NAO 2024/09/26 22:42

(作:猫道様)【神々廻】【薬屋えにし】プレイ後感想

猫道さんが制作された、

「神々廻」
「薬屋えにし」

の二作品を遊ばせていただきました!

どちらも、ふりーむさまからブラウザで遊べます。

・神々廻・
https://www.freem.ne.jp/win/game/29366

・薬屋えにし・
https://www.freem.ne.jp/win/game/27444

こちらの作品、短編ということもあり
15~20分程度で、さっくりと遊べます。

「神々廻」は、ホラーノベル。
「薬屋えにし」は、プレイヤー選択、END分岐有のノベルゲーム。

となっておりまして、
それぞれ全く異なる内容のゲームとなっております。

どちらの作品も、制作・企画は猫道さんなのですが

「神々廻」は、シナリオ担当が猫宮乾さま
「薬屋えにし」は、シナリオ担当が根本鈴子さま

と、別の方がシナリオをご担当されています。

今回の感想は、ネタバレなしで
この二作品について語らせていただきます。

えーー、まず最初にですね……


私の!プレイ後ファンアートが!
ほんっとに!まったくもって!!
猫道さんの1%も似てなくてごめんなさーーーい!!!

あああああああああーーーー!!!(転がる)

無理無理無理!描けるわけないのっ!
あの美しさと繊細さと鮮やかさと艶やかさと肉感なんてえええええ!!

もう、本当に…猫道さんと
猫道さんファンの皆様に土下座案件です。

圧倒的画力の差ッ!!!

作品の雰囲気を私が壊してないか、
ハラハラします…はい。

まあ、でもですね。
私がファンアートを描かせていただくことによって。
猫道さんのイラストがいかに素晴らしいかを
改めて皆様に分かっていただけるのではないかなと思います。

・・・ウッ( ;ω;)!
愛は!愛は込めたから!
猫道さんへのリスペクトは込めたからゆるちてっ!

しっかりと謝罪が出来たところで。


やはり、猫道さんの作品と言えばどの感想も
「すばらしいグラフィック」「イラストが美しすぎる」
「無料でこのグラはヤバい」「画面をずっと見ていられる」
等々、グラフィックについての感想から始まる方が多いです。

それもそのはず。
作品のタイトル画像から、目にとまらないはずがないのです。

どの作品もそうなのですが、
本当にイラストが美しすぎる……

タイトルロゴ、UI、キャラの立ち絵、スチル、背景……

等々・・・。
ご自分で手掛けられるところは、本当にすべて
ご担当されているのではないかなと思います。

今回プレイさせていただいた2作品も、
キャラクターのグラティックはもちろんのこと、
作品の雰囲気に統一されたUIも、本当に美しかったです。

特に私は「薬屋えにし」のUIがめちゃくちゃ好きです。
和で統一されたデザインなのですが、
全体的に少し落ち着いた色味だったり、モチーフだったりと、
本当に可愛くてですね…!!
むしろ私はこのUIをじーっと見てましたね。

ゲームにとっては「イラスト(目で見る要素)」はとても大事で。
そう言う意味では、猫道さんの作品は
どうしても「イラスト」に目が行きがちなのですが。
あくまでもこの作品は「ゲーム」ですので、
ゲームとして楽しめるよう、猫道さんはその辺りの演出も
色々考えて制作されているように思います。

神々廻と薬屋えにしは、それぞれノベルゲームではあるのですが
イラストの使い方にも、結構な違いがあるなと思いました。

例えばこんな感じ。

スチル ・神々廻/ある  薬屋えにし/ない
立ち絵 ・神々廻/服装パターンあり  薬屋えにし/服装パターンナシ
目パチ ・神々廻/ある  薬屋えにし/ない
背景  ・神々廻/背景素材含む  薬屋えにし/オリジナル手描き背景
UI   ・神々廻/シンプル  薬屋えにし/デザイン性が高い・好き


猫道さんが、どのような意図で作られたのかを分からないので
完全に私の勝手な解釈とさせていただきますが……

神々廻のほうが、
立ち絵には目パチもあり表情バリエーションや服装パターンが多く、
更には美麗すぎるスチルも用意されているので、
より深く物語に入り込んでいけるような感じがしました。
神々廻は選択肢ナシの一本ルートですし、ホラー要素もしっかりあるので
このグラフィックの使い方は、すごく効果的だなと思います。
現代が物語の舞台でもあったので、キャラクターが目ぱちしたり
服装が時間経過とともに変わることで、「リアリティ」を感じました。
「小説を読む」と言うよりは「ドラマを見ている」感覚に近い。
ホラーって結構シナリオが淡々と進んでしまうのですが、
視覚的な変化がたくさんあるので、シナリオとグラの
組み合わせバランスがとっても良かったように思います。
なにより、ホント……猫道さんの繊細で美しいイラストが
神々廻という作品の雰囲気にめちゃくちゃ合ってた…!!
ホラーだけあって、ちょっと怖いところとか、エグイところもあるんですが
日本のホラーって「美」の要素があるじゃないですか。
なんかそういうのがしっかりと表現されてて、余計に怖かったです……。

短編なので、シナリオの量はあまり多くはなく。
それでも、各キャラクター達の関係性の変化や
物語が深まっていく様子等がしっかり感じとれたのもまた、
キャラクター達に「リアリティ」があったからかなと。

その一方。
薬屋えにしですが、
神々廻に比べると立ち絵の服装パターンはなく目パチもありません。
ただ表情差分はあるので、色んな表情を楽しむことが出来ます。
これだけ聞くと、ちょっと物足りなさを感じるかもしれませんが
実際にプレイしてみると、まったくそんなことはないのです。
(そもそも猫道さんのイラストが素晴らしすぎて、
「見飽きる」ということが一切ないので、
 立ち絵が1パターンでも何の問題もないと思うのですが…)
薬屋えにしの物語は、わりとコミカルなやりとりがあったり
ハートフルな展開が用意されていたりしたので、キャラクターの立ち絵が
ぴょこぴょこ動いたり、可愛らしい演出が入るんですよね。
表情もコミカルなものがあったりして、見ていて楽しい気持ちになります。
そしてなにより!
背景画像がですね!!! ドールハウスのような
箱庭クォータービューで描かれてるのが最高に良い!!!
背景素材をペイっと貼ることも出来たと思うんですが、
「クォータービュー風の建物」にしたことで「ゲーム感」が凄い出るんです。
また、薬屋えにしのために猫道さんが細かい所までしっかり描き込まれた
この作品のためだけの背景なので、その特別感もヤバいですね!!!
作品の特徴として、マップクリックで薬の素材を集めたりするので
そのシステムを考えても、やっぱりのこの背景は大正解だったと思います。
後、何度も言いますが。UIが本当に良いんですよーー!!
薬屋えにしは、かなりサクサク遊べてしまう短編なのですが
グラが隅々まで細かく、更にはプレイヤーによる
選択&END分岐も用意されているので没入感がすごくありました。

どちらの作品も、グラフィックに違いはあれど
それぞれの物語だったりシステムだったりに合わせたものを
ご用意されているな……というのが、私の個人的な感想です。

作品に合わせた「グラフィック」って当たり前なんですけど。
実際にやるって、かなり大変だと思います。
私も、ストロベルパティ、stealBlue、星ティアでは
絵柄や塗りを意図的に変えてみたりしているのですが……
ちゃんとその効果があるのかどうかは分からないです(苦笑)

そして、シナリオに関してですが。
神々廻は、ホラー作品らしく、主人公の視点(地の文)で物語が進みます。
とても丁寧でゆっくりとした文体が印象的でした。
静けさの中からジワジワと恐怖が広がっていくような描写が、
この作品の雰囲気にとてもあっていたと思います。
主人公がOLさんなので、全体的にかなり大人な空気感で、
ホラー部分でドキドキし、恋愛部分でも、ドキドキし。
違った意味でのドキドキが一度に楽しめるという、非常にお得な一本。
ちなみに私、ホラーめちゃくちゃ苦手なんですけど。
そんな私が楽しめる怖さだったので、苦手な方でも大丈夫です!!
脅かす系のホラーではなく、
ジンワジンワ…と下の方からせりあがってくるタイプなので。
あ、でも……マジで一か所、「ヒッ!」ってなるところはあったので。
深夜にやるのは……ちょっと、怖いかもです。(私は深夜にやりました)
なかなかにエグイ設定もあったり、
最後の持って行き方も、ホラーらしい余韻と言いますか……
こういうのお好きな方には、グッと来るのではないかなと思います。

薬屋えにしは、非常に読みやすい文体なうえに
キャラクター同士の会話で物語が進んでいくシーンも多いので
サクサクと止まることも飽きることもなく、読み進めていきます。
和風ファンタジーな世界なので、キャラクター達もちょっと個性が強め。
そんなキャラ達が仲良さそうに会話するイベントシーンがたくさんあるので
見ているとこっちまで、ニコニコしちゃいます。
一周プレイは短いのですが、プレイヤーの選択次第で
色んなミニイベントを見ることが出来るシステムとなっているので
ついつい全部回収したくなるぐらい、
キャラ同士のやり取りがかんわいいんですよ~✨
猫道さんのイラストが大人っぽくて美しいので、可愛いやり取りがあると
「ギャップ」として見えるので、それがまたいいのかも。
他のゲーム感想でも言ったと思うんですが
私は「セリフでのやりとり」が好きなので、薬屋えにしのシナリオは
すごく私に合っていて、とっても読みやすかった!
もちろん、神々廻のような丁寧でしっとりとした大人の雰囲気も好きなんですけど
「コミカル」なやりとりに弱い~~っ!
しかもボイス付きなので、よりキャラクター性が際立つ!
各キャラの声のバランスもいいですし、ワイワイしてるのがかわゆ~✨
短編のボイス付きって、やっぱり力がありますね。

そういえば、両作品やって気づいたことがあるんですが。
物語の始まりにはBGMがなく、ボイスや効果音のみで
お話が展開していくんですよね。
そして少しづつ物語が深まったり、展開が変わると
そっとBGMが入ってくる……
この演出の仕方、いいなぁーって思いました。
最初からノリノリでBGMかかってるのも好きなんですけどね。
静かに物語が始まるシナリオの場合、BGM無しから始まるのも
作品の空気感と言うか…そういうのにプレイヤーさんが
慣れるための下準備?みたいなのさせてもらえるような気がしました。

また、効果音も細かく挿入されていて、
よりシナリオを盛り上げてくれています。
効果音って入れすぎても駄目だし、
少なくても物足りないし……結構バランス難しいですよね。

猫道さんの作品は、どうしてもグラフィックに目が行きがちですが
「ゲーム」としての見せ方や演出も丁寧に表現されているので
そちらの方も合わせてお楽しみいただけたらと思います!

というわけで!
今回は2作品の感想を同時にまとめさせていただきましたが
いかがだったでしょうか?

また今回の感想も、私の勝手な分析と考察によるものです。
制作者様の意図していないところもあるかと思いますが、ご了承ください。

薬屋えにし・神々廻。
猫道さんが制作企画イラスト担当されていますが、
作品内容はまったくの別物ですので、お好きな方から遊んでみてください!
他にもまだまだ素敵な作品が公開されていますので、そちらも是非!

以上! 猫道さん制作の

「神々廻」「薬屋えにし」

のプレイ後感想でした!!

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