MetaFormingPro 2020/09/03 19:01

unity1week振り返り③ イベント編


公式ロゴ。
イベントページへのリンク忘れてたぜ!

振り返り第三回です。
今回はイベントそのものの話とか、イベント中の出来事とか。
つまり思い出語りも含むのかもしれない。
ありましたねーそんなんみたいな感じで見てもらえば。
そこまで昔の話じゃないけど!

評価期間の増大

今回の開催で、一番大きな変更点は異論無く、これでしょう。
作品数の増大に対応する形で、評価期間が初めて2週間に拡大されました。
基本的にはいいことだと思います。
その上で、2週間になったことでのメリット、デメリットを考えてみます。

メリット

評価する側に余裕ができる

当たり前ですが、純粋に期間が長くなったので、
従来よりも多くの作品を遊ぶことができるようになりました。
単純な数字では2倍の期間ですが、実際にはそれ以上の余裕ができます。
というのも、まあ、個人差がある話なのですが、
制作にMP全部使い果たす勢って、そのMPの回復に数日かかるんですよ。
で、回復するまで3日かかるとすると、従来だと4日しか残ってない。
ここで評価期間が2週間になると、11日残っている計算になる。
体感的な評価期間は3~4倍になるんですよこれが。

この「多くプレイできる余裕がある」事は、
「比較的公平にプレイされる」ことを示します。
前提として、評価期間に対して作品の数が多すぎる場合、必然的に
期間中に遊べるゲームの割合は減ります。1日に遊べる数は有限ですからね。
で、プレイヤーの心情として、限られた期間で限られた数を遊ぶからには、
その中で出来るだけ面白いゲームを遊びたいわけですよ。

すると何が起こるかというと、日頃つきあいがある身内の作品や、
品質が担保されているベテラン作者の作品を優先する結果になるんですよね。
逆に言うと、「知名度のない新人作者の作品は二の次になる」ということです。
(一応u1wは「プレイした人ほどプレイされる」仕組みが導入されていますが、
 それでも、この傾向を防ぎきることは出来ていないと思います)
これが続くと、ベテランと新規の差はより開くことになります。悪循環です。
これがコミュニティ、界隈として良くない傾向であることは分かると思います。
それを防ぐためにも、期間を長くすることは必須だったのではないかなと。

「真ん中の休日」 ができた

個人的には、数字的な期間の長さ以上に、これが大きいと思っています。
unity1weekは、日曜20:00から評価期間が始まります。
日曜の20:00というのは休日も終盤です。afterサザエです。
加えて、大体のギリギリ投稿勢は、制作で精力を使い果たしているので
その日はもう、プレイ&インプレをする余裕はないです。MP0。

で、従来の1週間形式だと、次の休日は、もう「評価期間終盤」なんですね。
となると、「評価期間のうちにできるだけ多く遊ぼう」となるし、
そうすると、これまた、遊ぶことに余裕がない感じになるんですよ。
せっかく自分に合った、熱中できるゲームを見つけても、
「評価期間中にできるだけ遊ぶ」ために直ぐに次の作品に移らないといけないし、
そもそも間もなく結果発表、というプレッシャーが押し寄せて来るので、
これまた精神がキリキリ削られるんですよ。遊んでるはずなのに(参加経験談

今回、2週間制になったことで"真ん中の休日"が生まれました。
この休日は、まだ先の結果などを気にせず、
気軽な感じで楽しめるポジションになったかと思います。
ぱふもどき氏のオンラインゲーム実況回もこの期間に行われ、
従来以上に盛り上がったんじゃないかと。

デメリット

2週目の平日期間はやや落ち着き気味

デメリット、というほどではないかもしれませんが……
参加者ならなんとなく肌で感じていたかと思いますが、
2週間の間、ずっと盛り上がっていたわけありません。
2週間目の平日は、注目作もあらかた出そろった/遊ばれた感じもあり、
割と落ち着いた感じだったかと思います。
まあこれは自然な流れだとは思います。
盛り上がってるわけではないものの、
(自分含め)この期間にぼちぼちプレイしてた人もいましたし。

なんともいえない

2作目に挑戦する猛者複数

自分のフォロー/フォロワーも含めて、
「まだ開催中だから2作目を作って投稿するぜ!!」
とのたまう猛者が複数いました。おまえら
更に、その2週目の真ん中で例の「いのちの輝き」くんがネット上に襲来。
今回のテーマ「ふえる」との親和性まで妙に高いために、
"いのちの輝きゲームジャム" まで勃発し、登録数は更に加速する始末。

……まあ、2作作ろうとするの人はエネルギッシュで良いし、
作品が増えること自体は悪いことではありません。
ただし全作プレイを目指す人を殺しにかかっている。

かなりの「遅刻」ができるようになった。

評価期間が2週間に伸びたため、イベントの期間は実質的に3週間となります。
参加経験のある方は知っての通り、1週間で作ることが本来の目的ではあるものの、
遅刻しての参加も原則認められています。そのため、評価期間最終日間近まで
含めると、ほぼ3週間もの開発期間を取る事ができるといえます。
忙しい人にとっては、これは朗報とはいえるでしょう。

一方で、unity1weekのランキングは平均制です。そのため
遅刻しての登録に、ランキングの面で、デメリットはほぼ存在しません。
(一応評価数が10未満だと対象外になるが、そうなる作品はほぼない)

unity1weekはあくまで"お祭り"であり、厳格な競技ではないとされています。
しかし、実際の所、ランキングがシステムとして用意されている以上、
ランキングを意識する作者は多く(自分とて例外ではない)、
さすがに「大幅な遅刻」に対して不公平さを覚えた人もいなくはないようです。
2週間の開発期間でも、1週間で投稿した人がまるまる7日、
追加でブラッシュアップに費やせる計算ですしね……。

ならばランキングシステムを厳格化するのが正解か、と言えば
必ずしもそうとは思いませんが、この部分は今後の課題になるかもしれません。


できごと

ソースコード晒し大会

切欠はみやこさんでしたっけ? もっと前にもいたかも。
https://twitter.com/SZmiyako/status/1299534112416436226

有志の参加者がソースコードを公開する流れができているようです。
他の人のソースを見ることは勉強になるのでいい流れだと思います。

ところでじゃあお前は晒さないのか、という話ですが……
……はい……とても汚コードで…………到底晒せません…………
これは自分のソースコードは汚い、という意味ではなく、
1週間だけの付き合い前提で書いたため大規模・ロングスパンの開発なら
絶対やらない(やるべきではない)強行突破ソースだらけになっているためです。
いやそういう言い訳してないでいつでも綺麗に書けよって話ですね、そうですね。

まあ……この流れが今後も歓迎される可能性は高いので、
次回からは、自分も公開する前提で、ある程度綺麗に書こうかと思います……

ちなみにここci-enでやっている例の小道具アセットシリーズは
オープンソースで公開しています。
俺がどういう書き方をしているか知りたい人は、
落としてみるといいんじゃないでしょうか(ダイマ

併発、いのちの輝きくんゲームジャム

上にも書いた話ですが再掲。
まあ、例のアイツですが、何が問題かというと、
よりによって、評価期間の途中で世間の目にさらされたということです。
先にも書いた通り、とてもふえそうな見た目をしているため、
突発ゲームを作って投稿する人が複数勃発。
もともとインフレしていた登録作品数はさらに加速した。

ランキングに謎の情熱を燃やす人々

前々から、一部のゲームのランキングに熱中する人はいました。
しかし今回、いつも以上に妙な熱気を放っている人たちがいたようです。

たぶんきっかけはこれ。
https://twitter.com/nurikanman/status/1296840967123738624
そしてフエルフエル挑戦者。
https://twitter.com/kugi_masa/status/1296852700055838726
https://twitter.com/hidev_/status/1296867868626231297
挙句の果てに unity1weekRTA という謎のタグが勃発。
https://twitter.com/kugi_masa/status/1297093063949430786
フエルフエルに青春を捧げる人たちによるひと夏の大会が始まりました。
こんなことに貴重なひと夏の青春を捧げないでくれ
フエルフエル作者が思っているかは定かではない。


このフエルフエルの流れで参加者間に妙な一体感が発生し、
他のゲームにまで飛び火することに。
https://twitter.com/nurikanman/status/1297095769304887298
彼らのイナゴのごとくゲームを渡り歩いてはランキングを占拠する凶行は
評価期間の最後まで続くことになったという。なんだこれ。


ところでこの一連の騒動の名称は未だに定まっていない。
最初に派生したのは unity1weekRTA
しかしこれはスコアアタックには適当でないとして、
u1w_rankings が代わりに提案される。

個人的に、まあこの上の文章からもわかる通り、
この流れには大変なばかばかしさ、言い換えれば
「俺たちはいったい何をしているんだ」的な自嘲的なニュアンスがあると思う。
その点を踏まえるとu1w_rankings少々お行儀が良すぎる名称だと感じる。
一方unity1weekRTAがスコアアタック系にはふさわしくないのも確か。

てなわけで私は u1wランカーズという謎の名称を提案している。
どことなく自嘲的なニュアンスも含んでるし、
こう一体感というか同胞意識も感じさせるし(それが必要あるかは考えない)、
スコアアタックにも使えるがいかがか。

さて、最終的にどのような名称が定着するのだろうか。

まだまだ厳しいオンラインゲーム

unity1weekには、オンラインタイプのゲームも毎回登録されています。
が、まだまだマッチングの面で厳しい状態が続いている模様。
せっかく多くの人が遊ぶイベントなのに、
そして多くの人がオンラインゲームの楽しさを知っているのに、
やはりタイミングを合わせるのが難しい。

ぱふ氏のオンラインゲーム会の時は盛り上がりますが、
それでも2週間の評価期間の間でたった1回のタイミングなんですよね。
(逆にぱふ氏の実況の時は、人が集まりすぎて
 photonのフリープランの限界(20人)を超過気味)
 
全国の制作者が一挙に集う機会であるゲームジャムイベント。
ならばオンラインゲームのマッチング対戦も積極的に経験できる、
少しうまい環境が作れないかと思うところです。もったいない。


オンラインゲーム周りに関しては、もっと分析できそうです。
というわけで、次回はunity1weekにおけるオンラインゲームの可能性について
書いてみようと思います。たぶん次回最終回。
……なんで連載みたいになってるんだい? 君はただの一介の参加者だろうに?

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