RuuzWorks 2020/06/26 01:31

エクスサウザンド プロローグ部分再度加筆ヽ(`Д´)ノ

エクスサウザンド(EXE THOUSAND) プロローグ

20XX年、世界はたった一夜で地獄絵図となった。
あらゆる機械、兵器、重機等、それまでAIで制御されていたシステムが
突如人類に反旗を翻した。

「機械兵戦争」

戦う術を持たない生身の人間に対し、剥き出しとなった機械兵達の牙は深く刺さり、
それまで栄華を築いていた人口は半数以下まで減じた。

人類には英雄が必要だった。
歴戦の傭兵や軍人、警官、格闘家…あらゆる勇士達が
自らの身体にAIを除外した機械化施術を行い、
サイボーグ兵士となって機械兵への抵抗を開始した。

戦いは熾烈を極め、一人、また一人と勇士達はその命を散らし、
人類の希望は潰えたかのように抵抗の刃も折れ始めていた。

…その中で一人。
鋭く、そして力強く。勇敢な意志で戦い続ける勇士がいた。

彼の名は「ヴァレンタイン」

右手にアサルトライフル。左手に単分子ブレード。
背中に巨大な対物ライフルを背負い、
圧倒的な戦闘能力で次々と機械兵達を薙ぎ倒していった。

彼の活躍は凄まじく、遂には機械兵を統率していた存在
「アサシン」の撃破に成功した。

これによりAIの暴動は沈静化し、
人類が淘汰される未来は回避された。

…それから数十年という時が流れた。

発達したDNA研究と脳科学により、「ヒト」が本来眠らせていた能力を
ソフトウェアとデバイスを介する事で自在に操る者が現れるようになった。

その能力者は「ウィザード」と呼ばれ、国を守る治安組織だけではなく、
犯罪組織にもウィザードは手を伸ばしており、危険な争いが止まる事は無かった。

世界がまた混沌の渦に巻き込まれていく中、
先の機械兵戦争の英雄、ヴァレンタインが再び立ち上がった。

彼は独立した武装組織「ADAM」を設立し、ウィザード施術を行わない生身の人間、
または機械化施術を行ったサイボーグを集め、能力者達の命を奪っていった。

彼等の活動は確かに抑止力として機能はしていた…。が、
能力者、ウィザード達も次第にいくつかの組織的な動きをするようになり、
その中で一人の強力なウィザードが動き出した。

神をも喰らう男「オールドマン」

「FENRIR」という凶悪なウィザードを集めた武闘派集団を立ち上げ、
「人類が得たウィザード能力を磨き、存分に楽しめ。」という活動理念により
ADAMとの衝突も熾烈を極めて行った。

度重なるADAMとFENRIRの衝突や、
悪化していくウィザードの凶悪犯罪に疲弊した治安組織は、
全てを終わらせる為の切り札として「EXECUTIONERS(通称EXE)」を設立し、
危険な戦いに対応できる人員を集めた。

EXEの隊長に選ばれた空間制御のウィザード、「リヒト」はその力を使い、
1人、異世界の住人を時空召喚する事に成功した。

召喚された異世界の住人は褐色の肌で鋭い目つき、
細長く尖った耳を持つダークエルフの魔剣士だった。

原始的で野蛮な、血で血を洗う弱肉強食の時代がまた始まる。

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