店長の部屋|ブログ:ゲーセン経営と終わりの儚さ。
意味深なタイトルにしましたがポエム的にしたいだけで意味はありません。
ただ、閉店が続くゲーセン(いわゆるオールドゲーセン)について少し自論を書こうかと思いましてキーを叩いております。
私がゲーセン店舗の運営にチャレンジしたのは2001年12月開店が始まり。
その時に2chスレッドで開店前の状況などを書き込みながら
そのレスに勇気付けられたり、落ち込んだり、ムカついたり^^;、納得したり、知恵を教えてもらったり・・・しながらも。
「あんな店、すぐ潰れる」
などと書かれ揶揄されたのが、悔しくてそんな事にはならないよう努力してまいりました。結論的なお話になりますが昨年のスターフィールドさんの閉店にて、あの当時(当店開業時)から長岡市で営業を続けてきた独立施設店舗としては最古参になりました。(ショッピングセンター内を含むとナムコランドさんが旧長岡市内最古参のゲーセンになると思います。高校生時代の俺のバイト先w)
ゲーセンはブームの流れによって生き残ってきた
僕が始めた2001年当時は本格プリクラブーム全盛期でした。そして、パチスロ転用機(ゲーセン用に運営改造されたパチスロ機)がブームになり始めた時期でした。
ゲーセンというのは〜〜〜みたいの話で先輩(おじいちゃん)経営者の方々から聞いてきた話を少し書きますと
ゲーセンは昔っからブームによって繁栄してきた。
(ジュークボックス、ブロック崩し&インベーダー、格ゲー、UFOキャッチャー、プリクラ、メダルなどなど大小様々なブームによって絶える事なく続いてきた)
という話も聞き、今は厳しくてもきっとまた別なブームが来るからゲーセンは大丈夫。
みたいな話を開業当時に出入りされる業者さんや同業者さんより聞かされてきたものです。
私も、なんらかの物は来ると思うのですが・・・そのタイミングで私の資金力では舵を切り替えてチャレンジすることができるとは限りません。
ひとくくりにゲーセンといっても
実際、コロナ直前より再ブームの兆しがあったプライズゲーム機についても県内で、ほぼプライズのゲーセンが増えてきて、リサイクルショップさんなんかもめっちゃプライズマシン沢山あるお店が増えちゃいました。
このブームに乗って一儲け!すればいいじゃん。って言われることもございますが・・・
当店&当社の事業規模を考えると、本格参戦は不可能だと思って(スペース的にも資金的にも、そして店舗の独自性・・・いやゆる個性、こだわりが無くななってしまう事がマイナスだと判断。大手とは同じ土俵で戦いたくない考えで)今に至ります。
ブームがチャンスと捉えるかリスクと捉えるか
意外に思われるかもですが、私はブームに最速では乗らないタイプです。
以前、タイムマシン商売的なことを書いたことがあるのですが、私の場合は異業種も含めて首都圏での動向をチェックしながらそのブームの兆しが、
全国的に来るのか?
一過性で終わらないのか?(定着するか?)
大資本業社との争いにならないのか?
リスクは?収益性は?
我が商圏で顧客の需要を掘り起こせるのか?
などなどと、調べたうえで我が地域としてはできるだけ早いタイミングでチャレンジしているだけにすぎません。
そう考えても現ナマがなくて・・・ゲーセン起業して我が店舗でも行けそうだ、やっぱりなぁ。でも金がないから無理だったなんて商材(ゲーム機)は沢山ございます。
クエストオブD、三国志大戦、WCCF、beatmaniaIIDX(2001年当時)なんかとか・・・。
でもそんなゲーム機たちも浮き沈みはありますし、結果的にはその当時に買っていなくてよかったとも思ってもいるんです。
ゲームセンターの閉店や規模縮小を沢山見てきて、成功体験からの意識呪縛を拭えなくなることを私はとても恐れている一面がございます。
私だって百戦錬磨の一流経営者ってわけではありませんし、たくさんの失敗もしてきました。ただ、幸いのことながら取り返しのつく失敗で終わって来ただけです。
当店テクノポリスの開店させて軌道に乗った2〜3年目は調子にのって、オレ様論でお客様に失礼なことをしてしまったりの反省もございます。
また、軌道にのったはずのゲーセン運営が「怠慢」「需要変化の読み遅れ」などで売上低下を招いたことなんかもございます。
現在のゲーセン「テクノポリス」単体での売上高は全盛期の2/3程度で30%ダウンという状況です。そして利益率も経費上昇が嵩んでマイナス運営です。
ただし、そんなことはコロナ蔓延が来る前からこのような状況が来ることはわかっていましたし、コロナ蔓延で「やれることは全てチャレンジする!」「やらなかった...やっておけばよかった後悔はしたくない。」なんて意識で取り組んで幸のことながら、そして皆様のおかげでご支援いただいたりして赤字の穴埋めをしつつ、今日も営業を続けております。
ゲーセン経営の継続のノウハウとは
そんなことをゲーセン開業に興味ある方から質問受けることが、年に数度あるのですが私的には。
・資金計画性(短期、中期、長期プラン)
・独自性(店舗個性)
・継続性(やり続ける能力)
・チャンスが来た時のチャレンジ体力
・ブームが衰退した時の方向転換判断力
・店舗管理能力(店内美化修繕、スタッフ管理、メンテナンスetx)
・顧客満足への探求と実行、マンネリ化対策
などなど...
多岐に渡りますが、常にチャレンジし続けて質が高く、飽きの来ないビジネスにする事が重要であると思います。投資し続けないといけないビジネスでもありますから、資金繰りについては短期、中期、長期の管理能力がないと「どんぶり勘定」になりENDをいずれ迎えます。
多くの閉店店舗さんとお話しすると、ほとんどの場合が他者やメーカーのせいにした発言が聞こえてきますが、経営者としてはピンチになった局面も自分次第だと常に思うようにしています。
何があっても経営責任者であれば責任を取らないとですし、ピンチを好転させる事ができないと資金も客数も悪化していくだけ。ピンチが来た時の備え、勉強、行動力などなどそういうことが必要なんだと日々思っているのでした。
まとめ
しばらく多忙で投稿できずにすみませんでした。
サボっていたわけでも忘れていたわけでもないのですが、店舗外の仕事も含めてめちゃめちゃ忙しく、毎日朝から夜まで休日なく(ブラックと言われようが管理職なので^^;)働いておりまして・・・記事編集ができずにおりました。
そんな中でもCi-enメンバーとしてレギュラープラン以上で継続的なフォロー&支援くださっている皆様には特に感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。
この記事の書き初めは2月中旬ごろからだったのです。ず〜っと下書きで加筆もできずいる間にも多くの店舗さんが閉店されたり、閉店発表されたりしております。
明日は我が身にならぬよう、今日も勉強と行動は欠かさず行っております。
これからも何卒、ご支援、フォロー頂けましたら幸いです。
ゲームセンターテクノポリス 店長