春階一佐 2021/12/07 22:52

【糖分アイスフロート】左右田貴子 プロフィールと解説


※この記事には「糖分アイスフロート」のネタバレ要素を含んでいます。
※この記事は2021年12月31日までの期間限定で全体公開されます。翌月になると支援者様限定公開に切り替わります。
※現在は支援者様限定公開に切り替わっています。
※現在作者療養中につき新規記事を停止しているため全体公開キャンペーンとなっております。

今回は「糖分アイスフロート」に登場するソーダについてのデータ公開&解説をしようと思います。

01【名前】
左右田貴子(そうだたかこ)

02【年齢】
16歳

03【誕生日】
12/30(誕生花:クチベニズイセン/花言葉:すてきな装い)

04【性別】
女性

05【身長】
156cm

06【体重】
45kg

07【血液型】
A型

08【職業】
高校生兼デザイナー

09【出身】
東京都町田市森野

10【現住所】
東京都町田市森野

11【好きな色】
メロンソーダ色、ショッキングピンク、パステルカラー

12【好きな食べ物】
ソーダフロート、果物のゼリー、見た目が綺麗な食べ物、綿菓子、カラフルなキャンディ、着色料の入った食べ物、甘いもの全般、炭酸系全般

13【苦手な食べ物】
苦いもの全般

14【その他好きなもの】
ドラッグストアで買えるメッキのおもちゃ入りのお菓子、キュービックジルコニア、カラフルな髪色、カラーコンタクト、つけまつ毛、カスタマイズ、服飾にこだわりのあるコスプレイヤー、マニキュア、キラキラの入浴剤、魔法少女アニメ、百合漫画、造花、まっすぐ歩くこと

15【その他苦手なもの】
オーガニックを謳う商品、スピリチュアル系の本、ぼんやりと過ごすこと、急に気乗りしない予定が入ること

16【友人にしたいタイプは?】
計画性のある人、責任感の強い人、自分と似通った価値観の人、返事が早い人、フットワークが軽い人

17【恋人にしたいタイプは?】
何を考えているのかよく分からない人、好奇心を刺激してくれる人、創作意欲の糧になってくれそうな人、自分と全く違う価値観の人

18【許せないと思うことは?】
目的意識のない人間が自分の往く道を塞ぐこと、すっぴんが一番かわいいよと言いながらノーメイクでもかわいい天然の美人しか肯定しない人間、整形やピアスを見て「親からもらった大事な身体に傷をつけるなんて!」と説教する人間



概要

ソーダのテーマはずばり「都合の悪い女」です。
彼女は兎衣(主人公)にとって都合のいい動きはしてくれません。
話も遮るし、自分の意見があれば対立していても口に出して伝えます。
必要がなければ兎衣のことを立ててくれたりもしません。
また、「特別な存在になりたい」と願う兎衣の本心を知ったとしても、「それはソーダちゃんには関係ない」と特に気遣ってくれたりしません。
プレイヤーの中には、ソーダのことが気に食わないと感じられた方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、誰かに「気に食わない」と思われても己の生き方を貫く、それがソーダという人物の在り方です。
ソーダを気に入らなかった方が居るのであれば、それは想定内とも言えます。
防御感を出さない、それもまたソーダらしさだと言えそうです。

分岐条件について

システム面から見た分岐条件にはある程度細かい采配があるのですが、ざっくりとしたエンディング分岐条件は以下の通りです。

ED1(TRUE END)……4つの選択肢でソーダと香深を平等に選び、水族館の選択肢で「選べない」を選択する
ED2(ソーダBAD END)……4つの選択肢でソーダ寄りに選び、水族館の選択肢で香深を選ぶ
ED3(香深BAD END)……4つの選択肢でソーダ寄りに選び、水族館の選択肢でソーダを選ぶ
ED4(ソーダHAPPY END)……4つの選択肢で香深寄りに選び、水族館の選択肢でソーダを選ぶ
ED5(香深HAPPY END)……4つの選択肢で香深寄りに選び、水族館の選択肢で香深を選ぶ

お気づきになられたでしょうか?
香深を選び続けて水族館に香深を誘うと香深HAPPY ENDになる、これは分かりやすいと思います。
では何故、ソーダを選び続けるとHAPPY ENDにならないのでしょうか?

それはこの好感度が、「攻略対象から兎衣への好感度」ではなく、「兎衣から攻略対象への好感度」だからです。
トゥルーエンドでも明かされている通り、兎衣はソーダのことを知れば知るほど嫌いになります。
それは、ソーダの持つ才能や地位に対して劣等感を抱くからです。
プレイヤーがどちらの選択肢を選んでも、翌日の兎衣は「愛の等分配」を実行するために前日選ばなかったヒロインと過ごしますが、会話の内容は前日の会話に引っ張られる傾向があるので、先に選ぶのが香深であれば、翌日のソーダとの会話は「香深がしそうな話」に寄るので、兎衣にとって不都合な話題展開にはなりにくいようです。
ですので、選択肢でソーダを優先し続けると、「兎衣にとって都合の悪いソーダの話」を聞くことになります。

ソーダハッピーエンド(ED4)について

このエンディングにおいて、兎衣とソーダはひとまず付き合うことになります。
しかし、この先の長い人生を共に歩むパートナーとなりえるかと言えば、答えはNoでしょう。
今この瞬間は誤魔化せても、将来的に兎衣はソーダに本心を吐露する日が来るでしょうし、ソーダもなあなあのまま兎衣との関係性を続ける性格ではありません。
ソーダは兎衣と過ごした時間を貴重な経験として記憶はしてくれるでしょうが、生涯を共にしようとは思わないでしょう。
ただ、ソーダはED1にて大事なファッションショーに「クラゲモチーフのスカート(※水族館デート参照)」を着ているので、兎衣との時間は無駄ではなかったのだと思います。


(参考)クラゲモチーフのスカート

オランダという国

世界的に見て、同性愛者への理解が高い国です。同性婚もできます。
ED1にて、ソーダがパリなどの他の都市ではなく、オランダのアムステルダムで開催されるファッションショーに出たのは、そういった地域の人々と接してみたかったからだと思われます。
そしてソーダはそのままオランダに移住し、様々な出会いや別れを繰り返しながら充実した人生を歩んでいくでしょう。

ソーダと香深の対比

先月の香深の記事にて「香深は期待を裏切らない理想のヒロイン」であると解説しましたが、対するソーダはどのような位置付けなのでしょうか?
作者の見解としては、「香深はヒロインとして好き」、「ソーダは一人の自立した女性として好き」というスタンスで書きました。
視点主(主人公)と結ばれないからといって不幸だということはないので、ソーダはソーダなりの幸せを掴むでしょう。
また、あらゆる幸せのかたちのひとつとして、「生涯を共に歩むパートナーが居なくてもいい」というものがあると思います。
支え合ったり、高め合ったり、安心できる居場所になったりするパートナーが存在することは素敵なことですが、ソーダという人物は「一人で居ることが完成形」のようです。
住環境や仕事によって適切な友人やビジネスパートナーを選び、流動的な人間関係によって良い刺激を受けつつも、固定のパートナーは居ない。
それがソーダにとって居心地のいい在り方なのでしょう。

また、ソーダと香深の対比として、香深はバッドエンドにてヤンデレのテンプレート的様子(ハイライトのない瞳など)を見せていますが、ソーダは瞳に光を宿したままです。
これはソーダがテンプレートに囚われない性質であること、自分の意見は筋が通っていると思いながら説明していることに起因しています。

ソーダ制作秘話

左右田貴子という人物は、当初はこの「糖分アイスフロート」の登場人物として作られた存在ではありませんでした。
元々全く別の個人的に書いていた(そしてすぐに挫折した)小説のヒロインとして彼女は生まれました。
元の小説のプロットは、「本当は霊感がないけど霊感があるふりをして、才能がない代わりに画像加工ソフトで心霊写真を捏造する主人公と、それに調子を合わせる同じく霊感のない友達、そこに現れた本当に霊感のある級友」というもので、ソーダはこの「一人だけ本当に霊感のある級友」でした。
ですので、ソーダは「真実が見えている人」という役割のキャラクターである、という軸は変わっていないようです。

では、香深には真実が見えていなかったのか?

香深もソーダと同じく、トウフロの物語開始時点から自分がレズビアンである自覚があり、またそれが「他人と違う変なことでも、特別なことでもない」と理解していました。
しかし、香深は自分自身はそれを分かっていても、「兎衣がそれを理解していない」というところまでは読めていなかったようです。
例え自分自身が真実を理解していても、周囲の人はそうじゃないかもしれない。
そういうことを想像することは大切かもしれません。
また、そこまで読めていたとしても、香深は大人しく内気なほうの性格なので、口に出して伝えるのは難しく感じるでしょう。
だからこそED1にて香深は「ソーダちゃんに嫌われ役を押し付けてしまった」と述べているようです。
余談ですが、ED1にて初めて香深はソーダのことを「左右田さん」ではなく「ソーダちゃん」と呼んでいます。
これは、「恋敵の左右田さん」ではなく「芸能人のソーダちゃん」として認識するようになったからでしょう。

終わりに

いかがでしたでしょうか?
ソーダに関しては盛り込みたいエピソードを少ない尺に詰め込んだ部分があるので、この記事でも語り尽くせていないかもしれません。
また思い出したら、別の記事にて書こうと思います。

そしてティラノゲームフェスの方でもありがたいことに感想文をいくつかいただいております。
大切に読ませていただいております、ありがとうございます。
「ソーダの性格ははっきりしているから嫌われるかもしれない」と思っていましたが、どちらかというと「最終的にソーダが一番好きなキャラになった」という感想を聞く機会が多い気がします。
好きになっていただけること、とても嬉しく思います。ティラノのゲームページにコメントを残してくださる方は、クリエイターの方が多いので、クリエイティブなソーダには共感を覚えやすいのかもしれませんね。

それではまだ語り足りない気もするのですが、今回はこの辺りで。
次回のキャラクター解説は来年1月に兎衣を予定しています。そちらもまた、チェックしていただけると嬉しいです。

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