Laplacianの月額連載サービスのお知らせ。

皆さんこんにちは。

Laplacianの緒乃ワサビです。

Laplacian作品の原作・シナリオと全体の制作総指揮を担当しています。
初めましてこんにちは。

31才の妻子持ち童貞です。
この前、諸事情があって脱糞してしまったところを偶然にも娘に見つかり、
「どうして大人なのにうんちをもらすの?」
という無垢な質問に何一つ言葉を返せませんでした。

どうでもいいですね、すみません。

さて、今日はLaplacianが今構想している新サービスについての案内と、
それに踏み切った経緯をご説明したいと思います。

まずは端的に、これから始めようとしているサービスというのは、

月額連載サービス

です。

中身は、作品原作者(僕です)の小説と、Laplacian原画氏による挿絵です。

『ニュートンと林檎の樹』からは

ラビ・アフターストーリー
四五・イルザのアフターストーリー

『未来ラジオと人工鳩』の前日譚にあたる、

薊野椿姫の宇宙探査機・昊開発プロジェクト

その後はこのサービスオリジナルのSFミステリー作品も準備しています。

この記事の最後に、
サービスの価格帯と連載予定作品のあらすじを載せていますので
関心のある方は是非ご覧下さい。

ちなみにまだリリースはしていません。
今日はお知らせだけです。

さて、Laplcianの内部には最低減の人数しかおらず、
今も最新作『白昼夢の青写真』の制作に追われまくっています。

その中で、なぜこんなことに踏み切るのか、というご説明をここでしておきたいと思います。

新作をご予約頂いている全ての人に、
少なからずの影響がある話だと思ったのでこのような記事を公開しました。
よければお付き合いください。

先日、東京都知事から週末の外出自粛要請が発令されました。

要請が出された後も都内の感染者数は増え、
県をまたいでの移動にも自粛要請が出される事態に至りました。

正直、いまのところ知人に感染者はいないし、
顔の知っている誰かが亡くなった、
ということも起きていないので個人的に実感がないのは事実なのですが――

中小企業の経営者としては、
事態を楽観視して、目の前の制作に盲目的に邁進する訳にもいかぬ、
と判断しました。

だって今の東京の街、もう一歩でラクーンシティですからね。

商流上、メーカーが「スケジュール変更はしません」
と言えば、スタジオはエンジニアを手配してくれるだろうし、
プロ意識の高い演者さんも収録現場に足を運んでくれるでしょう。

今作「白昼夢の青写真」の収録は現在、
全体の25%部分にあたる体験版範囲の収録が完了していて、
残りの部分の収録は4月下旬~5月中旬に行う予定でいました。

ですが、このタイミングで収録が行えるのか、
今の段階では誰にもわかりません。

それどころか我々東京都民は、
豊洲市場への移転のゴタゴタで緑の小池ちゃんのグダグダっぷりを
嫌と言うほど見せられているので、
「どうせ本質的にはなんの対策もできないんやろ」
という諦めの境地に達している側面もあります。

かつ、ブランドの方針として、演者さんの声を未収録のまま
製品を発売することは全く考えていません。

その結果、

発売日に出荷本数のほとんどを売上げる高単価商品に、
会社のリソース全振りという判断はちょっと危険すぎるかも

と判断するに至りました。

そこで、今のわれわれの持ち玉を冷静に考えると、

・4月に出す体験版(これはもう収録済みなので公開します)
・ニューリンセールで新たにニューリンをやってくれた35000人のホットな人達(もう販売数言っちゃう)
・もともと制作予定だった、『ニュートンと林檎の樹』のアフターストーリー

であるわけで、
特にニューリンの熱が冷めるのを眺めながら制作作業に全員を集中させるのって、
一歩間違えば企業としての自殺行為に繋がらんか?

と思った訳です。

そこでまず今回は、白昼夢の青写真の発売後に執筆予定だった
『ニュートンと林檎の樹』の、
ラビルートの後日談の制作作業を先に持って来て、
今の作業時間の10%程をあてて成立するサービスを考えました。

もちろん、今回の騒動があっけなく収まり、
4月にはもう感染者がこの惑星に一人もおらず、
真剣に対策を考えた人達が笑われる、
という可能性もなくはないです。

その時は我々も改めて全リソースを『白昼夢の青写真』
に全振りして開発に当たります。

今回の月額連載サービスは、
内部スタッフの生活費維持の為に課金モデルを考えた側面がつよいですが、
収録の延期、発売日の再変更が現実的に視野に入ってきた際には、
オン会(オフ会の逆)のようなイベントを開催して、投げ銭を集い、
遠隔でゲスト出演してもらった演者さんにMoneyを分配するような試みもアリかと
考えています。

また、今回の告知は
『白昼夢の青写真』の発売再延期を決めた、
という話ではありませんので、そこは誤解なきよう。

我々は過去作全てで延期していますが、
延期するときはダラダラと事情説明はしません。

無能なので延期します、申し訳ありません。
と潔く頭を下げてきたつもりではおります。
(延期ネタを作ってるのは下げた頭を上げたあとであります)

ニューリンを100円で公開した際には、
多くの人が喜んでくれているのをTwitterによる独自の調査で拝見していました。

それを眺めていて、我々が過去に手がけた物語も捨てたもんじゃないと思えたし、
この熱を逃さずに、アフターストーリーの連載を開始することで、
もう少し続きを見たかった人が求めているものを提供できると共に、
結果ブランドを安定継続させられると考えました。

連載開始に当たっては、
途中でサービス崩壊しないようにある程度は書き溜めてから
リリースする予定なので、
4月の中旬~下旬になると思います。
(2020/04/22 リリース預定を『白昼夢の青写真』の作業完了後に変更しました。
詳しくは公式サイトをご覧下さい)

また、週の連載量はまだ検討中ですが、
少なくとも半年以内には文庫本一冊程度の量になるように設定したいと思います。
挿絵は週に一枚描いていくので、書店で売っているラノベよりは大分挿絵マシマシになると思います。

普段ならもう少し内々で固めてから情報公開するところですが、
世情を考えると「なにか面白いコト始めそう」という情報自体にも価値があるのではないかと思い、ビジネス的側面のメモ状態から公開してしまおうと思いました。

また、子供のピアノ発表会のように「大丈夫かな、本当にできんのかよ(ヒヤヒヤ)」
と見守るのもまたエンタメの形の一つだろうという開き直りもあります。
ちなみに今日行われるはずだった娘のピアノの発表会は中止になってしまいした、残念。

長くなりましたが、今僕が考えている概要は以下です。
まずはラビのアフターストーリーから連載開始です。

お楽しみに。


月額連載サービス

価格帯

300円 週2回更新の連載小説が読めるヨ
500円 週1回、挿絵付きになるヨ
700円 挿絵付きの小説連載に加えて、創作コラム(基本毎日更新)が読めるヨ

みたいな感じ


連載媒体

日本語
・Cien
・Pixiv Fanbox
・Note

英語
・Patreon(英語版、翻訳テキストを同時配信。$3と$5のコースのみ)


連載作品紹介

第一弾
  『ニュートンと林檎の樹』ラビルート アフターストーリー
  挿絵:ぺれっと
  2020年4月~9月予定(ラノベ1冊分相当量)

その後の予定

  『ニュートンと林檎の樹』四五&イルザ アフターストーリー
  挿絵:ぺれっと、霜降
  (ラノベ2冊分相当量)

  『未来ラジオと人工鳩』薊野椿姫 前日譚
  挿絵:霜降
  時期未定(中編規模)

  『ニュートンと林檎の樹 the novel』
  挿絵:霜降、ぺれっと
  時期未定(ラノベ4冊分相当量)


各連載あらすじ

■ラビルート アフターストーリー

 本編2周目の続き。ラビに眠らされた修二が目覚めたとき、そこには2人のラビがいた。
修二は初めて、自分が過去に二度、ラビを選んでいたことを知る。
 修二と2人のラビはとっとと万有引力を取り戻して3人のハッピーライフを送ろうと考えるが、その計画はなぜかことごとく失敗。2人のラビは、裏で自分達の計画を邪魔している存在に気付く。
 見えない敵との頭脳戦。2人のラビと修二はとうとう相手の正体に辿り着く。
その相手は、未来からきたラビと修二の娘・ルイだった。

ルイは何故、修二達の邪魔をするのか。

本編で報われなかったラビ・ジエールが最高のハッピーエンドを迎えるドタバタ劇、再度開幕!


■四五&イルザ アフターストーリー

 ペストにかかった四五を救うため、修二は付け焼き刃のタイムマシンで現代に帰還。
四五の命を救えたものの、戻った現代の歴史は大きく変わっていた。二人はもう一度、全ての歴史を修正する決意を固める。その為には祖父・修一郎が隠したタイムマシンを探し出す必要がある。
 全てが変わってしまった現代で二人に残された唯一の繋がりは、修一郎とイルザの子孫が運営を続けていたカサブランカ。二人は住み込みで働きながら、修一郎が残したタイムマシンの隠し場所を探っていく。

 一方、1687年に一人残された修一郎は、修二を助けるかわりにロバート・フックのもとで『プリンキピア』を書き上げる契約を交わしていた。
『プリンキピア』を書き上げた暁に、全てを知る自分が生かされる訳がない。孫の前で見せられなかった本心。襲いくる孤独感と死への恐怖。彼の足は自然と、イルザの待つカサブランカに向かっていた。
 帰る場所をなくした修一郎。イルザは彼に、一部屋だけ空いている部屋を提供する。
その部屋は、かつてイルザが愛したある詩人の作業部屋だった。

 こうして、自分の命に限りがある修一郎と、忘れられない恋を抱えるイルザの同棲生活が始まる――


■薊野椿姫 前日譚

 作られた天才。デザイナーベイビーとしてこの世に生まれた少女、薊野椿姫は退屈していた。
周りの人間が全員馬鹿に見える。どんな景色にも色が付いていない。あの人工鳩のように。
 均一化され個体差がないその鳩は、椿姫から見た人類そのものだった。あの色のない生き物は、何の為に生きているのか――
 椿姫はパソコンを開き、人工鳩のネットワークにアクセスした。何重ものセキュリティを難なく突破し、人工鳩のアルゴリズムを覗いた。そこに書かれた美しいまでの生体制御プログラム。真っ黒な画面に淡々と書かれたアルゴリズム。椿姫の目に、初めてカラフルな景色が映った。
 その翌日、椿姫の住む寂れたアパートに一人の女性が現れる。

「……誰だよ、あんた」

 白髪の女性は微笑を浮かべるだけでなにも答えない。
 それが、人工鳩の開発者・葉月伊耶那と薊野椿姫の出会いだった。
 
 その日から、椿姫の日常は鮮やかな色を持つようになった。
 
 伊耶那教授に、認められたい。
 伊耶那教授に、追いつきたい。
 伊耶那教授に、愛されたい――

 椿姫は葉月研究室で頭角を現し、『宇宙探査機・昊開発プロジェクト』の責任者を任される。


■ニュートンと林檎の樹 the novel

 朝永修二はノーベル物理学賞受賞者を祖父に持つ学生。だが祖父は晩年、荒唐無稽なタイムトラベル理論を発表し、学会から追われ、そのまま姿を消していた。
 祖父の雪辱を晴らそうと、修二は一人タイムマシンの開発に明け暮れていたが、単なるガラクタしか作れない日々が続き、幼馴染みの一二三四五にも呆れられていた。
 そんなある日、修二と四五のもとに1通の小包が届く。送り主は、行方不明になっていた祖父だった。
 二人は祖父に導かれるまま、イギリスの名門・テンブリッジ大学に向かうが、知らぬ間に1687年に時間跳躍してしまい――

 アイザック・ニュートンが万有引力の法則を発見するまさにその瞬間を消し去ってしまう。

 アイザック・ニュートンというペンネームを使う天才少女、アリス・ベッドフォード。
 初見で読める訳がない幼馴染み、一二三四五。
 狂気をはらんだ奇才少女、ラビ・ジエール。
 なんかもう最高な留学生のお姉さん、九十九春。
 芋、エミー・フェルトン。

 2017年に発表した『ニュートンと林檎の樹』の個性的なキャラクターはそのままに、描く主題をアリスと修二のドラマに絞って小説として再構築するコミカルタイムトラベルアドベンチャーの決定版。


※あらすじは全て、今の時点での企画内容なので予告なく変わるかもよ!

最後まで読んで頂きありがとうございました。


緒乃

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