AIイラストについて私の考え
2022年秋頃から話題になっている画像生成ソフトを利用したイラスト(AIイラスト)について、私が色々と考えたことを文章にしました。
私のスタンス
私くまのみもねはAIイラストに対して否定的です。
「AIイラストは芸術ではない」と私は考えています。
見た目は綺麗だけど中身がない偽物です。
現在利用されているAI画像生成の技術は、クリエイターが長年築き上げた技術や作品を奪い取る技術だと私は思っています。
理由は学習データ・生成物共に権利的に問題があり、生成物自体も創作活動に利用できないと判断したこと、そして画像生成ソフトを悪用する方々がいるからです。
私は問題だらけの技術は使いたくありませんし、自分の作品は自分で考え自分の手でつくりたいです。
現在の考えに至った経緯
MidjourneyやNovelAIで生成された絵を見て、最初は「可愛い」「綺麗」「凄い」と思いました。
当初私は「絵が描けない人も描けるようになる」「今後は画像生成技術を活用して今よりもっといい作品が作れるようになる」と肯定的な考えを持っていました。過去に、私はある方が生成されたAIイラストに好意的な感想を送ってました。
そして、AIイラストは実際どうなのか触れてみないと分からないと思い、無料で提供されているAI画像生成サービスで画像を生成しました。
しかし、遊ぶにはいいけどあまり創作活動には使えないなと感じました。
今思えばAIイラストや技術に対して、あまりにも楽観的で浅はかな考えを持っていました。AIイラストに好意的な感想を送ったあの頃の自分を殴りたいぐらい後悔しています(コメントは削除しようか考えましたが、文面の修正に留めました)
ある日、AIイラストの学習データに大量に使われた海外のイラストレーターさんのことが書かれていたWebの記事を読みました。
「AIに埋め尽くされる」画像生成AIブームの影で苦悩するアーティスト-MIT Technology Review
(※全文読むには無料会員登録が必要)
https://www.technologyreview.jp/s/286267/this-artist-is-dominating-ai-generated-art-and-hes-not-happy-about-it/
この記事を読んだ後、一つひとつ心を込めて作り上げてきた作品がこういった形で軽く扱われていることに心を痛めました。
その後自分なりに調べてなぜAIイラストあんなにクオリティが高いのかという理由と経緯を知りました。私は徐々に画像生成サービスを利用することに対して良い印象を持たなくなりました。
また、SNS上ではi2iでクリエイターの作品を無断利用し、自分の作品であるかのように振る舞う方々も現れました。被害に遭われたクリエイターの投稿を読んで居た堪れない気持ちになりました。
自分自身で描いた絵がi2iで変換され、
絵を描いてない赤の他人が「これは自分の作品だ」と主張する。
この行為は創作活動をしている人にとって侮辱行為に感じますし、私はそんな人をクリエイターと呼びたくないです。
AIイラストを支持している方々の中には「将来イラストレーターは居なくなる」などの発言でイラストレーターをはじめとしたクリエイターを煽る方もいて、私は悲しさと怒りが入り混じった何とも言えない感情になりました。
画像生成ソフトの成り立ちを知り、AIイラストに関するトラブルや騒動を見聞きするうちに当初私が考えていた「今後は画像生成技術を活用して今よりもっといい作品が作れるようになる」という未来は絵空事だと考えるようなりました。
AIイラスト生成に対する私の推測
これは私の推測です。
AIイラストは便利なツールである反面、現状を見ると創作をしている人を苦しめるツールだと感じています。
AIイラストは自らの持っている創造性を育たなくさせるツールだと私は考えています。
人間は作品を作る時手だけでなく脳など様々な器官を使うと思うので、AIに頼れば頼るほど自分で絵を描かなくなるので基礎画力が低くなっていくのではないのしょうか。
スポーツでのドーピング行為の様に、AIイラストを使う人自身にも悪影響を与える可能性が高いのではないかと私は考えています。
最後に
最後に、どうしてこの記事を投稿することにしたか書きます。
現在、こうしたAIイラストの酷い現状を何とかしようと行動されているクリエイターの方々もいらっしゃり、その行動力に頭が下がります。その方の発言がキッカケです。
私はTwitterをはじめSNSはやっていません。
ただ、個人サイトとCi-enはやっているのでこの記事がきっかけでWeb上でもCi-enでもAIイラストに対して考えていることや意思表示をする方が少しでも増えたらいいなぁと思ってます。