受診時にマイナンバーカードを使ってみたのでその感想と考察
本職が忙しくて一ヵ月も投稿が空いてしまいました
コミトレに来られた方、ありがとうございました
本題
保険証を無くしてマイナンバーカード一本にしようというのが国の流れです
ではどのような感じなのか見てみると
今まで
保険証を事務員に手渡す
マイナンバーカード
カードを指定の向きに合わせて指定の場所に置く
↓
顔か暗証番号で認証する
で終わりです
承認されたかどうか分かりにくいので、画面で「承認出来ました」という画面を出して欲しいです
マイナンバーカードを提出する手間としては受付時に一分ほど必要になる程度です
健康な人は出来るでしょうが、80歳過ぎた高齢者や38.5℃を超えた発熱時など、「病院に行く人は健康な人では無い」ということを政治家は忘れているような気がします
では何故国はマイナンバーカードに固執しているかを考えてみると
・医療費の削減(建前)
ですが、本当は
・不正受診者があまりにも多い
・少子化や過疎化の影響で事務員が居ない
というのが根底にあると考えています
不正受診と言うのは他人の保険証で保険医療を受けたり、複数の病院で同じ薬を重複してもらうということでしょうか?
あまり具体的に言うと不味いような気がしますがw
もう一つの理由の事務員が居ないというのは本当に深刻な問題になっています
先日、青森で僻地医療をしている薬剤師さんにお話を伺ってきたのですが、病院はあっても働く人が居ない(僻地過ぎて募集をかけても応募が来ない。決して給料が悪い訳ではない)
もっと僻地になると、病院も働く人もあっても(行政から補助金が出ていると考えられる)、患者数が少なすぎて経営が成り立たない状況になっています
都会の方は事務員の募集をかければ来てくれるのかも知れませんが、伊賀地方ですら募集をかけてもなかなか集まらない状況になってきています
最近、温泉むすめの影響で色んな温泉地に行っていますが、過疎化が本当にスゴイ所も多いです。
温泉旅館と飲食店が数件あるだけで、他は何も無いとかザラです
病院に行くのに車で30分程度必要という地区もあり、今後の僻地医療の問題点がよく分かります
僻地や地方に住んでいる人を集めてコンパクトシティにすれば良いんじゃね?とか言われますが、そうすると農業従事者が激減してしまい、食糧自給率が激減し、海外から足元見られた食料を買わないとダメになります
最近の都会に住む20代30代は都会で何不自由のない生活をしてきた影響か、自分が食べている物がどのようにして作られて、運ばれているのか理解していない人が多い気がします
もっとも、今の農業従事者が亡くなれば日本の食料自給率は激減しますが、国としては何とか先延ばしにしたいのでしょう
(2020年の農家は約175万戸(こ)で、20年前と比べて約56%減少しています。 )
https://www.maff.go.jp/j/heya/kodomo_sodan/0103/05.html
残った人が他の人が使っていた田畑を耕して何とかしているのが現状ですので、残った人が居なくなったら誰も田畑を耕さなくなり、食糧難になるのは確実です
以上の理由で一か所に集めるのはほぼ不可能になります
そこで仕方なく国はオンライン診療を解禁し、保険証をマイナンバーカード一本に絞ったのだと解釈しています
マイナンバーカードを使うのは嫌だという人も居ますが、そういう人は社会のルールを守らないと公言している人なので、さっさと縁を切りましょう
ルールを守らないのなら、別に無理に保険医療を受けなくて良いんです
ルールを守る人が保険医療を適切に受けれるようにしているだけです
長くなったんで
オンライン受診を受けた患者さんが来た話
はまた後日