広川なつき 2024/03/24 00:47

鑑賞記録 2021年3月-1

かなり間が空いたけど記憶をなんとか絞り出して書きますね。

映画『ストーカー』

アンドレイ・タルコフスキー監督のあの有名な映画。この時初めて観たわけではないけど、好きな映画なので観るたびに記録を残しておきたい。という気持ち!
SF映画を観る時、原作を読んだことがあると(その原作が好きな小説だった場合は特に)、映画がどのくらい小説の中のSF描写を表現しているかということが気になる。映像としてどうか、ということもあるし、いちばん気になるのは脚本の部分。SFの難しいお話を映画の脚本にするのは難しいと思う。
タルコフスキー監督はそのあたりのバランスがすごく好き。表面上のSF的理屈をなぞるだけじゃなく、何か本質的な部分をすくい取りつつもそれを自分の物語として脚本にしている気がする。この『ストーカー』という映画の、画面上は何も起こっていないのに現実の科学では説明のつかない法則が動いている世界を描いているところに感動する、いつも。

映画『ラッキー』

ハリー・ディーン・スタントンの遺作となった映画で、とても良いです。本当に最後の作品にふさわしい空気感があるのがよいよね。最後の作品がこれ、ということ自体に力を感じる。純粋に映画そのものの内容も良いんだけど、こんなに俳優の人生が刻み付けられてることってある?
ハリー・ディーン・スタントンと仲の良いデヴィッド・リンチが映画の中でも友人の役で出演していて、そのシーンの説得力みたいなものがものすごく強いと思った。

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