夢見月研究所 第7回 壁画型と埴輪型 浮世絵は何型なのか?
CV:さとうささら(CeVIO)
これまで、洞窟の壁画と埴輪の資料を、リサイクルショップで買った電子辞書を見て、
分かった事をまとめてきました。それをどう活用していくか?の策を構築します。
論理構成と構造化分析
学術的に記すと、
洞窟の壁画は論理的思考で描かれており、
埴輪は構造化分析で描かれています。
※詳しくは前記事参照
ひとつひとつ考えていきましょう。
構造化分析の一例
壁画型と埴輪型
壁画型→絵を論理的思考で描く方法。真ん中に地平線を描き、4すみに境界線のカギカッコをつける。投影図を描き、切り抜いて抜き型として描く
みたものをそのまま描くことは、幾何学で分類すると、投影図であり、その中から
切り抜いて、単純な図形の組み合わせ、クッキーの型のような状態にすることを、
壁画とする。
また、洞窟の壁画の応用として、松明を光源として、複数の形の投影を重ね合わせ、
任意の形の投影図による壁画を描くことができる。これを模倣と呼ぶ。
埴輪型→みたことのない、想像も含めて全ての立体物は円筒形の組み合わせで表すことが出来る。表した立体物を素体と呼ぶ。素体の上から飾りをつける材料のことを記号と呼ぶ。
幾何学で考えると、円筒形の組み合わせで出来た立体物の上に記号を貼り付けるという操作になる。
浮世絵は壁画型なのか?
現在の研究の目的を改めて確認すると、漫画の描き方を考察すること。
歴史を遡ってみると、
現在の漫画とイラストは浮世絵である。その根拠について考えると
共通点
単純な図形の組み合わせ
影を控えめに、鮮やかな配色
上記の構造化分析により、
論理構成をすると、
まず、浮世絵は単純な図形の組み合わせだ。
この組み合わせを成立させるには、投影図が必要。
しかし、記録を取らず、記憶を頼りに投影図をイメージして作成していたと思われ、
それがおおきな誤解を招いていた、と推測される。
ミスリードで、単純な図形で組み合わせで作られているのではと広まった、
と仮定する。それでは浮世絵は壁画型なのか?というと、もっと
複雑な仕組みとなっていて、記憶による投影図に、埴輪型に見られる円筒形の組み合わせが導入されている、と見ていいだろう。
判断に迷った要因となったのは、記憶力がよい人は、そっくりそのまま描き写すことができ、一見すると壁画型に見える。
ところが実際は違う。記憶が曖昧な部分を円筒形の組み合わせで補い、または意図的に
する場合もあり、浮世絵は壁画型と埴輪型の両方の技術が使われている。
そのため、習得するのは非常に困難を極めると予想されるだろう。
一通り研究してみて、自分は料理の仕事をしているので、
次回からは料理としてみた見方で絵を描いていきます。