黒田杏子第一句集「木のいす」を読む。
金柑を星のごと煮る霜夜かな 黒田杏子
金柑をみながら白昼夢をみる。その周りが霜夜。金柑は身近な果物。星ははるか遠くて行けない。作者自身の情動を計る句。
白葱のひかりの棒をいま刻む 黒田杏子
白葱とひかりの同一視。白を刻むようにひかりも刻める。瞠目の世界観。
羽の国や蚊帳に放ちし青螢 黒田杏子
羽の国とは随分賑やか。その音の数は数えきれない。其処へすっと青螢が通る。ピカピカした絵画の様。
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葛城裸時 Apr/17/2023 18:36
金柑を星のごと煮る霜夜かな 黒田杏子
金柑をみながら白昼夢をみる。その周りが霜夜。金柑は身近な果物。星ははるか遠くて行けない。作者自身の情動を計る句。
白葱のひかりの棒をいま刻む 黒田杏子
白葱とひかりの同一視。白を刻むようにひかりも刻める。瞠目の世界観。
羽の国や蚊帳に放ちし青螢 黒田杏子
羽の国とは随分賑やか。その音の数は数えきれない。其処へすっと青螢が通る。ピカピカした絵画の様。