「同人音声の制作に興味がある」という方へ-その1-企画、台本、イラスト編

同人音声を制作したいけど...

こんばんは。クアトロです。
今日は同人音声に興味があるけど、先ず何をどうすれば良いか分からない...
という完全に初心者さん向けのお話をします。

何故なら...私自身が知識ゼロから制作に着手した経緯があるからです。
そんな方々のお力になれればと思い、つらつらと綴ります。
たぶん長くなるので、興味のある、時間のある方は見ていってください。
※あくまで個人的な制作裏話ですので、絶対にコレ!というものではありません


音声作品の制作に最低限必要なモノ

・企画/企画者様
・台本/シナリオライター様
・絵/イラストレーター様

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・演技/声優様
・編集/音響編集者様


企画/企画者様

先ず音作品を制作するにあたり、「こういう作品を作りたい、舞台はこうで、キャラはこんな性格で、ここにASMR要素を入れて...」など、台本を作成するために必要な「条件」を立案します。

キャラの設定は細かければ細かいほど、台本作成の際に表現や台詞まわしの幅が広がるので、そのキャラを本当に産むつもりで設定しましょう。

とは言いつつも、私の場合は自身で台本を書くので、性格や容姿、趣味程度しか書き起こしません...。


台本/シナリオライター様

話の大筋、キャラ設定が明確になったら、台本を書きます。
あるいは書いて下さる方を探します。
最近はTwitterなどでシナリオライター様がご依頼の募集をされているので、比較的探しやすいのではないかと思います。
※私は台本作成のご依頼をした経験がないので、そこには今回触れません

自身で書く場合は、まず企画した案に沿ってザックリと章ごとに、タイトル/舞台/時刻などを書いてしまいましょう。
ここで言う「舞台」とは、聴き手の部屋なのか相手の部屋あるいは屋外なのか等です。
また「時刻」は朝昼夜等、後々編集で環境音を入れたりする目安になるので入れた方がいいです。
「舞台と時刻」これは編集に役立つだけでなく、演者つまり声優様にもそれを意識して頂く事でより表現力につながると思っています。

では本文の作成の話に入りましょう。
まず書く以前に台本の見やすさ、「フォントやフォントサイズ」に気を付けましょう。
書いている本人は何を書いているか理解しているので読み間違いや見づらさはないかもしれません。
ですが、実際にそれを読んで下さるのは声優様です。
見づらいと読み間違いや、読み直しの可能性が高くなり、声優様の負担を増やしてしまいます。
そこで、フォントとフォントサイズでどれだけ見え方が違うか比較してみましょう。

以下は左からBIZ UDゴシック12→MSゴシック12→MSゴシック10.5

フォントサイズが標準の10.5では小さく、マイクに近付いて演じる声優様には見えづらい場合があります。
またMSゴシックの字体は濁点と半濁点の見分けが付きにくい事があります。
そこで、とある声優様推奨のBIZ UDゴシックをメインに使う様にしています。
フォントサイズは最低12と覚えておくといいでしょう。
声優様によっては○○サイズ以上推奨とHPなどに記載があるので、しっかりと確認しておきましょう。

上記画像の中に円を中心とした数字が書いてある画像があります。
これは、数字で位置を指定する事で、その位置/距離で台詞を読んでいただくためのものです。

「マイクの右」と指定するだけでも構いませんが、バイノーラル収録を活かすためには距離感も必須となります。ですので、「この距離で話している」というのをより明確にするため、細かく位置指定される事をお勧めします。

ここで注意が必要な事があります。
声優様によっては簡易防音室を使っていらっしゃる方もおられます。
ですが、防音室の大きさによっては距離が取れない事があります。
遠くから台詞を呼びかけるように読んで欲しい場合は、編集で音量を調整してもらうなどして対応してもらいましょう。

ここまで台本の書き方の基本的な事を書きました。
あとはどう物語りを書くか、企画内容とあなた次第です。


絵/イラストレーター様

販売ページに表示される絵はとても重要な、作品の顔です。
なくても販売サイトへの登録は出来ますが、やはりないものは興味を持ってもらえません。なので最低限、作品のロゴだけでもあるとないとでは違うと思います。
ですが、やはり作品の顔と言っただけあって、かなり重要な一面を持っています。
何故なら、ユーザーさんは耳での試聴より先に、目から作風の情報を得るからです。
そこで興味を持ってもらえなければ、試聴すらしてもらえない...なんて事も。

ですので、絵はイラストレーター様に描いて頂くのが一番いいです。
もちろんご自身で描く事が出来るのでしたら、それでも全然構いません。
作風をひと目でイメージしてもらえるような絵を用意しましょう。

イラストレーター様にご依頼する場合ですが、多くの方はご依頼料を公表していません。
何故なら、絵の構図やキャラ数、イラストレーター様によっても料金が異なるからです。
なので、いわゆる「相場」というものは、あってないようなものと思っておきましょう。

もし料金を先に把握しておきたい場合は、いきなりご依頼メールをするのではなく、「お見積りのご依頼メール」をしましょう。
その際、以下を参考にされるとイラストレーター様にも伝わりやすいかと思います。

・サークル:
・依頼主:
・販売サイト:
・ジャンル:
・タイトル:
・作品概要:
・用途:
・サイズ:○○x○○px
・解像度:350dpi
・納品形式:
・構図:
・希望納期:
・予算:お見積り希望
・お支払方法

必要に応じて項目を追加したり、削ったりすれば大抵のメールにて使えると思います。

ここで重要なのが構図です。
構図というのは、絵の中のここにキャラがいて、どんなポーズ(例えば寝そべっていて/ぺたんこ座りをしていて等)をしているのか、というものです。
頭ではイメージ出来ても、伝えるのが難しい...という方が多いのではないでしょうか。
私は大まかな構図を描いてお渡ししていますが、描けない方はフィギュアで参考写真を撮ったり、参考画像(著作権に注意)を用意してお渡ししましょう。細かい指示がある場合は、その画像やメールに書き込みましょう。

と、今回はここまでにしておきます。
もし何かご質問などありましたら、TwitterのDMにお寄せ下さい。

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