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カメラの記事 (3)

平面撮影セット

いろいろあると思いますが、うちはこれです。

3年くらい前に作って今も便利に使ってます。

置いて撮る

三脚で同じことをやろうとするとどうしても床の振動によるぶれに悩まされてしまうし、机の上にがっちりした垂直撮影台を設置するスペースもなかなか…というわけで思いついたのがこの方法でした。構図が限られてしまうのが悩みどころではありますが、紙や布のような平面を撮るには快適そのものです。

レンズはほとんどMacro-Topcor 30mm F3.5で、たまにNikon Plan Apo 4xという顕微鏡用の対物レンズでキレキレの写真を撮ってみようと思うくらいだったりします。RMSマウントなら他のレンズでも収まってくれるので安心ですね。ただ、あまり高倍率になってしまうとピント合わせがシビアだったり、リングライトの光が届かなくなってしまったりなのが難点かな…。

構造としては今見てもなかなか強引でめんどくさい感じで、間違っても人におすすめできるようなものではないよなぁと思ってしまいます。力業で2つのリングを接着してたり、オークションでしか買えないようなパーツを使ってたり…振り返るとなかなか大変なことをしていたんだなぁと思ったりも。手間としても精度としても設計図書いて業者に依頼した方が安かったかもしれませんね。

苦労したのはレンズの繰り出しの他に、透明な筒を上下させて被写体との位置を調整することでピントを合わせる機構を組み込んだところだったりします。軽い気持ちで組んでみたのに、まさかヘリコイドを2つも使うことになってしまうとは…。雪の結晶を撮るために作ったはずなのですが、まだクリティカルヒットと言えるような結晶は撮れてません。雪の結晶は大がかりなセットを用意した方がいいのかなぁ~。

リングライトはAmaran HC100というのに棒を付けて使ってます。どうやらもう売ってないようなので、壊れた日には組み直しが必要になるかもしれません。

おまけ

忘れないように組み合わせを書いておきます。

もう少しお手軽な方法があったら教えてもらえるとうれしいです。

マウント側から順番に

  • Pixco ヘリコイド付きマウントアダプター M42-FX
  • BORG M42延長筒S(4531)
  • BORG Cマウント→M42P1AD(7527)
    (接着)
  • マルミ ステップアップリング 46→49
    (ここで内側と外側に分かれる)

内側

  • YASHIMA Cマウント中間リング 40mm
  • YASHIMA Cマウント 対物レンズ鏡筒枠(C→RMSアダプター)

外側

  • マルミ ステップダウンリング 49→46
  • 八仙堂 継手リング メス−メス 49mm
  • ASAHI PENTAX M42 リバースアダプター(49mm→M42) ※
  • Pixco M42 ヘリコイドマクロチューブアダプター 17mm-31mm
  • BORG M42延長筒SSS(7858) ※
    (接着)
  • リングライト Amaran HC100付属 固定リング 58mm
  • BORG M42延長筒SSS(7858) ※
    (接着)
  • 透明アクリル筒 直径50mm、長さ20mm
    (接着)
  • マルミ ステップアップリング 46→49
  • マルミ ステップアップリング 49→67
  • マルミ ステップアップリング 67→72
  • ゴムチューブを切って丸めたもの


現在は入手困難です。オークションなどを探ってください。

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夢見る2倍マクロ

文房具撮影用マクロレンズとして長いこと使ってきたtouit 50mm F2.8の入院と入れ替わるようにしてやってきたのが、老蛙ことLaowaの65mm F2.8 2x Ultra Macroでした。

細くて長い

またの名をCF 65mm F2.8 CA-Dreamer Macro 2Xと言うそうです。何が違うのかはよくわかりませんが、夢見る2倍マクロ。その気持ちは伝わりました。

細くて長いレンズで、オートフォーカスはありません。手でリングを回して絞りダイヤルを回して良さげなところに合わせるという昔ながらのマニュアルレンズです。インナーフォーカスになっていて、リングを回しても筒がびょーんと飛び出すことはなく、マクロ撮影時にはとても楽です。回転の感触は少し重めですが、マクロレンズのピント合わせはシビアなのでこのくらいがちょうどいいでしょう。

ところで2倍って何?

今のデジタルカメラの中には昔で言うフイルムの役割を果たすセンサーというものが入っていて、カメラの世界ではセンサーのサイズと同じ大きさの被写体がすっぽり収まるのが等倍(1倍)ということになってます。センサーサイズが横1cmなら等倍(1倍)は現実の横1cmがすっぽりと収まる範囲と…。投げやりな話ですが、フイルム時代を引きずってそういうことになっているので仕方がないのです。

センサーにもいろんな大きさがあって、そこそこいいカメラの場合でざっくり言うと横36mmのフルサイズ、横23.4mmのAPS-Cサイズ、横13.2mmの1インチサイズが主流で、各社微妙にサイズが違ってたりもします。それはいいとして、同じ等倍(1倍)でもセンサーの大きさによって等倍が示すサイズがバラバラというのがめんどくさい話でね…。

めんどくさいのでマクロ写真を撮る人の中には何倍という表現を使わず、FoV(Field of view:視野、画界)として画面の中にスケールを入れてサイズを表現している人もいるくらいです。頭の中にはなつかしの曲が流れてしまうんですけどね。

https://www.youtube.com/watch?v=mCiOuqZIiPg


うちのX-T2はAPS-Cサイズで横23.6mm、今回のLaowa 65mmもAPS-C専用設計ということで、等倍(1倍)の場合はうちの机にあるシャープペンを横23.6mm…約2.4cmまで拡大して撮影することができます。ところがLaowa 65mmは等倍を超えて2倍まで拡大することができるのです。2倍ということは横11.8mm…約1cmの大きさまでガツーンと。ニコンの人にとっても名実ともにマクロレンズ(※)。小さいようでドーンと大きい2倍の世界をじっくりお楽しみいただけるのではないかと思います。

横1cmの世界をパソコンやタブレット、スマートフォンの画面で見たり、テレビやプロジェクターに写したり、思い切って大きく印刷して額に入れてみたり…それぞれ好きな鑑賞方法で楽しむのがいいと思います。自分が撮ったマクロ写真、ちゃんと印刷したことないんだよなぁ~。



ニコン的には原寸大(等倍)以上を撮影できるレンズをマクロレンズと呼び、原寸大(等倍)を超えることができないレンズをマイクロレンズと呼び明確に区別しています。Laowa 65mmは2倍まで撮影が可能なことにより、このニコン的な厳しい定義においてもマイクロレンズではなくマクロレンズに該当します。やったね。

色、解像力、ボケ味

もうこれはいろいろ言うよりも見ていただいた方がいいでしょう。シャープペン10本勝負!でも第0回の途中からずっとこのレンズで撮ってます。

「10」と書いてある写真は金属定規で、2倍で撮った後に切り抜いて拡大したものになります。等倍にしても2倍にしてもこの解像力はそうそう出せるようなものではなく、マクロ域優先設計とAPS-C専用設計が効いているのかなと思ってます。解像力としてはF4がピークで、以降は絞るほど落ちているように見えますね…。色収差はかなり少ないと言っていいでしょう。F2.8(開放)とF4では少し周辺光量落ちが気になるので、総合的に安定した描写が欲しい場合はF5.6が良さげです。

被写体から2~3m前後できれいに撮れるように調整されたポートレート用のマクロレンズとは異なり、あくまで等倍や2倍のマクロ撮影に最適化されたレンズです。遠くの景色はやや弱い印象ですが、付属のレンズフードを使うともう少し良くなるのかな…。

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撮影機材について

カメラとレンズの話です。

カメラ:富士フイルム X-T2

黒くてごっついカメラです。富士フイルムのXシリーズは絞りとシャッタースピードのダイヤル操作が魅力的で、X-E1から使ってます。X-E1からX-T2にしてマクロ撮影時に頭の出っ張りが邪魔になるんだろうなとは思ってましたが、X-E3を待ちきれずに手を伸ばしてしまったのです。

X-Proシリーズと並びフラッグシップ機の一翼を担うだけあって機能面では抜群で、特にカードスロット×2、UHS-II対応、ボタンのカスタマイズ、ジョイスティックの扱いやすさはありがたいです。アップデートで追加されたフォーカスブラケットも重宝していて、等倍前後のマクロ撮影における焦点深度合成用の写真がボタン1つで撮れるようになったのは本当にうれしかったです。あとはサムネイル表示時に選択した写真が大きく拡大されて周囲にある写真が見渡せなくなってしまうのが気になるところ…。老眼に優しいのはありがたいことですが、せめて切り替えられるようにしてほしかったな。

レンズ:いろいろ

ズームレンズ

標準ズームはすっかりXF16-80mmにまかせっきりになってます。間合いが楽で画質も必要十分、いいレンズです。望遠ズームはXF55-200mmです。ショッピングセンター内のプリキュアショーではキャラクターの全身から上半身くらいまでちょうど収まってくれるくらいの間合いで、うまく構図が決まるとうれしいです。欲を言うともうちょっと望遠側の画質が欲しいぞ…300mmくらいまで伸びてくれるとうれしいぞ…。

単焦点レンズ

Touit 12mm、Touit 32mm、Touit 50mmマクロの3本セットです。どのレンズもコントラストが良く、ビシッと写ってくれます。さすがツァイスです。富士フイルムの単焦点レンズも1本くらい欲しいんですけどね。気になるのはXF80mmマクロと90mmです。

マクロレンズは普通のマクロレンズの他に古いMFマクロレンズが何本かあり、高倍率マクロ撮影用に引き伸ばしレンズ、産業用レンズ、顕微鏡用レンズなど、何やら怪しげなものがいろいろそろってます。文房具の細かいところをしっかり撮りたくて…そこそこ鑑賞に耐えるような写真が撮れるようになったのはほんの1、2年前の話です。

三脚:ベルボン SX-601B

中古で5000円くらいで買った古い三脚です。3つの脚が連動して開閉してくれて、開脚角度が自由自在で少々無理な撮影も可能。そしてずっしりと支えてくれるありがたさ。今の三脚にはなかなか見られないもので、非常に重宝しています。エレベーター周りがもう少ししっかりしてるとうれしかったのですが、そこはわがまま言わないことにしましょう。1本目が壊れてしまい、現在2本目です。先を見据えてあと2本くらい確保しておくところかなぁ~。

雲台:マンフロット 405

三脚の10倍くらいの価格の雲台です。思い切って奮発しました。ハンドルをぎゅっと回して大きく動かして、ツマミをクルクル回して微調整。普通の三脚で微妙に位置合わせができず苦労していたことが簡単にできてしまいます。位置合わせが非常にシビアなマクロ撮影時は本当にたまらないですね。撮影時間が大幅に削減できてラクラクなのは言うまでもありません。ギア雲台最高ですよ。

ベローズ:ニコン PB-4、ニコン PB-6

安定した高倍率撮影において必要不可欠なのがこのベローズという蛇腹のような装置です。レンズとカメラの間の距離を調整して撮影倍率の調整、カメラと被写体の間の距離を調整してピント位置の調整ができるようになってます。撮影倍率が高くなると被写界深度が紙一重どころではないくらい薄くなってしまうので、これを使ってピント位置を調整しながら30枚も40枚も撮って1枚の焦点深度合成画像を作るのです。見た目の威圧感で難しそうに見えますが、使ってみるとどうってことないんですよ。カメラもレンズも撮影機材も自分が楽をするために買うんです。

撮影台

レンズキャップにマイクロステージをネジ止めして、MFのマクロレンズに取り付けたものを使ってます。撮影台の高さはマクロレンズのヘリコイドで調整できます。レンズとしても撮影台としても使える便利なマクロプラナーCですが、Touit 50mm導入以降はレンズとしての出番が減り、ここ数年はすっかり撮影台と化しています。ツァイスの人が見たら怒られるんだろうなぁ~。マイクロステージは撮影倍率が5倍以上になり、ベローズでピント位置の微妙な調整が難しい時に使ってます。中古を探して買うのがおすすめです。

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