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2023年 02月の記事 (3)

夢見月すぐる 2023/02/24 10:47

夢見月研究所 第12回 浮世絵と漫画 人物の三面図

去年の6月から記事を書きはじめて、今回でようやく本題に入ることができます。

色々な見解、理論があるので、その都度合った考え方を
美術として見た場合、歴史として見た場合、家庭科として見た場合、
科学として見た場合。色々あるのでまとめます。


洞窟の壁画、埴輪の関係

論点となったのはこの2つです。これらは絵を描くことに関わる重要な関わりを持っています。

これまで研究した内容から、絵は洞窟の投影からはじまって、円筒形に見立てることで造形に発展したことが分かりました。ではそれらは浮世絵にどうつながってゆくのでしょうか。




量子化と標本化

これまでやってきた歴史を遡って、答えを見つける手法を科学の用語では「量子化」と呼びます。そして、そこから答えを導き出して提示することを「標本化」と呼びます。
これがいわゆる、量子力学、量子論と呼ばれている学問です。

これに対して、洞窟の壁画と埴輪は「量子化」にあたります。
浮世絵は、「標本化」にあたります。

前記事で、下描きとして、投影(モチーフの境界線を分けて描くこと。前記事で輪郭画となっているが、ここでは重複するため投影とする)とラフ画(円筒形に見立てて描くこと)どちらでもよいと言ったのはこのためです。
出発点が異なっても目的地が同じなので大きな違いはないということです。

美術の教科書では、浮世絵はどれにあたるのか?

輪郭画、と呼ばれる描写方法にあたります。


何かに一点に集中してモチーフを見て、輪郭線に置き換える描写方法です。
上記の図が例になります。

4つのはかると、数式(推奨)

次は、これまでの理論を数式で表すとどうなるかを考察していきましょう。

数学で考えると、絵を描く時は4つのはかるに注目します。
図る
 計画の立案(何をするか、何をしないか、手順をきめること
量る
 量をはかる(粘土で考えて、頭部にあたる粘土の量、胴体になる粘土の量など)
計る
 数をかぞえること(人物を人形としてみたときの部品の数など)
測る
 具体的な長さ、全体の大きさを把握する

数式
洞窟の壁画は三平方の定理だといえる
a^2+b^2=c^2


埴輪のろくろ回しは、アルキメデスの螺旋(渦巻き模様)だといえる

r=aθ
数式で覚えたほうが良い

数学は楽をするための学問なので、数学で覚えることをおすすめします。


以上をもとに三面図を考えて見る


次回は色塗りについてやっていきます

夢見月すぐる 2023/02/03 11:17

夢見月研究所 第11回 ラフと埴輪


CV:さとうささら(CeVIO)
よく、設定資料集などで、ラフ画、として載っている絵がありますが、あれはどうやって描くのでしょうか。
美術の教科書には、ラフ画の描き方というものはありません。
どういった描き方が載っているかと言うと、「輪郭画」と呼び、モチーフの投影を
輪郭線で表した描き方が、実質ラフ画となります。





一般にラフ画とされている画は埴輪に近い



モチーフを円筒形として捉えて描くとはどういうことか?

言葉で表すと「ろくろを回すように見る」となります。

ラフ画を描くときはろくろ回しをイメージして下さい。
手でろくろを回す仕草をしても良いかもしれません。
普段はぬいぐるみ、フィギアなどをろくろを回すように回転させてよく見る。
難しく考えなくて大丈夫です。回転させてみるようにしましょう。


どちらの方法でもよい
美術の教科書に載っているやり方で覚えたならば輪郭画(投影の境界線で捉えた下描き)で。
※輪郭画の一例

アニメやゲームの設定資料集で覚えたならばラフ画(円筒形で捉えた下描き)で。

夢見月すぐる 2023/02/01 10:28

意見を聞いてそうなるだろうな、という解答は案外正しいという話


CV:さとうささら(CeVIO)

売れる作品を作るにはどうすればよいのか?はそうなるだろうな、と思う意見がだいたい正しいと思う。(仮に作品を漫画とする)

例えば、料理をしている人に聞いたとすると、綺麗な器(コマ枠)を用意して、色とりどりの人物や背景を盛り付ければいいんじゃないか、と答えるだろうし、小説家に意見を聞いたら、和歌や俳句などを参考に美しい感性を表現して、語感のよい台詞と華やかな場面を演出すればいいんじゃないか、と答えると思う。
画家に聞いたら、出来るだけ大コマを多用して、細部まで描き込まれた絵を見せていけばいいんじゃないか、と答えると思う。

小説家が文字を多用して長文を使うと思うのは誤解

小説家は、図で説明できる箇所は極力文字で表現することを避けるので、
台詞が多くよみづらい漫画は描かないです。というより、国語の教科書にそうするように描いてあります。文字は一種の暗号文みたいなものですね。もっとも面倒でないやり方を選んだ結果です。
自分で考えるのが面倒だから、出来るだけ教科書通りにやろうとするのが本来の小説家。
※実際には最も難しい道

どういったケースが長文を多様するのか?

何かの評論をするときと、自己啓発に関する話をするときです。あとは、何かの商品の説明、利用規約などでしょうか。何が悪くて何が良いという話は、自分の立場上できないので、読者の判断に委ねますが、
じゃあ長文が悪いのかと問われると、特に悪くないと思います。なぜ悪い印象が出てしまうのかというと、考えられるのは利用規約でしょう。長文で読みづらい状態にして、なぜここの部分を見落としたのか?となんでもありになるからです。
「重箱の隅をつつく」と言います。


評論と自己啓発はすきだけれど、能書きは嫌い

要するに、面倒な人ってことです。悪い言い回しで、時代劇で出たか出ないうちに斬られる役の人が、「おい、能書きを垂れるのもいい加減にしろ」と言ってまくしたてて斬られる場面がありますが、あんな感じです。

自分が長文を書くのは好きだけれど、読むのは嫌いという習慣を続けると、時代劇の悪役になってしまう。それだったらいっそのこと書かないほうが良い。

というのが、今回小説家としての自分の進言です。
時代劇はフィクションなので見ていて面白いですが、現実にやったら人生が壊れるのでやめたほうがいいです。悪役の役作りとしては、こんな感じになるので参考にどうぞ。

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