UN-FIT(仮) 2020/10/22 07:00

ゲームを作るために転職した話。


よ!

この記事は前回の記事のちょっとした続きなので、読んでない人は前回から読んでください。まあ、読まなくても超理解を持ってる人は問題ないけど。

前回の記事はこちら。


五年間ゲームを作ろうと画策した僕らだったが、いくつもの難関に阻まれていた。
人は少ないし、やる気は出ない。ていうか、そもそも仕事が忙しくてゲームデザインのことを話す機会もない。


ので、転職した。



詳しく話すと身バレするので適当に説明するが、簡単にいうと給料を犠牲にして、待遇と時間と環境を錬成した。しかもこれ、僕だけじゃない。なんとKくんも同じ職場なのである。

というか、Kくんが何故か突然嫁をゲットし、転職。
その職場に僕を呼び寄せたという謎の行動なのだ。そしてそこに普通に来る僕もけっこうやばい。まあ、普通に二人ともバカなのである。

そんなこんなでKくんと僕は、現代お仕事忙し生甲斐搾取されマシーンたちが喉から手が出るくらいほしい環境を手に入れた。
時間制限つきではあるけど。
それだけ本気だということを信じてほしい。僕らは背水の陣を布いて笑っているのだ。


時間も環境も手に入れ、僕らはかつてないほどゲーム制作が進んでいることに歓喜していた。
システムもアイディアを出し合い、キャラの造形すら変更した。
コンセプトもまとまり、リリースの仕方でさえ話し合った。

……順調である。なにひとつ憂いはない。はずだった。
そもそも、僕らは前回話したように、ゲームを二つ作っただけの素人である。
いや、正確にはKくんはゲーム会社にいたので素人ではないが、それでも問題があった。


――僕らのゲームは、売れるのか?


僕らはしがない大学の文学部卒である。
学生時代に地獄のように小説を読んだ。何かの大賞をとった小説は買って、何が売れている要因なのか何時間も語り合った。
芥川賞をとった作家に会いにいって、図々しくも小説を読んでもらったりもした。コミケにも出た。ネットで知り合った作家の方々と話したりもした。

でも、誰一人明確な答えはなかった。
作家は皆、地獄のような作業の先に待ち受けるのが栄光なのか、はたまた絶望なのかわかっていない。知らないのだ。
もちろん、不安に押しつぶされないために予想はする。だが、あくまで予想でしかない。

僕らはゲーム作成以外にも趣味を持っている。
ありがたいことにそれが多少の評価を受けたこともある。
だが、ゲームが売れるかどうかは別の話だ。



おっさんのkenshi


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このゲーム作成の果てに、絶望が待っていた場合、僕らは死ぬ。
冗談じゃなく、Kくん夫婦も僕も死ぬ。初めて、真剣に自覚した。
僕らは生き抜いたうえで、ゲームを作られないといけないと。

幸い、僕とKくんは役割がしっかりとしていた。
僕がバカみたいな夢を語って人を集め、Kくんが道筋や効果を分析する。
今みてもバランスの良いパーティである。まあ、魔王は倒せそうにないけど、僕は本当に楽でいい。

というわけで、ゲームを作る環境を完璧にすることから始めることとした。
具体的には会社を作ることにした。起業である。

おそらく突然のことで驚いていると思うが、実は起業自体はずっと話していたことだ。
バカみたいなゲーム会社を作るという夢が、Kくんによって現実の道筋を示された結果、ボードゲームカフェという形を得た。

そして今、それは現実的な話になりつつある。

まだまだ話さないといけないことがあるが、ちょっと長くなってしまった。

ので、ここで終わることにする。話したいことはまだたくさんあるけど、それはそれ。
忘れないでほしい。僕らはけっして、バカみたいな夢だけを考えているわけではない。
夢を叶えるため、夢を広げたのである。

すごく忙しいが、すごく楽しい日々になりつつあるのは言うまでもない。


瞬きをすることも視野に入れて開発している。

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