yoho 2023/08/09 09:46

曲構成について1

自分の音楽の趣味の根幹には曲構成があり、その話をしていきたい。ただ、いきなりまとまった文章を書くにはあまりにもおれのIQとモチベが足りない話なので、断片で書いていく。

音楽について語る難しさについて

曲構成の話をする前に、まずこの話をしたい。

音楽は実体が存在しないので、語る上でいくつかの問題がある。

語の意味が曖昧

第一に、語の意味が定まらないことがある。
例として音楽の3要素のメロディ、ハーモニー、リズムを挙げる。これらはどれひとつを取ってもある一定以上の細かい話をしようとすると困難が生じる。ざっくりと混乱を挙げてみよう。

メロディという語で何を言いたいのか。音符の連なりで印象に残るものか。では仮に第9の歌部分はメロディと呼ぶとして、ランダムに打ち込んだぱっとしない音符の連なりはメロディでないとしてよいか。後者の音符を1つづ良い感じに修正した場合、どの時点でメロディと呼びたくなるのか。
伴奏をメロディと呼んでも良いのか。仮にストリングスの印象的な伴奏の入った歌物があったとする。このストリングスのフレーズはまあ伴奏と呼んだ方がしっくり来るかもしれない。では歌が入っていないバージョンもあったとしよう。この場合、このストリングスのフレーズはメロディと呼ぶか、それとも伴奏と呼んだままか。元々歌があったかはその呼び名に関係あるのか。
フィルインのちょっとした駆け上がりはメロディか。

ハーモニーとは何か。曲のどこかの時点での和音感(コード感?)とその時間的な進行か。いわゆるコードのことだろうか。なるほど和声学を参照すれば、コードをアルファベットや数字表記して時間的流れの上で並べていく指針が得られる。では、そうしてコードの文字列を並べたあと、それを曲に反映するとはどういうことか。逆にある曲のある時間幅の和声を解釈して、楽譜にコードのアルファベットを書き付けていくのはどういうことか。つまり、曲にコードがあるとはどういうことか。実際にはその和音が鳴っていないにも関わらず、楽譜ではその小節に和音のコードのアルファベットが書かれることがあることを我々は知っている。逆に、和音として鳴っているがほとんど存在感がないものがコードとして楽譜に書かれない場合もあるだろう。複数の音程の音が鳴ったとき何をもってハーモニーといえるのか。

リズムとは何か。マスターリズム譜に書かれるような、支配的な音が鳴り始めるタイミングとその長さ+キメやブレイクのことか。とはいえ書かれるものよりもっと細かい情報量は多分あるだろうし、リズムについては、なんというかもっとフィールの話じゃなかったっけという気分にもなる。

曲構成の話についても同様で、例えば「サビとは何か」と言った瞬間、同じような混乱が発生する。
このように説明がつかないことも多い曖昧な世界なので語の定義を先に定めておくのは難しい。もちろん、なんとなく伝われば良い雑な話であれば特に気にせず書いても良いとは思う。とはいえ今回は自分以外がめったに言い出さないような話をしようとしているので、雑には多分書けないだろう。結局、語に関してはその場その場で今はこういう意味・こういう目的で使ってます、と話に役立つ範囲で説明しつつやっていくのが良いかなと思う。

人それぞれすぎ

第二の問題は各人の世界観が大きく異なることだ。音楽ってこういうもんだよね、と各人が思っているものは驚くほど違うと思う。出身、畑といっても良いが、それが違えば語の使い方も違ってくる。ジャンルには制約やどの音楽要素が曲の情報量を担うかということが異なり、どういうものに触れてきたかで、イメージが変わってくるのだろうと思う。
構成の場合なら、AメロBメロサビと言ったら多分歌の話をしているし、ビルドやドロップという語を使うのはクラブ音楽の人かもしれない。気を付けないといけないこととして、人は自分の畑の論理を自明のものとして語りがちというのはあるかもしれない。まずは畑を名乗った上で、出来れば話の対象を明示することが必要なんじゃないかと思う。
というわけでそれを書いてみる。

おれは音楽を習ったことはないし、楽器も特にないDTM13年やっている素人で、音ゲー公募に出したり、ゲーム音楽も作りたいと思っている。ルーツとしてはRPGツクール2000時代のMIDI素材屋だったり、東方アレンジや同人音楽、音ゲー曲を聞いて育った。

曲構成文章で扱うのは以下とするつもり。
1番2番といった繰り返しをあまり相手にしない。もう少し細かい話をしたい
モチーフの中の音符の変形とか、音符の並びレベルの話はしない。もう少し大雑把な話をしたい
1分~3分くらいの曲を扱う
展開自体には意味がある曲を扱う。つまりヒーリングミュージックとかは相手にしない
ポップスやアニメソングやクラブ音楽といった実用上の構成の制約があってコテコテな構成名が付いている音楽には近いが、それから見た邪道を扱いたい。例えばゲーム音楽や音ゲー曲、変な構成のポップスなど
戦闘曲

人間は大雑把すぎる

とりあえず3つ項目を挙げたいがためのボーナスコンテンツ。なんか世の中の音楽の話で上がってくるものを見ると、人間には結構大雑把なまま話をしたり聞いたり出来てしまうという問題がある気がする。とはいえ神経質になると話が長くなりすぎるので、自分としては中世とか近代思想くらいの神経質さで書いていきたいなあと思う。方法序説とかそういう。現代の論文レベルまで神経質にしちゃうと他と比較して"何でないか"を語るうちに日が暮れちゃうし、というか知らんので書けないし。あくまで自分にとって自然に感じる物事の話をしたいだけだから、その程度で多分良いだろう。少なくとも今回は。

Next

曲構成要素を自分にとって「言えそうな順」に機能分類していき、曲構成の構成要素の構成的な構成(ギャグ)をやる。
具体的には曲に明確な終わりがあるかどうかとか、何回盛り上がりがあるかとかそういう強い条件から傾向(制約)が生じることを考察する。

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