松(matsu358-books) 2026/05/13 09:30

【実話】やさしい哲学の話

街中の渋滞を抜け、
田んぼの視界のいい道を運転していた。

すると、アクセルが利いてない感覚になった。

ブレーキを踏んで留まったら、
もう動かなくなってしまうかもしれない。

少し先に、ホームセンターが見えた。
信号を曲がって右側だ。
「赤だったら止まらなきゃいけない。
対向車がいても止まらなきゃいけない……」

幸い、信号は青で、対向車もいなかった。
スピードを徐々に緩め、
滑り込むように駐車場へ。
障害物もなく、無事に駐車スペースに留めることができた。

原因は、車のコンピューターの故障。
滅多に起きない現象だった。
修理代は、8万円。

この状況をどう思うか
選択肢は、単純に3つある。

1 「滅多に起きないことが起きて、ついてないな」

2 「事故るよりは、まだマシか」

3 「渋滞中に止まらなくて良かった。
  駐車場まで安全に移動できた。
  なんて、ついてるんだろう!」

僕の感覚は、迷わず3つ目だった。

事故もなく、車も体も無傷。
修理代はまた働けばいい。

もしケガをしていたら、もっとお金がかかるし、
何より働くことさえできない。
「本当についてるなぁ」

そう思っていたのだけど、
兄は「最悪だな」と言う。

でも、もしこれが最悪なら、
事故っていたら
一体どれほど最悪なことになるんだろう?

お金の損得ではなく、時間を損得で考えたら
最悪だって落ち込む時間は、もったいない。

ついてるなって、気分よく過ごせるほうが
ずっと得な気がするんだ。

兄の考えも間違いではないけれど、
これは「時間の価値観」の差なのかな。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

最新の記事

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索