3分ちょうだい! の制作メモ
https://www.shimamura.co.jp/p/event/marutai-competition/
マルタイラーメンと島村楽器のコラボでの、テーマ曲コンペに応募してみました。
結果。
特別賞 “出来上がりが楽しみで”賞
をいただきました!
ちょっと時間がたってしまったので
いろいろと制作時を思い出しながら、考えていたことのメモを書き綴っていきます。
テーマに対してどう戦うか
ボーカル楽曲 / 3分以内
お一人様(1組)1曲
女声ボーカルキーレンジ
採用作品は女声ボーカルが歌唱します
明るく軽快(ポップやロック調など)
『マルタイラーメン』のスープの優しさと温かみを連想できる
『マルタイラーメン』の麺のコシと歯ごたえ、豊かな麦の風味を連想できる
下記リンクよりダウンロード可能な「マルタイラ~メン♪」ジングルは楽曲制作の参考やサンプリング音源として自由に利用可能
こちらが提示された要件です。
スープのやさしさと温かみを連想できる??
面のコシと歯ごたえ、麦の風味を連想できる??
とりあえず、参考にしていいというジングルを聞いてみます。
「♪マルタイラーメン~」
このジングルを軸にロックやポップを仕上げるのは難しい……
と言うところで記載の要件からピックアップするのは
- 女性ボーカルアレンジ
- 誰が歌うかわからないのであまり複雑じゃなく、音域も狭めでいく
- 明るく軽快(ポップやロック調など)
- ポップを基軸にギターでロック感を出す
- ボーカル楽曲 / 3分以内
- 「~ラーメン3分、曲一流~」というテーマに沿って3分ぴったりで仕上げる
この3つの要件を軸に、
あとはアレンジの段階で多少ラーメンの温かみが出たらいいなと言う方針で進みます。
曲のテーマを決める
受賞作品を西田圭稀氏の音楽制作チームによる作詞、歌唱、アレンジ、編集を経て「『マルタイラーメン』公式PRソング」として公開
募集要項には、作詞とアレンジも向こうでやるということだったので
歌詞にテーマ性を持たせる必要がない。
なんならアレンジも細かくこだわったところで、どうせリアレンジされるのであまり意味がない。
つまり、曲の格子だけで
強いインパクトを残しつつテーマ性伝えるくらいじゃないと、
コンペには勝てん!
ということで、独自のテーマ設定を練りました。
そのテーマこそ
「ラーメン視点の曲」
マルタイラーメンの気持ちになって、想像力を膨らませた結果
「3分、3分だけ待ってくれればウメェ飯を食わせてやる!!」
という気持ちになり、
ふとギターをもってふわふわ弾いて考えをまとめていると
「3分ちょうだい!!」
というフレーズ(ほぼリズムだけ)が出てきました。
ここまでくれば曲のテーマは出来上がったも同然です。
頭の中でストーリーを組み立てます。
- 腹をすかせた子供たちがくる
- どうにかうまい飯を食わせてやりてえから準備する
- 子供たち「まだー?おなかすいたー!」
- マルタイラーメン「あと少しだ…湯で時間3分ちょうだい!」
…完璧です。曲のテーマが出来上がりました。
曲を作る
あとはまあ、ノリと勢いでガっと曲を作っていきます。
フックとなる「3分ちょうだい!」のリズムと大まかなメロが決まりましたが
明らかに浮かんだメロはサビはじめには合わない感じだったので、
サビ終わりやイントロの印象付けたい部分に使う方針として
同様に「3分ちょうだい」を印象付けられるサビメロを作ります。
こういうテーマ曲で複雑なコード進行をするのも良くないので
シンプル&キャッチー を心がけてサビの進行とメロを作ります。
同じメロ・歌詞を執拗に繰り返すことで、聞き手にウザいくらいに印象付けます
そしてサビの最後にさっきのフックとなる部分をつけて、サビ全体を印象付けます。
そのうえで、ある程度曲だけでテーマ、ストーリーを伝えるべく
起承転結に分けてテーマを作りこんでいきます。
起:イントロ
「3分ちょうだい!」のフックでインパクトを植え付ける
承:Aメロ
ストーリー的には重要度が低いので、あまり展開させずにシンプルに平坦に流す
転:Bメロ
「腹が減ったぞ」という子供たちの雰囲気を醸し出すため、少しダークにする
結:サビ
テーマとしての「3分ちょうだい」を前面に出し、軽快で明るい雰囲気にする
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