広川なつき 2022/02/10 23:36

音楽と絵

去年クリスマスの企画をやってて、絵を描いてそれを音楽にするという創作を初めてやったんだよね。
その時、他にも作りかけていた音楽があったんだけど、逆にその音楽を自分で聴いてそのイメージで絵を描いてみようって思ったり。それで思い浮かんだ場面をテーマに音楽を作ってみようってなったりの繰り返しになった。

作りかけてた音楽というのが相変わらず『嵐の夜の記憶』というコンセプトストーリーの楽曲だったんだけど、その中でも特に石の町という舞台をイメージした音楽だった。
クリスマス企画の物語の中にも登場した鉄と石の国、そして石の町という場所。クリスマス企画イラストで描いたのも石の町の風景のひとつだったんだけど、他にもこの町の風景を描いてみたら物語が広がって面白いかもって思ったわけです。


『石の町の一景』

物語の中の場面を全部絵にすればいいってわけでもないと思うのだけど、スケッチのようにほんの一部を切り取ってみたり、たとえば、物語の本筋の中ではただ通り過ぎていくだけだったなんでもない風景を絵にしてみたら想像が広がるかもっていう発想が浮かんだ。
特別な出来事として語られることはないけど、登場人物の記憶の中には残っているかもしれない風景。
そういう風景がいくつもあるんだろうな、って考えるきっかけになったらいいなって思って描いた。

『石の町の回廊』

当然ひとつの町には色んな人が住んでいて、自分の日常にとっては縁の無い建物や通りが無数にあったりする。ただまっすぐに見通せる風景というものは無くて、路地を曲がった先にまた見慣れない風景が広がっている。
まるで建物の回廊を行ったり来たり巡るみたいに、自分の住んでいる町の中の知らない風景を通ってまた戻ってきたり迷ったり……というイメージの音楽を作りました。何かにはっと気がつくように少しずつ印象が変わっていくような面白い曲です。

自分の大好きな異国風のファンタジーな雰囲気が作れたなーと思う。
ではでは

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