上顎 2023/11/18 18:00

雑談回 描くことを意識する話

今回の雑談回、内容は描くことを意識する話です。

私はTwitterで絵がうまい人をフォローして見るのが好きです。
それに自分でも絵を描くのですが、
その大半が女の子のキャラクターのイラストです。

なので女の子のイラストを描く技術ばかり伸びるのですが、
ゲーム用の素材を描いているとそれ以外の絵を描く機会も多いです。

背景なんかは自分のこれまでに行ったり見たりしたことが参考になる…と思うかもしれませんが、
描こうとしてみると意外とちゃんと描けないものです。

今回はそうならないように描くことを意識する話です。


まずは背景…例えば住宅街の背景を描こうとします。

こんな感じ
家のステレオタイプなイメージだと三角の屋根に窓がある感じですよね。

でも実際の家はこんな感じではありません。
屋根はこんな三角に見えませんし、窓も十字な窓ばかりではありません。
しかも日本の一軒家は2階建てが多く、その辺も踏まえて改良するとこんな感じ

ちょっとそれっぽくなりました。
さらに実際の家にはベランダ、エアコン用の室外機、水を排出するパイプなど意外と色々なものが付いています。

これで家単品はかなり様になりました。
後は奥にも家を配置して、前後関係を出すためにちょっと色を付ければ…

十分な住宅街の背景になったと思います。


背景のような絵を描くうえで自分が大事にしていることは
無理がない範囲で情報量を増やすこと」だと考えています。

描くことを意識しなければ一番最初の絵になりがちですが、
家を描くことを意識して見てみると
・屋根の形は意外と種類がある
・室外機は複数あり、そこからパイプが伸びている
・1階部分と2階部分で色が分かれている家もある
etc…
などなど意外と気づくことがあります。

こうした気づいたことをいくつも積み重ねることで
絵に説得力が出ると考えています。


私はこのような気付きを得るために
散歩したり用事で遠出をするときは周りを広く見るようにしています。

ぼーっと目にするのではなく、
「あの看板、通行人の目を引くけどなんでだろう?」
「この建物、独特の形をしてて好きだなぁ」
「一度も行ったことないけど、
 このお店昔から潰れずにすっと営業してるな」
などちょっと試行しながら見てみると意外な発見があります。

そしてその意外な発見や
自分の好みがゲーム制作に限らず色々な創作の役に立つと考えています。


最近役に立っとというか
以前から使ってみたいネタとして「グラフィティ・アート」がありました。

よく壁やシャッターに落書きされているあれです。

日本では大抵、高架下や人目につかない壁に
勝手に描かれた落書きで良いイメージはありません。

でも不思議と魅力があると言いますか…目を引くものがあるんですよね。

そんなグラフィティ・アートですが、
現在制作中のゲームで戦闘画面に移動するフェードとして採用しました。

戦闘前にシャッターが落ちてきて
そのシャッターにこれからバトルが始まるということを描きました。

派手な彩色にしつつ、ポップなフォントで
Robot の文字をロボットの顔っぽい絵に見立てているのも
グラフィティ・アート感があってなかなか満足の一枚です。

橋の下の落書きを汚い・不良っぽいと一蹴するのではなく、
これはこれで面白い、何かの形で使いたいと意識していたからこそ
この1枚が描けたのではないかと自負しています。


今回の雑談いかがでしたか?

家・店・看板・道の装飾なんかでも
それを作った人の趣向や実用性が込められたりします。

そういったことに思いを馳せると
何か自分にとってプラスになる発見があるかもしれません。

それでは、また次回!

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