雑談:支援会話の書き方

こんにちはこんばんは。

支援会話のお話

みんなの書いた支援会話が読みたい!!!

ノベルゲームのシナリオを制作中ですが、テキスト回りは完成の目途が立ってきたので息抜きにこの記事を書いています!

支援会話は本編とは違い、起承転結がそれぞれ短いため会話の中で描けることが少なく、制作が苦手な方もいるかもしれませんね。

この記事を書きながら、自作「疾風勁草-双傑の絆-」のキャラ・ミカエルとトルスティの会話を考えています。
せっかくなので、わたしが会話を作る際のポイントをまとめながらやっていこうと思います。なにかしら参考になれば幸いです!


~工程~

 1 キャラを把握する
 2 起承転結を作る
 3 作りやすいところから作る
 4 確認しながら整える


1 キャラの把握

支援会話はふたりの登場キャラクターが展開することが多いので、ふたり間の会話と仮定して話していきます。
キャラのことがわからないからには、話を作ることは難しいです。まずはふたりのキャラを分析します。

わたしのキャラの場合で見ていくと……
 ミカエル:亡国の王子。穏やかで知的、身体が弱く少し臆病なところがある。
 トルスティ:ミカエルのいとこ(公子)。軽薄で手癖が悪いものの、ひらめきの力に長ける。


他、好きなもの、特技、欠点や弱点など……ここでは会話のネタになりそうな設定がいくつか出せれば大丈夫だと思います。おそらく支援会話まで作るゲ制作者の9割は自分のキャラ大好きだと思うので問題ないかと思います!

そしてふたりの 「関係性」 も再確認します。
ミカエルとトルスティはいとこですが、
 ・街へ出て遊び回るトルスティと、病で塔に隔離されていたこともあるミカエル
 ・トルスティがミカエルを弟のように可愛がる図
 ・魔道の才がないトルスティがミカエルを羨む

と、関わり方が幅広く考えられました。自作「双傑」の支援はA〜Cの3段階あるので、段階ごとにテンションが変わるような形がいいかと思います。
情報がいくつか出てきたので、この辺りで起承転結を考えてみます!


2 起承転結を作る

支援会話はキャラ同士が仲良くなることが前提なので、
 a ±0から+になる話
 …初対面のふたりが親しくなる など
 b -から+になる話
 …犬猿のふたりが仲直りする など
 c +から++になる話
 …元々親しいふたりがさらに仲を深める など
これらa〜cのタイプがあるかと思います。

また、平坦なお話も面白みに欠けるので話の展開には感情の起伏があると思うのですが、仲良くなる前提のため、基本的に最後は盛り上がる(バッドエンドにならない)はずです。
 ① 盛り上がり続ける
  …ギャグや、熱烈アプローチのナンパキャラ など
 ② 険悪になったりチルな雰囲気などを挟んでから、盛り返す
  …喧嘩→仲直り→急接近 など
 ③ 落ち着いた展開から急展開になる
  …最後に重大な事実が明かされる など
といった展開が考えられます。

支援進行度と友好度/テンションの関係をそれぞれグラフにしてみました。

ミカエルとトルスティの場合は、すでに親しい仲なので上の特徴で言うcのパターンが良さそうですね。また、親しいからこそさらに仲良くなるには試練めいたものを用意するのがよさそうです(ここはわたしの趣味も入っています、試練を乗り越える人間かっこいい……)
ということでcの②、「親しいふたりが一度険悪になりつつも、仲直りしてさらに仲を深める」流れが良いかもな〜と思いました!

以上から起承転結を考えました。


  トルスティが戦場でなにかくすねてくる。手癖の悪さをミカエルが注意
  トルスティがミカエルに嫉妬心をぶつける。「魔道が使えたらこんな風にはならなかったっつーの!ミカにわかってたまるか!」
  喧嘩別れしてしまうが、冷静になってから互いに謝る。共に相手へ羨む気持ちがあることを伝える
  またトルスティが戦場で盗みを働く。呆れるミカエルに、トルスティが盗んだものを贈る。「共犯者ってことでいーよな?ミカ」「困るよ、トルスティ……君ってば本当に……」


簡単に起承転結を完成させます。この段階ならあとからいくらでもいじれるので完成させるのが大事です。
この辺りで自分のこだわりもあればまとめておきます。実際に書いていくうちにキャラの方向性を忘れたりするので……

・トルスティは良い子でなくていい。ミカエルが優等生なら、トルスティは不良。
・↑ただ、それでも貴族なので上品ではあることに気をつける。
・ふたりはいとこなので、友達より身近な距離感を意識する。行動や思考、表情が似るとか。
ミカエルは他のどのキャラに対してよりもトルスティには強気に出られる。王子であるよりひとりの青年らしさが出るといい。
「共犯者」というセリフが入ればいれたい。背徳的な関係性の絆を結ぶところにトルスティのいたずらっぽさ、色気が出そう。ミカエルは呆れながらも、少しわくわくしているかもしれない。

といったところを意識して、いよいよ実際に書いていきます!


3 作りやすいところから作る

わたしは頭から作るのが好きなので大体いつもそうですが、たとえばオチが決まっているなら先にラストを書いて、そこへ向かって繋げていくのが良いと思います。
書きたいところから作るのはモチベーション維持のためにも重要です。楽しく進めることももちろんですが、進捗を出すという意味でも完成部分を増やしやすいので大事だなと思っています!
ちなみに、頭から作ると時系列で展開を確認できるので、そこがメリットだと思います。

支援会話が3段階あると仮定すると、
 1段階目→起承転結の起〜承
 2段階目→承〜転
 3段階目→転~結
であることが多いかと思います。
1と2の間、2と3の間でそれぞれ区切りをよくしつつ、かつ各段階で軽いオチもつけた方がスッキリ読めるので、そこも意識しながら会話を続けていきます。


4 確認しながら整える

確認が本当に大事です!!
Sスタにはありがたいことに回想テスト機能もあります。なるべく何度でも確認します。
テキストの確認の際は黙読ではなく、音読がおすすめです。誤字などの他、言い回しの伝わりやすさ・読みやすさ、キャラの口調にそぐわないものがないか、など発見しやすいので、ぜひ!

その都度読みつつ、気になったところを修正しながら作っていきます。完成する前から確認はしていくべきだと思います、その分デバッグ回数も増えて確実なものとしてお出しできるので……!


終わりに

最近は絵が不調なので双傑の絵はあまり描けていませんが、もう少し溜まったらまた無料プランで公開できたらなと思います。
ノベルゲーム制作が落ち着くのが12月~1月になりそうなのですが、来年からは双傑の完成に向けてそろそろ腰を据えたいと思います……温めすぎたので……!

それでは今回は以上です、また次の記事で!

最近うれしかったこと

VCRマイクラの切り抜きを追っています。ガチ勢がいたりエンジョイ勢がいたり初心者がいたり、それぞれの熟練度で自由に楽しんでいる様子が本当に楽しそうで良かったです。得意なことをやり続けると一口に言っても、それぞれの個性が出るのでいいですね。

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