吾神発行所 Oct/02/2013 01:05

クトゥルフ神話TRPG 公開シナリオ『インしてくれよ』

探索者一人用のミニシナリオ『インしてくれよ』を公開いたします。コピーしてお使いください。

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『インしてくれよ』
◆概略
・友人からインターネットゲームに誘われる。友人を紹介するとアイテムが貰えるとかなんとか。
・その日以降奇妙な夢をみる。何を見たかは覚えていない。
・ある日、友人が行方不明になる。
・ネットゲームの中では生きている。どこにいる?と聞いても「この世界にいる」としか言われない
・警察等が行ったときには見つからない。
・怖くなっていると、「インしてくれよ…なあ…インするだけでいいんだよ…」とメールが届く。
・夢を見る。夢の中で気づく。毎晩、おぞましい悪夢を見ていたこと。
・友人を引き連れ、チクタクマンから逃げ切る。

◆背景
インターネットゲーム世界にチクタクマンが出現。あくまでデータ上の存在とはいえ、その性格、そのおぞましさは紛れもなくニャルラトホテプであった。
彼をプログラミングしたプログラマーは死亡。社員も全て彼の手先になっている。
彼は、ゲームを通じて催○状態にかけ、魂を別のプレーンへと引き込んでいた。

◆情報キーワード
『cLock GeArS』
インターネットゲーム。スチームパンクとオカルトが融合した世界が舞台のJRPGでコアな人気があるらしい。
ダンジョンの多くが奇妙な紋様等が散りばめられており慣れないうちは不快感を感じる。
友人を紹介すると、激レアなアイテムが手に入るキャンペーン中。
(細かい設定はしていない。KPが事前にやりやすいように設定してほしい)

『クロックマスター』
c/Lock GeArSにおけるマスコット。歯車仕掛けのオートマータの姿をしている。
その正体は這い寄る混沌の化身が一つ、『チクタクマン』である。

『株式会社 来須』
c/Lock GeArSを作った会社。

現在、実は人間の全てが操り人形と化している。

◆クリーチャーデータ
クロックマスター(チクタクマン)
ステータス なし(このキャラクターはあらゆる数値を自在に操れる)
攻撃
ショック攻撃 65% ダメージ1D8
データ改竄 70% ダメージ1D6
減少正気度 1/1D6

描写文
「そこには、歯車仕掛けの等身大の人形のようなものが立っている。
古めかしい燕尾服を着ており、顔の眼に当たる部分は空洞になっていて奥に回る歯車が見える…!、
君はそれを知っている。なにせ、インする度に見ているキャラクター…クロックマスターと呼ばれるゲームの代表キャラクターなのだから。」
◆NPCデータ
鷲宮統也 (わしみや とうや)
職業:未定(探索者によって変更してください。学生あたりが無難) 年齢:未定 性別:男

STR=10 CON=11 DEX=9 POW=9 APP=11 SIZ=16 INT=12 EDU=15
SAN=45 マジックポイント=9 耐久力=13 ダメージボーナス=+1D4
技能 <言いくるめ>:55 <オカルト>:10 <回避>:83 <組みつき>:75 <経理>30 <信用>:75 <説得>:75 <値切り>:65 <マーシャルアーツ>:51

探索者の友人である男性。ガタイが良く、格闘技をやっている。
最近、オンラインゲームにはまった。明るく笑顔な男性だが、やや押しが強い。

◆シナリオ
◆導入『物語の始まり』
『君は、ある日友人である鷲宮統也(わしみやとうや)からある誘いを受ける。それは、c/Lock GeArS(クロック・ギアーズ)というオンラインゲームをやらないか?というものだった。
舞台は中世ヨーロッパ風を基盤とし、蒸気機関が発達したいわゆる「スチームパンク」といわれる世界観とオカルト要素が混ざり合ったJRPGらしい。
なんでも、今友人を紹介すると特別なアイテムがゲーム内でもらえるらしい。君の分の課金チケットをプレゼントするから、是非登録して欲しい、というものだ。』
『もし気に入らなかったら登録した後放置しても構わない、という。だが、彼は「いや、絶対にハまるよ。マジで』と自信満々だ。』
・断っても<説得>などで無理矢理一度プレイさせることが推奨されます。もしどうしてもプレイしなかった場合、そのまま彼は行方不明となります。

『君が家に帰りパソコンのスイッチを入れる。言われた通りの手順で登録を進めていく。
どうやら、c/Lock GeArSというゲームらしい。』 キーワード:『c/Lock GeArS』についての情報を入手

『 君がインしその旨をメールで伝えるとすぐさま一人のキャラクターが君を見つけた。鷲宮だ。
「いやーありがとう!これでアイテムもらえるよ!!」と喜ぶ彼。続けて、「良かったら少し案内しようか?」と提案してくる。』
→提案に乗る
・色々な施設や初心者向けのダンジョンなどを紹介される。ダンジョンの多くは、人口施設である。(廃工場や異界と化した屋敷など)だが、そのいずれも壁や床に奇妙な幾何学模様が彫ってある。
最後に、鷲宮は「初心者用の一番有名なダンジョンを教えてやるよ」と言って案内してくれる。そこは幽霊屋敷の様なダンジョンだが、一際原色と幾何学模様による装飾が激しい。
<アイデア>→成功した探索者は、その紋様に不快感を覚え、正気度を0/1喪失する。
ダンジョン内は非常に複雑に入り組んでいる。
(できれば、うまく口頭で道順を教えるか、オフラインセッションならマップを渡しても後のイベントでは回収するなどしてほしい)
最奥部(二階南東の部屋)に行くとゲーム内のボスがおり、鷲宮が手伝って倒してくれる。
もしボスを倒せば、攻略した証として、マップデータが手に入る。
ボスを倒すことなく終わった場合、<ナビゲート>に成功しないとマップデータは手に入らない。

・君が不快感を覚えるか、ある程度時間が経つとそろそろ止めたくなってくる(又は別の仕事や宿題などをしなくてはならない時間になる)
君がゲームを抜ける旨を伝えると、「そっか、わかった。まあ、俺は家にいるときは大体ここにいるからさ!もし続けるんだったら一緒にやろうな!」と言って挨拶して去っていく。
<心理学>に成功すれば、特段君を強○的にプレイさせようとか、 彼自身が病的に熱中しているわけではない、という雰囲気であることがわかる。
→提案を断る。
・君が拒否すると、「そっか。じゃあ、なんかあったら話しかけてくれよ!」と彼は去っていく。
ここでも<心理学>に成功すれば、特段君を強○的にプレイさせようとか、 彼自身が病的に熱中しているわけではない、という雰囲気であることがわかる。
その後、一人でダンジョンに向かえば上述と同じ不快感を覚え<アイデア>ロールとなる。
そのままゲームを抜けると、何も起こらない。
◆事件発生
・ダンジョンに入った場合のみ発生
『君は翌日の朝、目が覚めると奇妙なことに気付く。
まず、妙に寝つきが悪かったのだ。寝不足の様な倦怠感が残っている。
更に、体中がひどい寝汗を掻いている。まるで、悪夢をみた後の様だ。
胸の奥に妙な不快感の残滓はあるが、見た夢の内容は一切覚えていない。』
ここでは正気度喪失は想定していない。後に、悪夢の内容を思いだした時に正気度ロールを行う。

・その日は何も起こらない。ゲームをしてもいいし、しなくてもいい。
鷲宮からメールが一通、「ゲーム、どうだった?」とだけ来る。どのような返事をしてもかまわない。

・その日以降、探索者は忙しくなって一週間ほどゲームをする暇が無くなってしまう。

・一週間後、あなたの元に警察が来る。「鷲宮統也さんをご存じですか?実は、数日前から行方不明になっているようで…」
と言われる。「残った携帯電話を確認したところ、最後に連絡を取ったのがあなたのようでして…。何かご存知でしたらお教えして頂きたいんですがと、丁重ながら圧力を感じる質問をされる。
貴方がメールしても電話してももちろんでない(というか今警察にある)。もし警察にゲームの話をすると、「ゲームの名前、わかります?」と聞かれる。
そこでc/Lock GeArSと答えると、クローズダイスで<聞き耳>。成功すれば、「…またか…」という漏らしたのが聞こえる。
◆探索
■ゲームについて調べる
インタ―ネットで三時間かけて<図書館>ロールに成功すると、cLock GeArSのプレイヤーがたびたび行方不明になっているという話を見つける。
ただし、あくまで都市伝説のようなものであまり信憑性はないようだが。

■鷲宮について調べる
鷲宮は一週間前に君とゲーム内であったっきりだ。それ以外はどこにも出勤(出席)していない。
自宅は一人暮らしのマンションで、鍵が掛かっており入れない。大家などに行っても事件の事を知っているのでむやみに人を入れることはないだろう。
もし<鍵開け>などで無理矢理入ろうとした場合、見つかって警察に連絡されるなど家の中に入ることはできない。

■ゲームをする
一人でcLock GeArSにログインすると、鷲宮がオンライン状態であることがわかる。彼に話かけると、「え、俺が行方不明?嘘だろ?」「俺、ずっといるぞ?」と答える。
ただし、彼が今どこにいるか等を聞いても「ゲーム内のダンジョンだよ。あの、お化け屋敷」「ここだよ。ずっと、ここにいたよ」としか答えない。
そして、鷲宮は「ちょっと来てくれよ。お化け屋敷のダンジョンにいるからさ」と言われる。
先述の幽霊屋敷のダンジョンに向かうと、南東の部屋に鷲宮のキャラクターがいる。
探索者が鷲宮を説得しようとしても彼は聞く耳を持たない。
そして、彼は「なあ…寂しいよ。≪こっち≫にお前も来いよ…」などと言うだろう。
そのメッセージが流れた後、突如としてパソコンがぶつん、と落ちてしまう。再起動もしない。完全に壊れてしまったようだ。
インターネットカフェなどに行ってインしようとしても、『メンテナンス中』と表示されログインできないだろう。

また、一人ではなくもし警察などを呼んでログインしようとしてもなぜか失敗する。

◆「インしてくれよ」

ゲームを終了すると、なぜか警察にあるはずの彼の携帯電話からメールが届く。内容を確認すると

「インしてくれよ」とだけ書かれている。

◆悪夢
その晩、眠りにつくと、奇妙な夢を見る。
(鷲宮のメールを貰う以前からゲームをしていた場合
『夢の中で探索者は全てを思い出す。
そう、探索者は、悪夢を…ずっと、悪夢を見続けていたことに。
それは、ゲームであるはずのおぞましい建物から、機械仕掛けの人の形をした冒涜的な何かに追われる夢である。そして今晩も』)
探索者は奇妙な屋敷にいた。それは、ゲームであるはずの、鷲宮がいたダンジョン。南東の部屋である。
ありえない光景に、探索者は0/1D3(もしずっと悪夢を見ており、思い出した場合は1/1D4)の正気度を喪失する。

目の前には鷲宮が立っている。
「ああ…やっとインしてくれたのかよ…寂しかったよ…」と彼は呟く。「なあ…なあ… 助けてくれよ」
そういった瞬間、探索者は後ろに気配を感じる。
そこには、歯車仕掛けの等身大の人形のようなものが立っている。
(事前にゲームについて調べていれば、それがクロックマスターと呼ばれるゲームの代表キャラクターであると知っている)

「それ」は、探索者達に向かって「ようこそ。ゆっくりして行きたまえ。ここは君たちの理想がなんでも叶う。英雄にだってなれるんだ。素晴らしいだろう?」と言いカタカタ笑い出す。

探索者が逃げようとすると、鷲宮が「俺の手を掴んでくれ!」と叫ぶ。
彼の手を掴むと、彼も一緒に走り出せるが、手を放すと彼はまた棒立ちになってしまう。
更に、彼はダンジョン内の構造を全て忘れてしまっている。(記憶を改竄させられ、迷宮から逃げられないようにされている)

そして、ゆっくり後ろからクロックマスター…チクタクマンが追いかけてくる。

◆脱出
ルートは以下の通りになる。なお、ダンジョン内はより薄暗くなっており、正面も良く見えない。
なお、全て探索者視点から見て となる。
オンラインセッションであれば1分、オフラインセッションであれば10秒前後で判断してもらうといいだろう。
(時間を過ぎると戦闘。逃走まで1ラウンド必要)

・部屋を出てすぐの交差点→真直ぐ
・角を曲がった交差点→右
・真直ぐ進み、角を曲がったところの、正面と右への道→右
・突き当りのT字路→左
・真直ぐ進み、角を曲がる。更に真直ぐ進み、角を曲がった先のT字路→左
・角を曲がった先のT字路→右
・正面の階段と左への道→階段を降りる

・階段を下りてすぐの右の脇道と正面の曲がり角→正面の曲がり角
・角を曲がったすぐの右の脇道と正面→右の脇道
・角を曲がった先にある細い右手の脇道と、そのまま正面→そのまま正面
・角を右に二回、左に一回曲がった先にある右と正面の分かれ道→右
・真直ぐ進み角を左に曲がった先にある交差点→左
・突き当りのT字路→右

以上で、最後に角を右、左に曲がることで脱出できる。
もしルートを間違えるとチクタクマンとの戦闘になる。チクタクマンを倒すことは不可能なので逃走すべきだろう。
チクタクマンとの戦闘で敗北した場合エピローグCへ。
◆結末
『…君(達)が走り抜けると、ついに出口が見えてくる。
出口を出た瞬間君は目を覚ます。
動機が激しい。だが、君は無事にこの世界に戻ってこられたようだ』

(鷲宮が生存している
→後日、警察が訪ねて来る。鷲宮が道路上で倒れているところが発見されたらしい。
彼は病院のベッドで「○○(探索者名)が助けてくれた…」とだけ呟きまた眠ってしまった。
やや衰弱気味だが命に別状はないらしい。

警察に事件のあらましを話しても、信用はしてもらえないだろう。)

◆エピローグ
END①.鷲宮を助け出した
『こうして事件は終わった。
後日、鷲宮が訪ねてくる。「ごめんな…ごめんな…ありがとう…本当にありがとう…」と彼は泣きながら礼を言った。
結局、警察には鷲宮は事件を語らなかったらしい。信じてもらう事は不可能だろう。

インターネットのニュースサイトにある記事が載った。
株式会社来須の従業員全員が死亡した との記事だった…。』

END②.鷲宮は助け出せなかった
『結局、あの日以来鷲宮の姿を見ることは無くなった。
彼の両親はいつまでも彼の帰宅を待ち続けているのだろう。

君にメールが届く。知らないアドレスだ。
そこには


「インしてくれよ」

とだけ書いてあった』

END③.探索者が夢の中で死亡した
『君は目を覚ます。そこはいつもの自分の部屋のベッドだった。
翌日、鷲宮が訪ねてくる。「あれ、なんだったんだろうな?」という会話を交わし、二人はまたいつもの日常に戻っていく。


だが、君はいくら日数を重ねても齢を取ることも、時間が経っても腹が減ることも無い。それに気が付くこともない。

<現実の世界>では、行方不明者が一人 増えていた…』

◆正気度ボーナス
生存探索者 +1D3
鷲宮を救出した +1D6


幽霊屋敷 マップ画像(右クリックの『リンク先を保存』などしてお使いください)



改変は自由ですが著作権放棄はしていませんのであしからず。万一、改変して二次配布等する時はどこかに著作権表記お願いします。

例: この作品は吾神発行所様の「インしてくれよ」を改変したものです
吾神発行所の電子書籍
URL http://b.dlsite.net/RG21607/

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