたいです、立ち食いそばが食べたいです」と。立ち食いそばについて調べていたら発祥が軽井沢との情報があり、いつか食べたいと思っていた私。こんな機会はまたと無い!と。
ただ冷静に考えると、折角首都圏から遠くまで出向くというのに、わざわざ500円もしない一杯を食べる為に貴重な時間を割くのかと。とんでもねえワガママですが聞いて貰えて仕舞ったので行きました。


軽井沢駅3階に上がり、何か思ったよりもスタイリッシュな見掛けにナンテコッタと思いながら、やっぱり山に来たのなら山菜だ!、という事で山菜そば430円を頼む事に。
店内から調理場は覗けるので見てると、麺は一食ずつ袋詰めされたものを注文毎に茹でるスタイルの様。しっかり茹でてるので生麺なんだなと思う。

麺はしっかりした歯応えで美味しい。汁は割と強めな味に感じる。山菜も風味がちゃんと残っている…ただ山の中で食べるものとするともう一つパンチが欲しいと思って仕舞う。
私の父方の親戚が富山の山奥、最近知られる様になった来た五箇山と言う地域の近くに居て、子供の頃に恐ろしく旨い山菜をこれでもかと食わされている手前、山菜に限っては滅茶苦茶煩くなって仕舞っていて。どうしてもその味を体が求めて仕舞うのである。
笹竹が入っているのは有り難い、山ウドが入っていたら最高なんだけど…そこまでやるとこの値段じゃ立ち食いでの提供は難しいだろうなぁ。そんな事を思いながら完食。

流石に折角の長野の昼に立ち食いそば一杯じゃ満足いかないとの事で。


道すがら見つけた「霧下そば 地粉や」さんに立ち寄り、くるみそばを頂きました。くるみだれが濃!こりゃすげえ。ちょっと驚きました。随分瑞々しいそばを頂きました。

その後松本城を見学に行き、帰りの道すがら夕食に立ち寄った「八ヶ岳小僧 」というお店にてジビエを食べる事に。
ジビエ自体は秩父にてよく食べるので抵抗も無かったのですが、此処は焼肉スタイルだという事で。それは初体験だったので興味津々。


友人二人は鹿・猪・熊を食べられる定食を、私はアナグマの定食を頼む事に。ジビエ初心者注文不可と書かれると頼まざるを得ないじゃあ無いか。

でーん。中々豪快な見た目。濃い若干赤紫に感じる肉。というか椎茸がデカい。直径10㎝くらい無いか?肉よりインパクトが有るんだが。
しかしジビエはこれまで基本鍋で食べる事が多かった。味噌仕立てで臭さを若干でも消す意味もあったんじゃないかと思う。さて焼肉だとダイレクトに風味を感じる事になるが…如何なる事に?

パク。…ん?臭くない?いや臭さはあるものの、そこまで臭いと感じる訳では無い。普通に旨いんだが?変わった風味である事には間違いないのだけど、熊程のインパクトって感じでも無い。幾分マイルド。
友人もアナグマに興味を惹かれていたので、各々熊と猪とで交換する事に。熊肉を焼いてパク。…やっぱ旨ェなぁ。熊肉が臭いと言うけれど、個人的には牛の肉だって臭いの感じる為、熊肉の方がしっくりくる。やっぱりおかしいのかなぁ?
友人の方を見ると熊もアナグマも臭がっていた。やっぱり私はおかしいらしい。

そんなこんなで帰ってきた今回の長野日帰り旅行なのでした。すっと家でじっとしてる作業なので良い息抜きになりました。

閑談茶房 2022/02/04 06:58

初連載を終えて

作業が粗方終わったので久し振りの投稿です。

先日発売された月刊少年エース3月号にて、新選組チューボー録の漫画が最終回を迎えました。これにて私にとって初めての商業漫画連載のお仕事は終了しました。

約1年間の連載期間(準備段階も含めれば1年半)、初めての経験で本当に出来るのかという不安が有りましたが、やれば何とかなるもので。
原作小説からのネームの描き起こし、新撰組・江戸の料理事情を調べ、アシスタントの手配、実際の作画作業…。正直長い事やっていたアシスタントの経験が大変役には立ちました。15年以上という無駄に長い時間が無駄ではなかったと分かったのが救いです。

とはいえ今回のお仕事でちゃんとした結果が出たのかと言うと、個人的にはどうなんだろう?と疑問悩まされる所です。
初めてエゴサなんてものをして人の意見を見ると、自分自身の実力の無さを痛感する所でもあり、編集さんにはDLsiteを見て誘って頂いたものの、恐らくその期待には応えられていないんだろうな…と気落ちする事も多々ありました。
救いは応援してくれていた私の周りの人達が初連載を喜んでくれたですかね。

とは言え落ち込んでいても仕方無いので、次に何をするかを考えていかないとなと思います。この業界結構時代の過渡期に感じる事も多いので。色々他にもチャンスはあるでしょうから。
見て頂き有難う御座いました。この後出る単行本を御手に取って頂けたら幸いです。

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