ついにやってしまったヘソ落ち。のレポ記事。
何故かバーチャル文脈や技術文脈よりも遊技機関連の話題ばかりのシユカです。
パチンコ・パチスロファンなら一度は耳にしたことがある「ヘソ落ち」。都市伝説のように語られるアレです。
はい。ついにそのアレをやってしまったのです。
しばらく打ち出してから「あ、写真撮るか」と思ったタイミング: 右保4+左保2経過後 = 6入賞目
今回この事故を供養がてらレポート記事にしてみます。
そもそも「ヘソ連」「ヘソ落ち」とはなにか
「ヘソ」とは、遊技機の中でも "ぱちんこ遊技機" における概念の通称です。
パチンコは手持ちの玉を打出し賞球の得られる口(入賞口)へ上手に入れることで、手持ちの玉をさらに増やしていくゲームです。しかしほとんどの盤面上では入賞口の位置が狙いづらかったり、あるいは封鎖されています。
そこで、まずは図柄が回転するゲームを始動させる入賞口(始動口)を狙い、著しく入賞が容易になる口(大入賞口)が開放(役物の作動)する図柄の組み合わせを停止(いわゆる "大当たり")させることを狙うこととなります。
この初めに狙うこととなる始動口は、盤面下部中央にあることが多く、これを通称「ヘソ」といいます。
そして「へソ連」とは、この "ヘソ始動口" において(遊技機がどのような状態かに関わらず)連続で大当たりを引き当てることを指します。
なお、各始動口は4個を超える数の遊技球の入賞による引き続きの特別図柄表示装置の作動はできないものとなっており、裏を返すと、各始動口は現在の変動+後から入賞した最大4回までの変動権利を(図柄変動権記憶装置によって)保持することができ、実際に多くのパチンコ機種は(特にヘソ始動口では)現在の変動+4回の保留機能が実装されています。
この為、一般的に「ヘソ連」と言った場合には「現在のヘソ変動で大当たりし、さらにこの時点のヘソ残保留を消化する時にも大当たりした」というケースを指すことがほとんどです。通常、大当たり時点の保留ではなく大当たり後にヘソ始動口へ入賞させた場合にはせいぜい「引き戻し」と表現するに留まるかと思います。
ゲームフローと仕組みをおさらい
ぱちんこ遊技機のゲームフローには様々なバリエーションがありますが、現在ホールで人気の高い機種には下記のようなゲームフローを基本とし遊技するものがあります。
- 通常時(大当たり確率 約1/319)、ヘソのスタートチャッカーを狙って玉を打ち、図柄を回転させる
- 図柄が停止する
- 図柄が大当たりだった場合、下記いずれかに進む
- 3%の確率で、10Rのアタッカー開放と163回のSTを獲得
- 56%の確率で、3Rのアタッカー開放と163回のSTを獲得
- 41%の確率で、3Rのアタッカー開放と100回の時短を獲得
- アタッカーを狙って玉を打ち出し、賞球の払出しを受ける
- ラウンド消化後、右側スタートチャッカーを狙って玉を打ち、図柄を回転させる
- 図柄が停止する
- 図柄が大当たりだった場合、10Rのアタッカー開放と163回のSTを獲得
- 4へ戻る
最近ホールへ通っている方ならご存知、P新世紀エヴァンゲリオン15 未来への咆哮Fのゲームフローです。
上記のゲームフローについて実際の各装置の仕事へ分解すると、下記のような状態になっていることが想像できます。
※ 専門領域では全くないので、公開されている規則や規格解釈基準などを元に想像したものです。より正確な仕様があればぜひご指摘ください。特に電サポ500回の仕組みが若干謎です。
- 低確率(特別図柄表示装置1により条件装置が作動する確率分母 約319.7)時、始動口1(いわゆるヘソ始動口)への遊技球の入賞を契機とし、特別図柄表示装置1(いわゆる初当たり抽選)を作動させる
- 特別図柄表示装置1が図柄の組み合わせを表示
- 図柄が特定の組み合わせ(いわゆる大当たり)だった場合、下記いずれかを行う
- 3%の確率で、条件装置の作動による役物連続作動装置の作動を10回とし、さらに大入賞口(いわゆるアタッカー)内の特定の領域(いわゆるVアタッカー)を有効にする。また、役物連続作動装置の作動が終了したことを契機に普通図柄表示装置における普通電動役物が作動することとなる図柄の組合せが表示される確率が低いものから高いものに変動する回数を163回に変動させる。
- 56%の確率で、条件装置の作動による役物連続作動装置の作動を3回とし、さらに大入賞口(いわゆるアタッカー)内の特定の領域(いわゆるVアタッカー)を有効にする。また、役物連続作動装置の作動が終了したことを契機に普通図柄表示装置における普通電動役物が作動することとなる図柄の組合せが表示される確率が低いものから高いものに変動する回数を163回に変動させる。
- 41%の確率で、条件装置の作動による役物連続作動装置の作動を3回とする。また、役物連続作動装置の作動が終了したことを契機に普通図柄表示装置における普通電動役物が作動することとなる図柄の組合せが表示される確率が低いものから高いものに変動する回数を100回に変動させる。
- 条件装置により作動した特別電動役物を通し大入賞口へ遊技球を入賞させ、遊技球の払出しを受ける
- 大入賞口内の特定の領域への遊技球の入賞(ができた場合)を契機に、下記すべてを行う
- 条件装置の作動を163回抽選するまで、特別図柄表示装置1が条件装置を作動させる特定の組み合わせを確率の高いもの(確率分母 約99.4)に変動させる。また、役物連続作動装置の作動が終了したことを契機に普通図柄表示装置における普通電動役物が作動することとなる図柄の組合せが表示される確率が低いものから高いものに変動する回数を500回に変動させる。
- 条件装置の作動を163回抽選するまで、特別図柄表示装置2が条件装置を作動させる特定の組み合わせを確率の高いもの(確率分母 約99.4)に変動させる。
- 役物連続作動装置の作動が終了したことを契機に、普通図柄表示装置における普通電動役物が作動することとなる図柄の組合せが表示される確率が低いものから高いものに変動
- 普通図柄表示装置を作動させる特定のゲートへの遊技球の入賞を契機とし、普通図柄表示装置を作動させる
- 普通図柄表示装置が高い確率で普通電動役物が作動することとなる図柄の組合せを表示
- 普通電動役物が作動し、入賞口2への遊技球入賞が可能となる
- 入賞口2への遊技球の入賞を契機とし、特別図柄表示装置2を作動させる
- 特別図柄表示装置2が図柄の組み合わせを表示
- 図柄が条件装置の作動する組み合わせだった場合、下記すべてを行う
- 条件装置の作動による役物連続作動装置の作動を10回とする
- 大入賞口内の特定の領域を有効にする
- 4へ戻る
なぜヘソ "落ち" が起きてしまうのか
上記は一見複雑ですが、これは遊技機は様々な法令や自主規制により制限されており、必ずしも自由に設計できるとは限らない現状がある為です。たとえば、
- いわゆる大当たりに移行する契機となる「特別図柄表示装置」は最大2つまでしか搭載できない
- 特別図柄表示装置を作動させる為に遊技球を入れる「始動口」は最大2つまでしか搭載できない
- いわゆる大当たりに移行できる確率(いわゆる "通常" と "確変")は「高いもの」と「低いもの」の最大2つまでしか搭載できない
- 特別図柄の組み合わせ(いわゆる "大当たりの種類")による獲得可能な賞球数や確率変動などの恩恵は、その特別図柄表示装置ごとに振分比率が原則固定
などがあります。実際には普図抽選や遊タイム、小当り、C時短、Vアタッカー通過時の電サポ有無などでより複雑な仕組みを実現可能ですが、基本的な考え方はこのとおりです。
さて、今回題材に挙げるエヴァ15の場合、他の多くの機種と同様に始動口1(ヘソ)経由での図柄揃い時に受けられる恩恵が複数種類あります。大別すると、
- 41%が確変なし100回時短
- 59%が確変あり163回時短
といったところです。59%中3%のラウンド数差分はとりあえずご放念ください。
通常時に遊技者が目指すのはより有利な大当たり、すなわち59%側です。こちらの方が確変により次回の当選可能性が高くなり、さらに時短回数も163回とボリュームがあります。
その逆に、41%側の大当たりはできれば引き当てたくないものです。100回の時短は当然有利ですが、とはいえ通常確率(約1/319.7)でもう一回引き戻しをするのはなかなか難しいものがあります。
さて、次に大当り後の右打ち中に目指す大当たりですが、素直に考えれば2種類です。
- 確変中の特図2当選
- 通常時の特図2当選
特図2抽選を受ける為の始動口2の開放は、役物連続作動装置の作動が終了、つまり大当たり終了後のみ発生させることが可能なものです。よって、41%の確変なし大当たり経由なら通常時確率、59%の確変あり大当たり経由なら確変時確率という差分が発生するので、便宜上2種類としたわけです。
ただし、このエヴァ15という機種は "特図2大当たりに振分がない" のが特徴です。なので、当選確率が変動しているだけで、実際の大当たり種別はすべて「確変あり163回時短」であることに注意しましょう。
ところで、ここまで「大当り後の右打ち中に目指す」のが「特図2抽選」と書いてきたところ、実を言うとこの時にあえて遊技者は「特図1抽選で大当たりを目指す」ことも当然可能なのです。入賞口1は閉じられませんので。
各特図(特図1, 特図2)抽選の振分は原則変えられませんから、大当り後の確変中だとしても、「41%が確変なし」「59%が確変なし」という条件は変わりません。
仮に大当たり後の確変状態で、本来特図2を狙うところ特図1を狙ってみたとしましょう。この場合、特図2であれば必ず確変の恩恵が受けられるところ、特図1では相変わらず41%で確変なしの大当たりとなるのです。損をする可能性が圧倒的に高いので意図して狙う必要は無いと考えられます。
では、ここで冒頭の「ヘソ連」を思い出してみましょう。始動口1へ複数の遊技球を入賞させ、図柄変動権記憶装置により最低1つ以上最大4つまで特図1の変動権利がある状態にて、現在の変動が特図1大当たりとなったとします。
大当たり後は始動口2へ入賞させることが可能となりますが、特図1の変動権利が残っていますから、まずは特図1の変動がスタートします。
ここでもし仮に特図1で大当たりとなった場合、受けられる恩恵はどうなるのでしょうか?
特図1の振分は41%が確変なしです。即ち、特図2で大当たりなら100%確変継続だったところ、41%の確率で大当り後確変なしの状態となってしまうのです。
このような「有利な始動口で遊技できる状態において、不利な始動口での当選によって本来より不利な状態へ転落すること」が、いわゆる「ヘソ落ち」という言葉が指すものです。
ヘソ落ちが起きる確率
そんなヘソ落ちですが、滅多に起きない超レア現象であることはなんとなくご理解いただけるかと思います。
ぱちんこ遊技機の特図抽選における乱数は、偏りが出るなど当せんする機会を容易に推定することができる仕組みであってはなりません。要は独立試行であることが求められています。公称確率での特図抽選を特図回転毎に行っているわけですね。
「へソ落ち」の定義について、ここでは簡単のため「保留4個以内で再度大当たりを引き当てる」かつ「引き当てた大当たりが確変なし」としてみましょう。
前者は現在の変動で当選していれば、同一の始動口が保留可能な変動権利は最大4個なのでわかりやすいです。後者は本来特図2であれば10R確変のところ、特図1では3R確変なので「確変には戻れるが出玉で損をする」というパターンが多いのを無視し、確変権利喪失の場合のみとシンプルにするものです。
ヘソ落ち確率は超レア現象?
ヘソは始動口1、つまり特図1の抽選ですから、当選確率は1/319.7。この内確変大当たりは59%なので、
319.7/0.59=541.8644067796610169492
特図1の確変直撃確率は、1/541.86
程度と考えられます。その逆に確変なし大当たりは41%ですから、
319.7/0.41=779.7560975609756097561
特図1の確変なし確率は、1/779.75
程度ということになりそうです。
これを元に計算すると、
- 保留1回以内で41%側を引き当てる確率:
1-(1-(1/779.75))^1 = 0.001282462327669124719461
- 保留2回以内で41%側を引き当てる確率:
1-(1-(1/779.75))^2 = 0.002563279945716358929504
- 保留3回以内で41%側を引き当てる確率:
1-(1-(1/779.75))^3 = 0.003842454963419832659636
- 保留4回以内で41%側を引き当てる確率:
1-(1-(1/779.75))^4 = 0.005119989487352606199027
となり、なんとこの定義におけるヘソ落ち可能性はたったの 0.5%
しか起き得ない超プレミアということに、、、
なりません。
ヘソ落ち確率はライト機種のオスイチ確率に近い
確率変動は全ての特図において共通で行われ、実際の当落判定は図柄変動とあわせて行われます。
乱数の決定は始動口への入賞時ですから、乱数は変わりません。が、その乱数が「大当たり」であるか「はずれ」であるかを実際に決定し、条件装置などの作動契機となるのはあくまで図柄が変動開始してから、というわけですね。
ですから、ヘソ落ちを起こす可能性があるのは「通常時に大当たり相当の乱数」である可能性があれば、同時に「通常時にはずれ相当の乱数」である可能性もあります。
エヴァ15の確変時確率は 1/99.4
とされていますから、こちらで再計算しましょう。特図1の確変なし大当たりは41%なので、
99.4/0.41=242.439024390243902439
1/242.43
程度と考えられます。これを元に計算すると、
- 保留1回以内で41%側を引き当てる確率:
1-(1-(1/242.43))^1 = 0.004124902033576702553314
- 保留2回以内で41%側を引き当てる確率:
1-(1-(1/242.43))^2 = 0.00823278925036679989047
- 保留3回以内で41%側を引き当てる確率:
1-(1-(1/242.43))^3 = 0.01232373183482265601434
- 保留4回以内で41%側を引き当てる確率:
1-(1-(1/242.43))^4 = 0.01639779968189264464605
というわけで、この定義におけるヘソ落ち確率は 1.6%
になりました。
CRフィーバー戦姫絶唱シンフォギア S
やPフィーバー戦姫絶唱シンフォギアYR
の通常時確率が1/99.9
で、この内通常時シンフォギアチャンス直撃が1%とされているので、この確率は「初代シンフォギア甘で入賞1発ラッシュ直撃よりも気持ち簡単」くらいと考えてください。
あるいは、Pとある科学の超電磁砲FSB
の通常時確率が1/239
ですから、「Pレールガンでお座り4発以内に大当たりを引く確率と同じくらい」と考えてもよいでしょう。
パチンコファンでない方向けに近い確率を調べてみたところ、1年間で交通事故を起こす確率が0.4%、チョコバット1箱でホームラン(当たり。もう1本貰える)が出る確率が約1.6%とのことでした。
滅多に起きない確率であることには変わりありませんが、なんとなく「起き得るかも」という気分になるのではないでしょうか。
ヘソ落ちは本当に不利か?
さて、本来特図2大当たりなら確変継続が保証されている機種において特図1大当たりを引き当ててしまい、通常時確率に戻ってしまう可能性があるとすれば、それはまさしく不利な抽選のように思います。しかしこれは本当でしょうか。
実を言うと、近年の機種ではちゃんと "ヘソ落ち" 対策がなされている場合が多く、今回題材としているエヴァ15も例外ではありません。ゲームフローと仕組みをおさらい
にて記載したとおり、エヴァ15ではIMPACT MODE(≒ 確変)中の始動口2入賞の最大回数を500回に変動させているのです。
ここの仕組みは正直なところ正しく理解できているか不安でして、エヴァ15の普図抽選高確率回数の変動は各特図ごとに確定(100 or 163)させていると思わしき挙動がある一方、IMPACT MODE中を条件に特図1大当たりの本来時短100回を時短500回までに変動させる、という場合分けはいまいちタイミングを推察し切れていません。ここの詳細について詳しい方はぜひ教えてほしいです。
仕組みはともかく、この通常確率で500回時短というヘソ落ち時のみの特別な恩恵について考えてみます。大当たり確率 1/319.7
で始動口2(特図2)を狙うわけですから、振分なし(100%)で確変です。さらには500回の変動で始動口2への入賞ができなくなるということは、さらに4回までの保留が入賞でき、合計504回の1/319.7
抽選を受けられることとなります。
319.7/1 = 319.7
1-(1-(1/242.43))^504 = 0.7938082380251107680235
約79%の確率で特図2大当たりを引き当てられるということは、本来のIMPACT MODE公称スペックである大当たり確率約81%よりも若干低いようです。
救済措置としては相当優秀ですが、やはり若干当たりづらいですし、仮に変動1回あたりの秒数が0.5秒と早めに仮定しても消化に250秒(約4.16分)も掛かる可能性がありますから、時速25,000発とも言われるスペックから考えると、滞在時間が通常よりかなり長くなる可能性を覚悟する必要があるでしょう。
エヴァ15を含む近年の機種がこのように対策されているとはいえ、ヘソ落ちは避けられるならば避けるべき、ということに変わりないのです。
ヘソ落ちを避けるには
ヘソ落ちを避ける方法は簡単で、大当たり後に特図1の変動で大当たりを引き当てないようにするだけです。最もシンプルな方法は「ヘソ入賞1個毎に打出しを辞め、保留を常に0個とする」です。...が、そんな遊び方ではホールが閉店してしまいます。
ですので現実的なところでは下記の2つが考えられるでしょう。
- 当たりそうな先読み演出が発生したら、打出しをやめできるだけ保留を防ぐ
- 大当たり後、始動口2へできるだけ早く保留を貯め、その後確変終了まで0個にしない(特図2の回転を止めない)
熱い先読みが来たら打出しをやめる
多くのパチンコ機種はいわゆる「先読み演出」が実装されていて、入賞時に大当たり相当の乱数が発生した時点で「当たりそうな演出」が開始されることも多々あります。
そのような「熱い先読み演出」が発生した時点で打出しをやめれば、期待どおり大当たりを引き当てたとしても後続の保留数は最小限にできます。
近年のパチンコ機種に搭載されていることが多い、いわゆる「先読みチャンスカスタム」やいわゆる「先バレカスタム」は有効に働く可能性があるでしょう。大当たり時の先読み演出占有率自体が高く設定されていることが多く、大当たり察知が容易になります。
特図2をできるだけ早く始動させる
多くのパチンコ機種は、各特図ごとに変動の優先順位や変動時間が異なります。具体的には、
- 確変中は特図1の変動を長くし、次の変動開始までに特図2の保留を貯めやすくする
- 特図2の保留がある場合、特図1の保留を変動させず優先して変動開始させる
といった仕様が(確変機能のある機種では)多く、特図1をできるだけ回転させないまさしく「ヘソ落ち対策」がなされていることが多々あります。
ぱちんこ遊技機のような技術介入性が必ずしも高くない遊技機において "上手い" や "得意" などといった熟練度を測る要素があるとすれば、こういった打出しタイミングの調整を適切に行い、有利な状態をできるだけ継続させる技量がひとつ考えられるでしょう。
どうしてヘソ落ちしちゃったんですか?
ここまで長々と書いてまいりましたが、逆に「そこまで考えておきながらヘソ落ちしたのか?」と言う当然の疑問が残ります。言い訳させてください。
なんでやろなぁ...
当選察知の難しい演出構成だった
エヴァ15の演出は非常に凝っています。一見普段どおりと見せかけて、中盤から急に期待が高まる(熱くなる)ようなものも多数あり、これは裏を返すと「先読み依存性が低い」とも言えるのです。カスタマイズ機能には「レバブルアップ」や「インパクトファッシュアップ」といった当選察知性を高めるものもありますが、これらが有効でも必ずしも大当たりに絡まないパターンが多数存在する印象です。
今回はまさしくそのような当選察知性の低い演出経由での大当たりでした。
当該の大当たりは「いきなりST」演出で、これ自体は非常に期待度の薄い演出です。
この演出において期待度が高まる瞬間はちょうど変動中盤あたりのリーチ煽り開始時で、テロップ色が赤いなどのチャンスアップがある場合に初めて「おや?」と気付くのです。
保留変化などの先読み演出なく当該変動が開始し、福音エアーギミックやインパクトフラッシュといった一発告知も当然なく、中盤まで一切のチャンスアップがなく演出が進行した為、変動開始時点で保留2個、演出中にさらに1個入賞し合計保留3個の状態で、初めて打出しを止めたのでした。
ちなみに余談ながらこの「いきなりST」はリーチ成立(テンパイ)で大当たり濃厚と説明されている解析・攻略サイトが大多数ですが、以前リーチ成立後図柄揃いせずというパターンを経験しています。大当たり濃厚は確定ではない、という注釈がまさか本当に意味を成すことがあるとは。
へソ連時点で消化を避けられなかった
特図1保留がある状態で始動口2への入賞が可能となった時点で、普段から早急に始動口2への入賞を狙うようにしています。今回も例外ではありませんでした。
しかし特図2保留がないかつ特図1保留がある場合、優先順位2である特図1保留の1つ目は当然に変動開始します。
この1つ目の保留こそが大当たりを引き当ててしまったのでした。
3R大当たりが2連続で、そして1回転で並んでいるの図
「これヤバくね?」と思う間もなく、普段は期待薄のまま長めに変動するだけだったはずののヘソ変動中、液晶は使徒襲来を告げ、シャムシエルと対峙し、右を貯めてる間にあれよあれよと大当たりへ。
初めて知ったのですが、本来初当たり想定のルート(特図1)で大当たりとなると、IMPACT MODEからでも初当たりよろしく初号機の咆哮とシンジ君の「A.T.フィールド全開!」のセリフと共に「ハンドルを奥まで回して下さい」の指示が表示されるんですね。
こうして2度目の3R獲得をし、
TOTAL 900 GETという初めて見る表示を確認し、
冒頭の画像に至ったのでした。
やってしまった。
おわり
幸いにもヘソ落ち後57回転で1/319を引き当てるという強運により事なきを得ましたが、それも踏まえて非常に損な運の使い方だったなぁと思うところです。
救済措置など遊技機メーカーさんはかなり頑張ってくれていますが、色々と勿体ない抽選結果となり、さらには打ち手自身を若干ハラハラさせてしまうヘソ落ち。改めてご注意くださいませ。以上レポートでした。
本記事の内容は第三者による検証がなく正確性に欠け、また第三者の著作物を基軸に作成したものですので、いつもの有料おまけコーナーはナシです。
なお、以後の部分にコンテンツはありませんが、無料のフォローでシユカが最近食べたココイチのカスタマイズ(約54文字)を知ることができます。
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