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2020年 05月の記事 (3)

今後の新作リリース予定など

しばらくはインプットの期間

こんばんは。クアトロです。
今回は今後の新作リリース予定についてお知らせします。

先日エアコミケが終わり、サークルとしても落ち着いた今日この頃ですが、今後の新作リリースは7月以降になるかと思います。

その新作というのは、以前ツイッターでチラリとお知らせしたかもしれませんが、サークルでは初となるオムニバス作品です!

具体的には6名の声優様をお招きし、3つの台本にそれぞれ2名ずつ出演頂きます。
しかも、今回は耳かきパートがありません!(ありません...ありません...セルフエコー)

じゃあどんな作品なのよ?って話ですが、皆さんが大好きな『囁きメイン』の作品となります。
独立した3つのお話で演者さんに片耳ずつ、あるいは両耳から囁かれる...という作風です。

・1つは姉妹による囁き添い寝モノ(王道)
・1つは”善良な”囁き妖怪に遭遇するというモノ(ちょいメタ)
・1つは架空のお店で囁きリフレを受けるモノ(催○風)

といった感じです。
合計で1時間強になるのではないかと。
まだ出演声優様については公開出来る段階ではないので、もうしばらくお待ち下さいね。

特に目新しい情報がないのも味気ないので、今頑張って描いているイラストをチラ見せ!

セクスィーなイラストになる予定ですが、全年齢作品です。


秋以降は?

今のところ秋M3が開催されるという前提で制作を進めています。
秋M3で全年齢とR-15の計2本

冬コミも開催され、サークル参加する前提で動いていています。
こちらも2本の予定です。(1つは全年齢、もう1つは未定)

もし制作状況に余裕が出来た場合は、ワンコイン企画作品をどこかにねじ込むかもしれません。
が、今のところ案がないので、やはりしばらくはまったりしたいと思います。


ご依頼の受注は?

台本作成、ノイズ処理、音声編集について5月以降受注を開始するとお伝えしていましたが、まだ正式に始められる準備が整っていませんので、6月以降に正式稼働になると思います。

もし現状で私にお手伝いできることがありましたら、DMでお問合せ下さいませ。

ご依頼料についてはこちら

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「同人音声の制作に興味がある」という方へ-その2-台本詳細編

台本をどう書けばいいのか

こんにちは。クアトロです。
昨日の記事で「台本は企画とあなた次第...」と書きましたが、具体的にどう書いたらいいのか分からない!という方向けの記事です。
基本的な台本のルールや構成は昨日の記事を読んで頂くとして、今日はお話の進め方や広げ方について考えます。

台本(お話の進め方)

台本は小説などと違い、ト書き以外は基本的に台詞しかありません。
そこで台詞とト書きを交えながら、状況や動作を表現する必要があります。
(ト書きとは台詞以外の演者の動作や効果音などの指示を書き込む事)

ですがここで問題なのは「台詞で説明し過ぎない事」です。
例えば演者が「背後から正面に移動して聴き手に抱き着く」というシーンがあったとしましょう。

<よくない例>

(位置◯に回り込み抱き着く)
(演者が動作する足音)
「じゃあ、後ろから...正面に回って...ほら、正面に来たよ。そしてー、えいっ!抱き着いちゃえ!ぎゅー!」

一見簡潔に見えて、状況も分かるからいいじゃないかと思うかもしれません。
ですが、実際にそんな事を言いながら抱き着くシチュエーションがあるでしょうか?
あまりないと思います。

つまり、より現実に近い書き方でシーンを表現するのが望ましいです。

<よい例>

(位置◯(ここでは正面)に移動しながら)
「じゃあ...。」
(演者が正面へ回り込む足音)
(笑い声の位置で正面に来たという情報を聴き手に与える)
「ふふっ♪」
(演者が更に近付いてくる足音)
(位置◯(ここでは正面のマイク直近)に移動しながら)
「ぎゅー!」

これでどうでしょうか?
台詞数も少なくなり、より簡潔にユーザー様に状況を理解してもらえるようになるのではないでしょうか。


もう1つ問題と言いますか、注意する点があります。

「聴き手の意思をオウム返しし過ぎない事」です。

シチュエーション音声作品は演者しか喋りませんから、聴き手の意思を実際に聴いているユーザー様に伝えるのはそれなりに必要な事です。
ですがここでオウム返しを多用してしまうと、会話が不自然であり、上で書いたように説明し過ぎになりがちなのです。
ただしオウム返しが駄目なのではありません。
ですが長い台詞で聴き手の意思を演者が言ってしまうのは、聞いていて違和感を覚えます。時と場合を考えて上手く使い分けましょう。

例えば「勉強を教えてもらう聴き手」が居たとします。

<よくない例>

「さあ始めるわよ!」
「え?鉛筆を忘れたから始められない?だから貸して欲しい?」
「もー分かったわよ、これ使いなさい。」

これを台詞として聞いたらどうでしょう?
2段目がオウム返しで、しかも長くて会話がダレがちです。


<よい例>

「さあ始めるわよ!」
「え?鉛筆忘れた?」

「もう、何しに来たのよ...」
「あー分かった分かった、貸してあげるからこれ使いなさい。」

鉛筆を忘れた事と、貸して欲しい事を分けて表現しています。
これで会話にリズムが生まれます。

そうです。
台詞は「会話のキャッチボール」と覚えておきましょう。
ポンポンポンっとリズムよく、それでいて状況をしっかり理解しやすく書く事で、上手にキャラや状況を活かす事が出来ます。

上記の2点を意識して書いていけば、自然な台本が出来上がると思います。



お話の広げ方について

これはですね、端的に言うと経験と表現力です。
私自身まだまだな訳ですが、経験は書いて書いて慣れるしかないです...。

あとはキャラ設定がどれだけ詳細に描かれているか、によっても分かれると思います。
このキャラならここを趣味とつなげて...とか、ここはちょっと冷徹に...とか。
なので、台本を書くあるいは依頼された場合は、可能な限りキャラ設定を詳細に聞き出し、深掘りしておきましょう。

上でも記述した通り、台詞は会話のキャッチボールです。
こう投げかけたら聴き手はこういう事を言うだろう、こういう気分になるだろう、だから次の台詞はこう...という風に、上手くキャッチボールが出来ればスラスラと台詞も出てくるはず...です。
これは私だけかもしれませんが、キャラが出来上がっていると勝手に聴き手と会話をしてくれるので、それを文字として打っているだけなんですよね...。

少し話が逸れました。

次に表現力についてですが、これはもうひたすらインプットしていくしか方法はないとさえ思っています。
つまりどういう事かと言うと、他の方が制作した音声作品や小説などから得るしかないと思います。
そのままパクるという意味ではないです。
ご自身の持っている経験と得た表現を組み合わせる事で、初めて幅が広がると言えるでしょう。

ゼロから表現力は生まれないのです。
ですから学べる事は貪欲に吸収し、ご自身のモノにしましょう。



台本を書く上で気を付ける事やコツあれこれ

ザックリ箇条書きしていきます。
※一部はあくまで私の場合なので参考程度に

・キャラの一人称/口調を崩さない
・台詞の語尾は連続して同じ語尾を多用しない
(~でしょ?~でしょ?~でしょ?と三行同じ語尾だと違和感が目立ちます)
・すべて説明せずある程度聴き手に想像させる事もあり
(と言うかこれが出来ないと過度に説明しがちになる)
・可能であれば自身がキャラに成りきる
・聴き手にあまり濃いキャラ付けをしない
(聴き手の癖が強いとユーザーが感情移入しづらい)

等々...
まだ他にもあるかもしれませんが、今思いつくのはこれくらいですね。

と、長々と書きましたがこれらは台本を書く上での基本のキだと思っています。
もし内容が分かりづらいよーという方がいらっしゃいましたら、TwitterのDMにお寄せ下さい。

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「同人音声の制作に興味がある」という方へ-その1-企画、台本、イラスト編

同人音声を制作したいけど...

こんばんは。クアトロです。
今日は同人音声に興味があるけど、先ず何をどうすれば良いか分からない...
という完全に初心者さん向けのお話をします。

何故なら...私自身が知識ゼロから制作に着手した経緯があるからです。
そんな方々のお力になれればと思い、つらつらと綴ります。
たぶん長くなるので、興味のある、時間のある方は見ていってください。
※あくまで個人的な制作裏話ですので、絶対にコレ!というものではありません


音声作品の制作に最低限必要なモノ

・企画/企画者様
・台本/シナリオライター様
・絵/イラストレーター様

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・演技/声優様
・編集/音響編集者様


企画/企画者様

先ず音作品を制作するにあたり、「こういう作品を作りたい、舞台はこうで、キャラはこんな性格で、ここにASMR要素を入れて...」など、台本を作成するために必要な「条件」を立案します。

キャラの設定は細かければ細かいほど、台本作成の際に表現や台詞まわしの幅が広がるので、そのキャラを本当に産むつもりで設定しましょう。

とは言いつつも、私の場合は自身で台本を書くので、性格や容姿、趣味程度しか書き起こしません...。


台本/シナリオライター様

話の大筋、キャラ設定が明確になったら、台本を書きます。
あるいは書いて下さる方を探します。
最近はTwitterなどでシナリオライター様がご依頼の募集をされているので、比較的探しやすいのではないかと思います。
※私は台本作成のご依頼をした経験がないので、そこには今回触れません

自身で書く場合は、まず企画した案に沿ってザックリと章ごとに、タイトル/舞台/時刻などを書いてしまいましょう。
ここで言う「舞台」とは、聴き手の部屋なのか相手の部屋あるいは屋外なのか等です。
また「時刻」は朝昼夜等、後々編集で環境音を入れたりする目安になるので入れた方がいいです。
「舞台と時刻」これは編集に役立つだけでなく、演者つまり声優様にもそれを意識して頂く事でより表現力につながると思っています。

では本文の作成の話に入りましょう。
まず書く以前に台本の見やすさ、「フォントやフォントサイズ」に気を付けましょう。
書いている本人は何を書いているか理解しているので読み間違いや見づらさはないかもしれません。
ですが、実際にそれを読んで下さるのは声優様です。
見づらいと読み間違いや、読み直しの可能性が高くなり、声優様の負担を増やしてしまいます。
そこで、フォントとフォントサイズでどれだけ見え方が違うか比較してみましょう。

以下は左からBIZ UDゴシック12→MSゴシック12→MSゴシック10.5

フォントサイズが標準の10.5では小さく、マイクに近付いて演じる声優様には見えづらい場合があります。
またMSゴシックの字体は濁点と半濁点の見分けが付きにくい事があります。
そこで、とある声優様推奨のBIZ UDゴシックをメインに使う様にしています。
フォントサイズは最低12と覚えておくといいでしょう。
声優様によっては○○サイズ以上推奨とHPなどに記載があるので、しっかりと確認しておきましょう。

上記画像の中に円を中心とした数字が書いてある画像があります。
これは、数字で位置を指定する事で、その位置/距離で台詞を読んでいただくためのものです。

「マイクの右」と指定するだけでも構いませんが、バイノーラル収録を活かすためには距離感も必須となります。ですので、「この距離で話している」というのをより明確にするため、細かく位置指定される事をお勧めします。

ここで注意が必要な事があります。
声優様によっては簡易防音室を使っていらっしゃる方もおられます。
ですが、防音室の大きさによっては距離が取れない事があります。
遠くから台詞を呼びかけるように読んで欲しい場合は、編集で音量を調整してもらうなどして対応してもらいましょう。

ここまで台本の書き方の基本的な事を書きました。
あとはどう物語りを書くか、企画内容とあなた次第です。


絵/イラストレーター様

販売ページに表示される絵はとても重要な、作品の顔です。
なくても販売サイトへの登録は出来ますが、やはりないものは興味を持ってもらえません。なので最低限、作品のロゴだけでもあるとないとでは違うと思います。
ですが、やはり作品の顔と言っただけあって、かなり重要な一面を持っています。
何故なら、ユーザーさんは耳での試聴より先に、目から作風の情報を得るからです。
そこで興味を持ってもらえなければ、試聴すらしてもらえない...なんて事も。

ですので、絵はイラストレーター様に描いて頂くのが一番いいです。
もちろんご自身で描く事が出来るのでしたら、それでも全然構いません。
作風をひと目でイメージしてもらえるような絵を用意しましょう。

イラストレーター様にご依頼する場合ですが、多くの方はご依頼料を公表していません。
何故なら、絵の構図やキャラ数、イラストレーター様によっても料金が異なるからです。
なので、いわゆる「相場」というものは、あってないようなものと思っておきましょう。

もし料金を先に把握しておきたい場合は、いきなりご依頼メールをするのではなく、「お見積りのご依頼メール」をしましょう。
その際、以下を参考にされるとイラストレーター様にも伝わりやすいかと思います。

・サークル:
・依頼主:
・販売サイト:
・ジャンル:
・タイトル:
・作品概要:
・用途:
・サイズ:○○x○○px
・解像度:350dpi
・納品形式:
・構図:
・希望納期:
・予算:お見積り希望
・お支払方法

必要に応じて項目を追加したり、削ったりすれば大抵のメールにて使えると思います。

ここで重要なのが構図です。
構図というのは、絵の中のここにキャラがいて、どんなポーズ(例えば寝そべっていて/ぺたんこ座りをしていて等)をしているのか、というものです。
頭ではイメージ出来ても、伝えるのが難しい...という方が多いのではないでしょうか。
私は大まかな構図を描いてお渡ししていますが、描けない方はフィギュアで参考写真を撮ったり、参考画像(著作権に注意)を用意してお渡ししましょう。細かい指示がある場合は、その画像やメールに書き込みましょう。

と、今回はここまでにしておきます。
もし何かご質問などありましたら、TwitterのDMにお寄せ下さい。

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