NAO 2024/09/08 22:02

(作:テトゥルウイスキー蒸留所様)【ショートファンタジー刻と天賦の綺譚】プレイ後感想


えりやぬす先生(テトゥルウイスキー蒸留所様)作の

「ショートファンタジー刻と天賦の綺譚」

を遊ばせていただきました!

こちらの作品は、
第14回ウディコン物語性3️⃣位・総合7️⃣位受賞されています!
おめでとうございます!さすが、先生なのです!!

作品についての詳細は、公式サイトからどうぞ!

https://misty.fem.jp/toki/

この作品ジャンルを
なんて言葉にしたらいいのか分からないのですが
公式サイトによると、

「少女僧侶とギャンブルミニゲーム!
 レトロRPG×ドラマチックアドベンチャー」

ということでございます。

確かに…! 確かにその通りなんですけど!!
こんな短い言葉だけじゃ、言い表しきれない作品だったんですよ!

やっぱり、えりやぬす先生はすんごいのです……。

この作品についての感想を語る前に、
なぜ私が、えりやぬすさんを「先生」と呼ぶかについてなのですが。

私が、ウディタの製作者の中で
一番尊敬しているのが「えりやぬす先生」だからです!

私の作る作品とは、ジャンルや空気感が全く違うのですが。
実は毎回、「先生みたいなゲームが作りたい」と思って製作しています。
ここでいう「先生みたい」というのは。
シナリオやシステムのことではなくて。
(そもそも、あの世界観や物語展開はどう頑張っても私には無理)

先生にはゲーム作りにおいて当たり前だけど、忘れてしまいがちな
「ゲームは何でもやって良い」という、
すごく大切なことを教えていただいたんです。

先生の代表作、すっぽんクエストはもちろんなのですが、
なんというか…以前、かなりぶっ飛んだADVゲーム(笑)を
遊ばせていただいた時に、私はものすごい衝撃を受けました。

思いもしなかった演出の連続!
無限に広がる「ゲーム」というの表現の可能性!
既存の作品にとらわれない、独自の感性!!

その時に

「あ…ゲームって何やってもいいんだ」

という、当たり前のことに初めて気づきました。

たぶん、これを読んでいる皆様には伝わらないと思うのですが
「ゲームは何やってもいい」ということが、私にとっては
本当に衝撃的だったんです。

今までの人生、たくさんのゲームを遊んできました。
自分がゲームを作る時って、無意識ながらに
過去に遊んできたものを「当たり前だ」と思って真似していたのです。

つまり、今まで私がやってたのは、
「ゲームはこうでなくてはならないという固定概念」の元、
その範囲内で自由にゲームを作っていました。

でも、えりやぬす先生は違う。
「ゲームで出来ないことはない」というぐらい、
無限の可能性を作品の中に表現されているのです。

正直、先生について詳しく知っているわけでも。
先生から、いろいろお話を聞いたわけではなくて。

先生の作品を遊ばせていただいた私が勝手に、
「ゲームって何やっても良いんだ!」と、感じただけなのですが(笑)

それでも、先生の作品に触れなかったら。
今の私はいなかったし、星ティアも生まれなかったと思います。

でも、実際のところ。
星ティア、全然、先生みたいには出来ませんでした。
「ゲームとしての形にハマらず、自由に!!」
と思っては見たのですけれど。

結局、ゲームとしての遊びやすさを優先し、
思い切った挑戦が出来なかったことが悔やまれます。

ただ、「もっと自由に!」と意識していたからこそ
出来たこともきっとあって。
それはシナリオや、キャラクターのセリフなんかにも
出てるんじゃないかなと思うのです。

各マップのキラキラした演出とか、
ちょっとした環境エフェクトとか。
ディアちゃんの歩行キャラのモーションが変わるとか。

この辺りは絶対に先生の影響。
視覚的に飽きさせず、画面を魅力的に見える演出を、
私もやりたいと思ったのです。

とくに、すっぽんクエストという作品の演出が
めちゃくちゃ良くてですね……! もう映画級なんですよ!
私はもうもう、この作品のエンドロールで腰を抜かしました。
何が凄いって…あ、このままだとすっぽんクエストの話になるな…。

先生について話すと、つい熱くなってしまうのです。
でも、分かっていただけたかなと思います。
私がどうして、えりやぬすさんを特別に
「先生」と呼んでいるのかがっ!

さて、話を戻しまして。

「ショートファンタジー刻と天賦の綺譚」

をプレイさせていただきまして、
無事にクリアーまで行きましたので、プレイ後の感想を。



………と、プレイするまでは思っていたんですけど。

この作品ですね。
なんの事前情報もないまま遊んだほうが絶対に面白いです!

なので、感想は最小限にさせていただきます!
むしろそれが、面白かった証拠だと思っていただきたい。

公式サイトは拝見させていただいたのですが、
ウディコンの感想などは読んでいません。

第一印象
「シスターがギャンブル漬けになるゲーム」
と、いうイメージのまま始めました(笑)

でもね、それが正解だったと思う。

どんどんどんどん予想外の展開が広がっていき、
時間がたてばたつほどに、のめり込んでいきました。

「えっ、そんなことが!?」
「あっ、そういうことか…」
「なにーー!?」
「ああーっ、このシステムは面白い!」
「こいつ、腹立つッ!!」
「主人公ちゃん、かわゆ過ぎですわーー!!」
「無理無理無理無理、つよーーい!」

と、まあ。
かなり色んな感情が溢れては混ざり合いました。

難しいシステムは一切なく、
非常に分かりやすく操作もしやすい。

かと思えば、プレイヤーの行動により
結果が変わるような展開もあったりして、
「ただ物語に沿っていればいい」というわけではありません。

「その日をどうやって過ごすか」
「どう行動して敵を倒すか」
「どのギャンブルで遊ぶか」

などなど。
結構いろいろ考える必要があったりして、
それが、ものすごく楽しかったです。

私、「プレイヤーが考えて行動するゲーム」がめっちゃ好きなので。
その部分が、私の好みにぴったりでした。

「刻天」は、物語がサクサクと進んでいく上に
キャラクターのセリフが「面白い」「印象的」「魅力的」なので
シナリオだけ見ても、めちゃくちゃ面白かったです。

どんどんどんどん、新しい展開が始まるので
マジで続きが気になって遊び続けてしまいます。

そして!!! イベントシーンなんですが!
出てくるイラストが、ゆるゆるふわふわ動きますッ!
瞬きや口パク、髪の毛サラサラ……などなど。
色んなシーンに合わせて動いてくれるので、
本当に映画でも見ているような気分になりました。

イベントシーンの演出等も相変わらず素晴らしくて……
キャラの動きの一つ一つ見ても、
本当に色々考えて作られているなと思いました。

RPGということで、戦闘があるんですが。
このバランスも、すごく良かった……!!
最初は戸惑うこともありましたが、やり方さえわかれば
ちゃんと戦い方があって、思ったように倒せるととても気持ちがいい。

星ティアにも、ステブルにも戦闘があったのでわかるんですが。
戦闘バランスって、めちゃくちゃ難しいんですよ……( ;ω;)

その中でも、この気持ちよさを出せるバランスに
整えられたのが凄いなと思います。

すっぽんクエストもそうですが、「ゲーム」として見た時に
シナリオ、キャラ、システム、イラスト、演出、BGM、効果音……と、
すべての要素のバランスがとにかく良くて。
どれかひとつが良い、と言うわけではないんです。
「ゲーム」としてすべてのバランスが良い。
これって、とってもすごいことだと思います。

私も、「ゲーム」としてすべてを見た時のバランスを
意識するようにはしています。
今回の星ティアは、とくにそれがイメージ通りに出来たかなと。
ひとずつ見てしまうと「難しい」「つまらない」「やりにくい」など
あったかもしれないんですが、クリアーまで遊んでいただいた時に
「この要素が全部あっての星ティア」と思ってもらえたら嬉しい。


ということで、
「ショートファンタジー刻と天賦の綺譚」について
もっと語りたい気持ちはあるんですが
このゲームは、何も知らずに遊んだほうが絶対に面白いので
ネタバレなしで、作品の魅力をお話しさせていただきました。


ほぼほぼ、やりえぬす先生の話になってしまったんですが(笑)
とにもかくにも! 私の尊敬する方のすごさが伝われば嬉しいです。

えりやぬす先生の創作サイトはこちらから!
現在、新作ゲームを製作中です!
これもまたすごい作品になりそうなので、是非是非ご覧ください!

https://misty.fem.jp/

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