支援について色々
支援会話関連の話
本作には支援があるのですが、その仕様だったり、導入した経緯、その他雑記を綴ります。
支援会話の導入経緯
支援の導入を決めたのは、ストーリーが完成した後で最近というと語弊がありますが、作品の制作過程の中ではかなり後です。
最初の頃はSRPG Studioで支援会話をどう作ればいいのか分からなかったというのもあります。調べた結果、かかる労力はともかく、作ること自体は不可能ではない内容でしたし、ファイアーエムブレムに極力寄せる作品を目指すのならば、必須だと考え、導入を決めました。
支援会話を作るまでの問題点
キャラクター無個性問題
ストーリーを制作した後で支援を作るという流れだったので、色々と問題が発生しました。まず、本作に登場するキャラクターは主要人物以外は加入後は一切会話に参加しないので、登場キャラクターは加入時にしか喋りませんでした。
ちなみにこの時点ではレベルアップ時の台詞なんかもなく、「トラキア776」以前のファイアーエムブレムのキャラと同じで、それぞれのキャラクターに出身や生い立ちみたいなものはありましたが、個性はありませんでした。
個性が最初からあったキャラクターは加入までに会話機会が多かったベックぐらいです。
※ベック
クロイツリッターの団長代理、4章で登場して精神的な弱さを度々露呈させるキャラ。
個性がないキャラクターの支援会話を作ることは難しいですし、出来ても内容自体がつまらないものにしかならないので、全てのキャラクターに個性をつけることにしました。
その結果、例えばエッケルトはグルメキャラ、レシカは銭ゲバキャラと化しました。
※エッケルト
2章で加入するシュファール教国の魔道士。序盤に一人は魔法使いが欲しいという経緯で作られたキャラ。
※レシカ
4章クリア後に加入するシュファール教国の神官。序盤にもう一人杖使いが欲しかったという経緯のキャラ。
支援対象者判別方法
キャラクターの個性以外にも問題点があり、それは支援を組むことが出来る支援の対象となる相手をどうやってプレイヤーに教えるかについてです。
確かFE作品の中でも支援会話が初めて導入された「封印の剣」では、支援相手を調べるのは手探りだったと思いますが、今はその仕様は許されないと思いましたので、色々と考えました。
最初はキャラクター紹介に載せることを考えましたが、ここに載せる場合、加入前のキャラクターの名前を載せることになり、一部ネタバレとなってしまいます。思考錯誤した結果、現在の出撃メニューの支援情報コマンドでキャラクター名を選んで支援相手を表示させるという形にしました。
凄い簡素ですが、地味にこれには凄い手間がかかってます。
というのも、加入するキャラクターが全員強○加入する場合は、加入する度にキャラクターの名前を追加していけばいいのですが、強○加入ではないキャラクターが支援相手だと加入しなかった場合の差分が生じます。
これはSRPG Studioでの実際の設定画面ですが、支援相手全員が強○加入ではない場合、差分が大量に発生してこうなります。作ってると、途中で頭がおかしくなります。
支援対象の選定
登場するキャラクターの中で最初から絡みがあるキャラクターの支援相手の人選はすんなり決められるのですが、そうではないキャラクターの支援対象者の選定は結構悩みました。
本作には支援3段階目に各キャラクターの代表的なスキルを支援対象者に相互で取得するというシステムを入れています。作中では一応、「伝授スキル」と命名してます。
(余談ですが、これは「聖戦の系譜」のカップリングの子世代へのスキル継承を元に考えており、子供ではなく、当事者が恩恵をあずかれるようにした感じです。)
作中での絡みが少ないキャラクター同士はこの伝授スキルの相性を考えて、支援相手の人選をしました。一応、CC先の兵種スキルとダブらないように考慮しておりますが、前回の記事にある伝授スキルの入れ替えが発生したのは、ダブっていることが発覚したからだったりします。
支援会話の内容
現在進行形で作成している支援会話の内容についてですが、キャラクターに個性をつけたはいいものの、元は絡みが無いキャラクター同士だったりしますし、どのように会話を発展させていくか、考えているところです。
仲間に加入するキャラクター(隠しキャラ除く)が約50名、各キャラクターの支援相手が4名おり、それを3段階分用意することになるので、合計300ぐらいの支援会話が必要で、作り始めたことに若干後悔しておりますが、それだけファイアーエムブレムに寄せた作品を目指しているという熱意のようなものを感じていただけると幸いです。
支援の仕様
支援を組めるようになるまでの過程の仕様について、触れます。
内容はマニュアルにも記載していますが、本作は「蒼炎の軌跡」仕様です。
大雑把に言えば、支援対象者と一緒に出撃させ続けていれば、そのうち支援が組めるようになります。
具体的にどれぐらい出撃させればいいのかという話ですが、仲間の加入時期によって変動します。これも「蒼炎の軌跡」と同じだと思います。
表にするとこんな感じです。
ちなみに1部(序章~6章)、2部(7章~19章)、3部(20章~29章)、4部(30章~37章)、5部(38章~)となってます。
また、支援の解禁タイミングは、1段階目が2部から、2段階目が3部から、3段階目が5部からになってます。この解禁タイミングに到達しないと、支援者同士の出撃回数を満たしていても次の支援は発生しません。
※一部、支援会話の解禁タイミングが遅い組み合わせがいます。支援会話の内容に本編のエピソードが混じった為です。また、逆に時限になっている組み合わせもあります。
その他
支援会話について、他に見られる場所は無いのかという要望があったりしたのですが、ちょっと考え中です。各支援会話のほとんどが話的に繋がっている内容だったりするので、間が空いてしまうと、次の支援会話で何の話だっけ?ってなりそうなのですが、どうやって過去の支援会話を読めるようにするかが難しいところだったりします。
また、個人的には支援会話のクオリティに自信があるものではないので、あまり大っぴらにしたくはなかったりするのですが、要望が多かったら色々と模索しようと思います。
最後に支援とは関係ありませんが、テスターの募集は締め切りました。
ご応募いただいた方には改めて感謝申し上げます。