シャープペン10本勝負!コラム スペックシートの読み方

あるといいのに、スペックシート

シャープペン10本勝負!では可能な限り正確な判定を下すため、スペックシートにおいて公平さを追求しています。しかし文房具メーカーはなかなかこういう細かいところまで書いてくれなくて…。確かに細かなスペックシートなんてなくても、いいシャープペンであることには変わりないのかもしれません。しかし、ないものは作りたくなるのが人間ってものでしょ。そしてせっかく作るなら気合い入れないと~。

名前、メーカー

名前は軸に記載されているものを優先して、正式名称もしくは予想される読み方をカタカナで書くようにしています。これは検索に便利という理由もあって、情報をカタカナ表記で検索して見つからなくても、ローマ字表記で検索すると出てくる…なんてことがしばしばあるからです。そう、シャープペンを使うのは日本人だけではありません。

メーカーについては一部のマイナーメーカーを除きカタカナ表記で統一してます。読みの情報は意外と見つからなくてたまに当てずっぽうで書いてしまうこともありますが、それはそれでみなさんからツッコミが来るのでためになるものなのです。

芯径

0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.9mm、1.3mm、1.4mmなど、指定された芯径をそのまま書いてます。一部海外製品には規格の都合上0.35mm(=0.3mm)や1.0mm(=0.9mm)と表記されているものが存在しますが、そこはわかりにくくならない程度にツッコミを入れるくらいですね…。

なお、今回のシャープペン10本勝負に関しては、芯径2.0mm以上のシャープペン(2.0mmシャープペン、芯ホルダーなど)に関しては扱わないことにしてます。そちらは別枠として、また後の機会にでもお話できるといいな。

長さ、太さ、重さ、重心

長さ、太さ、重さに関しては数字で書いてもなかなか実感がわかないところで、どの程度なのかを7段階に分けて書くようにしてます。とは言っても世界規模のシャープペン統計に基づく立派なものではなくて、あくまでいろんなシャープペンを使ってみた自分の経験に基づくざっくりな基準なんですけどね。

値はそれぞれ実測値で、時々文房具メーカーが発表しているものと異なることがあります。改めて実測してみると自分が実測した値とほとんどずれないところもあり、明らかにずれた値を平気で発表するところもありと、考え方が見えてくるところだったりもします。やってみることで想定外のものが見えてくる、楽しいじゃありませんか。

※基準は変更されることがあります。ご了承ください。

長さ

芯の周囲を覆っているパイプを最大まで伸ばし、芯を出さない状態の長さを普通の定規で測定します。軸が大きく伸縮する場合は最長と最短の両方を測定します。太さや重さに比べると書き味に大きく影響しない印象ですが、意外なところでこの長さが効いてるんだな~と思うことがあります。もちろん長すぎると収納に困るし、短すぎると支えにくいというのもあるでしょう。だいたい見たらわかるけどね。

太さ

ミドリの厚みを測れる定規で軸とグリップ部の直径を測定します。ちゃんとしたノギスもありますが、そこまで精度が要求されるものでもないので楽してもいいかなと…。位置によって異なる場合は最大3ヶ所測定します。どこまでが太軸でどこまでが細軸というのは人によっていろいろあると思いますが、今回はあえて自主基準で落としどころを決めてます。本当は形状についてもいくつかパターンを分けられるといいんでしょうけど、なかなかね…。

重さ

手元のキッチン用はかりで芯が1本入った状態の重さを測定します。クリップが容易に着脱可能な場合はクリップを付けた状態と外した状態の両方を測定します。0.1g単位で書くとそれっぽく見えますが、0.1g単位の重さに大きな意味はなく、書いてみると同じ重さでも軽く感じたり重く感じたりします。人間の感覚はあいまいなもので、その日の気分によっても違うのが困ったところです。

重心

ペンを指の上に置き、水平になってバランスが取れる位置が軸の中心からどのくらいずれているかを定規で測定します。いわゆる天秤法とでも言えばいいのでしょうか。本来の重心位置は持ち方によって異なるものです。しかも同じ重心位置でも重量配分の違いによって安定感や動かしやすさが異なるため、書きやすさの明確な基準にはなりません。あくまで傾向の1つというところでしょうか。

文房具メーカーはやたらと低重心という言葉を使いたがりますが、太さや重さと同様に、前重心(低重心)だから書きやすい、後重心(高重心)だから書きにくいという単純なものではないのでご注意ください。後重心な多機能ペン、ゼブラのクリップ-オン マルチをこの上なく好んで使うイラストレーターさんもいるんですよ…。

買える?

記事更新段階で買えるかどうか、どのくらい買いやすいかの目安です。データは時間とともに古くなるものです。更新日をよく見て判断してください。それと、欲しいと思ったシャープペンは店頭から姿を消さないうちに買っておきましょう。店頭から消えてからレアだの高値だの転売だの騒いだところで文房具メーカーにとって何もいいことはないのです。シャープペンは入れ替わりが激しい商品で、欲しい時が買い時です。くれぐれも逃さないように…。

毎回すみっコぐらしのぬいぐるみがあるのはなぜ?

記事一覧のサムネイルが棒1本になってしまい味気ないからです。

すみっコぐらしの開発元、サンエックスは意外なほど長い歴史を持つ文房具メーカーで、文房具好きとしても親近感あります。油断すると増えるそうなので気をつけないと~。

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