投稿記事

AIイラストについての記事 (2)

アイビスペイントのAIお手本機能に関する騒動について色々考えたこと

はじめに

私は長年アイビスペイント(iOS)で絵を描いていました(2013年ぐらいから)
プレミアム会員ではない買い切り型のみを使用していたユーザーです。
パソコンで絵を描かない、主にスマホでイラストや漫画を描いてWeb上で発表しています。

先日のAIお手本機能の顛末について私なりに思ったことや考えたことを文章にしたいと思います。

AIお手本機能について

プレミアム会員(有料)が使える機能で、この機能には生成AIが使われています。
ユーザー自身が描いた絵を元にAIイラストが生成され、そのAIイラストをお手本にして描くというものです。

2024/01/09のアップデートで機能が追加されましたが、その翌日2024/01/10には機能は取り下げられています。

ibisPaintからのお知らせ - ibisPaint

私がとった行動

まずアイビスペイントのアップデートを見送りました。
アイビスペイントでの制作は行わず、別のペイントソフトで使えるようにデータを移行・保存する時のみ使用しました(私は生成AIについて反対を述べている立場でプレミアム会員ではないので、AIお手本機能を実際に使用していません)

そしてアイビスペイント公式の問い合わせフォームにAIお手本機能をやめるよう要望を出しました。

アップデートのお知らせを受けた以降は…

漫画:クリスタ
イラスト:アナログ(ミリペン・水彩用絵の具)
Ci-enの記事アイキャッチ画像・進捗用に投稿する画像:メディバンペイント

という感じで制作しています。

またCi-enやてがろぐでAIお手本機能について触れ、現在どのソフトで制作しているか投稿したり、他の買い切り型のペイントソフトであるプロクリエイトポケットの購入も行いました。

思ったこと

AIお手本機能のお知らせを読んだ時は大変ショックを受けました。
私自身、アイビスペイントのおかげでイラストや漫画を描けるようになり、作品を作ることの楽しさや喜びを感じたからです。今後もユーザーに寄り添う姿勢を続けるだろうと思っていたからです。
もしも生成AIが搭載されていなければずっとアイビスペイントを使っていたと思います。

過去に会社のテック担当のブログでAIについての技術を取り上げていたりAIを使った機能が導入されたりと「大丈夫かな?」と思っていましたが、さすがにアイビスペイントにAIを使った機能は取り入れても生成AIを使わないだろうと甘い考えをしていました。クリスタが生成AIを使った機能を導入予定だったのが中止になったこと、2〜3年前と比べ現在生成AIでの問題点が明確になり世間でも取り沙汰されていたのもあります。

正直裏切られた気分にもなりましたし、自分自身の見る目のなさも感じました(以前応援していた有名クリエイターの方々が生成AI関連に関して肯定的な意見を述べていたのでその方々の応援をやめた出来事があったので…)

ただ落ち込んでばかりでは前に進まないので…現に干支漫画もまだ完成してませんからね…

「これを機会にクリスタやメディバンなど他のペイントソフトを使いこなせるようになろう!」
「自分の中で膨らんで爆発してしまいそうな感情をキャンバスにぶつけよう!」

と少しずつ気持ちを切り替えて制作を進めました。
他のペイントソフトを使って少しずつですが使い方を覚えるようになりましたし、サブスクしたりタブレット端末とか買った方がいいなぁ〜とか考えるようになりました。
そのおかげで少し漫画制作も進んだし、久しぶりに水彩絵の具を引っ張り出して楽しくイラスト描いたり出来て良かったと思います。

考えたこと

使用するペイントソフトの変更、将来スマホ以外での作画(PC・タブレット端末など)やサブスク課金の検討

今後の創作活動の死活に関わる話なので考えました。
今後長編漫画を制作するのでいずれはクリスタなど漫画制作がしやすいソフトで描けるようにならないとなぁ〜とぼんやりしか考えているぐらいでした。

しかし今回の件で本格的に考えるようになりました。
私が今後使うソフトは基本的にサブスクで使う前提なので、無料のみでは制作が厳しいと感じたからです。あとスマホ以外の端末で描いた方が作業が進みやすいので、自身のお財布事情も鑑みてタブレット端末での購入も視野に入れてます。
ちょうど現在の職場を辞めるので厳しいとですが、早めに次の職場を探して働きたいです。お金貯めよう…。

昔から少し水彩絵の具やカラー筆ペンなどの画材も買っていたので、こちらもどんどん使っていこうと思いました。

機能や便利さばかり気を取られ、会社が何をしていたのかを知る努力をしていなかった。自身のアンテナの低さへの対応

アイビスペイントの使いやすさばかりにとらわれて、会社が今後何をしようとしているのかにしっかり目が向いてなかったことに気づきました。長年使用していたこと、ユーザーにとって便利な機能をよくリリースしていたので今後もユーザーに寄り添ったサービスを提供していくのだろうと自分自身バイアスがかかっていました。これは反省点です。

ペイントソフトのリリースやアップデート情報、描き方講座などすぐ自分の役に立つ情報を優先して取りがちだったので会社の開発ブログなども定期的にチェックした方がいいと考えました。しっかりチェックしていたら、早めに要望など意見を出したり、他のソフトに切り替えることも出来たと思うので…

私は特にSNSをやってないので、自分自身から情報を取りに行くぐらいの姿勢でいかないと色々な情報を見過ごしてしまいますね。

さいごに

金より得難い信用よ

コツコツと積み上げた信用はいとも容易く無くなることを身をもって感じました。
アイビスペイントが失った信用を取り戻すには相当な時間がかかるでしょう。
株式会社アイビスにはユーザーに寄り添ったサービスの提供と開発を強く望んでいます。

私は今まで描いてきたイラストや漫画データだけ移して最終的にはアプリを削除する予定です。
私は長年使ってきたユーザーとしてアイビスペイントと開発したアイビスには大変感謝をしていますが、企業としての信用と信頼関係を失った今は当分使う気にはなれません。
今後もアイビスペイント・株式会社アイビスの動向には注視していきます。

私自身生成AIに反対している立場かつアイビスペイントを長年使っていた身なので、今回のことについてはどうしても向き合わないといけないと思い今回の記事を書きました。
早急に書いた文章の為、長すぎる・読みにくいなど拙い部分もあるかと思います。

今後もコツコツ努力して創作活動していきます。
大変文章が長くなりましたが、この記事を読んでくださりありがとうございました。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

AIイラストについて私の考え

2022年秋頃から話題になっている画像生成ソフトを利用したイラスト(AIイラスト)について、私が色々と考えたことを文章にしました。

【2023/09/23追記】現在の考えに至った経緯の項目にコメントを消したことを加筆

私のスタンス

私くまのみもねはAIイラストに対して否定的です。

「AIイラストは芸術ではない」と私は考えています。

見た目は綺麗だけど中身がない偽物です。
現在利用されているAI画像生成の技術は、クリエイターが長年築き上げた技術や作品を奪い取る技術だと私は思っています。

理由は学習データ・生成物共に権利的に問題があり、生成物自体も創作活動に利用できないと判断したこと、そして画像生成ソフトを悪用する方々がいるからです。

私は問題だらけの技術は使いたくありませんし、自分の作品は自分で考え自分の手でつくりたいです。

現在の考えに至った経緯

MidjourneyやNovelAIで生成された絵を見て、最初は「可愛い」「綺麗」「凄い」と思いました。

当初私は「絵が描けない人も描けるようになる」「今後は画像生成技術を活用して今よりもっといい作品が作れるようになる」と肯定的な考えを持っていました。過去に、私はある方が生成されたAIイラストに好意的な感想を送ってました。
そして、AIイラストは実際どうなのか触れてみないと分からないと思い、無料で提供されているAI画像生成サービスで画像を生成しました。
しかし、遊ぶにはいいけどあまり創作活動には使えないなと感じました。

今思えばAIイラストや技術に対して、あまりにも楽観的で浅はかな考えを持っていました。AIイラストに好意的な感想を送ったあの頃の自分を殴りたいぐらい後悔しています(コメントは削除しようか考えましたが、文面の修正に留めました。が、結局コメント削除しました)

ある日、AIイラストの学習データに大量に使われた海外のイラストレーターさんのことが書かれていたWebの記事を読みました。

「AIに埋め尽くされる」画像生成AIブームの影で苦悩するアーティスト-MIT Technology Review
(※全文読むには無料会員登録が必要)
https://www.technologyreview.jp/s/286267/this-artist-is-dominating-ai-generated-art-and-hes-not-happy-about-it/

この記事を読んだ後、一つひとつ心を込めて作り上げてきた作品がこういった形で軽く扱われていることに心を痛めました。
その後自分なりに調べてなぜAIイラストあんなにクオリティが高いのかという理由と経緯を知りました。私は徐々に画像生成サービスを利用することに対して良い印象を持たなくなりました。

また、SNS上ではi2iでクリエイターの作品を無断利用し、自分の作品であるかのように振る舞う方々も現れました。被害に遭われたクリエイターの投稿を読んで居た堪れない気持ちになりました。

自分自身で描いた絵がi2iで変換され、
絵を描いてない赤の他人が「これは自分の作品だ」と主張する。

この行為は創作活動をしている人にとって侮辱行為に感じますし、私はそんな人をクリエイターと呼びたくないです。

AIイラストを支持している方々の中には「将来イラストレーターは居なくなる」などの発言でイラストレーターをはじめとしたクリエイターを煽る方もいて、私は悲しさと怒りが入り混じった何とも言えない感情になりました。

画像生成ソフトの成り立ちを知り、AIイラストに関するトラブルや騒動を見聞きするうちに当初私が考えていた「今後は画像生成技術を活用して今よりもっといい作品が作れるようになる」という未来は絵空事だと考えるようなりました。

AIイラスト生成に対する私の推測

これは私の推測です。

AIイラストは便利なツールである反面、現状を見ると創作をしている人を苦しめるツールだと感じています。

AIイラストは自らの持っている創造性を育たなくさせるツールだと私は考えています。
人間は作品を作る時手だけでなく脳など様々な器官を使うと思うので、AIに頼れば頼るほど自分で絵を描かなくなるので基礎画力が低くなっていくのではないのしょうか。

スポーツでのドーピング行為の様に、AIイラストを使う人自身にも悪影響を与える可能性が高いのではないかと私は考えています。

最後に

最後に、どうしてこの記事を投稿することにしたか書きます。

現在、こうしたAIイラストの酷い現状を何とかしようと行動されているクリエイターの方々もいらっしゃり、その行動力に頭が下がります。その方の発言がキッカケです。

私はTwitterをはじめSNSはやっていません。
ただ、個人サイトとCi-enはやっているのでこの記事がきっかけでWeb上でもCi-enでもAIイラストに対して考えていることや意思表示をする方が少しでも増えたらいいなぁと思ってます。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

月別アーカイブ

記事を検索