揚げ餃子 2023/09/30 02:20

ゲームの翻訳、ムズイ

最近、自作ゲームの英訳作業をしているのでそれがムズイって話を書く。
ちなみに、英語レベルは英検二級持ってるくらい。
とりあえずDeepLとGoogle翻訳にぶちこんで、添削するスタイル。

細かいニュアンス

 シンプルに、単語一つ一つが持つ細かいニュアンスを理解するのがムズイ。いくら辞書を見て例文を読んでもやはり完全には理解できない。ネイティブが長年培った、なんとなくこんな感じというような、言語化出来ないそれは簡単には身につかない訳だ。
 自作ゲームのDubiumはけっこう雰囲気を重視していて、言葉一つ一つ慎重に選んで深慮した上で使っている。それを英訳するのは容易ではない。というのも、日本語の単語と英語の単語が完全イコールであれば簡単だが、ほとんどの場合、ニアリーイコールなので微妙なニュアンスの違いが発生するのである。しかし、私にはネイティブの感覚がないのでその微妙な違いに気づくことすら出来ないことがある。
 当たり前と言えば当たり前のことをつらつらと書いたが、結局の所がここが一番大変だと思う。

文章の長さの違い

 英語と日本語とでは、当然ながら文字数が変わる。一般には日本語の方が長くなるとよく言われている気がするが、私が書くDubium内の文章に限っては、大体1.2倍の長さになる。文章によってスペースがぎりぎりだったりするので、オーバーしてしまう。削れば良い話ではあるのだが、非ネイティブが意味やニュアンスを保持したまま文字数を減らすって結構ムズイ。日本語でも容易ではないこともあるし、当然の事ではある。

UI

 ある意味、これが一番厄介かもしれない。というのも、どうしようもないから。文章の長さの違いとも通ずる問題である。
 日本語には、漢字というものがあって熟語がたくさんある。二字熟語は、英語の場合の半角4文字に相当するが、情報量が圧倒的に違う。加えて、二字熟語は簡単に新造出来てしまう。これが便利な一方曲者であり、英訳の際に大いに頭を悩ます原因になるのである。
 せっかくコンパクトにたった半角4文字に収まっているのが半角数十文字になってしまうだけならまだ良いのだが、UIに使っている二字熟語を英訳するとUIが崩れる。回避する方法としては文字を使わず、アイコンとかにするってのが定石だろう。とはいえ、それはそれで大変である。

ゲーム特有の使用法

 文法というのは基本的に守るものだが、時には守らないものである。英語は必ず主語が要ると口を酸っぱくして言われるが、例えばスキルの説明文なんかでは、書かれてなかったりする。その辺の、ゲーム特有の文化的なのが分からなくてムズイ。

終わり

 他にも書きたいことはあるが、今回はこれくらいにしておく。また書くかもしれない。
 最後に、一応宣伝?だけしとく。「とあるヒマ人の冒険」の英訳版"A Certain Leisure Man's Adventure"をitch.ioでリリースした。これの翻訳に関しては割りとテキトウにやったが、それでも思ったより大変だった。

A Certain Leisure Man's Adventureのリンク
https://friedgyoza.itch.io/a-certain-leisure-mans-adventure


 

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