『高千穂アキラのレンアイ怪談』発売記念【織日ちひろさん】インタビュー
2024年9月13日(金)百合音声サークル『SukeraSono』とシナリオライター『志水はつみ』が贈る新たな百合音声作品 "百合怪談" 『高千穂アキラのレンアイ怪談』が発売されました!!
発売を記念して放課後の教室の二人を雰囲気たっぷりに描いてくれたイラストレーターの「織日ちひろ」さんのインタビューをお届けします。
織日ちひろさん、よろしくお願いします!
●『高千穂アキラのレンアイ怪談』について
――初めて企画を聞いたとき(もしくは、シナリオを読まれたとき)の印象は
いかがでしたか?
織日ちひろさん(以下、織日さん)
私自身も実はホラー漫画や小説が大の好物なので、企画書を拝見させていただいた当初自分の中の二大ジャンルのマッシュアップのようなお仕事でテンション上がりました。
●キャラクターデザインについて
――キャラクターデザインをする際、どんなことを手がかりにして制作されたのでしょうか?
織日さん
基本的なキャラデザイン指示は頂いており、その上に二人の関係性や言葉遣いからくる雰囲気を加味して少し透明感強め(特に秋良)の造形にしたいと考えました。
――ご自身のイラストの強みや特徴を、キャラクターに反映させる際に意識されたことなどはありますか?
織日さん
黒髪と肌の質感へのこだわりを少しだけでも感じ取っていただけたら嬉しいです。
●イラスト制作について
――制作期間中の印象的なエピソードなどあれば教えて下さい。
織日さん
サンプル音声をいただいて、台本と照らし合わせる感じで聞いていた時の話です。
短針が深夜二時をまわり、部屋で一人秋良の怪談噺に没頭していると音声に紛れて「トン、トン」とかすかに鈍い音が聞こえました。SEかな? と思ったらその部分の台本には効果音が書かれていなかったので、不審に思いながらも聞き進めるうちに今度ははっきりと部屋の窓の方から「トン、トン」と。もしやと思い、ヘッドホンを外し音がした方へ目を向けます。風のない晩夏の晴夜でした。しばらく動きを止めたままで待っても音がすることはなかったので、車が通った時の震動であろうと再び作業に戻ることにしました。
それから数日経った雨の日、窓を流れる水滴をぼーっと眺めている時にふと気づきました。四階の、ベランダのない部屋の窓の外側に、人の手形みたいなのが薄~くついていたのです。友人に話すと「内側じゃなくてよかったね」とあしらわれました。
あれはなんだったのでしょうか。進捗が遅れていたから誰かが確認しにいらっしゃったのでしょうか。
――制作中、一番大変だったことはどんなことでしたか?
織日さん
百合構図あるあるですが、なるべくキャラクターの二人の正面を見せつつも目線を合わせることです。
――百合作品であるということで、なにか工夫された部分や意識されたことなどありますか?
織日さん
前述の目線合わせの以外に、ゆめの表情やポーズの微調整にもかなり時間をかけました。怖くて今すぐ抱きつきたいけど我慢している感を出したかったのです。
●ファンの皆様へ
――織日さんの思う一番の見どころはどんなところですか?
織日さん
おそらく怪談! のインパクトが先行すると思いますがちゃんと百合作品なところです。怪談話の行間を縫う志水先生の緻密な感情描写と土屋さんの演技力の相乗にご期待ください。
――この作品がどんな人に届くといいと思いますか?
織日さん
できれば全人類に届いて欲しいのですが特に百合と怪談が両方好きな方、等身大の吊り橋効果を追体験したい方に届けられたらと思います。
――最後に作品を待つファンの皆様へメッセージをお願いします。
織日さん
残暑のお供にいかがでしょうか。
――ありがとうございました!
特典で「織日」さんが描かれた高解像度イラストが付きますので、百合と怪談の世界へ誘われて涼しくなりましょう。作品の感想やポストもお待ちしております!!
織日ちひろ
・『スピカをつかまえて』
・『十字トンボは空を飛ばない』(原作)
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