雑記:ストレスとの付き合い方
普段視聴しているラジオポッドキャストにて、
「ストレスをストレスで制しがち」
というトピックがあがりました。いわゆる「嫌なことがあったからヤケ食いする!」ってやつですね。
経験から「これが一番身近でハマりやすいストレス循環だよな~」となったので、思ったことを色々書きます。※あくまで一個人の考えです!
不快ストレスと快ストレス
一般的にストレスと言えば、不快な方を指すとおもいます。
身体的なものなら「空腹、寒い・熱い、痛み」
精神的なものなら「悲しい、辛い」など。
その反面、「うれしい、楽しい」と思うこともストレスであるということはよく知られていると思います。
この精神的な「快ストレス」が実は厄介なんじゃないか?という実感です。
娯楽もストレス?
不快なストレスを抱えていると、快ストレスを得ようという動機が強くなります。一般的には娯楽がスタンダードな手段かと思います。
抱えている不快ストレスが強いほど、快ストレスに依存しがちになります。嫌なことは頭から追い出したいので…。
そして、快ストレスを得られる機会を日常にどんどん増やして、スケジュールがぎちぎちになっていきます。
それが続くとどうなるかというと、いつの間にか娯楽が目的化されてしまうんですね。
「楽しむために娯楽をする」のではなくて、「快ストレスを得られる行為という認識で娯楽をする」ように……仕事と変わらないじゃん!
すると、
2つのストレスの境界が曖昧になっていきます。
そして、快ストレスすら不快ストレスと変わらない負荷が身体にかかるようになります。もっと言うなら快ストレスのはずなのに不快ストレスと同じを感覚を得るようになってしまいます。
気がつけば、「なんもしたくね~」無気力状態になりやすくなっています。
身体的な不快ストレスなら、酒や煙草、寝不足などが課題としてあったとしても、解決策もわかりやすいんですが、
無気力状態になる前に、精神的な快ストレスに頼りすぎないようにするのはなかなか難しい…というわけです。
ストレスを感じるのも、解消するのも自分次第
じゃあ娯楽や快ストレスを得るのがよくないのかと言えばそんなことは全くなくて、「不快ストレスを快ストレスで紛らす」という1つの行動のみし続けていることのほうが問題なんだと思います。(不快ストレスを解決する目処が立っているなら、その限りではないですが!)
「そもそもなぜ自分はイライラしているのか」
「不快ストレスに対して、他に取れるアプローチはないのか」
よく観察したり、正体を明確にするだけでも、気の持ちようはだいぶ変わりました。
自分の場合は、気の重い予定が近づくとイライラしがちなので、
「気づけば予定が近かったけど、済めばすっきりする」
「勝手に不安に思ってるけど、上手く行かなかったとしても次に活かせばいい」
「日が落ちてて寒かった! あったかくしよう」
といった具合に、まず原因を明確にしています。
考えた上でそれらが不明瞭だったり、現状すぐに解決できないなら、あまり気にしすぎないようにしています。
軽視されがちな"自傷"によるストレス
でも不快ストレスの原因が環境や人間関係などの外的要因だった場合、解決までのコストが高くて難しい…。
かと言って、外的要因以外にストレスがまったく無いのかと言えば、そんなことはないな~と思います。むしろ自分でストレスを作ったり、増長しがちだということに、最近ようやく気づきはじめました。
例えば、
「寒い」
という身体的ストレスを放置してるだけでもわかりやすくイライラすれば、
「またできなかった」
「すごい人に比べれば自分なんて…」
といった具合に、謙遜の延長で貶し癖がついて、心身ともに自傷していたんですね。
些細なことかもしれませんが、些細だからこそ日常で繰り返ししがちな行動なので、積もっているマイナス総量も地味に大きい…。外的要因のストレスにかこつけて増長しているパターンもあり、無意識の内に自分のせいにしなくていい部分も自分のせいにしていたりします。
なので、これをクリアすることによって得られるリターンが大きかったです。
気をつけるようになってから、普段の心持ちがだいぶ楽になりました。
「マイナスをゼロにする(≒ストレスを溜めないようにする」ことの大切さが身に染みた体験でした。
自己批判も見方を変えれば
貶し癖もすぐにやめるのは難しいんで、自分は視点を変えてみました。
何度も繰り返すようなら、現状の自分に満足していないことの裏返しだと考えています。
なので、できない自分を責めるのではなく、満足していないのなら満足できるようよくよく分析しています。
「またできなかったけど、やり方が合ってなかったかも」
「やる気のサイクルが来てなかっただけで、長期的に見れば問題ないな」
「律儀に気を落としてるけど、そもそもこれを目指すのは自分にとって本当に重要か?」
「これができる事実は変わらないから、わざわざ自分を貶す必要もないか」etc...
自己批判や貶し癖は、癖になりやすい故に「お手軽に自尊心を削ぐ落とし穴」な気がします。誰も得しないし…。
落とし穴を避ければマイナスはゼロに、埋めて育てればプラスにできるので、まずは自覚することが大事かも。
自己"改造"せず、"操縦"する
結局の所、自分の気が進まない物事を我慢し続けて取り組んでも、できないものはできない(≒負荷が大きいので続かない)という気づきが一番大きいです。
むしろ「自分」の性質を理解し、受け入れ、それにあわせて動かすことが大事だと思います。
余裕がないデバフを認める
こうした内省をしたり、実行に移せるようになってきたのも、わりと最近になってからだったりします。
ストレスが溜まってる時は精神的に余裕がないので、考えようという気力がまず湧かない…。それでも焦りだけは強いうえに、身体は無気力で故障してついていけない…という、まさに負のループにハマりがちに。
「ストレスは溜まるとなかなか抜けない」「ストレス溜まったデバフ状態なんだな」と認識するだけでも、無用なストレス増長を抑えられるはず。
さいごに
冒頭で出したラジオポッドキャストは『みんなの才能研究所』というタイトルです。
ここまで読んだ人なら興味をもって聴ける内容かと思いますので、気が向いた時にぜひ。
この記事にはコメントできません。