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2022年 10月の記事 (2)

いらにか 2022/10/26 13:51

【近況報告】「脚本から始める創作設計入門(仮)」という本を書いてます

どうも、いらにかです。

今回は執筆中の本の話をしようと思います。

事の発端はこのツイートに添付してある、「はじめに」を書いてしまったせいです。
最初はこんな本あったら面白そうだなくらいのノリでしたが、書き始めたらなんか本格的になってきたので本当に書いてみることにしました。
※コミケは嘘ですが、執筆しているのは本当になりました。

https://twitter.com/happy_packet/status/1584477667725701121?s=20&t=2ux4vzE_rgQMt8erpTItaQ

執筆に至った経緯を雑にまとめてしまえば

  • 実は脚本の利便性と創作設計ノウハウを皆が知らないのでは?
  • そんな状況でMeSをプロモーションしても響かないのでは?
  • ネームやラフ絵や脚本は、品質管理の設計図であることをわからせよう!
    • 品質管理のノウハウを身につければ創作体験は向上できる!
    • ついでに物語構造とかシナリオ創作のノウハウも教えちゃえ!
  • そして品質管理で脚本が便利なことを理解してもらおう!
  • というわけで、本を書こう!
  • 最終的に私がつくった台本テンプレの一部をMeSと親和性良くして、MeSを広めたろ…グフフ…(隠された事実!)

ということです。

ちなみに、現時点ではこんな感じです(一部をチラ見せ)。
※内容は変わるかもしれないので、詳しく読まなくていいです。

あくまで目次も内容も確定したトピックではありません。
レイアウトや見やすさ等はまだ整えていませんが、創作設計において最低限書きたかったことはとりあえず書き出した気がします。
ページによっては文章を詰め込みすぎた気もしますが、未来の私がいい感じに直すでしょう。頑張れ。
創作設計の章で残っている作業は、私が創作設計をする過程の思考をトレースした参考実例集「おいおい、設計の話があまり無いじゃないか!」の節で、不足している創作スタイルを吐き出すことと、全体の体裁を見やすく整えることです。
活用例の章は、創作別に最適化した台本レイアウト(台本構成)の解説が中心の話なので、ブラッシュアップしたレイアウトを用意すれば終わるでしょう。



ここで、ふと嫌なことが頭をよぎりました。

私が伝えたい事は概ね書いた気がしますが、読者が知りたかったことは十分にかけているのだろうか?
創作設計の章は8割くらい完成してるけど、そもそも読者がこの内容で満足してくれるのだろうか?


本書は脚本執筆の入門書ではなく、「設計図として脚本の使い方を考える入門書」という要素が一番強いです。ストーリーを面白くする手法等は、品質管理に関わってくるのでオマケとして書いていますが、一般的に脚本教室等で教えるような書き方についての指導内容はあまり書いていません。
というのも、「そういった基礎は他の本が扱ってるから、そっちを読めばいい」からです。今の時代ならネットにも転がっています。


何でもかんでも書いてしまうと、膨大になって書き終えることができませんし、本当に伝えたいテーマがブレるので、本書はなるべく「私が伝えたい内容」に絞って本の厚みが薄くなるように意識しながら書いています。
こうなってくると、本書の仮タイトル「脚本から始める創作設計入門」も誤解を招きそうなので変更したほうがいいような気もしてきます。
良い着地点がわからなくなってきました。





そこで、ひらめきました。




この問題の本質は「読者が知りたかったことが十分に書けているのか?」です。

つまり、読者の意見を取り入れてしまえば解決するのでは?




まずは本書を、当初の私が書きたいと思っていた内容でアルファ版として手頃な価格でリリースします。内容的には創作設計の章と活用例で台本レイアウト3つくらいかなと。

そのアルファ版を元に、読者の意見や要望をなるべく反映して、完成版としてフルプライス(価格未定)でリリースします。台本レイアウトも増やしたいですね。
この時、アルファ版を購入していた人は、完全版の価格からアルファ版の価格を引いた差分の値段で完全版を購入できるようにします。要は内容の差分にお金を払うスタイルです。
加えて、アルファ版からの更新差分だけを知ることができるよう、改版差分早見表(差分だけ抜き出したもの)も提供します。こうすれば、完全版への知識アップデートは改版差分早見表を読むだけで終わります。めっちゃ楽!!

まとめると

アルファ版:いらにかが伝えたかった内容。早くお届けできる。
  完全版:読者が知りたかったことをできる限り反映した内容。満足度高そう。
      アルファ版の購入者は内容の差分に支払うスタイルであまり損しない。

と言った感じです。

私としては「基礎は他の本を参照するから、いらにかの視点から、もっと研究的かつ実用的なノウハウに注力して書いてくれ」みたいな読者をメインターゲットにしているので、そういう読者に早く届けるためにも、このアルファ版が最適解かなと思いました。
ぶっちゃけ、アルファ版で読者が満足してくれるなら完成版を作る必要もないので。

というわけで、色々忙しいですが、年内を目標にアルファ版リリースを目指します。
マジで冬コミの時期に間に合うかもしれない……(リアルコミケには出れないですが)

もし本の内容に興味がある人は、この記事にいいね!とCi-enのフォロー、Twitterのフォローをよろしくお願いします!!(ユーチューバーみたいな締め方だ)
もし先に内容への意見やリクエストがあればコメント下さい!

それでは、続報をお待ち下さい。
無事脱稿できるように祈っててね。

(๑•̀ㅂ•́)و

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いらにか 2022/10/15 13:13

【雑記】芸術の秋、AIイラストとか、雑多なメモ書き。

どうも、いらにかです。

すっかり秋ですね。
最近は、スキマ時間でお絵かきしていました。

https://twitter.com/ira2ca/status/1579603853582176256?s=20&t=aP-mG_4N3cGHA70Xrgxvlg

https://twitter.com/ira2ca/status/1579603298210185216?s=20&t=aP-mG_4N3cGHA70Xrgxvlg

https://twitter.com/ira2ca/status/1570608387049783296?s=20&t=aP-mG_4N3cGHA70Xrgxvlg

https://twitter.com/happy_packet/status/1579330812667105280?s=20&t=DRgzW7ugSlj-YdTqUSzcmA


そして、つい先日から手元のPCでStable-Diffusionの環境を作って、絵を描かせてみたりしてます。

https://twitter.com/happy_packet/status/1580363041757343744?s=20&t=DRgzW7ugSlj-YdTqUSzcmA

https://twitter.com/happy_packet/status/1580849654279045120?s=20&t=DRgzW7ugSlj-YdTqUSzcmA


昨今、色々と脅威になりつつあるAIですが、イラストの分野は特に恐ろしいと思います。これは誰だって不安になるよね……。

個人の意見ですが、AIとArt(アート)の分野は相性が良すぎると思っています。
Artは感じるものである故に、そこに価値を見出すのは消費者なので、作品に意図や思想がなくとも消費者が勝手に価値を見出してしまいます。
極端に行ってしまえば、白に赤い丸を置いただけの『日の丸』にも人は価値を見出してしまうみたいなことです。現代アートとかまさにその性質が強いと思います。


ただし、乱雑に色が配置されただけの絵に価値を見出す人は少ないでしょう。
多くの人は、Artに価値を見出すときに「美」というモノサシで価値を測っています。
遠近、補色、構図、etc...の美術的な要素によって、私達は「美」を感じとっているのだと思います。「美」は言語化が難しい情報の塊で、多くは意味論的な記号の外側にまで存在します。
※記号の内側と外側の話をすると長くなるので今回は割愛します。いずれどこかで。


持論ですが、芸術は(大まかに分けると)「物語性」と「表現力」で構成されていると考えています。


物語性とは、伝えたいことや思想など、創作の根幹をなすものです。
表現力とは、画力や文章力のようなものです。


創作者は伝えたい物語性を表現力を通じて作品として具現化します。
一方で、消費者は作品の表現から物語性を「想像」して感じ取ります。
そして、美は表現力と物語性のどちらからも摂取できますが、物語性においては表現から想像ができなければ消費者はその美を受け取れないという性質があります。


例を出してみます。

「ベランダで、青空を背にして、ひまわりを持つ天使」
この文から、どれだけの美を受け取れるでしょうか。


そして、この絵からどれだけの美を受け取れるでしょうか。
https://twitter.com/___mfm_u/status/1580165242344026112?s=20&t=DRgzW7ugSlj-YdTqUSzcmA



文は物語性が強くにじみ出る表現媒体です。
文の表現力だけで面白い作品もありますが、多くは物語性に面白さが隠れています。
物語性に面白さの重きがあるのに、表現力でそれを伝えることができないと、感じられる美が少なくなる(面白さが伝わらない)。
これが物書きあるあるで、一番最初にぶつかる壁だと思います。


一方で、絵は表現力が強く出る媒体です。
画力が高ければ、表現力の美だけで消費者は十分に楽しめます。
もし物語性が弱くても、消費者が勝手に脳内で補ってしまうこともあります。


こういう持論があるので、僕は「芸術性を高めたいときは、媒体の特性に合わせて物語性と表現力をいい感じにする」というモットーがあります。
(芸術性を高めれば、人気が出るということに直結するわけではないので、そこは誤解しないでください)


僕は絵を描いてるときも、文章を書いてるときも、常々自分の表現力の低さを思い知らされます。もっともっと面白い作品を作ろうとすればするほど、表現力を高めないといけないし、結局は努力しないといけないなぁと。


AIやアシストツールは、表現力で苦しんでいる人たちにとって魔法の杖だと思います。
趣味で創作をしている僕にとっては、AIを使うとか使わないとかは正直どうでも良くて、「僕が面白いと思う創作体験ができるかどうか」という過程にしか興味がありません。
AIに絵を描かせていいねを貰うのは人によって承認欲求が満たされたりすると思いますが、それだと僕は創作欲求が満たされないんです。
だから、絵を描くときは創作欲求が満たされてて、絵をあげるのは「面白いものあるけどみんな見る?」とか承認欲求みたいな感覚があります。
承認欲求が満たされても、創作欲求が満たされない限りは、僕は絵や小説を書き続ける気がします。


AIイラストによって綺麗な絵が蔓延ると「自分の下手な絵を公開するは…」みたいに萎縮する絵描きさんも増えると思います。めちゃくちゃ気持ちわかる。
まぁでも、それはTwitterに神絵師多すぎる問題みたいな不可抗力ですし、どうしようもないので諦めましょう。自分にはどうにもできないので。
ボクシングで階級違いの相手と戦うようなものですし、負けたところで「だよね」です。
そもそも絵は比べるものでもないと思いますし。


まぁ、そんなわけでAIについては「使いたい人は使え」くらいの気持ちしか無いです。
本当に使う使わないとかどうでもいい。


ただし、AIを悪用する人間。てめーはだめだ。
神が許しても、許さん。
罪を犯した人が憎まれるべきなのに、道具が憎まれるのは我慢できない。
GANやこれまでのAI技術の功績を汚すな……まじで……。


そんあわけで、つらつらと記事を書いてたら、お昼になったのでここで筆を置くことにします。
食欲の秋。お芋が美味しい季節になりましたね。では。

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