「同人音声の制作に興味がある」という方へ-その3-声優様ご依頼編

その1の続きです

こんばんは。クアトロです。
今日は以前書いた記事の続きです。
前回と同様、必ずしもこうしなければいけないというものではありません。
が、赤字の部分は必須です。


音声作品の制作に最低限必要なモノ

・企画/企画者様
・台本/シナリオライター様
・絵/イラストレーター様
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・演技/声優様
・編集/音響編集者様


声優様へのご依頼前に

まず初めに、どのタイミングでご依頼すればいいのか。
これはご依頼したい声優様によって異なります。
何故なら声優様に希望する数か月先の予定がすでに埋まっていたり、数か月先の予定まで入れていない声優様もいらっしゃるので募集をしていなかったりと様々だからです。

ですので、どなたにご依頼するか決めた時点で、あるいは候補に挙げている時点で、ご依頼の受注状況を確認しておきましょう。
声優様によっては台本作成中でも、場合によってはご相談に乗って下さる方もいらっしゃいます。
また、台本が完成していないと引き受けて下さらない方もいらっしゃいます。

では、何を基準にご依頼タイミングを決めればいいのか。

それは、声優様のホーム―ページに記載されている「ご依頼の約束事」です。

ここにはどういう場合に受けられないか。
あるいはどういう場合でも受けて下さるか。
基本単価はいくらか。
台本のお渡し方法は。(Word、PDF、縦書きか横書きか)
など細かく書かれています。
ご依頼=お仕事の契約ですから必ず読みましょう。
そして必ず守りましょう。

また報酬に関しては、先払いの方もいらっしゃれば、後払いの方もいらっしゃいます。
これも約束事の中に書いてあるはずですので、しっかりと確認しておきましょう。


声優様にご依頼する場合

多くの場合は、メールあるいはホームページのメールフォームでご依頼メールをします。
メールアドレス等の記載が見つからない場合はツイッターのDMでお聞きしても構わないかもしれませんが、事前に承諾なくDMでご依頼するのは避けましょう。

でもメールって何を書けばいいか分からない。
という意見もあると思いますので、以下にテンプレを記載します。


<メール例>
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件名【ご依頼 or ご依頼のご相談】○○へのご出演について

・サークル名
・サークル代表者
・これまでの活動実績(あれば販売サイトのURL等貼る)
・作品タイトル
・作品ジャンル(全年齢or成人向け、バイノーラルorモノラル)
・作品の公開方法/時期(イベント、DL販売)
・台詞数(○○文字/○○ワード)
・作品の概要
・キャラの概要
・希望の声質(ボイスサンプル少女A等)
・収録方法(バイノーラルorモノラル等)
・収録環境(宅録orスタジオ収録等)
・希望の納品形式(48kHz/24bit/wav等)
・NG/ノイズカットの有無
・希望納期
・報酬額(○○円/1文字◯円換算等)
・その他(収録に関して特別何か提案等あれば)
台本の添付(必須!!書きかけの場合はおおよその台詞文字数)
・イラストの添付(無くてもOKな場合もあるがあった方がいい)

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こんな感じです。
あくまで一例ですので、必要な項目は声優様によって異なります。
が、共通して言えることは件名です。
件名の頭には必ず【ご依頼】等の見出しを付けましょう。
(メールが埋もれても目立つように)
また、ご依頼のお約束事をしっかりと読んで反映しましょう。

上記のテンプレでサラっと作品の概要、キャラの概要と書いてありますが、こちらがイメージしているキャラが上手く伝わらない場合がありますので、別途資料を添付してもいいと思います。

声優様も複数の案件を抱えておられてご多忙なのです。
なるべく1回のメールで意思が伝わる様に、多少ボリュームが大きくなっても構わないと思いますので、しっかりと書き記しましょう。

あと、上記項目のNG/ノイズカットについてですが、やってみると分かりますがかなり時間と体力への負担が大きいです。(※どこまでやるかにもよります)
声優様に負担をかけたくない私は、いつも「不要」である旨を伝えています。


メールを送信後は

基本的に3日~5日で返信がくると思います。
1週間経っても返信がこない場合は送信事故か見落とし等が考えられますので、もう一度送信してみましょう。
この時メールアドレスが間違っていないか再度確認。
※メールフォームの場合は除く

返信がきて、ご依頼を引き受けて下さる場合、声質のすり合わせをしっかりとしましょう。
多くの場合、事前に台本の一部を読んで頂き「この声質でどうですか」というすり合わせの機会があると思います。
もう少し少女っぽく、もう少しゆっくり等本番を録る前に可能な限りこちらのイメージを伝えておきましょう。
ここを怠ると、納品時にイメージしていた声と違うというトラブルになりかねません。
そうならないよう、事前の準備は大事、という事です。

では本番の収録を録って頂くまではどうするかというと、「ただ待つ」のみです。
声優様もスケジュールを組まれて、順番に収録して下さっているのです。
進捗を伺うメールや、納期前に急かしたりは絶対にしないようにしましょう。


音声が納品されたら

音声ファイルはご存知と思いますが容量が大きいので、受け渡しはネットストレージ経由になると思います。
そこからダウンロードし、全データが問題なく再生されるか確認しましょう。
同時に、台本と照らし合わせながらリテイク箇所がないかチェックもすると効率がよいでしょう。
もし読み間違い、読み飛ばし等があったらリテイクですので台本に書き込むなどしておいて下さい。
この時大事なのは、「リテイクはまとめて1回で伝える」という事です。
あとから、あ、ここにもNGがあった。と小出しにされると、声優様は準備等も含め負担が大きくなります。
データを受け取ったら、2度3度確認し、リテイク箇所を挙げておきましょう。


リテイクがあった場合

もしリテイクがあったら上記の様に1回でまとめて伝えましょう。
リテイクはここでもメールでお伝えします。
この時気を付けるのは、「リテイク箇所を明確にする」事です。
具体的には、「台本◯ページ目の「○○○」という台詞が読み間違いor読み飛ばしていました。」等。」とどこの何がリテイクなのかハッキリと伝えましょう。

無事リテイクを終えたら報酬のお支払い(後払いの場合のみ)と編集です。
ここまですべてメールでのやり取りになりますが、余程常識外れな事を書かない限り、スムーズにいくと思いますので、頑張って下さい。
(電話は勿論メールも緊張する私が書いているんだから大丈夫です...!)


では、長くなってしまいそうなので、編集についてはまた後日という事で。

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