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2023年 03月の記事 (2)

2023年3月13日 マスクの着用が個人の判断に委ねられました

マスク着用が個人の判断にゆだねられるようになりました
恐らく今日が感染症界隈にとって歴史的なターニングポイントとなるでしょう

日本では一度もマスク着用を法的に強○されたことはなく、国からのお願いだけだったのですが、国の言うことには従う民度の高い日本人はマスク着用を徹底しました

お陰で2020年と2021年のインフルエンザ罹患者数は激減し、マスク着用が甘くなった2022年には増えてきました(と言ってもマスク未着用の2019年までと比べるとまだまだ少ないです)

また、小児科で流行する手足口病は人との接触を極端に避けた2020年はほぼ見ませんでした
2021年は夏に緊急事態宣言が出ていたため、接触が減っていましたが、接触機会が増えた10月11月に増えました
2022年は緊急事態宣言どころかまん延防止措置も無かったため、夏場に流行しました


国民の大半がマスクを付けたり、接触を控えるようにすれば、感染症は大幅に減らすことが出来ると証明された結果になりました



ワイドショーではマスク着用どうするの? みたいな番組をやっていましたが、コロナの陽性率は東京で5%を切っていました(3月10日時点)
インフルエンザも減っているので、現時点では外しても大丈夫・・・と言いたいところですが、この季節は日本独特の「スギやヒノキの花粉によるアレルギー疾患」がありますので、該当する人はマスク着用しないと仕事に支障が出てきます
今年は花粉の飛散量が過去10年の中で見てもかなり多いらしく、運営のようにハウスダストアレルギーを持っている人も反応します(飛散量は車のフロントガラスを見れば一目瞭然だと思います)
スギやヒノキの花粉によるアレルギー疾患はゴールデンウイーク明けぐらいまで続きますので、本格的にマスクを外し出すのはゴールデンウイーク明けになるのではないでしょうか?

また、日和見する人も多く、某テレビ番組の調査では現時点で
外す:外さない:様子見=12%:46%:42% と出ていました

しばらくはマスク着用していると思いますが、6月になって暑くなってくると外す人が続出してくると思います
感染状況を見て、必要時はマスクの着用をお願いします


AIによる予想では、ゴールデンウイークと夏休みにコロナ感染の山が来ると出ていました
ワクチンもしばらく無料で打てますので、打てる機会があれば打っておきましょう


全国旅行支援が延長されるとの話ですが、現時点と同じだとすると、ワクチン接種しておいた方が良いという結論になります



運営の予想では
3月時点では花粉症もあり、圧倒的多数がマスクを着用している
5月にコロナが五類感染症に移行&花粉症症状が緩和し、装着する大義名分が無くなるため、外す人が増える
6月ごろ 暑くなってきて外す人が更に増える
8月ごろ コロナの感染拡大で入院調整が必要になるが、まん延防止措置も出ないだろうし、暑いので一度外した人はマスクを外したままでしょう

恐らく9月ごろにマスクを付けたままの人と外す人の二極化すると思います

過去に「マスクをしての接客は失礼だ!」というクレームがあったということは付け加えておきます

マスクをしての接客は失礼だ!とクレーム 「お客から病気をもらいたくない」に賛否両論 https://www.j-cast.com/2017/12/15316650.html #マスク #マナー @jcast_newsより

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2023年3月3日 俗に言う零売薬局について

最近、医療業界の間で俗に言う「零売薬局」が話題です
あまり聞きなれない単語ですが、まず「零売」とは何かと簡単に申しますと

「医薬品を分割して販売すること」になります

例えば市販の薬を買う場合も必要に応じて分割して販売すると零売になります

今回話題になっているのは医療用医薬品の零売ですので、零売とは医療用医薬品のみを指すと思い込んでいる人も多いのではないでしょうか?

では、100錠入りだと多いから、50錠入りを予め用意して販売する・・という方法は小分け販売となり、製造販売業の許可が必要になります(当店は取っているので、小分け販売が可能です)


当店の解釈では

零売
患者から相談されて薬剤師が必要量を販売する

小分け販売
ウチの店では10錠幾らと明記し、誰でも見れるところに掲載し、販売する(製造販売業の許可が必要)

ということになります。


これを踏まえた上で令和4年8月5日に厚生労働省医薬・生活衛生局長から「処方箋医薬品以外の医療用医薬品の販売方法等の再周知について」という通達が来ました
https://www.mhlw.go.jp/content/000974058.pdf(pdf注意)


簡単にまとめますと
「昨今、零売の在り方を守っていない薬局が散見されるので、ちゃんと守れ」
という内容でした

では具体的にどういうところが不適切なのかを見ていくと



>イ 必要最小限の数量
処方箋医薬品以外の医療用医薬品を購入し、又は譲り受けようとする者及び当該医療用医薬品を使用しようとする者に対し、他の薬局開設者からの当該医療用医薬品の購入又は譲受けの状況を確認し、医療機関を受診できるまでの期間及び医薬品の特性等を考慮した上で、販売等を行わざるを得ない必要最小限の数量に限って販売等しなければならないこと。

また、反復継続的に医薬品を漫然と販売等するようなこと(いわゆるサブスクリプションなどを含む。)は、医薬品を不必要に使用するおそれがあり、不適切であること。

加えて、薬事承認された効能・効果、用法・用量の範囲を超えた、適応外使用を目的とする者への販売等は不適切であること。



ややこしい表現で書いてありますが、簡単に説明を入れると
上は「販売時はやむを得ないことを確認し、必要最小限の数だけ販売すること」

真ん中は「長期使用(販売)するな・月額で販売するな」

下は「薬物乱用の可能性があるので、適量を使うこと」

です。次を見ていきましょう



(3)不適切な表現
薬局における処方箋医薬品以外の医療用医薬品の販売等は、やむを得ず販売等を行わざるを得ない場合に限られており、次のような表現を用いて、処方箋医薬品以外の医療用医薬品の購入を消費者等に促すことは不適切であること。

・「処方箋がなくても買える」
・「病院や診療所に行かなくても買える」
・「忙しくて時間がないため病院に行けない人へ」
・「時間の節約になる」
・「医療用医薬品をいつでも購入できる」
・「病院にかかるより値段が安くて済む」

また、上記に限らず、やむを得ず販売等を行わざるを得ない場合以外でも、処方箋医薬品以外の医療用医薬品を購入できるなどと誤認させる表現についても同様であること。



イでもあったように「やむを得ない時に必要量」販売することが大前提なのですが、上記の表現は「顧客を誘導して自分が儲かること」が目的です

購入者は安くて薬を買えるから、良いんじゃないの?と思われるかも知れませんが、病気の進行を見落とす可能性が高くなり、悪化していた場合は安物買いの銭失いとなります

こういうモラルの無い薬局を俗に言う「零売薬局」と定義しますが、こういった零売薬局の言い分としては看板に掲げている表現をメリットとして言うと思いますが、そういう発言は転売ヤーと全く同じ行動です



当店も零売は行っていますが、必要な人に必要な量だけしか販売していません(お陰で不良在庫が多いです)


ちょうど昨日、オンライン診療を受けて美容目的でビタミン剤+トラネキサム酸をサブスクで買っていた人と会話しました

本人は一回だけの購入のつもりが、サブスク扱いになっていた・診察も最初に話しただけで、話した時間も10分以内だったと言っていましたので、零売薬局に限らず、こういったオンライン診療もあるということは知っておいた方が良いと思います


サイト内で医療用医薬品が100錠〇〇円!と書いてあるところは疑った方が良いでしょう


また、ビタミン剤に関しては日本では「保健薬」という物が売られていますので、ビタミン剤を買いたい人は保健薬を買ってください。当店でも販売しています

何度も言ってますが、薬や健康食品は信頼のできる薬局で買ってください
出来れば当店で買ってください

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