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ダイスの統計処理に関するコマンドです。
ゾロ目の有無やポーカーのような役を判定するのに便利です。
サンプルではちんちろりんの役を判定するのに使用しています。
ここではダイスID1~5を使用して5つのサイコロを振ったときのポーカー役の判定で説明していきます。
「randRoll/乱数ロール」コマンドなどでダイスの目が決定したら、まずは
『dice analyze start 1 2 3 4 5』
のように「analyze start/統計 開始」コマンドを必ず実行してください。
このコマンドを行うと、全ての統計データが計算されて内部に保存されます。
その後に「analyze total/統計 合計値」といった各種統計サブコマンドを使うことで各項目を変数にセットすることができます。
コマンド解説
コマンド一覧
- start/開始 → 各種統計を取得する準備
- total/合計 → 目の合計値を変数にセット
- total/合計 → 目の合計値を変数にセット
- multiply/乗算 → 目を全て掛けた値を変数に
- max/最大値 → 最大の目の値を変数にセット
- min/最小値 → 最小の目の値を変数にセット
- num/目 → 指定した目のダイスの数
- pair/ペア → 指定したペアの組みの数
- maxPair/最大ペア → 最大のペア数
- maxPairNum/最大ペアの目 → 最大ペアの目(の最大値)
- straight/ストレート → ストレート判定値をセット
- end/終了 → 分析を終了
start/開始 → 各種統計を取得する準備
▷パラメータ:「ダイスID,ダイスID…」
簡易例)『dice analyze start』
→ 表示中の全ダイスを対象に統計を取る
詳細例)『dice analyze start 1 2 3』
→ ダイスID1,2,3の統計を取る
total/合計 → 目の合計値を変数にセット
▷パラメータ:「変数番号」
簡易例)『dice analyze total 1』
→ 統計を行ったダイスの合計値を変数1にセット
(要:事前に統計 開始コマンド)
multiply/乗算
▷補足
画像のようにダイス目が4,4,5,6,5であれば合計値の24が指定した変数にセットされる。
multiply/乗算 → 目を全て掛けた値を変数に
▷パラメータ:「変数番号」
簡易例)『dice analyze muliply 1』
→ 統計を行ったダイス目を掛け合わせた値を変数1にセット
(要:事前に統計 開始コマンド)
▷補足
画像のようにダイス目が4,4,5,6,5であれば4x4x5x6x5と全て掛けた値である2400が指定した変数にセットされる。
max/最大値 → 最大の目の値を変数にセット
▷パラメータ:「変数番号」
簡易例)『dice analyze max 1』
→ 統計を行ったダイスのうち最大の値を変数1にセット
(要:事前に統計 開始コマンド)
▷補足
画像のようにダイス目が4,4,5,6,5であれば、最大の目の6が指定した変数にセットされる。
min/最小値 → 最小の目の値を変数にセット
▷パラメータ:「変数番号」
簡易例)『dice analyze min 1』
→ 統計を行ったダイスのうち最小の値を変数1にセット
(要:事前に統計 開始コマンド)
▷補足
画像のようにダイス目が4,4,5,6,5であれば、最小の目の4が指定した変数にセットされる。
num/目 → 指定した目のダイスの数
▷パラメータ:「変数番号 対象の目」
簡易例)『dice analyze num 1 2』
→ 統計を行ったダイスのうち目が2のダイス数を変数1にセット(ダイスの目が1,2,1,2,2の場合は2の目が3つあるので3となる)
(要:事前に統計 開始コマンド)
▷補足
画像のようにダイス目が4,4,5,6,5であれば、それぞれの目で「analyze num/統計 目」コマンドを実行した結果(変数にセットされる値)は↓のようになる。
dice analyze num 1 1 → 1の目は0個
dice analyze num 1 2 → 2の目は0個
dice analyze num 1 3 → 3の目は0個
dice analyze num 1 4 → 4の目は2個
dice analyze num 1 5 → 5の目は2個
dice analyze num 1 6 → 6の目は1個
pair/ペア → 指定したペアの組みの数
▷パラメータ:「変数番号 対象のペア数(※ペア数2は2つのダイスの目が同じ、ペア数3は3つのダイスの目が同じ状態を指す)」
簡易例)『dice analyze pair 1 2』
→ 統計を行ったダイスのうちペア数2の組の数を変数1にセット(ダイスの目が4,5,5,6,6の場合はペア数2の組みは5と6で2つ)
(要:事前に統計 開始コマンド)
▷補足
5つのダイスを投げると、同じ目が1つの場合(すべての目がバラバラ)〜5つ(全部が同じ目)の場合まである。
↑画像のようにダイス目が4,4,5,6,5であれば、
ペア数1は「6」の1つ
ペア数2は「4と5」の2つ
ペア数3以上は0個となる。
例えばポーカー役の2ペアかどうかを調べたかったら『dice analyze pair 1 2』のように変数1にペア数2の個数を代入して、その値が2であれば良い。
フルハウスかどうかを調べたかったらペア数2が1つ、ペア数3が1つ。
3カードを調べたかったらペア数3が1つ、かつペア数2が0個であれば良い。
maxPair/最大ペア → 最大のペア数
▷パラメータ:「変数番号」
簡易例)『dice analyze maxPair 1』
→ 統計を行ったダイスの最大ペア数を変数1にセット(ダイスの目が4,4,5,5,5の場合は5のペア数3が最大のペア数となる)
(要:事前に統計 開始コマンド)
▷補足
画像のようにダイスの目が6,6,4,4,4の場合、6がペア数2で4がペア数3となる。
ペア数が一番大きいのは4のペア数3であり、これが変数にセットされる。
maxPairNum/最大ペアの目 → 最大ペアの目(の最大値)
▷パラメータ:「変数番号」
簡易例)『dice analyze maxPairNum 1』
→ 統計を行ったダイスの最大ペアの目を変数1にセット(ダイスの目が4,4,4,5,5の場合の最大ペア数は3でその目の「4」が最大ペアの目となる)
(要:事前に統計 開始コマンド)
▷補足
画像のようにダイスの目が6,6,4,4,4の場合、「4」のペア数3が最大となり、その目の「4」 が変数にセットされる。
ポーカーの同じ役同士で目の大きさで判定したいようなときに便利です。
straight/ストレート → ストレート判定値をセット
▷パラメータ:「変数番号」
簡易例)『dice analyze straight 1』
→ 統計を行ったダイスのストレート判定を変数1にセット(2,3,4なら判定は2、4,5,6は判定6、1,3,4は連続になってないので0)
(要:事前に統計 開始コマンド)
▷補足
すべての目が連続になっているかを判定します。
連続になっている場合は最小の目、連続になっていない場合は0がセットされます。
例えば、ちんちろりんの役の判定では『dice analyze straight 1』のように変数1にストレート判定の結果をセットし、
結果が1の場合は目が1,2,3となっている状態でヒフミ、
結果が4の場合は目が4,5,6となっている状態でシゴロのように判定しています。
(ペアがなくてストレート判定が0の場合は目ナシ)
end/終了 → 分析を終了
▷パラメータ:なし
簡易例)『dice analyze end』
→ 分析を終了(再度統計結果を取得するには統計 開始コマンドを使用)
▷補足
分析が終わった際にendコマンドで統計結果を消去しておくことで、セーブデータ容量が多少ですが少なくなります。